禅 ZEN | 2008 日本 角川映画 |
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ストーリー | 鎌倉時代。24歳の道元は入宋し、正師と呼べる人物、如浄禅師と出会い修業を積む。悟りを開いた道元は帰国しひたすら弁道に精進し禅宗の普及に励む・・・ | |||
監督 | 高橋伴明 | |||
出演 | 中村勘太郎 | 内田有紀 | テイ龍進 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 小浜饅頭もいいけど、やっぱり“すりこぎ饅頭”。今年は福井県がアツい! 何度か行ったことのある永平寺。曹洞宗大本山といえば、石原裕次郎の墓もある総持寺も有名だけど、道元禅師によって開かれたこの永平寺。触ると料理が上手くなると言われる巨大なすりこぎがなぜか印象に残ってしまうのですが、道元という人物の詳細さえ知らなかった・・・ 時は乱世の鎌倉時代。比叡山の坊主ってのはヤクザなの?と、六波羅探題が何なのかも知らない日本史オンチなので、映し出される事象がなぜか目新しい史実に思えてしまう。薙刀を持ってるところを見ると、さては弁慶の末裔だな・・・と、すでに無知の極みで頭の中で勝手に悟りを開いてしまいました。異教という理由で賛同者が増える道元(中村勘太郎)は迫害を受け続け、やがては山の寺を焼き払われ、波多野義重(勝村政信)の助けで越前国志比庄へと移り住むことになったのです。 原作者・大谷哲夫氏の解説によると、750年前の乱世は現代に通ずるものがあるという。相次ぐ戦争と貧困。町の様子も腐敗した世相が反映され、行き倒れの人々が犬に食われている。極めつけは北条時頼(藤原竜也)が戦で殺めた人の怨霊に悩まされるシーンで、生首が海岸に並べられているカットは夢にも現れてくるんじゃないかと思うほどショッキング。 空海、最澄、親鸞などの仏教者とは違い、世俗や戦乱から隔絶した孤高の人、道元。仏は人がみな心の中に持っているもので、死んでから仏になるのはおかしいと疑問を持ったことから始まり、“只管打坐(しかんたざ)”の精神を貫き、ひたすら座ることを主張するに至る。「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」と日本の四季を良きも悪きそのまま受け入れる自然体から悟りが開けるのだ。 中国パートもなかなか良くて、出会った老典座(笹野高史)と道元の中国語でのやりとりも印象に残る。そして、遊女おりんを演じる内田有紀やその夫でる哀川翔もいい演技を見せてくれるのです。残念なのは弟子の一人高良健吾だけ。 地味だけど、とてもよく練り込んである映画なのですが、、言葉が難解だったりもするので、ちょっとは予習していったほうがいいかもしれません。単なる伝記ものかと思っていたけど、意外にも溶け込んでくる心象世界。日本人のDNAに潜んでいる仏教の心を揺さぶられたためかもしれない・・・ http://www.zen.sh/ (2008.8)
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潜水艦ろ号未だ浮上せず | 1954 日本 新東宝 |
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ストーリー | ||||
監督 | 野村浩将 | |||
出演 | 藤田進 | 小笠原弘 | 円波哲 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | 書きかけ |
コメント | (2008.8)
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セント・エルモス・ファイアー | 1985 アメリカ COL ST. ELMO'S FIRE |
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ストーリー | 友人の事故をきっかけに集まった大学を卒業して3ヶ月経った7人の若者たちがそれぞれの交流の中、やがて自分の道を見つけていくまでを綴った青春群像劇。 | |||
監督 | ジョエル・シューマカー | |||
出演 | エミリオ・エステベス | ロブ・ロウ | アリー・シーディ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★ | ★★★ | ★ |
コメント | 女医デイル(アンディ・マクダウェル)に惚れてる弁護士志望のカービー(エステベス)がいいなぁ。その他は80年代流行りのトレンディドラマ風。公開当時は大学生だったこともあり、同時代的なんだけど、このカービーの立場が一番共感できると思った・・・女の子ではお堅い父親に育てられたウェンディ(マーク・マクドウェル)だな。そんな彼女がいい加減なミュージシャンのビリーに惚れるのもよくわかる。 仲間うちでの三角関係なんかドロドロしてはいるけれど、最後があっさりしすぎ。おかしいだろ!一番笑えたのがそのラストで、明日は早くから仕事を探さなくちゃってところだった・・・ 1985年ラジー賞助演男優賞(ロブ・ロウ) (2008.8)
