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砂塵 1939 アメリカ
劇場公開
DESTRY RIDES AGAIN
ストーリー  ボトルネックの町のラストチャンス酒場。悪徳町長はポーカーでいかさま師ケント、歌手のフレンチーを使って牧場主から土地を根こそぎ奪い取る。
監督 ジョージ・マーシャル
出演 マレーネ・ディートリッヒ ジェームズ・スチュワート ブライアン・ドンレヴィ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  怒った保安官が仲裁に入ろうとするが、あっけなく殺されてしまう・・・殺されるシーンは出てこずに、銃声がしてディートリッヒが「新しい保安官が必要ね」と言うだけ。そして選ばれた新保安官はバンジョー弾きの酔いどれウォシュ(チャールズ・ウィニング)。そしてかつての名保安官デストリーの息子トム(スチュワート)を助手にする。
 銃も持たない保安官。飲むのはミルク。父親が背中から撃たれたことで、法と秩序で勝負しようとするのだ。荒くれ者の多いボトルネックで立ちまわれるのか・・・
 まずは行方不明とされていた前保安官の遺体を探すこと。あらたな助手キャラハンを雇い、調査するのだった。このキャラハンもフレンチーにポーカーでズボンをとられたりしてユニークキャラなのだ。そうして真犯人はわからなかったが遺体をみつけ、一人の男を逮捕する。町長が判事を買って出ていつものいい加減な裁判を始めようとするのだった・・・
 連邦判事を呼んで、町長もケント(ドンレヴィ)も逮捕するつもりだったが、計画は失敗。丸腰保安官もついにガンベルトを装着するが、そこで意外にも女たちの暴動が起こる。これは壮観!意外な展開。
 コミカルキャラが何人もいて、ついつい笑ってしまうが締まるところは締まる。なんせ戦前の映画なのに銃を使わないことや復讐の連鎖を断ち切るメッセージを込めているのだ。飄々としたスチュワートの雰囲気もいいし、実はガンさばきが素晴らしかったりする姿もいい。
(2008.8)

ザ・スナイパー 2006 アメリカ/ドイツ
劇場未公開
THE CONTRACT
ストーリー  元警官の体育教師レイ(キューザック)は息子クリスとキャンプしていたとき、警察と追われる殺し屋フランク・カーデンと遭遇。だが保安官は死亡。
監督 ブルース・ベレスフォード
出演 モーガン・フリーマン ジョン・キューザック ジェイミー・アンダーソン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
コメント  クリスはママを亡くしたことで大麻に手を出し、慰める言葉も見つからないレイ。そんな傷心旅行の折だった。
 カーデン(フリーマン)は元兵士でFBIに追われていたが、交通事故に遭い、あっさり逮捕。連行中にカーデンの仲間がパトカーもろとも突き落とし、そこでレイ親子と遭遇。元警官ということもあって、カーデンの忠告なんて聞き入れるわけにもいかず、手錠をはめたまま連れていく。携帯も圏外の山の中。追手が人をを殺す場面に遭遇したクリスはびびる・・・カーデンが「仲間が助けにきてくれる」という強迫観念も手伝って逃げる道を選ぶのだ。
 誰に雇われていたかは明らかにされぬままストーリーは進むが、国防関係の仕事などと推察され、次の仕事は大統領暗殺?などと警察側が噂する。
 クライマックスは湖畔の無人小屋。仲間の兵士たちは「カーデンを釈放すれば手出しはしない」と交渉を始める。
 途中、出会ったアベックの男が殺され、レイはピンチを乗り越え、二人殺す。おまけにねーちゃんも一人銃殺。それでも動じないカーデン。思想によって行動するんじゃなく、あくまでも報酬のためにきちんと仕事をする暗殺者なのだ。そのあたりがストックホルムシンドロームとも思える共感・・・というより不可侵条約を結んだような状態。結局は大統領じゃなく、資産家殺しが目的であり、依頼者は意外にも警察の指揮をとっていた女だっというどんでん返し。最後のレイの表情だって約束を守ったしか思えない意外な態度だった。
(2009.1)

さすらいの航海 1976 イギリス/スペイン
ヘラルド
VOYAGE OF THE DAMNED
ストーリー  1939年、大西洋に乗り出したユダヤ人を乗せたセントルイス号。ところが大戦の勃発で船はキューバから受け入れを拒否され、洋上をさまようはめになった。
監督 スチュアート・ローゼンバーグ
出演 フェイ・ダナウェイ オスカー・ウェルナー マックス・フォン・シドー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★
コメント  冒頭ではナチスがキューバに渡ったアメリカの秘密書類を入手するためのカムフラージュだと説明していた。諜報員やSSなど数名が船員として乗り込んでいたのだ。
 約1000人のユダヤ人を乗せた豪華客船。もう故郷ドイツには帰れないのではないかと寂しく思う者がほとんどだったが、ハバナで上陸拒否の噂を聞いている者もいた。ベルリン大学教授エーゴン(ウェルナー)とデニス(ダナウェイ)がメインで、元弁護士の夫と妻(リー・グラント)と娘アンナ(リン・フレデリック)の家族など、それぞれにドラマが生まれる。乗船のときから際立っていた美少女リン・フレデリックにちょと萌え。しかし、船員の一人マックス(マルコム・マクダウェル)と恋仲に・・・そんな彼女の父親も自殺未遂。ハンブルクへ戻るという情報を得るや、アンナとマックスは服毒自殺・・・裸で抱き合って・・・
 人名、職業以外はすべて実話。シュローダー船長(シドー)の姿は勇ましく、信念に基づいたところに惚れぼれ。200人の連帯署名で海に飛び込むと言われはしたけど、最終的にはオランダが難民受け入れ。最後の紹介では937人中600人以上が収容所で死亡となっていた。

1976年アカデミー賞助演女優賞(リー・グラント)、脚色賞、作曲賞(ラロ・シフリン)ノミネート
1976年ゴールデン・グローブ賞助演女優賞(キャサリン・ロス)
(2008.12)



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