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パトリオット・ゲーム 1992 アメリカ
Par=UIP
PATRIOT GAMES
ストーリー  『レッド・オクトーバーを追え』に続く、ジャック・ライアンシリーズ第2弾作品。偶然居合わせたことからテロリズムを阻止したジャックだが、犯人の生き残りが弟の復讐を誓い、ライアン一家を狙う。
監督 フィリップ・ノイス
出演 ハリソン・フォード アン・アーチャー パトリク・バーギン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント  娘サリー・ライアンにゾーラ・バーチ。まだまだ小さくて可愛い子役。
 IRAテロリストの狙いはロイヤル・ファミリーのホームズ卿。弟の復讐を果たそうとするのはショーン・ビーンだ。いきなりの活躍のおかげでナイトの称号を授かったジャック・ライアン。
 最近、復讐する側の映画のほうに慣れてきてしまって、なんだか面白くないなぁ〜それに加えてIRAも過激派だと怖い気もするけど、祖国のために戦ってるんだし・・・アメリカの大国主義の立場に立って見るのがつらいぞ。リーダー格の男だって復讐を止めさせようとしてるんだし、ショーン・ビーンだって、ちゃんと思い直せよってな感じ。
 クライマックス、小屋での銃撃戦なんてスティーヴン・セガール映画とあんまり変わりない。でもそれほどB級じゃないけど・・・
(2006.5)

パッチギ! LOVE&PEACE 2007 日本
シネカノン
ストーリー  1974年、息子チャンスの筋ジスの治療のために京都から東京へと引っ越してきたアンソンの一家。妹キョンジャは芸能界の道を進み、映画デビューも果たすことになるのだが・・・
監督 井筒和幸
出演 井坂俊哉 中村ゆり 藤井隆
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  アル・パチーノは朝鮮人だった!!
 前作から6年経ったという設定。舞台も京都から東京へと移し、アンソン(井坂俊哉)と彼の一家が一人息子チャンスの病気を治してやろうと奮闘する家族の物語と、彼の妹キョンジャ(中村ゆり)が甥の治療費を稼ぐ目的と狭いところから飛び出したい願望によって芸能界デビューする物語。ひょんなことから仲良くなる元国鉄マン佐藤(藤井隆)はキョンジャに一目惚れ。コメディアンぶりを発揮しながらも、彼の生い立ちや家族の絆も見逃せないところ。
 “愛と平和”などという井筒スタイルにはふさわしくないようなサブタイトルをつけられたために、心配してはいたのですが、それは杞憂に終わりました。キレイ事だけで平和を訴えるようななよなよとしたタイプではなく、暴力あり、残酷シーンあり、裏の闇取引あり、と汚いところも堂々と見せてこそ生命力のたくましさを訴えてくる。もちろん、芸能界の汚さや、在日に対する差別と偏見、決して楽には生きていけない中でも日本に溶け込もうとした屈託のない姿には清々しさを覚えるのです。それを代弁するかのように、佐藤が家族の中に受け入れられていく設定は絶妙でした。
 1974〜5年の日本。「仮面ライダーアマゾンが好きだ」と言うと、真の仮面ライダーファンに怒られたりしたものです。映画でも懐かしい言葉『がきデカ』の「死刑!」や中条きよしの「うそ」のフレーズが聞けるし、ブルース・リーの『ドラゴンへの道』の立て看板やゲイラカイトも登場する。この異常なまでの回顧主義的な小物や美術は明らかに『ALWAYS3丁目の夕日』に対抗意識があると思われるし、「東京にいるのに東京タワーを見たことがない」というのも朝鮮人への差別政策を表すとともに同映画への挑戦ともとれてしまう。さすが井筒監督だ・・・こんな映画は万人に受け入れられないほうがいいよ。
 俳優は、前作とは全く違うという大胆なキャスティングによって混乱するかもしれません。キョンジャは沢尻エリカのほうが良かったのにという評も聞かれることと思いますが、井坂俊哉と藤井隆はとてもよかった。石原慎太郎をイメージしたラサール石井も憎たらしさが上手く演じられ、西島秀俊もいつもと同じ演技だったので安心できました。思わずスウィングガールズが登場するのではないかと錯覚させる菅原大吉もよかった。
 映画では1944年のシーンが幾度となく挿入されるのですが、途中まではこの意図がわからず呆然と観てしまいました。ところがクライマックスになると、難解パズルが一気に解けたかのように、キョンジャを中心に繋がっていく。終わってみると、見事なまでに『俺は、君のためにこそ死にに行く』に対抗意識を燃やした作品だったわかります。「愛する君を守るために特攻してくる」なんてバカげてる。どんなにボロボロになって生き恥をさらすことになっても、生きて帰ってくることがどれほど大切なことなのかと思い知らされるのです。前作からの在日朝鮮人の日本人との隔たりや苦悩も受け継がれてはいましたけど、もっと大きなテーマである“戦争と命の尊さ”を国境を越えたスケールで描いたことも評価できると思います。
(2007.5)

パットン大戦車軍団 1970 アメリカ
FOX
PATTON
ストーリー 第二次世界大戦アフリカ戦線で活躍した将軍ジョージ・パットンを描いた伝記的映画。
監督 フランクリン・J・シャフナー  脚本:フランシス・F・コッポラ
出演 ジョージ・C・スコット カール・マルデン マイケル・ストロング
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  巨大なアメリカ国旗を背景にして、冒頭の兵士への演説が凄い強烈。勝つのが好きなアメリカ人。勝つことしか興味がないんだ。この演説によってアメリカ人が嫌いになること間違いなしだ。ここでぐいぐいと引き込まれる。英雄だと讃えられようが、このおっさんのキチガ○のような性格にはへどがでそうになるのだ。
 モロッコではドイツ軍ロンメルがライバル。ここでも好戦的なパットン将軍の姿が描かれているが、敵機の空襲があっても平気で短銃で立ちはだかったりと、かなり精神的におかしくなってることがわかる。
 ナチのロンメル将軍の戦術書を研究していたパットンだったが、イタリア侵攻に際してはロンメルの部下がパットンの書物を読み「ロマン主義の騎士であり16世紀の戦術しか持たない男」だとわかり、古代アテネと同じ戦略でくると読んでいた。パットンの戦車軍団と対峙したときにはロンメルは不在。やがて英軍と合流して、モントゴメリーとライバルのような関係にもなる。
 こうした戦争映画を観ると、「反戦映画とは?」という疑問に立ち返ってしまう。よくある明らかに反戦を謳う映画とは違い、戦争の狂気を描いた作品だからだ。なにしろ『地獄の黙示録』のコッポラが書いた脚本。反戦というより、馬鹿げた将軍にスポットあてて厭戦感を観客にじわりじわりと与えるない映画と思えるのです。そりゃ、好戦的な人が観ると軍隊の厳しさや緻密な作戦のやりとりなど、好戦的な内容にも取ってしまえる。さすがに最後には連合国軍として隠れた英雄と祭りたてられるようなイメージも残るが、その直前にはソ連とも戦ってやるぞと意気込むほど戦争好きの性格がうかがわれる。「150万の敵を殺したぞ!」と自慢げに語る彼の姿がとても嫌悪する人物であると感じられるかどうかだ・・・また、なぜ米ソ冷戦が始まったのかが彼の性格によってわかるような・・・

1970年アカデミー賞作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞、美術賞、音響賞、編集賞
同撮影賞、作曲賞、特殊視覚効果賞ノミネート
1970年ゴールデングローブ賞男優賞
その他
(2007.2)



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