ローサのぬくもり | 1999 スペイン ザジフィルムズ SOLAS |
|||
ストーリー | 夫が入院し、戸惑うばかりだったが、娘マリアの部屋に泊めてもらうことになったローサ。独身のマリアは検査薬で妊娠が判明 | |||
監督 | ベニト・サンブラノ | |||
出演 | マリア・ガリアナ | カルロス・アルヴァレス=ナヴォア | アナ・フェルナンデス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 娘マリアは就職のための面接に出かけ、母ローサが一人娘の部屋に残される。久しぶりの親子の対面だというのに疎外感を感じざるをえない。話相手は病院の医者と同じアパートのじいさんだけだ。外出すれば、ついつい食料品を買ってきてしまうくらいだ。 貧しさを卑屈に思うことない素直な生き方。娘に対してはおせっかいであっても、愛情が感じられる。しかし、ストーリーの核が私生児を生むかどうかの決断。面白味はほとんどない。アパートのおじいさんが最もいい役だったとは・・・ (2005.8)
|
ロシアン・ブラザー | 1997 ロシア アップリンク ЪЛАТ BRAT |
|||
ストーリー | 兵役を終えて、兄を頼ってきたダニーラは傷害事件を起こす。やがてギャングの手下となり・・・ | |||
監督 | アレクセイ・バラバーノフ | |||
出演 | セルゲイ・ボドロフ・JR | ヴィクトル・スホルコフ | スヴェトラーナ・ヴィスチェンコ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | いつもCDウォークマンで音楽を聴きながら行動するダニーラ。レコード店では「ノーチラス」というバンドのアルバムにこだわっている。彼らのライブ映像もあるが、ロシア民謡とロックの融合のような音楽。労働者階級向けの歌詞だ。 兄にはダグラフ兄弟社を作ろうともちかけられるが、悪の道を突っ走る弟。軍隊上がりということもあって冷血無比の性格を如実に表す。「善人は殺さない」という信条や、ちょっとしたドイツ人の友人にも気を使う。 結局、兄との絆なんかはなかった。ダニーラよ、どこへ行くんだ・・・モスクワだけどさ。 (2005.7)
|
ローズ・イン・タイドランド | 2005 イギリス/カナダ 東北新社 TIDELAND |
|||
ストーリー | 両親がヤク中であるジェライザ=ローズ。母がヤクのため死んで、父親といっしょにおばあちゃんの家に行くのだが・・・ | |||
監督 | テリー・ギリアム | |||
出演 | ジョデル・フェルランド | ジェフ・ブリッジス | ジェニファー・ティリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | お腹を押せばオナラが出るんです。しかし、ミは出なかったんでしょうか?名前がジェフ・ブジッジスというくらいですから・・・ 独特のブラックファンタジー作家ともいえるテリー・ギリアム作品。“鬼才”などと称されることが多いのですが、今作品に限っては“臭い”テリー・ギリアムと呼んでもOKです。未だ彼の監督作品を全て観てるわけではないので、何か語ろうとするとファンからの抗議が殺到しそうなのでやめておきます。 この映画に関して言えば、主人公の少女ジェライザ=ローズを演ずるジョデル・フェルランドがいなければ成り立たない作品でした。ジャンキーの両親の元で夢見がちなのですが、天真爛漫、好奇心旺盛、純粋無垢な少女。「不思議の国のアリス」が愛読書であり、バービー人形の首4体がお友達なのです。お父さんがヤクを打つのを手伝ったり、一緒に夢の話をしたりして、かなりのお父さんっ子なのですが、実際はお父さんの実体よりも頭の中に愛着があったようでした。穴の中に落ちたときでも、彼女の頭の中は注射器でいっぱいになるくらい・・・ 「ミイラになるのって夢だなぁ」などと、お父さんは夢を叶えてしまったかのような展開となりましたが、そうなってくるとローズは一人ぼっち。ウサギの代わりにリスを追いかけて孤独じゃなくなるのかと思っていたら、ディキンスという男と友達になっちゃいました。