幸福のスイッチ | 2006 日本 東京テアトル |
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ストーリー | 和歌山県の小さな町で電気店を営む頑固親父と反発する次女を中心とした物語。 | |||
監督 | 安田真奈 | |||
出演 | 上野樹里 | 沢田研二 | 本上まなみ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 石川県は雷の日が日本一多い県です・・・ということは電器店さんにとってはいいこと?悪いこと? 年末に出産したという本上まなみの妊婦姿は本物だったのか・・・この映画の安田真奈監督も一日違いで出産したとかで、なんだかおめでたい映画です。そして、仕事とは何ぞやとか考えさせられるところもあり、特に仕事で迷ってる若い人たちに見てもらいたい映画でもあります。ある程度年齢を重ねてしまうと、田中要次目線や沢田研二目線で見てしまい、上野樹里にはガツンと言ってやりたくなるような前半部分。だけど、若い頃には失敗や妥協を許さないところもあったな〜と反省もしてしまいます。 大型家電店の進出により個人商店は経営難に陥ってしまう世の中。安けりゃいいってものではない!「売ってなんぼ」だけでは真の商売にはなり得ない。アフターフォローこそが商売の基本だと信念を持つ沢田研二イナデン社長は地元のじいちゃん・ばあちゃんにも人気があるのです。入院してもケータイ一本でしっかり営業しているところは見習うべきものがあります。 そんな地道な商売をしている電器店であっても次女怜は反発してばかり。長女・三女がしっかりしているだけに、怜のわがままさが幼さが目立ってしまう。それに三姉妹の細かな性格の違いがしっかり描かれているし、仕事一途な父の気持ちもよく伝わってくる。家族間の確執なんかは大きくもなく、傍目で見ると平和な家族のようなのですが、顧客から見た店員の接し方などは実生活でも参考になるくらいなのです。 ホームドラマでも充分だという見方もあるようですが、なんとなく松下幸之助の教えまで伝わってくるようで、商売する人も人間関係に悩む人も納得できる作品かも・・・ (2007.1)
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幸せのちから | 2006 アメリカ ソニー THE PURSUIT OF HAPPYNESS |
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ストーリー | ホームレスになりながらも一流証券会社のインターンとして、正社員になるまで努力するという実話。 | |||
監督 | ガブリエル・ムッチーノ | |||
出演 | ウィル・スミス | ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス | タンディ・ニュートン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 骨密度測定器があの値段だったら安いぞ・・・probably 6ヶ月間無給で研修なんてやだっ!などと思いつつも、数学の才能も生かしたかったのだろうし、就職難でもあったのだろうしと、色々と考えさせられました。それにしても当時のアメリカは住みにくいところだったんですね。モーテルで暮らすのよりアパートのほうが家賃が高いし、低所得者にとっては何もかも高くて税金だって酷い取立てだ。詳細には描かれてなかったけど、多分人種差別もひどかったのでしょう・・・possibly 何の予備知識がなくともサクセスストーリーだとわかる映画でもありますが、主人公のクリス・ガードナー(ウィル・スミス)の転落の仕方が凄まじいほどだったし、彼の実の息子の演技も自然で、父親を信じていることがとても愛らしく感じられます。クリス自身、28歳になるまで父親に会ったことがないという経験上、息子と一緒に過ごしているだけで幸せへの近道だと感じていたことも伝わってきます。キャプテン・アメリカの人形を道に落としてしまっても、屋根のある教会の部屋を確保できれば息子のためになるんだと、ハグしながら息子と一緒に悲しむ姿が忘れられないくらいでした。 なにやら怪しげな医療機器だってタイムマシンだと思えば夢を与えられる。洗濯機よりはファンタジーを感じますもん。このおかげで「洞窟だっていいよ」といった息子の言葉に泣けてきました。また、クリスは売り物の測定器を何度も盗まれますが、盗んだ奴を捕まえても殴ったりはしません。おそらく盗んだ者だって自分と似たような境遇である思ったに違いありません。しかし、そんな優しいクリスでしたけど、タクシーの無賃乗車だけはいただけません。何とか金を後払いする方法だってあったはず・・・デ・ニーロ(『レイジング・ブル』の宣伝用)の看板をつけてるくらいだし、撃ち殺されても文句は言えない・・・ ストーリーは主人公がどん底を何度も味わう展開となり、勝ち組万歳となるような従来のサクセスものとは一味違った感じ。エンディングにしたって、数行の説明はあるものの本当に幸せを掴んだのかどうかは定かじゃない。それでも、終盤に「明日に架ける橋」(ロバータ・フラック)の曲が成功への橋渡しとして絶妙のタイミングで流れてくる。いい選曲だなぁ・・・他にもアパートの部屋のペンキ塗りのシーンでジョージ・ベンソンの「マスカレード」が聴けたり、スティービー・ワンダーが聴けたりと、なかなかセンスがいい。ストーリーの不足分を補ってくれたと思います。 (2007.1)
