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ライアー 1997 アメリカ
アスミック
LIAR
ストーリー  娼婦エリザベス(レニー・ゼルウィガー)を殺した容疑で、IQ151のジェイムズ・ウェイランド(ロス)は嘘発見器にかけられる。IQ102のブラクストン(ペン)がIQ122のケムソウ(ルーカー)と協力する。
監督 ジョナス・ペイト
出演 ティム・ロス クリス・ペン マイケル・ルーカー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★
コメント  亡くなったばかりのクリス・ペンが主役級の映画。普通は「全ていいえで答えてください」だと思っていたが、この映画ではかなり自由な嘘発見器(ポリグラフ)だ。
 アブサンを飲んでTLEという病気の発作が原因で、ポリグラフはパスしてしまうらしい。妄想と回想が錯綜して、誰の頭の中なのかわからなくなるが、いつのまにかケムソウの秘密のビデオを入手していたウェルランド。心理戦、嘘つき合戦。狭い取調室という密室で、わけのわからない展開となってしまう。
 結局どうだったんだよ?と思わせる単純明快な結末らしいものがない。どちらとでもとれそうな犯人像がいい。
(2006.3)

ライアンの娘 1970 イギリス
MGM
RYAN'S DAUGHTER
ストーリー  アイルランドの港町、ライアンの娘ロージーは教師チャールズと結婚するが、英国軍将校が赴任してきて一目で恋に落ちる。。。
監督 デヴィッド・リーン
出演 ロバート・ミッチャム トレヴァー・ハワード サラ・マイルズ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  イギリス人はスノッブ!アイルランドの独立運動で村人の士気が高まる中にあっても駐在英軍は俗的であり、アイルランド人の愛国心や団結力には対照的である。といっても、それほどの描写はなかったが。。。
 ロージーの恋が大部分占めている割りに、何故彼女が恋に落ちたのかという過程がさっぱりわからない。映像の美しさ、粋な台詞を押し出すあまり、抽象的になりすぎているからだ。それでも長時間に耐えられる映画となっているのは、映像と、効果的な音楽と、どこにでも出現するマイケル(ジョン・ミルズ)の存在が大きいからだろう。
 後半の嵐の海辺のシーンの迫力は圧巻で映画館で観なかったことが悔やまれるくらいのスペクタクルであった。ただ、住民が結束する場面は感動的ではあるが唐突すぎる感があり、伏線をもっと明確にしてほしかった(オリアリーが祖国の英雄であるとかの話)。
 ラストではロジーがマイケルにキスするシーンがあるのだが、結婚式で彼の祝福のキスを拒んだこともあって、ストーリー全体に影響するほど引き締めてくれた。

1970年アカデミー賞助演男優賞(ジョン・ミルズ)、撮影賞
同主演女優賞(サラ・マイルズ)、音響賞ノミネート
1970年ゴールデングローブ賞助演男優賞
(2004.2)

RIZE ライズ 2005 アメリカ
ギャガ・コミュニケーションズ
RIZE
ストーリー  ダンスバトル!
監督 デヴィッド・ラシャペル
出演 トミー・ザ・クラウン タイト・アイズ ミス・プリッシー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  セクシーな腰の動きに加え、体全体を激しく振り動かすクランプ・ダンス。日本人がこれを真似すると江頭2:50になってしまう・・・
 オープニングには「この映画は早回しを使っていません」とテロップに書かれていた。スローモーションじゃないと動きがわからないほど激しいダンスは、ロス騒動の本拠地となったサウス・セントラル地区に住むトミー・ザ・クラウンが始めたクランプ・ダンス。麻薬、暴行、殺人などの犯罪も日常茶飯事のように起こる地域でしたが、ピエロ・メイクした彼の踊りに共感する若者が急増し、非行に走る少年・少女を救っているほどなのです。
 自らも“ゲットー”と呼ぶほどの町は、華やかなイメージのあるロスとはかけ離れているような地域。似てるといえば、デトロイトが舞台の映画『8mile』も黒人たちのメッセージが伝わってきましたが、ラップとダンスの違いのほか、この『ライズ』はドキュメンタリーであり、暴力を完全に否定する内容には平和への熱き思いも伝わってきました。
 メインとなるのはダンスの発案者であるトミー率いるクラウンズと、そこから独立したクランパーズとのダンス・バトル!ダンス甲子園なんて到底及ばないほど、熱き闘いが繰り広げられます。未就学児の対決、女性同士の対決、ビッグボーイ同士の対決など、ついつい審査員の立場になって見入ってしまいました。男目線で見ると、クランパーズのミス・プリッシーが良かった・・・
 元々ヒップホップは好きではないので、それほどのめり込めたわけではないのですが、序盤に聴くことのできる「アストリアス」(作曲:アルベニス)をアレンジした曲が印象に残りました。このギター曲も指を痙攣させるくらいに激しく動かす曲なので、クランプ・ダンスと雰囲気が似てるかもしれません(似てないってば・・・)。
(2006.4)

