下町の太陽 | 1963 日本 松竹 |
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ストーリー | 女工として働く寺島町子の家は父と祖母と弟二人の貧しいが明るい家庭。恋人の毛利道男は本社勤務を夢見て正社員登用試験の勉強を続ける。 | |||
監督 | 山田洋次 | |||
出演 | 倍賞千恵子 | 勝呂誉 | 早川保 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 近頃は正社員採用が少なくて・・・という今と一緒の時代か?と耳を疑ってしまう。弟が警察で保護されたりとか、不良たちと付き合っていたとか、そうしたストーリー展開の裏で、正社員を目指して町での暮らしをとるかどうかがテーマ。その労働者階級のとる道を模索することと、マドンナ的存在の倍賞千恵子の眩しさ。 監督デビュー作とあって、進む方向をも模索している映画のような気がした。 (2006.8)
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七人の弔 | 2004 日本 オフィス北野=東京テアトル |
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ストーリー | 夏休み。七組の親子が田舎町にやってきてキャンプを始める。しかし、子供たちはすぐに仲良くなるが、親たちはよそよそしい。実は臓器売買のために子供を連れてきていたのだ。 | |||
監督 | ダンカン | |||
出演 | ダンカン | 渡辺いっけい | 高橋ひとみ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 途中で逃げたとしても500万円もらえる・・・そのまま健康に臓器を提供できたら5000万円。 臓器売買ものの日本映画は出てこないのかな〜と思っていたけど、あったんですね。しかもストーリー展開はイマイチの・・・設定は面白いけど、リアリティに欠けすぎ。もっと児童虐待をテーマとして、痛みのわかる映画がいいのにな。 黒澤明作品のパロディではなかったのですね・・・ (2006.5)
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十戒 | 1956 アメリカ PAR THE TEN COMMANDMENTS |
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ストーリー | ファラオの娘が赤ん坊を拾ってモーゼスと名付ける。義兄ラムセスよりも次期王に有力だったが、ヘブライ人奴隷の息子だとわかり、婚約者のネフレテリが秘密をしる従者を殺す・・・ | |||
監督 | セシル・B・デミル | |||
出演 | チャールトン・ヘストン | ユル・ブリンナー | アン・バクスター | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 海が割れるシーンばかりが有名になってしまったけど、前半にも迫力のある船の進水シーンなど見所は多い。 自らヘブライト人としてエジプトを去るモーゼ。羊飼いとして穏やかに暮らすのだが、人を殺した罪にも苛まれるが、山の神の声を聞く。それは十戒。一行は奴隷解放の目的でエジプトのファラオ、義兄のラムセスと対決する。蛇対決、ナイルを血で染める対決。過去に抱いた姫との確執も・・・ 考えてみれば、二人の女と関係を持ち、人を殺したこともあるモーゼ像。人間臭くもあり、追っ手を振り切ったあとの腐敗した歓喜の様子と照らし合わせてみても、自己批判というようなものを感じてしまう。キリストとは違い、やはり神話的だ。 1956年アカデミー賞特殊効果賞 同作品賞、撮影賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞、編集賞、録音賞ノミネート その他 (2006.2)
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シックス・デイ | 2000 アメリカ 東宝東和 THE 6TH DAY |
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ストーリー | 2010年。創世記の「神は6日目人間を創った」ということにちなんで、クローン人間禁止の法律“6d法”が制定されていた。チャーター・ヘリのパイロット、アダム・ギブソンは家に帰ると、もう一人の自分がいた。 | |||
監督 | ロジャー・スポティスウッド | |||
出演 | アーノルド・シュワルツネッガー | トニー・ゴールドウィン | ロバート・デュヴァル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 最初、地上波で放送されたものを観た時には違和感を感じなかったが、シュワちゃんも喋りが下手だなぁ〜と痛感する作品。シュワちゃんを観るときは吹替え版がオススメなのだろう。 クローン人間の映画には必ず出てくる、「もう一人の自分がいる」といったシーン。メインはこのシュワちゃんの二役だが、怪我をした息子のためにクローンを作るといった、考えさせられるエピソードもある。クローンが自分の妻とイチャイチャするなんてのも面白い。浮気とは言えないけど。 病気を治すことといういいことだけではなく、「死を克服することができる」「神になれる」など、クローンが増えるとどうなるかといった問題提起もある。シンコードさえ保存してあれば、いつでもクローンを作ることができるってのも怖いことだ。クライマックスでは「人は死ぬものだ」という台詞で救われるけど、「人は死んでも生き返る」と信じてしまう子供が増えそうな気もする。 2000年ラジー賞主演男優賞、助演男優賞、スクリーンカップル賞ノミネート (2005.12)