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しあわせの法則 | 2002 アメリカ キネティック LAUREL CANYON |
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ストーリー | ハーバードの医学部を卒業したサム(ベイル)と美しい婚約者アレックス(ベッキンセイル)。互いの研究を続けるためにローレル・キャニオンにあるサムの実家へ一時滞在することになった。 | |||
監督 | リサ・チョロデンコ | |||
出演 | フランシス・マクドーマンド | クリスチャン・ベイル | ケイト・ベッキンセイル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 誰も住んでいないと思ったら、母親ジェーン(マクドーマンド)と恋人ミュージシャンのイアンとそのバンド仲間たちが住んでいた。彼女は音楽プロデューサー。自由奔放な気ままな性格。バンドメンバーにTシャツをまくりあげてオッパイを見せるなんてシーンもすごい。恋人との会話で72人の愛人がいたとか言ってたけど、それを数えるイアンもおかしい・・・ 息子のサムが堅い道を選んだのもある程度母親に反発したためあるように思われたが、アレックスは馴染みはじめ、徐々に音楽に惹かれてゆく。 深夜のプール。ジェーンとイアンが愛を交歓しようとしているところへアレックスが参加。キスするだけだが3Pだ。このベッキンセイルとマクドーマンドのキスシーンが妙にエロチック。サムはといえば、何も知らずにサラ(ナターシャ・マケルホーン)と浮気しようとしていたのだ。両者とも単なる好奇心。地道にお堅い道を歩んでいても、未知なるエロスには興味があることの証明だ。将来、絶対に浮気しちゃうだろうな・・・2人とも。 2003年インディペンデント・スピリット賞助演男優賞(アレッサンドラ・ニヴォラ)、助演女優賞(マクドーマンド)ノミネート (2006.4)
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ジェイ・Z/フェイド・トゥ・ブラック | 2004 アメリカ 劇場未公開 FADE TO BLACK |
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ストーリー | ヒップホップのジェイ・Z引退公演がマジソン・スクエア・ガーデンで行われた。 | |||
監督 | パトリック・ポールソン | |||
出演 | JAY-Z | メアリー・J・ブライジ | R・ケリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | 評価できない | ★★★ | 評価できない | ★★★ |
コメント | ソウルやR&BならSOLD OUTは当たり前かもしれないマジソン・スクエア・ガーデンでのコンサートだが、ヒップホップは公演されることさえ珍しいのにチケット完売。 ビヨンセとの共演も凄い!どんな曲にでも入れられるなんてラップの特権だな。コンサートフィルムを見せられているようで、それほど映画としての構成はよくない。 (2007.2)
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Jの悲劇 | 2004 イギリス ワイズポリシー ENDURING LOVE |
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ストーリー | 気球の事故に遭遇した数人の男女。風に煽られ手を離してしまったが、ジョンという医者が落下して死亡。そのことで悩んでいた大学教授のジョーは同じく現場にいたジェッドという男につきまとわれることに。 | |||
監督 | ロジャー・ミッシェル | |||
出演 | ダニエル・クレイグ | サマンサ・モートン | リス・エヴァンス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 頭文字がJで始まる人はみんな悲劇に見舞われる。日本人でいえば淳子さんや純一郎くんがそれにあたります。 冒頭から衝撃映像!気球に取り残された少年を助けようと、数人の男女が気球に捕まったりロープを引っ張ったりしますが、突風にあおられて浮上してしまう。助けようとした一人、医師のジョンが上空まで宙ぶらりんとなって墜落死してしまうのです。 彫刻家の恋人をもつ大学教授のジョーは「ジョンを救えなかった」と悩みトラウマとなってしまい、同じく救おうとした男ジェッドが彼のもとへ現れる。同じトラウマを持つ者同士が、傷を舐めあうような内容だと想像していたのに違っていました。ジェッドは執拗にジョーの前に姿を現し、ストーカー行為に及ぶようになるといったストーリーです。 Jの頭文字を持つ3人。悲劇というくらいだから、もうドロドロ・・・男女カップルよりもゲイのほうが一途な愛なのか、執拗さも度を過ぎてしまったのでしょう。でも、ストーカーの恐怖はそれほど沸き起こりませんでした。ずっと“なぐさめあい”だと思っていたし、途中から「俺は神だ!」みたいなこと言ってましたから。 もしかすると、ジェッドはジョーの妄想か?!とか、自分がストーカー行為をしてるんじゃないか?!とか、真犯人は他のJだ!などと、観てる方がわけのわからぬ妄想に駆り立てられそうになりました。なんだか最後には体を張っていたので、現実を取り戻せてホッとしました。ジョンの遺族についてもスッキリしましたし、エンドロール途中に出てくる映像によって、「ふふふ、やっぱりな・・・」とサイコ映画好きを満足させてくれる映画でした。 (2006.2)
