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サマー・ソルジャー 1972 日本
勅使河原プロダクション 
ストーリー  岩国。基地に隣接する繁華街で働いていた礼子(李)はアパートにベトナム戦争からの逃走米軍兵のジムを匿っていた。
監督 勅使河原宏
出演 キース・サイクス 岸輝子 李礼仙
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★
コメント  米軍兵士のインタビューを織り交ぜたドキュメンタリータッチの部分がある。
 アパートにてジムの体を洗ってあげたりするが、誰かが来たら、さっと天袋に隠れたりする。IAWA(国際反軍委員会)に相談しに行くが、匿っていたら捕まるだけだと告げられるだけだった。その後、日本の支援者たちの家を転々としながら、反戦というよりは人を殺すことが嫌だという兵士のやりきれなさを切々と伝えてくる。日本の生活、習慣にはどうもついていけないようなジム。このまま軍隊に戻ったほうが楽ではないのかと反証してみるところもリアルでよかった。
 李礼仙といえば『金八先生』にも出てくる校長先生。貴重なヌードがあることにびっくりしましたが、この時期の女性はみな腋毛があったんだなぁ〜なんだかうらやましい。

1972年キネ旬ベストテン第9位
(2007.3)

サマータイムマシン・ブルース 2005 日本
東芝エンタテイメント
ストーリー  ある大学の夏休み。SF同好会の5人は野球を楽しみ記念撮影を写真部に撮ってもらっていた。部室でバカ騒ぎをする間にクーラーのリモコンにコーラがかかり壊れてしまう。翌日、暑さに耐えられない彼らが悩んでいると、そこにタイムマシンが・・・
監督 本広克行
出演 瑛太 上野樹里 与座嘉秋
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  満塁のチャンスにバッターがいない・・・透明ランナー制を採用すればいいじゃん!っていうか、それより過去に戻って・・・いやいやいや・・・
 猫に小判、豚に真珠、SF研にタイムマシン。発達した科学の機器を与えられても、小市民的な発想しか浮かばないSF研究会の面々。彼らはSFの面白さを知らないどころか、SFが何の略なのかも知らないという、とんでもない大学生なのです。棚にはオタクなフィギュア、テーブルの上には『サトラレ』の漫画、壁のポスターには『マタンゴ』と、普段は何をしているサークルなのでしょう(笑)タイムマシンを目の前にして、「ジュラ紀に行きたい」という声も上がるが、現実的に、クーラーのリモコンが壊れているのでリモコンが壊れていない“昨日”へ行ってリモコンを取ってくることを選ぶ。
 冒頭から、タイムマシンでその時間に遡ったときのための伏線を張りすぎなのですが、それほど複雑ではなく、「あぁ、なるほど」と笑いとともに納得する仕掛となっています。ばかばかしい伏線の上に、予想しやすいものの微妙にはずされるという展開には心地よく裏切られる。例えば、名画座の次回公開作品が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なので、オマージュしたかのような展開になるかと思えば、それ以上にタイムパラドクスを大切にしていたり・・・最も裏切られたのは、タイトルからしてザ・フーの“サマータイム・ブルース”がかかるかと思っていたのにギルバート・オサリバンの“アローン・アゲイン”がかかったことだろうか。
 タイムマシンの造形は映画『タイムマシン』、一日だけ時間移動するのは『時をかける少女』、「内臓がひっくり返る」という台詞は『タイムライン』、その他にもタイムパラドクスものへのオマージュが感じられた・・・『ドラえもん』も・・・
 上野樹里はいいね。
(2005.8)

さまよえる人々 1995 オランダ/ドイツ/ベルギー
デラ・コーポレーション
THE FLYING DUTCHMAN
ストーリー  19世紀後半、スペインの支配下にあったオランダの農村。オランダから来た男と地主ネトルネックの妻は関係を持ち男の子を産み落とす。やがて成人したダッチマンは金の聖像の争奪戦に巻き込まれ、地主の新しい妻ロッテと逃亡する。
監督 ヨス・ステリング
出演 レネ・グレーゾフ ヴィール・ドベラール ニーノ・マンフレディ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  広大な麦畑の真ん中にポツンと立っている巨大な顔の石像。吟遊詩人カンパネラも不気味な存在でありながら、少年ダッチマンと奇妙な友情が芽生えた。
 村の家々の真ん中に大きな肥溜めがあるのもグロを象徴しているが、その肥溜めをめぐり、最初のオランダ人、地主、その息子ダッチマンとエピソードが続く。かなり汚いファンタジー映画といった前半の印象でした。終ってみると、3代にわたる物語だったわけですが、最初の吟遊詩人が父親を表現していたのだろうか・・・金の聖像も途中で売ってしまっているし・・・どうも納得がいかない。吟遊詩人のカラスの羽で出来た衣装も、飛ぶ=カラスという図式が途中でくずれてしまっている。まぁ、雰囲気だけを楽しめばいいのでしょうけど。
(2004.7)

