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列車に乗った男 2002 フランス/ドイツ/イギリス/スイス
ワイズポリシー=アーティスト・フィルム
L' HOMME DU TRAIN
ストーリー  元教師の老人マネスキエは薬局で知り合った一人の男を家に招く。シーズンオフで宿も休業中のためしばらく泊めることになったが、男はこの町で銀行強盗を計画していると気付く。。。
監督 パトリス・ルコント
出演 ジャン・ロシュフォール ジョニー・アリディ チャーリー・ネルソン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  フランス語の詩を教えているマネスキエ。アンティークな古びた館でひっそりと一人暮らしをして、たまに来る人とおしゃべりしたくてしょうがない。この町に列車から降り立った男ミラン。謎めいたアウトローの雰囲気を漂わせ、拳銃を持っている。老人は狭心症の持病のため、土曜日には手術を受ける予定で、一方の男は土曜日に仲間と銀行強盗する計画なのだ。
 今までの平凡で堅実な生活に疲れ、何もやり残せなかった人生を悔やんでいるところへ、ワイアット・アープに憧れを抱いた少年時代を思い起こさせるワイルドな男の登場である。ミランが銀行強盗を計画していることを知ったマネスキエであったが、計画を止めようとするのではなく、自ら第二の人生を切り開くきっかけになると思い、参加させてくれと頼んでしまう。この少年のような目の輝きがたまらないほど素敵なおじいさん。友情という言葉では片付けられないほどミランに憧憬を抱くのだ。一方のミランも自分の計画性の薄い性格を変えてみたくなり、次第にマネスキエの生活をうらやましく思うようになる。まるで血液型のAとBの対比のようだ。
 パン屋の店員や、1日の内午前10時にしか口を聞かない不気味な男といったサイドストーリーが冴えています。もちろん、おしゃべり好きな老人のコミカルな台詞にもやられました。ハードボイルドとコミカルな部分の融合というのは、どうしてこうも面白いのだろうか。字幕から目が離せないくらいにひきつけられてしまいました。
 邦題の意味を考えたため、ラストには予想を裏切られ、ファンタジー色の強い内容となりました。死の直前のほんの一瞬の出来事・・・もっと人間臭いドラマだと思っていたのに、釈然としませんでした(途中までは満点評価)。

2002年ヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞
2003年ジャン・ギャバン賞(ジョニー・アリディ)
2003年LA批評家協会賞外国語映画賞
(2004.9)

レッド・オクトーバーを追え! 1990 アメリカ
Par=UIP
THE HUNT FOR RED OCTOBER
ストーリー  1984年、ソ連の新型原子力潜水艦レッド・オクトーバーを米原潜ダラスが見失ってしまった。ラミウス艦長率いるソ連艦が攻撃を仕掛けるのか、演習目的なのか、はたまた亡命を企てるのか・・・ジャック・ライアン分析官が推理し、追いかける。
監督 ジョン・マクティアナン
出演 ショーン・コネリー アレック・ボールドウィン スコット・グレン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★ ★★★ ★★
コメント  米ソ冷戦が終焉した今となっては全く現実味を帯びていない。しかも潜水艦もの映画というのは男ばかりでつまらない。観ているだけで窒息しそうになる閉塞感はそれほど感じられず、亡命したい艦長と勘違いして攻撃しかねない米軍との間の緊張感だけが感じられる。そして、潜水艦映画の特徴・・・途中で敵、味方が判らなくなる・・・がこの映画でも見受けられる。サム・ニールがロシア人に見えないことや、全て英語(所々ロシア語。わけわからん)になっていたり、翻訳が丁寧じゃないことが原因だ。
 ジャック・ライアンシリーズの第1作目らしいが、かなり平和主義的なジャックのようだ。ベン・アフレックよりは好感が持てる。それでもギャンブラーなんだよなぁ・・・右旋回や絶対亡命だと言い張る点が。。。
 友情を感じた辺りまでは良かったのだが、終盤に出てくる狂気のソ連艦長の描き方でわかるように、単なるアメリカ万歳映画でしかない。亡命すればいい人なんだもん。。。

1990年アカデミー賞音響効果編集賞、編集賞、録音賞ノミネート
1990年英国アカデミー賞主演男優賞(ショーン・コネリー)ノミネート
(2004.5)

