セーラー服と機関銃 | 1981 日本 角川=東映 |
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ストーリー | 目高組というヤクザの組長の跡目にされてしまった女子高生星泉の物語。父が亡くなり、一人ぼっちになってしまった泉はマユミという女が乗り込んできて同居する。 | |||
監督 | 相米慎二 原作:赤川次郎 | |||
出演 | 薬師丸ひろ子 | 渡瀬恒彦 | 風祭ゆき | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | 長澤まさみと堤真一が出演するTV版ドラマが始まった。「か・い・か・ん」という流行語も生み出した本作であるが、序盤に出てくる「あ・そ・こ」もいい!(校門に黒ずくめの男たちが並んでる方を指さして)。 松の木組との抗争が悪化したと思われる中、機関銃を撃ちこまれたり、組員の一人が殺されたり、4代目となった泉が単身乗り込んだり・・・普通の女の子が簡単に復讐心を持つようになるには展開が安直すぎる。 風祭ゆきと渡瀬恒彦の濃密なセックスシーン、三國連太郎の両足のない姿、地雷の上で拷問される薬師丸ひろ子、見所はあるのですが、何にも面白くない。真っ当なヤクザだと正当化されるという描き方も何のことやら・・・ (2006.10)
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セルピコ | 1973 アメリカ Par=CIC SERPICO |
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ストーリー | ニューヨーク82分署。新人警官フランク・セルピコは正義感に燃えていたが、次第に警察内部の汚れ切った体質を目の当たりにするようになる。 | |||
監督 | シドニー・ルメット | |||
出演 | アル・パチーノ | ジョン・ランドルフ | ジャック・キーホー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 若きパチーノ。髭が生えてからは声も可愛らしくなった。この時期が一番乗っていたと思います。 この作品が事実に基づくものであるということで、警察の腐敗の実態を告発するような映画が増えてきたのでしょう。当時としては画期的です。 1973年アカデミー賞主演男優賞、脚色賞ノミネート 1973年ゴールデングローブ賞男優賞 他 (2004.8)
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セレブリティ | 1998 アメリカ 松竹富士 CELEBRITY |
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ストーリー | ||||
監督 | ウディ・アレン | |||
出演 | ケネス・ブラナー | ジュディ・デイヴィス | レオナルド・ディカプリオ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 金持ちという意味より、有名な業界人といった意味で使われる“セレブ”。 寝てしまった・・・後日! (2005.12)
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セルラー | 2004 アメリカ 日本ヘラルド映画 CELLULAR |
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ストーリー | 高校教師のジェシカは子供を見送った後、5人の男たちにいきなり拉致される。監禁場所で電話を壊されるが、何とか接続した電話の相手はライアンという青年だった。。。 | |||
監督 | デヴィッド・R・エリス | |||
出演 | キム・ベイシンガー | クリス・エヴァンス | ウィリアム・H・メイシー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | ハラハラ、ドキドキ、意外な急展開、固唾を飲む、足がつっぱる、凝視をする、そして絶え間ない緊張感の合間にちょっと笑わせてくれるので、心臓マヒは起こらなかった。 サスペンス映画でこれほど楽しませてもらったのも久しぶりだ。序盤でいきなり誘拐・監禁され、電話がライアンに繋がるまでは、かなり緩いサスペンスかとも思ってしまったのですが、徐々に真実味を帯びてきて緊張感が増していきます。突然携帯に見知らぬ人から・・・と、最初は誰しも冗談かと思ってしまいますよね?それがこの序盤の映画にのめり込めない演出になってるような感じです。 とにかくB級感溢れるアクションとお笑い。子供の名前が面白かったり、ウィリアム・H・メイシーの海藻パックに爆笑したり、セルラー・ショップやポルシェの弁護士でも軽い笑いを誘ってきます。『フォーン・ブース』の脚本家ラリー・コーエンが原案を書いているだけあって、狭い町の中の出来事ながら奇抜なアイデアを詰め込んでいるといった内容と言えるのではないでしょうか。 ライアン役のクリス・エバンスは強いヒーローではないところが好感度大で、今後も期待できます。名優メイシーも文句なしの演技。しかし、キム・ベイシンガーの緊迫感を生み出さない演技だけはマイナスだった。 (2005.2)
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セレナ | 1997 アメリカ 劇場未公開 SELENA |