キスばか日誌という危ない展開になるかと思えば、彼のサメ退治が中心となり、一方でミイラ化に対する幻想も打ち砕かれる。現実と妄想が交錯する中で、バービー人形に新しい脳を入れるという“生”に対する欲望も生まれてきたようでした。 ジョデルちゃんの演技はどこまでが決められたものなのでしょう。かなりハイテンションになっていたようですが、彼女の演技は子役を超越していました。さすがにキスされるときに一瞬逃げ出しそうな表情を見せていましたが、それ以外は完璧。ラストの悲惨な状況のあと、彼らがどうなったのか知りたくなること間違いなし・・・ (2006.9)
|
ロズウェル | 1994 アメリカ 東北新社 ROSWELL |
|||
ストーリー | アメリカ本国ではTVMとして発表された映画。1947年ニューメキシコ州ロズウェルで実際にあった(?)UFOの残骸とエイリアンの死体にまつわる話。 | |||
監督 | ジェレミー・ケーガン | |||
出演 | カイル・マクラクラン | キム・グライスト | ドワイト・ヨアカム | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 是非、大槻教授のコメント入りで観たい映画だ。この509重爆撃部隊は原爆投下舞台の軍隊なのだ。やましいことばかりしているから、引退しても話題をそらそうと頑張ってる姿が想像できる。いや、それにしても原爆を落としたことを自慢している軍人って多いんだぁ、と、こっちの方にびっくりですわ。 特集番組などで、ビデオ撮影されたものが放送されたものを見たことがあるけど、あの妙に映りの悪いフィルムはおかしい。色々と検証もされているが、ネッシーと同じように「嘘でしたぁ〜」と真実の証言がそのうち発表されるだろう。それまでの間、夢を見ることにしたいものだ。宇宙人の存在は信じてもいいんだけど、、、ロズウェルは信じられない(笑) (2004.8)
|
ロスト・イン・スペース | 1998 アメリカ ヘラルド LOST IN SPACE |
|||
ストーリー | 2058年、人類が生存するための開拓星アルファ・プライムを調査するために宇宙へと旅するロビンソン一家。宇宙船内のスパイなどの妨害もあり、彼らは迷子となってしまう。 | |||
監督 | スティーヴン・ホプキンス | |||
出演 | ウィリアム・ハート | ゲイリー・オールドマン | ミミ・ロジャース | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 『宇宙家族ロビンソン』のリメイクなのである。かなり子供向けの大掛かりなSFX。それなりに楽しい。その程度であった。 1999年ラジー賞ワーストリメイク賞ノミネート (2003.11)
|
ロスト・イン・トランスレーション | 2003 アメリカ/日本 東北新社 LOST IN TRANSLATION |
|||
ストーリー | サントリーのCM撮りのために来日した映画スターのボブ・ハリス。異国の中での不安と疎外感で落ち着かなく、妻ともすれ違いが多い日を過ごすが、カメラマンの夫に同行して同じホテルに滞在中のシャーロットと意気投合する。 | |||
監督 | ソフィア・コッポラ | |||
出演 | ビル・マーレイ | スカーレット・ヨハンソン | ジョヴァンニ・リビシ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | コッポラの前作『ヴァージン・スーサイズ』にはがっかりしたが、今回は自分の体験を基に自然体で描いたことに大成功。もちろん、彼女の手腕よりも俳優陣に助けられたことの方が大きいと思うが、幾分ドキュメンタリー風の撮影と音楽(特にはっぴいえんど)のチョイスも光っている。 アメリカと日本における言葉の壁、文化の違いによる疎外感以外に、二組の夫婦間の疎外感をも表現している。同じ境遇であるからこそ出来た「孤独の共有」を綺麗に描いていたと思う。 LとRの発音は身につまされる思いで、今後気をつけたいものだ(ripとlipという脚本はわけわからんが・・・)。しゃぶしゃぶのくだりでは文化の違いを感じさせられました(笑) 2003年アカデミー賞脚本賞受賞 同作品賞、主演男優賞、監督賞ノミネート その他多数 (2004.6)