レッド・サイレン 2002 フランス
コムストック
La SIRENE ROUGE  THE RED SIREN
ストーリー  西欧の戦後。少女アリスが警察へ、大富豪の母親エバの家政婦殺害現場のDVDを持ってきた。彼女を保護しようとするアニータ・スターロ警部補であったが、上司から行動を慎むように警告を受ける。家宅捜査したが何も出ず、母親が連れ戻しに来たためアリスは逃亡し、一人の殺し屋ヒューゴの車に逃げ込んだ・・・
監督 オリヴィエ・メガトン
出演 ジャン=マルク・バール アレクサンドラ・ネグラオ アーシア・アルジェント
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★
コメント  戦争、暗殺、リンチ殺害の残酷ながらもスタイリッシュな映像。アリスと父親との仲を裂こうとした母親を訴えたかったようだが、元夫はすでに死亡し、アリスは分析医の指導下の元にいたというのだ。序盤からミステリアスに進む絶妙なプロットだ。そしてヒューゴはアリスを父親の元へ届ける旅に出る・・・
 「自由の鐘」というグループ。子供を殺すことだけは出来ないヒューゴ。そしてアリスを狙う相手はプロの戦争屋で、ヒューゴもプロの兵士。父親とアリスの秘密を残したまま、緊張感とともに物語が進む。舞台をポルトガルに移して、安宿の銃撃戦はまるで局地的な戦争映画の様相を示す。
 母と娘の確執や父と娘の秘密を終盤まで引っ張るが、期待したほどの展開は無く、映像が優れてる割に心理描写が疎かになっているのが残念だ。それにしても、なぜみんな英語だったのだろう・・・
(2005.4)

レッド・スコルピオン 1988 アメリカ
ヘラルド
RED SCORPION
ストーリー  反政府運動家のリーダーを暗殺するために、南アフリカの某国に送られたソ連特殊部隊のニコライ。原住民と心を通わせた彼はソ連と戦うことを誓う・・・
監督 ジョセフ・ジトー
出演 ドルフ・ラングレン M・エメット・ウォルシュ アル・ホワイト
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★
コメント  いきなりカルンダは見つかった。ソ連兵から救って、アメリカ人ジャーナリストをも連れて旅するニコライ。まぁ最初から、面白みのないストーリーだ。すぐさま『インディ・ジョーンズ』のパクリっぽい映像が連続するし・・・
 とにかく「ソ連は悪い国だ!」というメッセージがガンガン飛び出てくる。しかもアメリカ人からこの言葉が出てくるのはいかがなものか。冷戦終結直前の映画なので、ソ連に対する罵倒はラストチャンスだったのだろう。自分たちのことを棚に上げて、アメリカこそが正義だというとんでもない映画であった。あのアメリカ人がいなければ1点上だったかな。
 串刺しによる拷問なんかは痛さが伝わってくるほど迫力があって良かったけど、ラストがランボーの物まねだから・・・つまんないです。
(2005.3)

レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ 1976 イギリス
WB
THE SONG REMAINS THE SAME
ストーリー  ドキュメンタリー。
監督 ピーター・クリフトン
出演 レッド・ツェッペリン P・グラント リチャード・コール
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★ ★★   ★★★
コメント  わけのわからないイメージ・フィルムからスタート。遊び心も満載にしたかったのだろうか。しかし、これはコンサートのカメラワークが悪すぎです。特にジミー・ペイジのギターソロをかなり無視して、ロバート・プラント中心。ドラッグをトリップしながら撮ったのではないかと思わせるほどだ。演奏の途中に何度も登場するイメージ・フィルムは現代におけるPVの作り方にも似ていて面白い。
 高校時代に見に行ったフィルムコンサートの方が良かった。
<収録内容>
:ロックン・ロール 
:ブラック・ドッグ 
:貴方を愛しつづけて 
:ノー・クォーター 
:永遠の詩 
:レイン・ソング 
:幻惑されて 
:天国への階段 
:モビー・ディック 
:ハートブレイカー 
:胸いっぱいの愛を
(2004.9)

レッド・ドラゴン 2002 アメリカ
UIP
RED DRAGON
ストーリー  ハンニバル・レクター3部作の第一話。連続殺人事件の捜査のためFBIのグレアム捜査官はハンニバルに助言を求めるが、犯人はハンニバル本人であると悟り、突き詰めようとする直前に死闘となる。ハンニバルは終身刑となるが、同じような猟奇的連続殺人事件が発生する。。。 
監督 ブレッド・ラトナー
出演 アンソニー・ホプキンス エドワード・ノートン レイフ・ファインズ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  ハンニバルシリーズは『羊たちの沈黙』しか見ていない。しかも3作とも監督が違う。
私は『羊たち』よりは面白かった。やはり、グレアムを中心に描いたおかげで、緊迫感が高まったかな。展開がかなり読めてしまうにも拘わらず、かなりスリリングでした。
 しかし、個人的な意見になるが、正当防衛とはいえ簡単に銃で身を守るという発想になるところに嫌悪感を抱く・・・
(2003.12)