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ストーリー | ラテンの歌姫セレナの苦悩と挫折を描いた実話。 | |||
監督 | グレゴリー・ナヴァ | |||
出演 | ジェニファー・ロペス | エドワード・オルモス | ジャッキー・グエッラ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 1981年、元ミュージシャンの父が娘の歌の上手さに気付き、ファミリーバンドを結成しようと思い立った。メキシコレストランを作り、子供たちに演奏させ、繁盛させた。しかしレーガンの政策により、店も経営が困難となり、セレナを中心としたバンドに力を入れる。 バンドもツアーを重ねなんとか生活できるほどになった頃。ヘビメタ出身のギタリストを入れる。その男と恋仲になったセレナ。父親が許すはずがない。隠しながらもスターダムにのしあがりグラミー賞を獲得するシーンがよかった。実話だからしょうがないんだけど、最後は悲しすぎ。熱狂的なファンなんだろうけど・・・ジョン・レノンと同じ道。 ジェニファー・ロペスは良かった。この後に歌手としても成功してるだけに歌はうまい! 1997年ゴールデングローブ賞女優賞ノミネート 1998年MTVムービーアワード ブレークスルー演技賞ノミネート (2006.12)
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セレンディピティ | 2001 アメリカ アミューズ・ピクチャーズ SERENDIPITY |
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ストーリー | 最後の黒のカシミアの手袋という偶然から始まった。ジョナサンは運命の出会いにしようと必死になり、全て運任せにするサラ。運命を試した二人はそこで別れ、数年が過ぎた。ジョナサンはハリー(ブリジット・モイナハン)と婚約し、サラはミュージシャンと婚約するが。。。 | |||
監督 | ピーター・チェルソム | |||
出演 | ジョン・キューザック | ケイト・ベッキンセイル | ジェレミー・ペヴィン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 何故なんだろう?この面白さは。再び会えるという運命を信じても、中々めぐり合えない現実と、徴候が現われてきたときには結婚式が間近にせまっていた。これも運命なのかと思わせる本編であるが、伏線と小ネタが面白すぎる。はっきり言って、プロット自体は面白くないのだけど・・・(笑)。やはり、キューザックのオタクぶりが好きなのかも。。。 ポール・ニューマンの『暴力脱獄』。5ドル札にサイン。本を古本屋に。エレベーターのボタン。日本語NARESOME、クルーとサイン。DESTINYとACCIDENT。 「ハリーはゴッドファーザーパート2、1作目より傑作でも1作目を観ないとよさがわからない」。もう一度観たい。 (2004.10)
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0061/北京より愛をこめて!? | 1994 香港 ポニーキャニオン 國産凌凌漆 |
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ストーリー | 恐竜の尾根が盗まれた。普段は肉屋の007が呼ばれた。敵は黄金銃を持つ男だ。 | |||
監督 | リー・リクチー | |||
出演 | チャウ・シンチー | アニタ・ユン | ロー・カーイン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | ソーラー懐中電灯・・・電池要らずなのだが、暗いところでは点かない。電話型シェーバーもいい。ドライヤーだらけだ。安っぽく笑える秘密兵器が最高だな。 しかし、B級コメディにしては全体的に人を殺しすぎで、かなり血なまぐさくブラックだ。ジョーズのパクリと思われる敵(?)はしょぼい・・・ ラストはマジンガーZのパクリまでも登場する。すげぇ。 (2004.10)
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008(ゼロ・ゼロ・パー) 皇帝ミッション | 1996 香港 ツイン FORBIDDEN CITY COP 大内密探零零發 |
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ストーリー | 明中国紫禁城の皇帝直属の秘密警護隊。武術に長けた彼らの中に修行をせずくだらない発明ばかりしている008を見かねた皇帝は、彼をクビにしてしまう。 | |||
監督 | チャウ・シンチー、ヴィンセント・コク | |||
出演 | チャウ・シンチー | カリーナ・ラウ | カーメン・リー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 発明好きなら殺しの番号をもらうよりQだろうなどと思っていたが、“天外飛仙”という書物をもらったのに試すことも許されずにクビ・・・妻と一緒に医者として一般人の生活に戻ったファだったが、平穏な日々も束の間、いきなり呼び戻される。 金が明を攻めようとしていた時代。007をモチーフにしているだけあって、オバカ香港コメディにカンフーアクションを上手く取り入れてある。浮気をするとみせかけて、家族揃って演技していたなどというどんでん返しも見事。でも、面白いのは小ネタのみだったりする・・・ 音楽は「ジェームズ・ボンドのテーマ」を中国アレンジした雰囲気のもの。 (2007.3)