ライトスタッフ 1983 アメリカ
WB
THE RIGHT STUFF
ストーリー  1947年、空軍パイロットのイエガーがX-1ロケットで初めてマッハの壁を超えた。
監督 フィリップ・カウフマン
出演 サム・シェパード スコット・グレン フレッド・ウォード
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
コメント  マッハ1=時速1200キロの世界。初めて超えたのは冷戦の始まる前のことだった。冷戦真っ只中に作られたという事実で、やはりアメリカ万歳の要素が出てきてしまう。ホセ・ヒメネスのギャグは面白かったけどね。
 ケネディ大統領の映像を上手く処理してあったのは見事。そして途中から面白くなくなった。やはりイエガーが冷戦のことなど全く関係なく記録への挑戦にこだわってる姿が良かった。これをメインにすべきだったのでは・・・

1983年アカデミー賞作曲賞、音響賞、音響効果編集賞、編集賞
同作品賞、助演男優賞(サム・シェパード)、撮影賞、美術賞ノミネート
1984年ブルーリボン賞外国語映画賞
(2004.7)

ライフ・イズ・ビューティフル 1999 イタリア 
松竹富士=アスミック・エース
LA VITA E BELLA   LIFE IS BEAUTIFUL
ストーリー  1939年、イタリアが舞台。イタリア系ユダヤ人のグイドが偶然の出会いから小学校教師のドーラに恋をする。彼女には婚約者がいたのだが、婚約発表のパーティでドーラを連れ出してしまう。
二人は結婚しジョズエという頭の良い息子にも恵まれ幸せな家庭を築いていたのだが、ある日突然ユダヤ人強制収容所に連れて行かれる。。。
監督 ロベルト・ベニーニ
出演 ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ ジョルジオ・カンタニーニ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★★  ★★★★ ★★★★★ ★★★★★
コメント  「イタリアのチャップリン」と称されるほどのコメディアンのロベルト・ベニーニ。前半はまさに本領発揮で見る者を笑いに誘うのだが、中盤からは見事に騙された。
 予備知識が無いまま見たせいで、強制収容所に連れていかれる場面からぼろぼろと泣いてしまった。息子のジョズエが天才的な子役とも言えるほど名演技で、「どこへ行くの?ゲームで何点になったの?」と父親に尋ねるたびにいじらしく可愛らしく思え、ますます涙を誘う。グイドはその都度機転を利かせた答えを返すのだが、可笑しくもあり、悲しくもあり、当時のユダヤ人迫害について考えさせられる。
 終盤になる頃には、憎いくらいに再び笑いの場面を作ってくれましたが、息子の年齢から推測して、「そろそろ戦争終れ!」と手に汗握る気持ちで夢中になってしまいました。
久しぶりに見ごたえのある映画だった。

1998年カンヌ映画祭グランプリ
1999年アカデミー3部門受賞は納得である。
(2003.12)

