乱 | 1985 日本/フランス 東宝 RAN |
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ストーリー | 戦国時代を生き抜いた武将・一文字秀虎は70歳を迎え、家督と一の城を長男太郎に、二の城、三の城を次郎と三郎に譲る決心をし、自ら隠居する・・・しかし、余生を客人として過ごそうとした秀虎は息子たちの反逆と骨肉の争いを目の当たりにして狂ってしまう・・・ | |||
監督 | 黒澤明 | |||
出演 | 仲代達矢 | 寺尾聡 | 根津甚八 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 『七人の侍』、『生きる』、『赤ひげ』の次に好きな黒澤映画を挙げるとしたらこれかも。 スクリーンでは観たこともないのに、テレビ画面だけでも迫力に圧倒される。26億円をかけたと言われる超大作でフランスも出資している。『影武者』のときには感じられなかったダイナミクスはストーリーよりも個々のキャラがわかりやすくて面白いところ。史実に基づかないストーリーの良さなのかもしれない。 まずは一文字太郎孝虎(寺尾)と次郎正虎(根津)の性格の差といきなりの敵対関係。性格の差も面白いが、太郎の正室であった楓の方(原田美枝子)の存在がいい。身内の復讐も絡んで、ドロドロ劇を操作する立場。やがて次郎が彼女の才智に惚れてしまう。もう一人、ピーターが演ずる狂阿弥も狂った大殿(仲代)の心を対称的に描いていたことが面白い。演技は下手なんだけども台詞ひとつひとつに哲学が感じられるような・・・狂った世で狂うならまとも・・・とか。 城の燃え方は尻すぼみだけど、CGのない時代でこれだけ描かれば納得。合戦でも落馬がかなり多く、『影武者』にはなかった迫力が蘇ってきた。そして、黄、赤、青と父親の白。視覚的にもわかりやすく、生き残った次郎の赤に落ち着くところも皮肉なのか・・・狂ったような内輪もめの虚しさが伝わってくる。 1985年アカデミー賞衣裳デザイン賞 同監督賞、撮影賞、美術監督・装置賞ノミネート 1985年ゴールデングローブ賞外国映画賞ノミネート 1985年ブルーリボン賞作品賞 その他多数 (2008.12)
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ランダム・ハーツ | 1999 アメリカ COL RANDOM HEARTS |
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ストーリー | ワシントンD.C.ポリスの内務調査室のダッチ。妻の乗った飛行機が墜落してしまうが、乗客名簿に妻の名は無く、チャンドラーという男の妻として搭乗していたらしい・・・ | |||
監督 | シドニー・ポラック | |||
出演 | ハリソン・フォード | クリスティン・スコット・トーマス | チャールズ・S・ダットン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★ |
コメント | 早速、弁護士チャンドラーの遺族となる下院議員ケイを訪問。なにしろ妻を寝取られた男を演ずるハリソン・フォード。悲しみと困惑が同居して静かに喋るのだ。デイヴ・グルーシンの音楽がまた渋くて、ハードボイルドっぽさを醸し出す。こりゃ、恋愛が進行して、取り掛かってる殺人事件の犯人に殺されるというパターンかなぁ〜と期待しつつ・・・だけど内務調査室なんだから、殺人事件なんて追うなよ・・・ どうしても妻の不倫のことを調べたくてしょうがないダッチ(フォード)。それに反して、今が幸せならいいじゃないのと主張するケイ。議員ということもあってスキャンダルが怖いんだろうけど、元夫と元妻が不倫してた事実のほうが問題だろうな〜。遺族同士が慰めあって恋愛に発展するなんてのは自然なんだし。 しかし、エンディングは非常につまらん!これじゃ単なるメロドラマ。フロリダにアパートを借りていたはずだ!などと、ミステリアスな部分は結局マスコミのネタにされただけ。期待させるだけさせておいて、がっかりさせる作品だ。「共和党支持者に変えてみせる」なんて台詞は印象に残るのに・・・残念。 (2008.11)
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ランブルフィッシュ | 1983 アメリカ Uni=CIC RUMBLE FISH |
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ストーリー | 兄貴に憧れてる不良のラスティ・ジェームズはビフとの決闘に行く。 | |||
監督 | フランシス・フォード・コッポラ | |||
出演 | マット・ディロン | ミッキー・ローク | ダイアン・レイン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 白黒映像の中で魚だけカラー。 “モーターサイクル・ボーイ”と呼ばれる兄貴。警官からは毛嫌いされていて、なぜ戻ってきたのだと嫌味ばかり。そんな兄貴が決闘で助けてくれた。 圧倒的なモノトーンは兄貴(ローク)の心象風景だったんだな。最期には撃たれて死んじゃったけど、空虚な若者を代表してたのかなぁ。憧れる気持もわかる。 1983年ゴールデングローブ賞音楽賞ノミネート (2008.8)
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RAMPO(奥山バージョン) | 1994 日本 松竹 |
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ストーリー | 昭和初期の東京。探偵小説家の江戸川乱歩(竹中直人)は、ある事件で夫殺しの嫌疑をかけられている女性・静子(羽田美智子)に興味を持つが、自分の書いた小説にそっくりなことに驚き、自分の分身・明智小五郎(本木雅弘)を登場させて静子を助けようとするのだが・・・ | |||
監督 | 奥山和由 | |||
出演 | 本木雅弘 | 竹中直人 | 香川照之 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | オープニングが“長持”の中にいる子供のアニメーション「お勢登場」(監督:名倉靖博)。なぜだか発禁になってしまったと、横溝正史(香川)とともに役人に叱られている。 羽田美智子は美しいし、ブルーフィルムを見ながら官能に耽るシーンは何ともエロチック。想像の世界がどこまで広がるのか。 サブリミナル効果が話題になったし、アメリカでも人気が出たということであったが、テレビでの鑑賞は映像美に浸ることもできない。それどころかストーリーが陳腐でしょうがない。出演者がカメオを含めて豪華だという点だけは楽しめるのだが・・・ (2008.9)
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