サマリア 2004 韓国
東芝エンタテインメント
SAMARITAN GIRL
ストーリー  バスミルダ、サマリア、ソナタと三部構成にした衝撃的映画。
監督 キム・ギドク
出演 クァク・チミン ソ・ミンジョン イ・オル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  なぜだかドラえもんのキーホルダーが印象に残ってしまった。そして鑑賞後、無性に太巻きが食べたくなったのは言うまでもない・・・
 何の予備知識も持たず、単に援助交際に走ってしまった二人の少女の物語だろうと高をくくっていた。ある意味純真で、大人から見た社会常識の枠にとらわれずに二人の旅行のために売春を続けるチェヨンと、MSNメッセンジャーで客と交渉し金を管理するヨジン。警察の手入れに対してもゲーム感覚で対処する二人には、社会から取り残され、周りには夢と偽りの愛しか存在しなかったのではないでしょうか。二人の少女の物語と言えるのは、この第一部「バスミルダ」だけ。しかも、衝撃的なストーリーで締めくくられる。
 第二部「サマリア」では、別の衝撃ストーリーが展開する。「バスミルダ」とははチェヨンが憧れる娼婦であり、男を幸せにして仏教に帰依させる不思議な伝説の女性であるが、それに対し「サマリアの女」が偏見や差別を受けながらもイエス・キリストを信じるようになる女性をモチーフにしているようだ(しかし、少々こじつけ気味でもある)。自分にも男を幸せにできることも発見したし、チェヨンが得た金を男に直接返すことによって罪を償っているかのような展開でした。
 第三部「ソナタ」では、更に驚愕の展開が!二つの宗教的な関係を、韓国で最も売れている大衆車の名前を使い、宗教からは離れ、一般的な男(ヨジンの父親)の視点で進んでゆく。第二部で警官の父親が娘ヨジンの行為を目撃してからというもの、本人に問いただすことなく、一緒に寝た男たちに報復するという独善的な解決法を取ることになった。そして、父と娘の旅行へとストーリーは進む・・・
 この映画には、全編通して興味深い小物の伏線が多数存在する。「石」が報復対象への攻撃手段、車のスタックの原因、埋葬、車の教習等々と意味を変化させ、「車」に対するヨジンの心理も微妙に変化する。「洗い流す」行為も、浴場で二人が体を洗うシーン、お札と小切手に一旦火をつけるが煤を洗い流すシーン、そしてべったりとついた血を洗い流すシーンと、比較するのも面白い。
 途中まで感じたのは、「バスミルダ」での少女たちの会話がたどたどしかったことや、意外すぎるほどの行動に戸惑いを覚え、父親の豹変ぶりに唖然としたことによって、平凡な感想しか用意できなかった。しかし、公式サイトや「サマリア」の意味を調べるうちに、映画の見事な構成力に納得し、正しいと信じて行動したヨジンが父親に理解されずに置いていかれた切ないラストシーンが沸沸とよみがえってくる。本能にまかせることしかできない不器用な男たちと、社会から隔絶されてしまった純真無垢な少女が虚しく残像として記憶されてしまった・・・
 本来なら、衝撃度や後味の悪さに加え、急展開する内容の映画は好きなのですが、偽物の愛に縛られている登場人物に前向きな姿勢を感じられなかったのが残念。本物っぽい愛といえば、チェヨンに対するヨジンの愛だけしかなかったように思います。その唯一の愛が第一部「バスミルダ」で終わっているのでバランスが悪いと感じました。時系列をいじって、最後にも愛を感じられればもっといい映画になったかも・・・

2004年ベルリン国際映画祭銀熊賞
(2005.6)