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シエスタ | 1987 アメリカ 松竹富士 SIESTA |
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ストーリー | 7月4日、滑走路でクレアはドレスに血をベットリとつけて倒れていた。一体誰を殺したのか・・・シエスタとはスペイン語で昼間。 | |||
監督 | メアリー・ランバート | |||
出演 | エレン・バーキン | ガブリエル・バーン | ジョディ・フォスター | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | マーティン・シーンが夫。5日前はそうだった。記憶をたどり、やがてスペインにいる自分。好きだった男のところだ。記憶が飛び飛びのうえ、エレン・バーキンの表情が乏しいのでミステリアスな雰囲気が続く。 なにしろ記憶が断片的。セックスだって、恋人とタクシー運転手がダブってしまうし、腕の怪我と髪型だけが時系列の証拠。そしてクライマックスでは恋人の正妻がやってきて・・・ ラストは予想がついてしまう。殺されたのは自分だったと・・・ 1987年インディペンデント・スピリット賞新人作品賞ノミネート 1987年ラジー賞助演女優賞(イザベラ・ロッセリーニ、グレイス・ジョーンズ)ノミネート (2005.11)
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シエラ・デ・コブレの幽霊 | 1959 アメリカ 本国でも未公開 HORNTED |
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ストーリー | 盲目の紳士ヘンリー・マンドールから幽霊調査を依頼された建築家のネルソン(ランドー)。マンドール夫人が狙われてると思われていたが、意外な方向へと発展する・・・ | |||
監督 | ジョセフ・ステファノ | |||
出演 | マーティン・ランドー | ダイアン・ベイカー | レナード・ストーン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | カナザワ映画祭青いオトコまつりの覆面上映として・・・劇場公開はないものの、66年に日曜映画劇場で放映され、そのままお蔵入りとなった曰く付きの作品。プリント保持者から譲り受けたままらしいので、字幕もなし・・・ さすが『サイコ』の脚本家の作品だけはある。観客を怯えさすテクニックに長けているのです。台詞と役者の顔のアップが多くて、聞き取れないとストーリー展開すらわからなくなってしまいました。それでも馬鹿でかい効果音。それが意外にもサイコよりも凄い。いきなり腐敗した顔の老婆がドアップになると怖いのですが、キーワードとなる亡き母からの電話よりも意味もなく現れる幽霊のほうが怖い。こりゃ、ホラーファンがヨダレを出すほど見たくなる作品だわ。 (2007.9)
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シェルブールの雨傘 | 1964 フランス 東和 LES PARAPLUIES DE CHERBOURG |
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ストーリー | 1957年、恋人同士だった傘屋の娘ジュヌヴィエーブと自動車修理工ギイはアルジェリア戦争の召集令状によって引き裂かれ、彼女は妊娠したにも拘らず経済的にも援助してくれる宝石商のカサールから求婚される。 | |||
監督 | ジャック・ドゥミ | |||
出演 | カトリーヌ・ドヌーヴ | ニーノ・カステルヌオーヴォ | マルク・ミシェル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 初めて見たのが子供の頃、深夜テレビで。当時でも画期的なミュージカルに圧倒され、体の震えが止まらなかったほど。いきなりビッグバンドジャズに乗せたメロディを歌うなんて凄すぎます!しかし、理解できなかった大人の愛を今になって気付く。 戦争、徴兵制によって引き裂かれる愛。いつの時代でも理不尽なものだ。しかもジュヌヴィエーブが手紙が少ないことによって次第にギイへの想いが薄らいで、写真を見なければ顔を思い出せないほどになっていた。恋人を想う心と大きくなるお腹とは決して比例しない。また、カサールという男も寛大なのか、よほどいい女性にめぐり合えなかったのか、まだ若いのに妊婦との結婚もかまわないほどジュヌヴィエーブを愛してしまった。 帰還してシェルブール傘店も売りに出されていたことのショックによって職場復帰しても荒れるギイ。そして育ての母の死が待っていた。マドレーヌ(エレン・ファルナー)の遠くからギイを見つめる姿に萌えそうな予感。絶対にドヌーヴよりもいい!プロポーズによって「ジャヌヴィエーヌを忘れられるの?」と、全てを受け入れる覚悟だった確固たる意志もいいし、それまで兄妹然として手を出さなかったのもいい。 立ち直ってガソリンスタンドを経営するギイ。そこへ久しぶりに故郷に帰ってきたジュヌヴィエーブ。会話も少なく、互いに幸せであることを確認する二人。自分の子を「あなたに似てるわ」言う彼女がなんとも言えない哀愁が感じられた。 1964年カンヌ国際映画祭パルムドール、国際カトリック映画事務局賞、フランス映画高等技術委員会賞 1964年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート 1965年アカデミー賞脚本賞、作曲賞、ミュージカル映画音楽賞、歌曲賞ノミネート (2007.1)
