シャークボーイ&マグマガール | 2005 アメリカ SPE THE ADVENTURES OF SHARKBOY AND LAVAGIRL IN 3-D |
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ストーリー | マックスは夢見がちな少年。シャーク・ボーイとマグマ・ガールのことを新学期にクラスで発表すると、ライナスに笑われ日記にいたずらされてしまう。そんなとき、本物が現れた・・・ | |||
監督 | ロバート・ロドリゲス | |||
出演 | テイラー・ロートナー | テイラー・ドゥーリー | ケイデン・ボイド | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 青と赤の3Dメガネ。もしかすると、近視が治るんじゃないかと思い、急きょ劇場鑑賞。 あー、目がチカチカする。これはひょっとすると近視がひどくなる映画なんじゃないかと、後悔し始めた。ストーリーはともかく、視力回復のことばかり考えていました。「遠くを見ればいいんだ」と思いつき、背景の宇宙映像ばかり見ると、今度は主人公たちが何しているのかわからない。しかも変な魚とかがいきなり目の前に現れたりする・・・驚かすなよ。 要するにイジメ問題、友達と仲良くしようというお話で、ヒロインはマグマガールかと予想していたら、実はメガネガールだったんだよ!というサプライズもあったりする。しかし、先生の娘ってのは反則だろ・・・(って、ムキにならないでください) 最近、映画ばかり観ていたら、視力が落ちてしまいました。多分、映画館じゃなくて、テレビがいけないんだと思います。レーザー手術を受けるのも怖いし、金もないし、ということで、視力のよくなると謳ってる「マジカル・アイ」という本を読んで(見て?)います。映画館のロビーで目を寄り目にして本を注視している姿をみつけたら、多分私です・・・効果はまだ現れていません。というより、この映画のおかげでまた悪くなったような・・・ (2006.2)
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ジャーヘッド | 2005 アメリカ UIP JARHEAD |
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ストーリー | 1989年中東。湾岸戦争に兵士として参加したアメリカ青年の物語。 | |||
監督 | サム・メンデス | |||
出演 | ジェイク・ギレンホール | ピーター・サースガード | ルーカス・ブラック | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 『フライトプラン』で犯罪を犯したことを履歴書に書き忘れたために悲惨な結果を迎える。湾岸で客室乗務員をナンパして相棒にしたんだな・・・ 訓練中に一人死んでしまったことを除けば、かなり笑わせてもらった前半。ラッパの声帯模写でS・ワンダーの「You're the sunshine of my life」を歌うところが好きなんですけど、声を出して笑ってしまったのが防毒マスクをつけて『スターウォーズ』のパロディ・シーン。目の前にいたアツアツカップルは連発する卑猥語のため二人とも固まってしまった様子だったけど、笑い声によってダークサイドに引きずり込んでしまいたくなりました(鑑賞後、どうなったんだろ。まさかジョディに・・・)。もちろん、引きずり込んでもマスター・オブ・ジュダイになれるはずもなく、せいぜいマスター・オブ・ベーション止まりでしょうね。 『地獄の黙示録』鑑賞シーンは凄まじかったです。敵を殺すことしか頭にないほど、洗脳されたのでしょう。あの映画だって、反戦映画ではあるけれど、見方によってはずいぶんとらえ方が違うしろもの。もしかすると軍によって戦意高揚のために編集されていたのかもしれないと想像してしまいます。 サダム・フセインに武器を与えたのは・・・などといった、皮肉たっぷりの会話もあるし、自虐的なジェイク・ギレンホールも楽しめた。偉い上官(?)のデニス・ヘイスバートのウンコネタも笑えたし、砂の嵐作戦が開始されるまでは軍隊こき下ろし映画のようにも思えました。しかし、一人の青年の視点で描かれたストーリーであるため、後半が楽しめない。油田が燃えるという不気味な美しさは良かったのですが、戦争がすぐに終わった事実は周知のことなので、オチも見えているのが残念なところ。それでも、『戦火の勇気』(1996)のように湾岸戦争を美化しすぎているバカバカしい映画よりは、真実を語っている点で良心的な戦争映画かもしれません。 (2006.2)
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驟雨 | 1956 日本 東宝 |
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ストーリー | 並木亮太郎と妻・文子。ごく日常の生活している夫婦のもとへ、姪のあやが訪ねてくる。彼女が新婚早々嫌気がさす相談話に真剣につきあう夫婦・・・ | |||
監督 | 成瀬巳喜男 脚本:水木洋子 | |||