THE MYTH/神話 2005 香港/中国
UIP
THE MYTH
ストーリー  考古学者のジャック(成龍)は秦始皇帝の近衛将軍となり朝鮮王朝からの妃を守る夢を何度も見るようになった・・・
監督 スタンリー・トン
出演 ジャッキー・チェン キム・ヒソン チェ・ウンス
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  最近アジア諸国の交流が多くなった映画界。もしやこの映画では日本はのけ者にされてしまった?!いやいや、三菱がちゃんと登場してます・・・
 ジャッキー・チェンの夢は2000年の時空を越えてしまう。すごい!いきなり秦の始皇帝の近衛将軍蒙毅(モンイー)となって登場するジャッキー・チェン。朝鮮から来た妃を守り、言葉の壁さえも超えてしまう壮大な愛の神話なのです。中国語と韓国語が飛び交い、お互いにわかっているのかわかっていないのか観ている者でさえ言語がわからないまま圧倒してしまうアクションシーン。まさか夢落ちの映画じゃないよなぁ〜と不安はよぎるが、次々と登場する『インディ・ジョーンズ』へのオマージュらしき映像や、スタントもCGも不要であると主張するかのようなシーンの連続で、監督の意気込みがヒシヒシと伝わってくるのです。
 考古学者と墓泥棒。そして落下シーンやインドの映像。極めつけはネズミホイホイ(?)の工場でのシーン。前半はまさしくインディ・ジョーンズ。秦と朝鮮の戦闘シーンや秦の内乱などの迫力あるスペクタクル映像。やってみたいことを一気に発散させたのではないかと思えるくらいに積めこんでありました。スタント無しなんて俳優さんたちも大変ですけど、中国語・韓国語・インド語(?)を日本語字幕にする翻訳家も大変だったろうと思います。
 全体的な印象としては、慌しく展開する冒険モノといった雰囲気に2000年の時を越える純愛モノ。韓国女優のキム・ヒソンやインド女優のマリカ・シュラワットがとてもよかったし、ひょうきんなレオン・カーフェイの「友達だろ?」という台詞もよかった。『天空の城ラピュタ』に出てくるような飛行石や、FFシリーズのクライマックスのような不思議空間。なんだかこちらまで浮遊感を味わってるような気分にさせられます。
 しかし、2000年も一緒にいたんだから、何もなかったという言い訳は通用しないぞ!
(2006.3)

ザ・ミッション 非情の掟 1999 香港
ヤン・エンタープライズ
THE MISSION
ストーリー  闇社会のボス、ブンは何者かに命を狙われていた。そこで彼を護衛するのに5人の人間が集められた。
監督 ジョニー・トゥ
出演 アンソニー・ウォン フランシス・ン コウ・ホン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  組織から足を洗うのは大変なことだ・・・難なく抜けられるのは役に立たない者だけ。敵はわからないまま。狙撃事件のおかげでビジネスもストップしたままだ。
 男と男の闘いなどといったハードボイルドなんかではない。単にボスを守るために身を挺して銃を撃ちまくるだけ。スタイリッシュな暴力映像などと言われてもピンとこないし、銃マニアがプロモーションビデオを作ったようなものだろう。香港映画なのにB級っぽい映像じゃないところなんて、すでに犯罪になっているかもしれない。
 終盤になって狙撃を指示した人間がわかり、5人が仲良くなってから面白くなるが、何だかショートショートでもいい内容だった。
(2005.5)

サム〜SOME〜 2004 韓国
エスピーオー
SOME
ストーリー  麻薬横領の容疑でオ刑事に嫌疑がかかった。彼を慕うカン・ソンジュ刑事は懸命に操作するが、街のチンピラたちが次々にヤク中で死亡。偶然出会った交通番組リポーターのソ・ユジン(ソン・ジヒョ)が初めて会うのにデジャブを感じ、事件は複雑に絡んでくる・・・
監督 チャン・ユニョン
出演 コ・ス ソン・ジヒョ カン・シニル
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  デジャブがテーマであるように思わせておいて、あまり関係なかった・・・
 銃声とともに死者の顔・・・それが微妙に変化するオープニング。なぜだかデジャブなのですが、自分が死んだらデジャブも起こらないだろうし、誰の顔なのか・・・最初から謎です。さらに登場人物がいきなり大勢。カン・ソンジュ刑事(コ・ス)と交通番組リポーターのソ・ユジン(ソン・ジヒョ)に、ヤクザっぽい麻薬取引グループと若いチンピラグループ、それに横領した嫌疑をかけられた老練オ刑事と同僚刑事。さらにユジンにはネットでの写真同好会のハンドルネームまで持っている。すでに混乱状態・・・
 クライムサスペンスやデジャブに絡んだSFっぽい内容よりも、カーチェイスシーンとクラッシュシーンが圧巻なのです。韓国でもこれだけ派手なことができるんだと感心してしまいました。特に高速道路(?)を逆走するシーンでは足が突っ張りそうになったくらい。前列にも観客がいたら迷惑かけたのかもしれませんが、映画館はガラガラでした・・・
 最初はユジンがチンピラから大事なものを受け取るのですが、それを奪おうとするヤクザ。観終わった後で冷静に考えても、それがデジタル媒体なんだからコピーすることもできたのに・・・などとツッコミどころも多数存在。裏で指示していた者がいるために、チンピラ側も警察側もかなり混乱し、観客も混乱に陥ったことでしょう。
 会ったことがある、このシーンは見たことがある、聞いたことがある等々のデジャブを感じるユジンでしたが、タイムスリップというよりは単なる予知能力のように思えました。時間が前後する浮遊感は感じられず、それよりも、同時進行の携帯のやり取りや、携帯のGPSによる捜査のほうが面白いのです。拳銃の弾を抜いておいて自殺を阻止するとか、小技の伏線も利いていました。
 なんだかんだいっても、SFファンをも満足させるような面白いストーリーではなかったのですが、最後に活躍する車がマイカーと同じセリカだったので思わず加点・・・