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6デイズ/7ナイツ | 1998 アメリカ ブエナ SIX DAYS SEVEN NIGHTS |
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ストーリー | ファッション雑誌の編集長ロビンは恋人フランクと南国の島へ飛び立ち甘いバカンスを過ごすはずが、急遽タヒチに行くよう命ぜられた。チャーター機は悪天候の中、落雷に遭い、途中の無人島に不時着・・・ | |||
監督 | アイヴァン・ライトマン | |||
出演 | ハリソン・フォード | アン・ヘッシュ | デヴィッド・シュワイマー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | チャーター機パイロットのクイン(フォード)の性格はいつものキャラと一緒。わかりやすくていい。南の島でインディージョーンズごっこをしているかのようだ。 しかしまぁ、穴に落ちたり、海賊が現れたり、冒険ものにはつきものなのかもしれないが、災難に遭いすぎ。クインとロビンはもちろんいっときの恋に落ちるが、一方では、残された婚約者と友達もできちゃう。それでも景色がとても綺麗なので、眺めてるだけでも楽しめる。海賊の砲撃が真上になり、自爆するシーンは印象的だ(ばかばかしいけど)。 (2005.8)
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16ブロック | 2006 アメリカ ソニー・ピクチャーズ 16 BLOCKS |
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ストーリー | 夜勤明けのNY市警のジャック・モーズリーは若い上司からこそ泥エディ・バンカーを裁判所で証言させるために護送してくれと頼まれた。わずか16ブロック先に送るだけの簡単な仕事だったのだが・・・ | |||
監督 | リチャード・ドナー | |||
出演 | ブルース・ウィリス | モス・デフ | デヴィッド・モース | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 頭痛薬はウィスキーでのどに流し込む。便座は上げておく。わずか16ブロック先。あ、なぞなぞの答えは便座ブロックだ! 足が悪くて二日酔い。最初からヨタヨタ歩く姿はすでに傷だらけのジョン・マクレーン刑事の雰囲気が漂っている。しかし、完全なアル中気味のジャック・モーズリー(ブルース・ウィリス)はそんなにカッコよくない。ダメダメな刑事がとてもよく似合う男となってスクリーンに帰ってきたのだ。自分よりも若い上司に残業を頼まれて、簡単な仕事だと思ったから渋々ながら引き受けたものの、まさかこんな事件に巻き込まれるとは・・・ 乗用車で護送するのが失敗だったのか、途中で酒を買おうと車を止めたのが失敗だったのか、とにかく運の悪さという点では『ダイハード』のブルース・ウィリスそのものでした。警察内部に真犯人がいる。20年来の同僚フランク(デヴィッド・モース)から意外な事実を告げられ、「お前もワルなんだから協力しろよ」などと仲間に引き込まれそうになったが、酒と頭痛薬とエディ(モス・デフ)から出されたなぞなぞのおかげで急に正義感が彼を支配する。咄嗟の判断で仲間の一人の足を撃ち、裁判所を目指して逃亡劇が始まるのです。 ブルース・ウィリス主演映画では久々に良かった。アメリカ万歳的な性格でもないし、正義感を振りかざす警官でもありません。エディの目に純粋な心を感じ、彼を証言台に立たせたいと衝動的に行動を起こすジャックにも純粋さが伝染したようにも見えました。そして、相手は悪人と言えども警官なので、殺そうとはしない。最初はエディに対しても「更正するはずがない」と信じてはいないし、彼の性格にも謎めいた部分があることを上手く描いてました。 チャック・ベリーやバリー・ホワイトだって更正して立派になったんだ(知りませんでした)。エンドロールが始まると早速バリー・ホワイトの曲が流れる。映画の内容も良かったので、チャック・ベリーの曲も流せばいいのに!なんて贅沢かもしれません。それにしても、エディは自分の誕生日も知らないくせに、他人の誕生日は覚えているという林家ペーのような粋な奴。バスに篭城していたとき、逃げないで飛び出してくるシーンにはちょっとウルウルしてしまい、ジャックもエディの全てを受け入れ贖罪することを決心したんでしょうね・・・ バスの乗客のグレースーツのあんちゃんが『ダイハード』のレポーターを演じていたウィリアム・アザートンのようにも見えたのですが、違っていたようです・・・残念。 (2006.10)
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シックス・パック | 2000 フランス コムストkック SIX-PACK |
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ストーリー | 腹を切り裂かれた女性の死体が発見される。これが5人目の犠牲者だった。刑事のナタンとフィリップは“シックスパック”と呼ばれるアメリカ人のサイコ・キラーであると突きとめ・・・ | |||
監督 | アラン・ベルベリアン | |||
出演 | リシャール・アンコニナ | フレデリック・ディフェンタール | キアラ・マストロヤンニ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 連続猟奇殺人にしては、最初から犯人の顔を映し出している珍しさ。プロファイルしようにも、フランスでは前例がないほどの残虐なシリアル・キラー。犯人像に迫ったにも関わらず、上層部からはなぜだかタッチするなとのお達しが・・・ やがて女性刑事マリーヌを使ったおとり捜査をする二人。マリーヌの様子がおかしい・・・ヤク漬けにされたんじゃないかと思った。あぁ、やられちゃった。で、なんだよ、言いたいことは。虚しくなるだけ・・・上層部の汚さだけが目立ってしまう内用だ。 (2005.11)
