世界最速のインディアン | 2005 ニュージーランド/アメリカ SPE THE WORLD'S FASTEST INDIAN |
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ストーリー | ニュージーランドのインバカーギル。バート・マンローはバイク“インディアン・スカウト”を40年間改良し続け、アメリカ・ボンヌヴィル塩平原で世界記録に挑む。 | |||
監督 | ロジャー・ドナルドソン | |||
出演 | アンソニー・ホプキンス | クリス・ローフォード | アーロン・マーフィ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 舌下錠で絶好調! サクセスストーリーとロードムービーの融合だとは想像もできなかった。最近観た映画でいえば、決して成功するわけではないロードムービーの『リトル・ミス・サンシャイン』と、結果が見えている『幸せのちから』を融合したような作品とも言えるかもしれません。しかし、ロードムービーの定義はハッキリしてはいませんけど、そのロードムービーから得られる感動というのはA地点からB地点へと移動して、その目的地に到達したこと自体に感慨深さが得られるものだと思うのです。したがって、この映画の場合は「融合」ではなく、「付け足し」。全体的にはどうしても混ざりきらない違和感がありました。 そうはいっても、バイクを愛するジイさんの生き様はカッコよく、信念を曲げないこだわりには共感してしまいます。序盤、海岸での若者たちとのレースにより、真っ直ぐ走ることだけは凄いのにターンが上手く出来ない様子には彼の人生そのものを感じさせてくれるし、負けたって過去にこだわらない男意気。ニュージーランドからアメリカに渡ってカルチャーギャップを思い知らされても自分を見失わない。10%のチップを要求されても10セント渡せばいいのです。 ロードムービーといえば“出会い”が重要な要素。アンソニー・ホプキンス演ずる実在の人物バート・マンローは「グッダイ!」と挨拶して、どこへ行ってもニュージーランド訛りを隠さない。自然な笑顔と好々爺然とした人なつこさによって誰とでも仲良くやれそうなのだ。しかも、車に関する知識や技術のおかげで重宝がられたりもする。自分だったら、あの中古車屋に就職してしまいそう・・・あぁ。 リンチ監督の『ストレイト・ストーリー』では「この後どうなるんだろう?」という余韻を残してくれた映画でしたが、今作では“その後”をあっさり描いてしまったロードムービーでした。だからといって、迫力あるボンヌヴィル塩平原のレースシーンは欠かせない部分。やはり一本の映画にまとめるのは難しい。結果、バート・マンロー本人の人生には憧れるけど、映画としては何か足りなかったです。 (2007.2)
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せかいのおわり | 2004 日本 ビターズエンド |
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ストーリー | 三沢(長塚)が経営する盆栽ショップに働く24歳の青年慎之介(渋川)。彼らの前に、男に捨てられた幼なじみのはる子(中村)が転がり込んでくる。 | |||
監督 | 風間志織 | |||
出演 | 中村麻美 | 渋川清彦 | 長塚圭史 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | 邦画では珍しい女流監督作品。慎之介がはる子に好きな気持ちをなかなか伝えられない純情さを描いているようだが、冒頭から彼は女と寝ていたところから微妙だ・・・相手の名前も覚えられないような愛のないセックスばかりだったという設定なのか、とにかくナンパばかりしてるらしい。 店長役の長塚圭史がひょうひょうとしていて雰囲気がある。長塚京三の息子。『リアリズムの宿』でもそのオフビート感を全開にしていたが、両刀使いでもある今作のこういった役が似合いすぎ。 せかいのおわりという世紀末思想にも似たタイトルだけど、若者のやり場のない気持ちは若干伝わってくるものの単なる世間知らずの厭世観のように扱っているところが気にいらない。何かの目標を持って生きるんじゃなくて、生かされているからしょうがなく生きているような、そんなだらだらしてるところがメインになってるかと思うと、どうしても否定的な見方しかできない。 ラストの落とし穴から見える空とかうさぎの着ぐるみとかは印象的だけど、だからどうしたっていうんだ・・・ (2007.1)
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