さらばキューバ | 1979 アメリカ UA CUBA |
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ストーリー | 1959年、キューバ。政府軍事顧問に雇われた英国人ロバート・デーブス少佐はある貴婦人に目がとまった。アレックス・・・北アフリカで活躍していたころの恋人だった。 | |||
監督 | リチャード・レスター | |||
出演 | ショーン・コネリー | ブルック・アダムス | ヘクター・エリゾンド | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 革命運動も激しくなっていたハバナ。巨大な葉巻工場の嫁となっていたアレックス(アダムス)は名前もスペイン語風にアレハンドラと変わっていた。夫のフアンは不倫中。その相手の娘の弟に終始つけ狙われることになる・・・ キューバ革命を舞台にはしているけど、基本はメロドラマ。バチスタ政権の後継者選挙の不正シーンが挿入されるところがちょいと憎い演出。そして終盤、捕えられたロバートたちはそこのカストロ似のリーダーの言葉に心動かされるところもいい。 資本家と政府軍、そして対する革命軍という構図の中で、のんびり恋愛を楽しんでる雰囲気だったけど、冷戦下において冷静にキューバ革命を描くなんてのも大したもの。政府軍の戦車を奪ってキューバを脱出するアクションシーンはなぜだか『インディ・ジョーンズ最後の聖戦』を思い出す。そういや、かつての恋人という設定も『レイダース』に繋がるなぁ・・・ (2008.11)
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さらば、ベルリン | 2006 アメリカ ワーナー THE GOOD GERMAN |
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ストーリー | 1945年のベルリン。ポツダム会談取材のためにやってきたジェイク(クルーニー)はかつて不倫の関係にあったレーナと再会。彼女の恋人タリーが謎の死を遂げ、真相究明に乗り出した・・・ | |||
監督 | スティーヴン・ソダーバーグ | |||
出演 | ジョージ・クルーニー | ケイト・ブランシェット | トビー・マグワイア | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 白黒映像なので、間違って録画しちゃったかと思った・・・米軍の運転手をしているタリー(マグワイア)は金をくすねて色と欲に溺れ放題。売春婦と罵りながらもレーナを愛していて、一緒に出国するために奮闘していたが、無残にもソ連領にて殺害。謎はレーナの夫にあった。数学者であり、未来のV-2ロケット開発に携わり、アメリカからもソ連からも技術を求められていたからだったが、彼を差し出すことで金をせしめようとしてタリーが殺害・・・ ストーリーはどうでもいいほどで、戦争や廃墟となったベルリンを背景としながらもメッセージ色がない。突出しているのが映像技術だけで、ハリウッド黄金期の白黒映像をセットの凄さとCGの力でリアルに演出。緊迫感さえあれば面白かったのに・・・ 2006年アカデミー賞作曲賞ノミネート 2006年放送映画批評家協会賞音楽賞ノミネート (2005.8)
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サルサ! | 1999 フランス/スペイン コムストック=キネティック SALSA! |
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ストーリー | コンクールでいきなりサルサを演奏しはじめた天才ピアニスト、レミ・ボネ。プロのバンドに入りたかったが、チョコレート色の肌を望んでいるプロはバニラ色の彼を受けつけなかった。 | |||
監督 | ジョイス・シャルマン・ブリュエル | |||
出演 | ヴァンサン・ルクール | エステバン・ソクラテス・コバス・ブエンテ | クリスティアンヌ・グー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 伝説のキューバ人作曲家ベレートのもとを訪ね、キューバ人の心を掴もうとするが、店は閉鎖寸前だった。そのキューバ・バーでサルサダンス教室を開き、一旦は上手くいったようだ。レミの前にはパリジェンヌ、ナタリーが現れるが、彼はキューバ人になりきるため努力する。体を焼いて黒くするが、アレルギーが出たためベッドインが中断。 サルサの踊りは腰を密着させ、セックスをイメージさせる。最初の作曲なんかは、仲間のセックスする音と寝息をヒントにしているし・・・。ナタリーが踊りが得意じゃなく、キューバ人でもないモンゴ=レモを嫌いになるという単純思考で好きになれない。 もっとピアノに励めよ・・・レモ。という気にさせてくれた。やはりミュージシャンという目で見てしまうとだめかも・・・ (2005.8)
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サルバドールの朝 | 2006 スペイン/イギリス CKエンタテインメント SALVADOR |
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ストーリー | 1970年代のフランコ独裁政権末期の頃。アナーキスト集団に参加したサルバドール・プッチ・アンティックは銀行強盗にも手を染めるが、警察にマークされ銃撃戦となって警官を死亡させてしまう。警官の死体には別の弾痕もあったのだが死刑判決は覆らず・・・ | |||
監督 | マヌエル・ウエルガ | |||
出演 | ダニエル・ブリュール | トリスタン・ウヨア | レオナルド・スバラグリア | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 知識不足なり・・・ 苦手なフランコ独裁政権末期の話だ。冒頭から60年代全世界の政治運動の中心的人物の映像を盛り込んで印象づける。しかし、スペインの事情はわからないんです・・・フランコ政権下でどれだけの人が弾圧され苦しんで、そして処刑されたのか・・・。そして、カタルーニャ人やカタルーニャ語の立場も・・・。 主人公サルバドール(ダニエル・ブリュール)は刑事に待ち伏せされ突然の銃撃戦となり、瀕死の重傷を負いながら投獄される。アナーキスト集団で数度の銀行強盗で資金稼ぎをしていた彼を弁護するアラウは、警官殺しに関して無罪を勝ち取ろうと意気込むのですが、死刑判決は覆らない。それでも共感する人を懸命に集め恩赦要請を行うのです。 弁護士とのやりとりによってサルバドールの過去を知る前半部分。ここではどうしても若者たちが無鉄砲な活動をしているだけに思えてならない。実際に労働組合のストライキを援助している様子がないこともあって、資金稼ぎと称して銀行強盗ばかりを楽しんでいるようにも見えてしまうのです。公式サイトを読むことによって、ようやく彼と組織についての全容がわかるのですが・・・サルバドール本人がほとんど下っ端の活動しかしていないため中途半端な内容になったのかもしれません。 後半になってからは、主に獄中生活。彼の家族、弁護士アラウ(トリスタン・ウヨア)や仲間たちも映し出される。しかし、視点がころころと変わる不思議な構成によって、サルバドールの心情と周囲の人物の心情がどうもバランス悪い。そんな中でも看守ヘスス(レオナルド・スバグリア)とのエピソードに胸が熱くなってしまいます。サルバドールを単なる罪人として卑下していたヘススが、息子の失読症について忠言を受け、次第に心を通わせるようになる。「ラスト30分、感動の涙がとまらない」と謳ったコピーはこのヘススと末妹のおかげだったのか・・・ サルバドールの元カノにはレオノール・ワトリング。彼女の立場は微妙だった。別の男と結婚することになったようですけど、「『卒業』でも観にいく?」などという台詞からして、サルバドールに花嫁姿の自分を奪ってほしかったのだろうか・・・連絡場所としてしか利用されないことに失望したのか。もう少し心を描いてほしかったところ。 などと文句を言いつつも最後の30分には泣けてくる。たしかに警官を殺してしまったのは仲間の警官の弾痕があったにしろ、無罪を勝ち取ることは難しそうだし、処刑されるのはどうしようもない。しかし、それを「フランコが悪い!」などと叫ばれても、映画だけではぴんとこないのも事実なのです。やはり無知なためか・・・あぁ。 (2008.1)
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