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シー・オブ・ラブ | 1989 アメリカ Uni=UIP SEA OF LOVE |
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ストーリー | NYで男ばかりが殺される事件が連続していた。そして現場には必ず「シー・オブ・ラブ」のレコードがかかる・・・ | |||
監督 | ハロルド・ベッカー | |||
出演 | アル・パチーノ | エレン・バーキン | ジョン・グッドマン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 脇役のサミュエル・L・ジャクソンがなぜか印象的。 妻と別れたばかりの刑事のアル・パチーノは被害者と同じように新聞広告を出し、容疑者と思われた女性と恋に落ちてしまう。サスペンスというよりも恋物語が中心。刑事たちの会話も面白い。 アル・パチーノはまだ若く見える頃なのに、もうダメおやじぶりを発揮していて、「不倫はどうのこうの」と言い訳しながらも人妻と付き合うことになる。2人の会話も恋に慣れていないアル・パチーノの役が哀愁さえ感じさせる。最後は面白くないが、真剣に惚れてしまった男の雰囲気がとてもよかった。 (2006.11)
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潮騒 | 1964 日本 日活 |
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ストーリー | 神島の若者新治は島に戻ってきた娘初江に惹かれる。婿になる相手も決まっていた初江が蛇に噛まれたのを助け急接近した2人は告げ口されて会うことを禁じられるのだが・・・ | |||
監督 | 森永健次郎 原作:三島由紀夫 | |||
出演 | 吉永小百合 | 浜田光夫 | 清川虹子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 浜田光夫と吉永小百合。そのコンビだけで安心できる。何度もアイドル映画としてリメイクされる典型的な作品となってますが、どこが面白いのかといつも疑問に思ってしまう。見せ場である小屋で「その火を飛び越えてこい」と、清純そうな初江が一瞬だけ大胆になる台詞だけが印象に残る映画。 吉永小百合もまだ下手だと思うけど、新治のことを好きな千代子(松尾嘉代)がとても魅力的に映っている・・・ (2008.1)
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潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ | 1993 アメリカ 劇場未公開=WB WRESTLING ERNEST HEMINGWAY |
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ストーリー | ヘミングウェイが好きな一人暮らしの老人フランク。彼とレスリングをしたことがあるなどと言って、本屋でくだを巻く。 | |||
監督 | ランダ・ヘインズ | |||
出演 | ロバート・デュバル | リチャード・ハリス | シャーリー・マクレーン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 素っ裸で腕立てふせをする老人フランク。アパート管理人(マクレーン)が小包を持ってきてもおかまいなしだ。映画館では中年女性をナンパしようと、ズルをしてもう一本観ようと誘うが断られる。脚の後ろの筋肉が衰えると言って、アパートの自室で逆向きに走り回る風変わりな老人。しかし、息子は仕事で来られない・・・寂しい老人なのだ。 もう一人の老人ウォルト(デュバル)は少年野球をしみじみと観戦。その後はベンチに腰掛け、ベーコンサンドを食べている。たちまち2人は仲良くなるが、行くつく先はエレーン(サンドラ・ブロック)のいるレストランだ。フランクは初めてだったのだが、75歳の誕生日だということを強調していたのに、絵レーンに会ったとたん「70歳の誕生日だ」と見栄をはる。 バス通勤のエレーンはいつもウォルトと一緒に帰る。彼女を誘おうとしているが元々内向的な彼はそれができない。フランクにモテる秘訣を教えてもらったりするのだ。床屋をやってたウォルトがフランクを散髪するシーンがなかなかいい。 夕暮れ時のシーンが多く、オレンジ色が彼らを生き生きと照らすのだが、黄昏というのは人生の黄昏をも暗示しているとなると、妙に切なくなる。ダンスに誘おうとするウォルトだったが、彼のアパートへ行くと冷たくなっていた・・・ (2006.11)
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