私家版 | 1996 フランス アルシネテラン TIRE A PART |
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ストーリー | 編集者エドワードと三文小説家ニコルは30年来の友達だった。ある日、私小説「愛にいきて」を持ってくるが、いい内容で売れることは目に見えていた。しかし、その小説の中からかつてエドワードの恋人が自殺した原因・・・ニコルに犯されたことが浮かんできた。。。 | |||
監督 | ベルナール・ラップ | |||
出演 | テレンス・スタンプ | ダニエル・メズギッシュ | マリア・デ・メディロス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 面白いストーリーだ。贋作の名人であるという設定もいいのだろう。私家版って自費出版なのかな?少数しか印刷してないものに仕立て上げて、復讐するというストーリーなのです。斬新なアイデアは買いだ!だけど、これを真似するとやばい。。。 (2005.1)
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CQ | 2001 アメリカ 東北新社 CQ |
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ストーリー | 1969年パリ。2001年が舞台となるSF映画「ドラゴンフライ」を編集するポール。スタッフが全員解雇される中でもポールは再雇用され、新監督がデ・マルコに決まった。しかし彼も事故に遭い降板、ポールに白羽の矢が当った。 | |||
監督 | ロマン・コッポラ | |||
出演 | ジェレミー・デイヴィス | アンジェラ・リンドヴァル | エロディ・ブシューズ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 最初の監督アンドレイはジェラール・ドパルデューだ。もっと続けてほしかった。ドキュメンタリー風の自主制作映画に没頭し、恋人にも呆れられるポール。映画の方は、観客もあっと驚く素晴らしいエンディングを期待されているが、中々決まらない。女優ドラゴンフライへの想いに悩み、脚本に悩み・・・しかしそんなに面白い出来にはならなかったようだ・・・ 年代の設定と、エンディングが全てという風潮。痛烈なアクション映画批判ともとれる内容にはクスクスと笑わざるを得ない。 (2004.11)
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シークレット・ウインドウ | 2004 アメリカ COL SECRET WINDOW |
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ストーリー | 離婚したばかりの小説家モート・レイニーの前に「おまえは盗作した」と突如現われていいがかりをつけてくる男に困惑する。 | |||
監督 | デヴィッド・コープ | |||
出演 | ジョニー・デップ | ジョン・タトゥーロ | マリア・ベロ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 映画鑑賞の前に小説(洋書)を購入。いや、買っただけ・・・ スティーヴン・キングが小説家なら誰でも感じる類似性・同一性の心配を面白く短編小説にしたものであろう。原書は冒頭部分しか読めなかったが、最初からそういう雰囲気だった。いや、読まなかったのは正解!おかげで随分楽しめましたよ。 中盤でヒントが出てきて、ある程度プロットそのものは想像つくのだけど、ジョニデの演技が良かったから飽きさせません。それにボサボサ頭にボロボロのガウンといった今までのスタイリッシュ(と言っても、ジプシー風が多かったけど)なイメージからはかけ離れた風体の小説家なのだ。最初は『ミザリー』を思い起こさせる雰囲気で、タトゥーロ演ずる不気味な男はストーカーなのかとも想像させますが、すごい展開になって、殺人事件まで・・・ 元妻のエイミーの性格がイマイチ掴めなかったけど、ちょっとドジで笑わせてくれる男が好きなのかな?離婚の理由は・・・もしやあの生活態度かもしれないなぁ・・・電話の線を抜いたり、禁煙できなかったり・・・色々ありますよね。気をつけなきゃ(笑)。 ラスト近くに出てくる塩は何か意味があるのか?モート・ソルトって書いてあったような気がする。 (2004.10)
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シクロ | 1995 フランス/香港/ベトナム シネセゾン CYCLO |
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ストーリー | シクロという輪タクを女親方から借りて仕事をする18歳の青年。ある日、輪タクをヤクザに盗まれ、親方の愛人の詩人と呼ばれるヤクザに匿われる。 | |||
監督 | トラン・アン・ユン | |||
出演 | レ・ヴァン・ロック | トニー・レオン | トラン・ヌー・イェン・ケー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 片足を失った流しのデュオがずっと印象に残った。ベトナムが抱える貧困や暴力の社会問題をもさらりと表現し、庶民が生活のために闘っている様子が伝わってくる。 姉がトニー・レオンに客を取らせられるのですが、単なる売春じゃなくて、おしっこプレイをする変態オヤジだった。その後は、悪の道に踏み込んでいく主人公。 ベトナムもかなりの映画が上映されているのだろうけど、日本のヤクザ映画のような位置にあるのじゃないかと想像する。ある意味、ベトナムの現状と闇の部分を強調しすぎているので外国人向けに作ってあるんだろうなぁ。 ラストには裕福な感じのホテルや、楽器を演奏する子どもたちの映像と動物虐待をしていない旨のテロップによって、かなり配慮してあるところがうかがえる。 1995年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞、国際評論家賞 (2005.4)