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1735km | 2005 ベトナム |
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ストーリー | 北端の駅からサイゴン目指して列車に乗ったチャムアンは隣の席に座ったキエンと知り合うが、途中降ろされてしまう。 | |||
監督 | グエン・ギエム・ダン・トゥアン | |||
出演 | ズーン・イエン・ゴック | ホー・カイン・チン | ||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | チャムアンのナレーション・・・ベトナムの人口が8千万人を世界で12番目となったが、運命の人と出会うことなんて不可能じゃないか?と語る。昔の日本のように見合い結婚が中心で、親に委ねるしきたり。チャムアンは親が選んだフィアンセがいるので、なれなれしいキエンにはどうも馴染めない。 ちょっと途中下車して時間に遅れてしまった二人。おまけにチャムアンの財布がなくなってしまったのだ。だけど、絵を売ったりして、かなり豪遊してたような印象。ロードムービーというより、単なる観光映画ではないかと思ってしまう。 ベトナム映画はそれほど観てないけど、生活臭が感じられないプチブルジョア映画へと変化してきたのだろうか。そして裕福になってきた分、結婚観を考えさせるような内容になっていた。日本人や日本語もいっぱい出てくるし、やっぱりNHKが主催する映画祭だけに媚を感じられたのがガッカリ・・・ (2008.8)
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1408号室 | 2007 アメリカ ムービーアイ 1408 |
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ストーリー | 心霊・超常現象が起こると噂されるホテルを取材しているオカルト作家、マイク・エンズリン。「NYのドルフィンホテルの1408号室には泊まるな」という投書により調査を始めるが・・・ | |||
監督 | ミカエル・ハフストローム 原作:スティーヴン・キング | |||
出演 | ジョン・キューザック | サミュエル・L・ジャクソン | メアリー・マコーマック | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | カーペンターズの曲が怖くて聴けなくなりそう・・・ LAでサーフィンなんかを楽しんでるオカルト作家のマイク・エンズリン(ジョン・キューザック)。ザ・バンドがかかってるなんてさすがLAだ。おまけに幽霊や怪奇現象は全く信じていない主人公のため、大槻教授がそばについててくれるようで心強い。そんな彼が取材のためドルフィンホテルへ向かうことになるのだが、愛娘を失った辛い経験もあるNYにあるホテルなのだ・・・ 映像化が難しいと言われるスティーヴン・キングの原作。期待で胸膨らむのはB級映画が大好きなサミュエル・L・ジャクソンも出演しているからだ。早速ホテルを訪れたマイクは支配人であるサムエルとやりあう。1408号室は駄目!56人も変死しているし、1時間耐えられる人がいないからだと言うのだ。事前に知人の弁護士に訴えることができるなどと知恵をつけたものだから強気のマイク。なぜだか高価なコニャックをもらい、邪悪な1408号室へチェックイン。 壁には3枚の絵が飾られ、絨毯にはシミが・・・等々と、作家らしく冷静にテープレコーダーに録音するマイク。ちょっとやそっとでは驚かない彼だったが、ホテルの時計つきラジオからカーペンターズの「We've Only Just Begun」が大音量で鳴り出すのだ。おかげで怪我をして水で傷口を洗おうとしたら熱湯が噴き出す。そして、次々と奇妙な現象が起こり始め、時計は1時間のカウントダウンを刻み始める・・・パソコンもあるし、色んな機器を用意しているのに何故かデジカメを持ってないマイク。 窓から向かいのビルへ助けを求めるシーンが最高。え、え、え〜ぎゃーってな感じで座席から飛び上がりそうになりました。そして、部屋から出られなくなった彼が壁伝いに隣の部屋へ行こうとしたら・・・あれ? 心に傷を持つ者にとっては陥りやすい心理攻撃。酒を飲んだのもいけなかっただろうし、備え付けのチョコレートも罠だったのか・・・ホテルの部屋全体にトリックを仕掛けたアトラクションのような雰囲気。 1408号室の恐怖は帆船の絵から水があふれ出たことでアドベンチャー映画に変貌を遂げたかとガッカリし(というか笑ってしまった)、夢オチかよ!とさらにガッカリさせられたが、これがその後に凄い展開。チェックアウトできない・・・こんなことならジグソウに「ゲームオーバー」と言ってもらいたいくらいです。 ともかくジョン・キューザックの一人芝居とも言うべきほどで、彼の演技力がなかったら駄作になってしまいそう。娘を抱きしめるシーンなんて泣けてきたぞ・・・ (2008.12)
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