|
ロスト・イン・ラマンチャ | 2001 アメリカ/イギリス シネカノン LOST IN LA MANCHA |
|||
ストーリー | テリー・ギリアムが長年暖めてきた「ドン・キホーテ」の映画は6日目にして撮影中断に追いこまれた。 | |||
監督 | キース・フルトン ルイス・ペペ | |||
出演 | テリー・ギリアム | ジョニー・デップ | ジャン・ロシュフォール | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 『ドン・キホーテ』を撮るまでのテリー・ギリアム監督ドキュメンタリー。ハリウッドで作ろうと思ったが挫折し、ヨーロッパ資本で作ろうとする孤高の監督。この姿こそが風車に向かうドン・キホーテそのものだ。 『バロン』が失敗作だと認識してるし、それをモンティ・パイソン風に映像化しています。製作裏話満載。ロシュフォールが7ヶ月で英語を覚えたってのもすごいことです。 エンドクレジット後の巨人映像がいい!COMING SOON 2002年英国アカデミー賞新人賞(製作)ノミネート (2004.6)
|
ロスト・メモリーズ | 2001 日本/韓国 ギャガ・コミュニケーションズ 2009 LOST MEMORIES |
|||
ストーリー | 1909年、伊藤博文暗殺計画失敗。その後、日本は米国と同盟を結び第2次大戦に勝利し、朝鮮半島統治も2009年まで続いた。日本の第三の都市ソウルではテロが多発するが、彼らの目的が不明だった。 | |||
監督 | イ・シミョン | |||
出演 | チャン・ドンゴン | 仲村トオル | ソ・ジノ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 原爆は日本には落ちずにベルリンに落ちた。歴史の大胆な仮想SFを持ちこんで、タイムパラドクスに挑んだ娯楽アクション映画。 いつもは仲村トオルの演技は大したことないと思っていたのだが、この映画では韓国人も慣れない日本語をしゃべるため、彼の台詞が上手く感じるのです。多分、チャン・ドンゴンなんて日本語が話せないんでしょう、ひどかった。 設定、ストーリーともに面白いけど、無駄なカットが多いため長く感じてしまう。そして、ロケも日本のためか、反日思想も中途半端。どうせならとことんまで日本の非道さを表現しないと面白くないですね。 2003年ジェラルメール・ファンタスティック映画祭 観客賞 (2005.4)
|
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク | 1997 アメリカ Uni=UIP THE LOST WORLD: JURASSIC PARK |
|||
ストーリー | マルコム博士はハモンドに呼ばれ、繁殖した恐竜の生態を観測してほしいと依頼される。過去の島はサイトBなる真の計画があったのだ。 | |||
監督 | スティーヴン・スピルバーグ | |||
出演 | ジェフ・ゴールドブラム | リチャード・アッテンボロー | ジュリアン・ムーア | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 前作『ジュラシック・パーク』には及ばない。強引に新たな島へ調査に行かされるという設定と恐竜の本土上陸なんてのは、アメリカ人にとったらラジー脚本賞候補になって当然。しかし、なんだかんだ言っても、映画館で観た時の迫力は最高。 ティラノザウルス捕獲にこだわるピート・ポスルスウェイト。ちっちゃい恐竜に人間の怖さを教えてあげて、挙句の果てにやられちゃうピーター・ストーメア。個性派の脇役も楽しいけど、人数が多過ぎ。時間も長いし、迫力画像を詰め込みすぎたため、一番印象に残ってるのは冒頭のシーンからゴールドブラムのあくびシーンだったりする。終盤のスピーディ過ぎる展開は印象に残らなくなるものだ。『スピード2』だったり『キングコング』だったりするし・・・ 1997年アカデミー賞視覚効果賞ノミネート 1997年ラジー賞脚本賞、リメイク続編賞、非人道・公共破壊貢献賞ノミネート その他 (2005.12)