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ゼロ・エフェクトゼロ・ファイル/闇に生きた女 | 1998 アメリカ 劇場未公開 ZERO EFFECT |
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ストーリー | 依頼主の前に顔を見せないウィリアム・ダリル・ゼロ。代理人スティーヴとともに難事件を解決する。ある日、木材王スタークから紛失した鍵を探して欲しいと依頼を受ける。 | |||
監督 | ジェイク・カスダン | |||
出演 | ビル・プルマン | ベン・スティラー | ライアン・オニール | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 世界一客観的な能力を持ち、抜群の観察力を誇る探偵ゼロ。部屋の中はパソコンとモニターだらけで、かなりオタクな雰囲気だ。偽名をいくつも持ち、こっそりと依頼主に接触したりして中々敏腕探偵ぶりを見せる。しかし、笑えるところが多かった・・・特に、作曲するがお世辞にも上手いと言えない歌など。 犯人は若い救急隊員の女性グロリアだとわかるが、金庫の鍵は意外とあっさりと見つかり、脅迫事件の奥深さを感じるゼロ。グロリアも彼に惹かれ、20年前の殺人事件へと遡る展開に関わっていく・・・ 弁護士で彼の代理人をつとめるベン・スティラーはかなり真面目な役。むしろビル・プルマンが面白いキャラクター・・・ただし、覚醒剤で気分を高めるってのはうなずけないが・・・ 小説っぽい展開になっており、かつて流行ったハードボイルドの現代版といった感じでした。 (2005.3)
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ゼロの焦点 | 1961 日本 松竹 |
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ストーリー | 結婚7日目に夫が金沢へ最後の出張となったが、予定の日になっても東京へ戻って来ない。会社の人とともに金沢へ向うが足取りはつかめなかった。夫の兄も独自に調査するため現地へ向ったのだが、鶴来の旅館で毒殺されてしまう・・・ | |||
監督 | 野村芳太郎 脚本:橋本忍、山田洋次 | |||
出演 | 久我美子 | 高千穂ひづる | 有馬稲子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 2時間サスペンスの原点のような映画でした。数ある2時間サスペンスのスタッフはロケや設定、編集技術をこの映画から吸収しているに違いないと思えるほどです。 ストーリーは難しくないし、犯人当てだって簡単。松本清張作品の中でも推理の醍醐味を味わう小説ではなかったと思いますし、それよりも犯人の過去やその過去にまつわる悲しい人生の登場人物をクローズアップした社会派作品です。戦争についての映像は一切出てこないのに、日本の敗戦によって悲惨な運命に翻弄される女性たちが日本海独特の暗さと重い空気に溶け込んでゆく。「戦後は終わった」と言われた昭和30年代にあっても、その暗い陰は人々の脳裏に根付いていたのです。過去を隠さねばならなかったというテーマは森村誠一の『人間の証明』にも通じますが、今の時代とは違い、犯人側の背負った重い運命にも涙せずにはいられませんでした。 舞台は金沢を中心とした石川県。今冬は久しぶりの豪雪となりましたが、45年前の豪雪の映像には驚きました。しかも主人公の女性(久我美子)はハイヒールで雪道を歩くという無鉄砲ぶり。「だから都会の女性は・・・」などとブツブツ言ってしまいそうになりましたが、彼女は新婚7日目。新郎は広告会社金沢支店所長という肩書きでしたが、「ブーツを忘れずに」との忠告もする暇がなかったのだと思われます。しかも夫が謎の失踪という災難に遭ったので、気が動転していたこともあったのでしょう。手掛かりを探すため、今は無き路面電車で寺町3丁目へ向かい、得意先の社長宅に到着する。社長の大邸宅は『野性の証明』と同じく成巽閣だ。そして、これも今は無き北陸鉄道能登線に乗って能登半島のヤセの断崖へ。荒れた冬の海から押し寄せる白波も印象的ですが、ラストシーンにも登場する断崖から見た日本海には、どんよりと曇った空から一条の光が差し込んでいるという絶妙のタイミングを狙った効果がありました。 事件の語り手のようでもある主演女優の久我美子よりも、高千穂ひづると有馬稲子がとても良かったです。特に、実はこれが真相だという回想シーンにおいて、有馬稲子の全てを許すかのような優しい目には泣けました。若き日の加藤嘉や西村晃も熱演しています。 しかし、雪が降らない太平洋側の人がこの映画を見ると「北陸には住みたくない!」と思うこと間違いありません。それほど暗いのです。これは雪国の人間が自虐的に楽しむ映画。そして暗さから脱却し明るい性格になろうとする再生のための映画なのかもしれません。 (2006.2)
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