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死刑執行人もまた死す | 1943 アメリカ ケイブルホーグ HANGMEN ALSO DIE |
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ストーリー | ナチ統治下にあったチェコの向上もゲシュタポが支配するようになり、ハイドリッヒ総督が自ら処刑人となったが、彼は暗殺されてしまう。即座に戒厳令がしかれ、ある男がマーシャの家を訪ねてきた。 | |||
監督 | フリッツ・ラング | |||
出演 | ブライアン・ドンレヴィ | ウォルター・ブレナン | アンナ・リー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 地下活動をしていた教授だったので、不審な男が疑われ、家族がみな拘留された。盗聴器を何とかかわし、マーシャや暗殺者は助かる。後半になると、地下組織も絡んでくる。 殺人現場や残酷なシーンは一切なし。戦時中に作られたこともあるのだろうけど、暗殺者がいかにゲシュタポの手を逃れるかというサスペンスに集約される。そして、一挙に政治的な要素が絡み出して、ラストへの上手い皮肉にも繋がっていった。チャカというナチ側のスパイを実行者として証言し、それを簡単に信ずるゲシュタポにもバカにした雰囲気。 THE END というラストタイトルの前に”NOT”と映す手法は面白い! 1943年アカデミー賞作曲賞、音楽賞、録音賞ノミネート 1946年ヴェネチア国際映画祭特別賞 (2005.7)
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死刑台のエレベーター | 1957 フランス ユニオン=映配 ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD |
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ストーリー | カララ商会の技師ジュリアンは社長を殺し、愛人である社長夫人フロランスと落ち合うことになっていた。殺人を犯した後、証拠を残したことに気付き現場に戻るが、エレベーター内に閉じ込められてしまう。。。 | |||
監督 | ルイ・マル 音楽:マイルス・デイビス | |||
出演 | モーリス・ロネ | ジャンヌ・モロー | リノ・ヴァンチュラ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 元大尉、戦場での英雄と言われているほどのジュリアン。殺される社長は軍需で儲けた死の商人だ。止まってしまったエレベーターから逃れられない焦りと苦渋の心理描写は少なめで、犯罪現場外が中心となっている。 一方でルイとベロニクがジュリアンの車を盗み、こちらも何かしでかしそうな雰囲気を漂わせる。ルイがジュリアンの名前を語り、悪い事をするものだから事態はとんでもない方向へ進むのが面白い。フロランスだけが、殺人示唆と勘違いのため人間らしい行動をするのも皮肉としか言いようがない。一人でハードボイルド感を出してます。 プロット自体、ブラックコメディのような運命の巡り合わせなのだが、俳優と白黒映像で見事なサスペンスに仕上げてある。マイルスのトランペットに騙されたような気もする。昔、見たときは、もっとハードボイルドだと感じたのになぁ。 (2004.9)
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死刑台のメロディ | 1971 イタリア/フランス ヘラルド SACCO E VANZETTI |
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ストーリー | 1920年、強盗殺人の容疑で靴職人のニコラ・サッコと魚行商人のバート・ヴァンゼッティが逮捕された。見に覚えのない容疑であったが、捏造された証言などによって有罪判決を受ける。。。 | |||
監督 | ジュリアーノ・モンタルド | |||
出演 | リカルド・クッチョーラ | ジャン・マリア・ヴォロンテ | ミロ・オーシャ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 実際にあった「サッコ・ヴァンゼッティ事件」。史実を知っていて、アメリカのいい加減な司法制度、社会主義者・共産主義者に対する弾圧のむごさを理解していると、それほど驚かされることはない。純粋に映画の完成度を見ると、ほとんどがイタリア語のために違和感があるし、裁判が始まる前のシーンがチグハグでややこしいのだ。しかし、冤罪、移民・思想差別、権力の汚さを映像でここまで見せ付けられると深く考えさせられ、二人の個性に感動せざるを得ない。そして現在の日本においてもこうした捏造事件は未だに見られることも忘れてはならない。 最後のバーとの熱弁と、「信念は焼き尽くせない」というサッコ言葉が忘れられない。 ちなみに、アナーキストなんて支持するわけにはいかないが、広く見れば、政府に反対意見を持つ者全てが対象となるわけで、現在であれば、戦争反対を唱えただけででっち上げ事件に巻き込まれる可能性があるということだ。 1971年カンヌ映画祭男優賞(リカルド・クッチョーラ) (2004.6)
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死国 | 1999 日本 東宝 |