レッド・バイオリン 1998 カナダ/イタリア
ギャガ
THE RED VIOLIN
ストーリー  17世紀のイタリアからオーストリア、イギリス、中国へと1挺のバイオリンの運命を描いた映画。
監督 フランソワ・ジラール
出演 サミュエル・L・ジャクソン カルロ・チェッキ イレーヌ・グラジオリ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★ ★★★★★ ★★ ★★★★
コメント  観終わった後、修道院での演奏とジプシーの演奏をまた観たくなった。全体的にみると、オムニバス風なので後半に緊張感が解けてしまうのが残念だった。中国の辺りでも同じ効果が見れるのではと期待していたが、現代までの期間が短すぎたようだ。バランスは占い師によって保たれているようなもので、オークションはしつこすぎるとも感じられた。

1999年アカデミー賞音楽賞
(2004.3)

レッドブル 1988 アメリカ
東宝東和
RED HEAT
ストーリー  シカゴへやってきたロシアの刑事が地元の刑事と組んで麻薬組織を壊滅させる。
監督 ウォルター・ヒル
出演 アーノルド・シュワルツェネッガー ジェームズ・ベルーシ エド・オロス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  まだソ連が崩壊する前のロシアからやってきたシュワちゃんのダンコー大尉。「資本主義め!」と言うのも洒落なのかな?ジョン・ベルーシの弟ジェームズ・ベルーシって、今のジョン・キューザックに似ていますね。若い頃のトム・ハンクスにも似てるかなぁ。キャラのキャスティングは、シュワちゃんがロシア人に見えるという理由だけでしょう。ローレンス・フィッシュバーンも若く、ほっそりしている。
  冒頭のサウナシーンとクライマックスのバスだけが見所。面白くないのは、この頃シュワちゃんがコメディに挑戦していた頃というのも原因かもしれない。それともソ連崩壊という時期もあって、考え込んでしまいそうだからでしょうか・・・
(2004.11)

レッド、ホワイト&ブルース 2003 アメリカ
日活
RED, WHITE AND BLUES
ストーリー  ブルース生誕100周年の「THE BLUES Movie Project」7作品の中の1本。
監督 マイク・フィギス 製作総指揮:マーティン・スコセッシ
出演 エリック・クラプトン ジェフ・ベック ヴァン・モリソン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★   ★★★    ★★★★
コメント  ブルースはアメリカ、特に黒人社会から生まれた黒人のための音楽だ!という常識を、イギリスを中心とした白人から見たブルース音楽のルーツ。コピーが中心だったが、やがてストーンズやビートルズも影響を受け、自分の音楽の中に自分のものとしてきっちり取り入れていることがわかる。
 ブルーンジーの演奏はすごいですね。クラプトンの「アンプラグド」でも演奏されていたあの曲。生ギターがオーケストレーションしてると感じた。ラスト近くのGuitarというテーマは、初めてギターを持ったときのエピソード・・・共感。
 「ビートルズはR&Rで、ストーンズはブルース」、なんていう話も興味深いところだ。
(2004.8)

レッドロック/裏切りの銃弾 1992 アメリカ
コムストック
RED ROCK WEST
ストーリー  テキサスからワイオミングへ職を探しに来た青年マイケル。レッドロックのバーに入ると、人違いされて仕事をもらうことになった。内容は、ウェイン(JTウォルシュ)の妻スザンヌを消すことだった。
監督 ジョン・ダール
出演 ニコラス・ケイジ デニス・ホッパー ララ・フリン・ボイル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  脚が悪いニコラス・ケイジ。もらった5000ドルも持ち逃げすればいいや!くらいに思っていたので、スザンヌに直接話をすると、倍額でウェインを殺すようにそそのかされた。保安官にその事実を知らせようとするマイケルだったが、途中で人を轢いてしまう。しかも被害者の腹には銃弾が・・・そして保安官はウェインだった・・・出来すぎのようだが、ここまでのプロットでもうグイグイ引きこまれてしまう。受け取った金を車に置き忘れ、轢かれた男もスザンヌの彼氏だったようだし、謎を残したままドラマは進む。
 ガソリン、ガソリンスタンド、バーと常に登場、といい感じの伏線。前半の展開の凄さに比べると、後半はありきたりのサスペンス映画になってしまっているのが残念だが、ニコラス・ケイジの潔さに4点!何となくコーエン風。