ライフ・イズ・ミラクル 2004 セルビア=モンテネグロ/フランス
ギャガ・コミュニケーションズ
LIFE IS A MIRACLE  HUNGRY HEART
ストーリー  1992年、ボスニア。鉄道技師のルカはこの地に鉄道を敷くためにやってきた。ある日、サッカー選手の息子ミロシュが紛争の最前線に送られ、妻が男と駆け落ちしてしまった。
監督 エミール・クストリッツァ
出演 スラヴコ・スティマチ ナターシャ・ソラック ヴク・コスティッチ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★  ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  クマ、ロバ、犬、猫、ガチョウ、馬、etc... 予備知識を何も持たずに観ると、最初はクマ退治の映画なんじゃないかと思ってしまう。
 思えば『アンダーグラウンド』を見逃したままになっているので、この映画の正当な評価を下すことなんて出来ないんじゃないかと思っていました。しかも前半部分では、ノー天気な鉄道マニアのルカ(スラヴコ・スティマチ)とサッカー選手の息子ミロシュ(ヴク・コスティッチ)とおとぼけな仲間たちが登場する緩いギャグ映画かと感じたのですが・・・なめてかかってました。息子が徴兵にとられ、ボスニア紛争が激化するにつれ、ルカのおとなしい内面が爆発寸前にまで昂ぶっていったのです。
 平和なブラスバンドの演奏と鉄道模型。戦禍もなかなか及ばないような山奥の村。民族紛争や政治色を前面に出さず、家族や友人を大切に想う男に突如襲いかかってきた戦争を描写する。ルカにとっては犬と猫との争いのようなものだったのかもしれない。さすがにクマが意味するものは敵だったのかもしれないが、敢えて追求する場面を少なくしていたのかもしれない。それほど平和的な男のもとへ息子が敵の捕虜になったと知らせが届き、代わりに相手国の看護師サバーハ(ナターシャ・ソラック)を預かることになった。
 息子とサバーハの捕虜交換のために同居していただけなのに、二人に愛が芽生えた頃から、感情が激しく揺れ動く。逃亡のためとはいえ、人を殺してしまうという人生の汚点をも経験するが、数日間のうちに人生の浮き沈みを全て味わうこととなり、絶望の後、自ら死を選ぼうと線路に横たわるルカであった。トロッコ、車、列車といった乗り物や、郵便配達人や実父の面白キャラ。まるで神の使いであるかのような意思を持った動物たち。全てがルカに奇蹟を与えるために生き生きと映りました。

2004年カンヌ国際映画祭コンペ
2004年セザール賞EU作品賞
(2005.12)

ライフwithマイキー 1993 アメリカ
TS=ブエナ
LIFE WITH MIKEY
GIVE ME A BREAK
ストーリー  元子役で子役タレントの会社を経営しているマイキーは、道端で財布をスッた女の子の演技力に惚れてスカウトする。やがてクッキー会社のCMの大役を勝ち取るが・・・
監督 ジェームズ・ラピン
出演 マイケル・J・フォックス クリスティナ・ヴィダル ネイサン・レイン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★ ★★★★ ★★★
コメント  子役での華々しい過去を引きずることなく立ち直ろうとする健気なマイキーは、実際のMJフォックスの投影かもしれない。気持ちのいいエピソードも満載で、誕生日にプロレス観戦するという発想がいいな。秘書・雑用のジーナはシンディ・ローパー。
 子役の演技に驚かされるところが多いけど、ラストの歌声にはビックリです。
(2004.11)

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 2003 アメリカ
UIP
THE LIFE OF DAVID GALE
ストーリー  レイプ・殺人の罪で死刑執行が確定しているデビッド・ゲイルの獄中単独インタビューをニューズ社の記者、ヴィッツィーが見習い記者ザックと共に始める。。。
監督 アラン・パーカー
出演 ケヴィン・スペイシー ケイト・ウィンスレット ローラ・リニー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★★  ★★★★ ★★★★★ ★★★★★
コメント  死刑制度反対運動の指導者的存在であったデビッドとコンスタンスの切ない関係もさることながら、ダスティの常にあやしい役柄。スペインのオペラ劇場で涙するシーンが印象的だった。死刑執行が少ない日本から見れば、根本的な問題は違うような気もするのだが、死というものをどう捉えるのかを考えさせられる映画です。
 「死は必ずやってくる。この意味を24時間後に解いてくれ」とヴィッチーに言った辺りから何となく筋が読めてきたが、それにしても重く悲しく、展開にハラハラさせられました。これは、筋を読んでしまう悪い癖の持ち主である私でも感動できました。ケイト・ウィンスレットの演技が良かったなぁ。

見所は、状況に応じてコロコロ態度を変えるTVレポーター達。なんだかなぁ〜
(2003.12)