|
ローズマリーの赤ちゃん | 1968 アメリカ PAR ROSEMARY'S BABY |
|||
ストーリー | NYのいわくつきのアパートに夫が俳優であるローズマリーが越してきた。隣人のカスタベット夫妻はよくしてくれるのだが、何か胡散臭いところがあった。そしてローズマリーは妊娠する。。。 | |||
監督 | ロマン・ポランスキー | |||
出演 | ミア・ファロー | ジョン・カサヴェテス | ルース・ゴードン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 最初に観たときにはホラーとさえ思っていなかった。単なるローズマリーの妊娠時における幻覚と妄想が生み出した世界だと思っていたのだ。当時はカルト教団についても未だ知る余地もなく、サイケデリックな時代背景の中、ドラッグに潰れてゆく若者の映画が多かった。 周囲の人間が誰も信じられなくなる疎外感と、妊娠して夫の行動さえも不審に思えてくる主人公の心情がよく読み取れる映画なのだ。旧友たちを呼んでパーティをするシーンや、テリーとハッチ、心の拠り所となるべき友人に手が届かなくなる寂しさも痛々しかった。ラストの驚愕の表情を見せるミア・ファローが印象的。 1968年アカデミー賞助演女優賞(ルース・ゴードン) 同脚色賞(ポランスキー)ノミネート その他 (2004.8)
|
ロゼッタ | 1999 ベルギー/フランス ビターズ・エンド ROSETTA |
|||
ストーリー | 仕事を続けたいのに試用期間が終わったからといって解雇されたロゼッタ。雇用相談所へ行っても「生活保護の窓口へ」と言われ・・・ | |||
監督 | リュック=ピエール・ダルデンヌ | |||
出演 | エミリー・ドゥケンヌ | アンヌ・イェルノー | オリヴィエ・グルメ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 失業、職探し、キャンプ場でのトレーラーハウス、アル中でセックス好きの母親。それでも生活していかねばならないロゼッタ。時折謎の腹痛も起こり、お腹をさするためのバイブレータが離せない。キャンプ場のはずれにある沼地では禁止されているマス釣りの仕掛をするのが日課となっている。 ようやく男友達のリケの紹介でワッフル屋の仕事を見つけるが、社長の息子の気まぐれで3日でほされてしまう。このリケも友達がなさそうな雰囲気で、彼女に対して優しく接するが、性衝動も抑えきれない。ドラムを叩いているのだが、録音したわけのわからないドラムだけの音楽を聞かせたりする。 失業問題も深刻なのであろう。仕事のためなら恥も外聞もない。必死に店主にすがる光景が痛々しい。まさしく都会の中のサバイバルなのだ。そして、リケの親切心をも踏みにじる行動に出るロゼッタ。まずは沼地で溺れるリケを一瞬見捨てようとする。それでも彼女に対して親切にするリケ。自分のワッフルを売って、売上の一部を霞め取っている行動を社長にチクるのだった。その行動を反省し、自己嫌悪になったのだろうか、荒んだ心もやがては落ちつきを見せるのだが・・・ ラストは悲惨な結末になるか、中途半端な終わり方をするのか、ハッピーエンドは考えられない展開だ。社会の底辺を支えている貧困層の切実な思いが伝わってきたり、一人が職を得れば一人が職を失うといった現実を痛感。極端ではあるが、忘れられない映画になりそうだ。 1999年カンヌ国際映画祭パルムドール、女優賞 1999年ヨーロッパ映画賞作品賞ノミネート 1999年インディペンデント・スピリット賞外国映画賞ノミネート (2005.12)
|
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||