1994年LA批評家協会賞ニュージェネレーション賞
1994年インディペンデント・スピリット賞監督賞、脚本賞ノミネート
(2005.3)

レディ・キラーズ 2004 アメリカ
ブエナビスタ
THE LADYKILLERS
ストーリー  教授(ハンクス)がマンソン夫人(ホール)宅に間借りして、仲間たちと地下室で音楽家を装い、カジノの金庫破りをする物語。
監督 コーエン兄弟
出演 トム・ハンクス イルマ・P・ホール ライアン・ハースト
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★
コメント  『マダムと泥棒』(1955)のリメイクだ。元々コメディであったものをコーエン風にブラック仕立てにしたような映画だが、俳優陣に魅力が感じられない。ガウェイン(マーロン・ウェイアンズ)の汚い言葉も綺麗な発音だし、バンケイク(J・K・シモンズ)もキレ具合が足りないのだ。東洋人の将軍(ツィ・マー)とランプ(ライアン・ハースト)だけは存在感があり、見ているだけでも面白いんですけどね(笑)
 教授が「みんなもっと観客を笑わせようよ!」とでも言わんばかりにひきつった笑いで引っ張る健気さが可愛かった。イルマ・P・ホールはカンヌで賞を獲っているが、本土でも何かもらえる気がする。

2004年カンヌ国際映画祭審査員賞(イルマ・P・ホール)
(2004.5)

レディ・ジョーカー 2004 日本
東映
ストーリー  50年前に兄が日之出ビールを解雇されたという薬店店主、つぶれそうな町工場の旋盤工、在日の信用金庫職員、重度の障害をもった娘がいるトラック運転手、そして妻に逃げられた刑事。レディ・ジョーカーと名乗る5人組が日之出ビール社長を誘拐して・・・
監督 平山秀幸
出演 渡哲也 徳重聡 吉川晃司
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★
コメント  「あんたたちには、わかりゃしないよ」というコピー。観客にケンカを売っているような気がした。そしてそのケンカを買ってしまった。。。
 原作は素晴らしいんだろうなぁ、と想像できる映画でした。そしてその想像力は、映画を‘読む’にあたっても必要不可欠の重要なものだった思います。レディ・ジョーカーの5人の設定は、社会的弱者にスポットを当てて、不条理な世の中に対して文句も愚痴も言わずに耐え忍んでコツコツと生きる男たちがその鬱憤を一気に吐いてしまうという、まさしく社会派ミステリーの一級品の原作なのでしょう。この設定だけで満足しました。
 さて、ストーリーが淡々と展開します。それも全て唐突に展開します。理由なんて必要ありません。予習さえしておけば大丈夫なのですから・・・しかし、原作を既読の人にはとてもわかりやすいと思われるのですが、予習をしなかった人には‘眠気’という罰が与えられます。私はかろうじて特集チラシを読んだおかげで眠気地獄からは開放されました。しかも“グリコ・森永事件”の報道に関して、当時推理小説好きであったおかげで関心が高かったため、この映画も比較しながら楽しむことができました。
 しかし、しかしである!心情描写も疎かにして唐突に自殺する人々!わかりません。わかりませんよ、この人たちの行動。脚本家も大変だったと思いますよ。原作が立派すぎると、映画として不要な部分を大胆にカットするのも畏れ多いでしょうからね。そして、評価が下がる原因を作った演技力の問題。菅野美穂が喋りだした途端、呆気にとられ帰りたくなりました。徳重聡もダメダメ君です。そして関西弁が得意なはずの大杉漣も今回は台詞を噛みそうな雰囲気。意外と良かったのは吉川晃司でしょうか。
 だめな点ばかり言ってもいられません。美術は良かったと思いますよ。社長室の壁にある歴代ラガービールのラベルや、昭和初期を思わせるポスター、そして一番良かったのは、哀愁さえ漂う「くすりのモノイ」の店舗でした。ちなみに、石川県で“ものい”と言うと、体がだるいことを意味します。
(2004.12)



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