ライ麦畑をさがして 2001 アメリカ
ギャガ・コミュニケーションズ
CHASING HOLDEN
ストーリー  知事の息子ニールは出所後、また全寮制の高校に入る。そこの演劇クラスでTJと仲良くなる。クリスマス休暇に父親が休めないと知ると、拳銃を盗み、サリンジャー探しの旅に出る・・・
監督 マルコム・クラーク
出演 DJ・クオールズ レイチェル・ブランチャード コリン・フォックス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★  ★★ ★★ ★★
コメント  主人公の青年は鼻が高い。しかも演技が下手だ。ストリートガールのシンディが客と争っているところを拳銃で威して財布を取るなんて、ちょっと引いてしまった。いかにもアメリカの青春ドラマという雰囲気はあったけど、この銃の扱いだけは嫌悪感を与えてくれる。結局はファザコンも抜け切らないし、自由気ままで車も盗む。買春オヤジもホテルマンもまだマシなような気がしてしまった。
 兄のピーターはゲイ、このニールはちょっとやばい奴、どうして父親が知事を続けられるのかがずっと不思議なのだが、子供の視点からするとどうでもいいことなんだろうな。
(2004.12)

ライムライト 1952 アメリカ
松竹→東和
LIMELIGHT
ストーリー  20世紀初頭のロンドン、落ちぶれた道化師カルヴェロは自殺を図ったバレリーナの少女テリーを助け、共に再起を図る。
 戦後のアメリカで赤狩りのため母国イギリスで発表した作品。
監督 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリン クレア・ブレーム バスター・キートン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  この映画は私の映画歴において映画館で初めて泣いた映画です。当時中学生だった時にリバイバル公開され、学校から団体鑑賞しました。テリーが歩けるようになったところで泣いてしまったため、当時は映画慣れしていなくて、映画の長さについていけず間延びしたような感想を抱きました(今、観ると全く違います)。
 テリー役のクレア・ブルームの演技がもう少し上手ければ最高の作品になったであろうが、バレリーナの舞台は素晴らしい。ラストのバスター・キートンとの共演は見事でした。
 当時の事情を知った後に観ると、カルヴェロはチャップリン自身を表現しているかのようで、彼の人生をそのまま映画にしたような気さえします。

1972年アカデミー賞作曲賞(チャールズ・チャップリンなど)テリーのテーマ
1952年英国アカデミー賞新人賞(クレア・ブレーム)
(2004.2)

ラインの仮橋 1960 フランス/西ドイツ/イタリア
NCC
LE PASSAGE DU RHIN
ストーリー  ナチス侵攻下のフランス。徴兵された婿養子のパン屋職人ロジェ・ペラン(アズナブール)、志願して出征した有望な新聞記者デュリュー(リヴィエール)はともにドイツ軍捕虜となる。
監督 アンドレ・カイヤット
出演 シャルル・アズナブール ジョルジュ・リヴィエール ニコール・クールセル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  パティシエとジャーナリスト。一見して不釣合いな2人。捕虜になって職業を聞かれたが、二人とも農業と答える。仲良くなり2人とも別の農家で働くことになった。捕虜は女子に近づくことさえ禁止。命に背いた者は禁固刑、場合によっては死刑になるという。
 それにしてもフランス語とドイツ語の意志疎通は難しいのであろうことが覗われる。その点は『大脱走』のような娯楽作とは大違いだ。運良く村長の家で奉公することになったペランは優しい家族に恵まれ、人間らしく生きようと努力するが、デュリューは脱走のことばかり考え、農家の嫁を利用しようとする。結局、彼は嫁をレイプしかけたおかげで苦情がきて、ペランと交代させられた。しかし、さっそく村長の娘ヘルガを誘惑。虎視眈々と脱走の機会を覗っていた。森の中、身体を重ね、服を脱がせ・・・・衣服を取ってすたこらさっさ・・・
 2年ぶりに恋人の元へ戻ったジャン・デュリュー。そして、ドイツは50〜55歳までの男を戦争に動員。村長も徴兵されたため、ロジェは一家の面倒をまかされることに・・・
 やがてドイツの劣勢が濃厚になり、デュリューは新聞社社長に、ペランはすっかりドイツの家庭に馴染んでしまった。しかしデュリューの恋人はゲシュタポ将校の愛人だったという事実。ペランは帰っても虚しい日々。ついにドイツへ戻る決心を・・・
 2人の男の対比。あくまでも脱走、レジスタンス精神、ジャーナリズム根性。ことなかれ主義、平和主義、の男。どちらが幸せか、幸せになるのか?などということより、叙事詩的に性格を観察する面白さなのであろう。もちろん反戦要素などは感じない。むしろ徴兵に取られるドイツ人家族の悲しみがあるので、当時としては珍しくドイツ側から描いた戦争映画なのかもしれない。

1960年ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞
(2006.5)







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