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ストーリー | 10数年ぶりに故郷に帰ってきた明神比奈子は、仲良しだった莎代里が事故死していたと知る。 | |||
監督 | 長崎俊一 | |||
出演 | 夏川結衣 | 筒井道隆 | 栗山千明 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★ | ★★ | ★ | ★ |
コメント | 四国八十八カ所を逆に辿り、死者を蘇らせるという謎の伝承儀式。興味津々で観たのに、効果音の大きさの割りに台詞の声が小さいのでよくわからなかった。 前半部分は、故郷に帰るというノスタルジックな映画の雰囲気さえうかがわせるのだ。何となく、ホラーにしない方がいい映画になったのでは?と思わせるほど自然の描写が美しい。それに幻想的な池や洞窟、ホラー映画にこれほど美しさを求めてどうするんでしょ。もしや日本のキング作品?といった展開もあるかと予想させるのだが、所詮はホラー映画の名を借りた青春恋愛映画だった。そして、あのベアーハッグには何か意味が? (2004.8)
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地獄甲子園 | 2003 日本 |
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ストーリー | 野球を合法的に殺人できると考えてる外道学園と星道学園が1回戦で対戦することになった。。。 | |||
監督 | 山口雄大 | |||
出演 | 坂口拓 | 伊藤淳史 | 土平ドンベイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★ |
コメント | ギャグ漫画を映画化したらこんなに面白くなくなるぞという見本のような映画だった。 残酷な結果になるにもかかわらずアクションシーンが少ないし、笑える場面も少ない(笑わそうとしている努力が窺えるのだが)。 逆に、漫画にしたら面白そうだなぁと思えるくらいであった。。。 (2003.10)
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地獄に堕ちた勇者ども | 1969 イタリア/西ドイツ/スイス WB THE DAMNED |
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ストーリー | 第三帝国の隆盛とともに鉄鋼会社の一族が破滅していく物語。1933年、一族の首領、社長ヨアヒムの誕生会に本人が暗殺され、娘ソフィの愛人フリードリッヒが会社の実権を握る。 | |||
監督 | ルキノ・ヴィスコンティ | |||
出演 | ダーク・ボガード | イングリッド・チューリン | ヘルムート・バーガー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | マルチンと、逃亡したヘルベルトの関係をもっと期待していたのに・・・物語は単に陰謀に翻弄され、エッセンベック一族の醜い争いばかりに終始していた。武器を供給できる巨大な鉄鋼会社、ナチスとの絡みで陰謀の渦もますます黒くなるのである。次第にマルチンが衰退していく一族を見てみたいという欲求にかられるという狂気も面白い。アッシェンバッハの手によって一族が踊らされていると気付いたときにはすでに遅く、フリードリッヒやソフィの心境が変化していく様も見ものです。 エリザベート役のシャーロット・ランプリングが美しかった。 1969年アカデミー賞脚本賞ノミネート (2004.7)
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地獄の黙示録(特別完全版) | 2001 アメリカ 日本ヘラルド映画 APOCALYPSE NOW REDUX |
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ストーリー | 一度は帰還したウィラード大尉(シーン)は殺人鬼と化したカーツ大佐(ブランド)の抹殺という特命を受ける。 | |||
監督 | フランシス・フォード・コッポラ | |||
出演 | マーロン・ブランド | マーティン・シーン | デニス・ホッパー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 前半ではベトナム攻撃のヘリ部隊がすごい。とどめはナパーム弾で森林を焼き払う。そしてワルキューレを聞きながらサーフィンを楽しむ米兵たち。狂気の沙汰だ。慰問団のコンサートや途中プレイボーイ誌のアイドルとのどんちゃん騒ぎ。虚しさだけが伝わってくる。若きローレンス・フィッシュバーンのキレ方もすごい。 完全版では、フランス人入植者たちの話が意外と興味深い。植民地化政策をとっていたフランスだけに、第二次世界大戦からベトナム戦争までの思想の動きが中々理解できなかったが、かなり代表的な意見なのだろう・・・それでも共産主義・社会主義と反共主義とに分かれているが。しかし、余計なセンチメンタリズムや長時間の上映ということを考えれば、完全版はつらいのかもしれない。 川を遡ってどんどん奥地に進む光景は、どことなくRPGにも影響与えているのではないかと思わせる。カーツ大佐に出会ってからは、魂が破壊された神のような扱いが面白い。結局は、狂気を正常に戻すには自分が殺されるしかないんだよなぁ。 1979年アカデミー賞撮影賞、音響賞 同作品賞、助演男優賞(ロバート・デュバル)、監督賞、脚色賞、編集賞ノミネート 1979年カンヌ国際映画祭パルムドール、国際映画批評家連盟賞 1979年ゴールデングローブ賞助演男優賞、監督賞、音楽賞 その他多数 (2005.2)
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