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疾走 | 2005 日本 角川・エンジェル・シネマ |
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ストーリー | “沖”と呼ばれる干拓地を眺める“浜”に住む兄弟。 | |||
監督 | SABU 原作:重松清 | |||
出演 | 手越祐也 | 韓英恵 | 中谷美紀 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 誰か一緒に映画につきあってください・・・ 痛い、痛すぎる、心の叫びと運命に翻弄される孤独な少年と少女の姿。こうした映画を新年早々観るものではないのかもしれないですけど、現実にも起こり得る幼い心の闇の部分を体感してきました。人間の醜い部分、残虐な部分を、差別・イジメ・放火・殺人といった事件を通して胸を抉られるような思いにさせてくれたのです。 監督はSABU。『ホールドアップ・ダウン』での失速感に失望していたため、一抹の不安を覚えながらの鑑賞となりましたが、これは凄い映画でした。これまでずっとオリジナル脚本で勝負してきたSABU監督ですが、重松清の原作に惚れこんで初めて原作の映画化にチャレンジしたとのことです。原作者さえも想像の世界だった“浜”と“沖”に隔てられた地域。惚れこんだ執念でロケハンし、美しさと暗さが共存する映像美を醸し出すことができたとのだと思います。また、冒頭からシュウジの心を代弁するかのようなナレーションが流れるのですが、彼自身をを第3者のように語り、「これは誰の言葉なのか?」と物語に惹きつける手法も面白かったです。 子供の頃から憧憬の念を抱いているヤクザの情婦アカネ(中谷美紀)。少年シュウジとの運命的な再会シーンでは泣かずにはいられなかった。「あぁ、俺も・・・」などと不埒な考えも少しは沸いてきましたけど、聖母のように暖かく抱きしめてもらいたい気持ちでいっぱいになりました。それだけ世の中に絶望したシュウジに感情移入してしまったようです。ジャニーズだからといってバカにはできません。アオォーン。 多分原作は素晴らしいのだろうと想像できます。問題は子役たちの演技力の無さ。主人公シュウジの手越祐也はまぁまぁの出来でしたけど、他は台詞棒読み状態でした。そのせいで大人たちの演技(特に中谷美紀)がとてもよかった。平泉成だけは子供の演技にちょっと同化してしまったような気もしましたが・・・ その原作を読めばすっきりするのかもしれませんけど、神父が少年を救えなかったのは自分が背負った過去の罪のためなのでしょうか。それとも弟と対面させたときに「お前は俺だ」という言葉に我を見失ったからなのでしょうか・・・とにかく自殺と殺人とを天秤にかけられるような内容に後頭部を殴られたようなショックを受けてしまいました。 (2006.1)
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実録ジプシー・ローズ | 1974 日本 日活 |
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ストーリー | ストリッパーのローズマリーをドキュメンタリー風に語ったポルノ。 | |||
監督 | 西村昭五郎 | |||
出演 | ひろみ麻耶 | 二条明美 | 真木ひろみ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 戦後混乱期から朝鮮戦争時に活躍。 ストリップの舞台演出家も苦労してたんだな。ネタに困ったらローズを抱いてアイデアを絞る。フランス映画の『情婦マノン』を題材にしたラストや東洋一と言われた腰のグラインドが評判良かったそうだ・・・ 北海道の温泉の話が印象的。混浴風呂で体を洗いあっていたときに盲目のカップルが入ってきてセックスを始めてしまい、それを見て興奮した2人も始めてしまうというエピソード。素人主婦の飛び入り出演もすごい。腋毛ボーボー。 享年三十一歳・・・アル中だったということが虚しい。 (2006.4)
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シテール島への船出 | 1983 ギリシア/イタリア フランス映画社 TAXIDI STA KITHIRA |
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ストーリー | 映画監督アレクサンドロスは、主役にふさわしい人物を探していた。そんなある日、ラベンダー売りの老人と出会い・・・ | |||
監督 | テオ・アンゲロプロス | |||
出演 | ジュリオ・ブロージ | ヨルゴス・ネゾス | マノス・カトラキス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 台詞が少ないどころではない。140分の長さで何行の台詞があるというのだ。「しなびたリンゴ」・・・何の暗号なのやら・・・ 冒頭の子供スピロが軍人さんから逃げるシーン。重要なテーマがありそうでなさそう。エレーニという名前をつぶやく。今年公開の『エレニの旅』にも通ずるのであろう。 1984年カンヌ国際映画祭脚本賞、国際映画批評家連盟賞 (2005.8)
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