2004年大鐘賞新人男優賞
韓流シネマ・フェスティバル2007 (2007.9)

サムライ 1967 フランス
ヘラルド
LE SAMOURAI
ストーリー  バーのピアニスト(カティ・ロジェ)のおかげで、一人の殺し屋が警察の取調べから見事に逃れた。
監督 ジャン=ピエール・メルヴィル
出演 アラン・ドロン ナタリー・ドロン フランソワ・ペリエ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  フィルム・ノワールだとか言われても、映画評論家ではない私には理解できません。フランス映画の映像ってこんなもんでしょ・・・くらいの認識度です(笑)。刑事をはじめ登場人物がみな無表情で語るため、シリアスな行動にもどっぷりと入り込めるのですが、警部の勘が冴えすぎることにひいてしまいます。しかし、ハードボイルドさは秀逸!「俺の背後に立つな!」なんて叫びたくなるような(笑)。そしてラストも唸らせてくれます。
 タイトル通り、侍をモチーフとしているのだが、偽証させたり暗殺したりでは、侍というよりは忍者や間者のイメージが強いと思うのですが・・・(汗)。
 アパートの一室で鳥を飼っている様子は、漫画の「愛と誠」を思い出してしまった。
(2004.5)

1965 日本
三船プロ=東宝
ストーリー  孤児として育った浪人が、井伊直弼の暗殺を画策する水戸浪士を助けたことから計画に加わるが、なかなかうまくいかない。裏切り者がいると考えた浪士たちは、浪人の親友に井伊側とのつながりがあることを突き止め、彼にその始末を命じる。
監督 岡本喜八  脚本:橋本忍
出演 三船敏郎 小林桂樹 松本白鸚
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  栗原が内通の裏切り者!と頼まれて辻斬りのごとく男を斬った三船敏郎。しかし、裏切り者は別にいた・・・親友を斬ったという心の葛藤。
 決行は3月3日、桃の節句にしては珍しく雪が降っていた。父親を知らず、侍の妾腹の子だったという負い目と結果を出すための野心。相模屋の女将お菊との恋愛も浪人を脱したら娶るという不安なものだ。腕一本で名を上げることしか興味なかった男が、実は井伊直弼の子だった・・・と、東野英治郎がひた隠しにしていた事実・・・結局、父親とは知らずに首をとった男は歴史にも名を刻まれてない。
(2007.12)

ザ・メキシカン 2001 アメリカ
ギャガ=ヒューマックス
THE MEXICAN
ストーリー  組織の命令でメキシカンという伝説の銃を運ぶことになったジェリー。恋人サマンサには愛想をつかされ、銃の持ち主には死なれ、車ごと銃を盗まれてしまった。。。
監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演 ブラッド・ピット ジュリア・ロバーツ ジェームズ・ガンドルフィーニ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  ちょっとドジだが愛すべきキャラのブラピ。マルゴリースの登場も良かった。前半の緊張感も偽リロイのゲイストーリーでテンポを悪くしているが、全てコメディだと思って見ればそれなりに楽しめる。空港と町の往復で必ず出てくるおかしな信号機が気になってしょうがないけど、このカットが効いているんですよね。
(2004.5)












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