出演 | 佐野周二 | 原節子 | 香川京子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | しゅうう。にわか雨、夕立のこと。 企業の希望退職を募るシーン。こんな高度成長期前夜にもあったのだとしみじみ感じる。隣の夫婦と何かいさかいがあるかと思えば、かなり人のいい夫婦。憎まれ役は会社の経営者だけなのか・・・近所のおばさんたちは口は悪いが悪人じゃないし。やはり戦後を行き抜こうとする暖かい人付き合いを感じる。 町内会の集まりでの議題があっちへ行ったりこっちへ行ったりで、まとまりのなさ。ほんのり笑えるだけの映画だったのか・・・胃がんでもなさそうだったし。 (2006.1)
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春夏秋冬そして春 | 2003 韓国/ドイツ エスピーオー SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING |
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ストーリー | 一人の男の人生を四季に見立てて描いた作品。 | |||
監督 | キム・ギドク | |||
出演 | オ・ヨンス | キム・ギョンホ | ソ・ジェギョン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 春:深い山、湖の真ん中に浮かぶ小さな寺。老和尚と幼子が暮らしていた。幼子は小動物を捕まえては紐で縛り遊んでいた。和尚は少年に石をくくりつけ「3匹の魚、蛙、蛇のうち、1匹でも死んでいたら、一生心に石が縛りついたままだ」と言う。魚と蛇は死んでしまった・・・ 夏:17歳に成長した少年。寺に養生にやってきた少女と恋に落ち、結ばれる。少女の病気も治り、引き離されることになるが、寺を抜け出すことに・・・ 秋:10数年後、寺に戻ってきた男。愛する妻に裏切られて逆上していた。「人を殺めたからといって、自分を殺してはならない」という和尚。猫の尻尾で般若心経の文字を書き、それを彫らせることによって怒りを鎮める。 冬:出所し、寺に戻ってきた男。和尚はもういない。秘伝の書を見つけた彼は肉体の鍛錬に励む。そこへ赤子を連れた、顔を覆った女性がやってくる・・・ 季節によって男の情感をたっぷりに描き、映像とともに心も揺れる。余計な台詞など一切ないドラマなのに、ここまで訴えてくる映画は少ない。目、口、耳に“閉”と書いた半紙を貼り自殺する様子。門外に出るときには必ず仏像を背負っていく姿、冬の章で石を体にくくりつける映像と小動物のフラッシュバックの対比が見事。輪廻転生のような寺の移り変わり。自然とともに寺が朽ち果てるまで何代も続きそうな未来にそれぞれの人生を重ねてみるのも面白い。 2003年ヨーロッパ映画賞インターナショナル作品賞ノミネート (2005.12)
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少年期 | 1951 日本 松竹 |
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ストーリー | 昭和19年、一家が疎開することになった小林一郎の通う学校の先生が戦争に行き、戦死したとの発表がなされた。 | |||
監督 | 木下恵介 | |||
出演 | 田村秋子 | 石浜朗 | 笠智衆 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 「君、死に給うことなかれ」与謝野晶子の詩を黒板に書く下村先生(三國連太郎)が戦争に行くことになった。他の家族は信州・諏訪に疎開し、一郎ひとりが学校に残ることになった。やがて下村先生の名誉ある戦死が発表され、黙祷をささげる中、一郎の頭には与謝野晶子の詩がよぎった。 父親の笠智衆は学者で働きには出ていない。予科連に入りたがる一郎に反対する父親。回りから戦争反対者と見られ、疎外感を感じるようになる一郎。終戦になってから、友人の清川くんの父が戦死し、一緒に笠智衆の話を聞く二人。「命が大切だ」という話が印象的。 非国民と言われたくない、お国のために役立ちたいなどといった一郎が少年時代に何を考えていたのか。「大人になればわかる」とはっきりと反戦を唱えない父親の言葉もよくわかる。 (2005.11)
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少林キョンシー | 2004 香港 トルネード・フィルム SHAOLIN VS. EVIL DEAD |
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ストーリー | さまよう霊を成仏させようと修行を続ける白道士と、問答無用で始末しようとする黒道士。妖気漂う村にやってきた二組は邪悪なキョンシー大魔王と対決する・・・ | |||
監督 | ダグラス・クン | |||
出演 | ゴードン・リュウ | ルイス・ファン | ジャッキー・ウー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★ | ★★ | ★ |
コメント | ゾンビメイクの仮装行列と脱力キョンシー。VFXはなかなかだったけど、あまりのつまらなさに閉口。 ジェット・リーを生んだ『少林寺』をはじめとしたカンフー・アクションと『霊幻道士』をはじめとする80年代のキョンシー映画の融合!なんとも贅沢なジャンル・コラボレーション。ハリウッドでいうとSFとアクションの融合、イギリスでいうとスパイ映画と貴族映画の融合、日本でいうと寅さんシリーズと刑事ものの融合といったくらいに贅沢なのです。DVD発売と同じ日に1週間限定の公開とあっては観ないわけにはいきません・・・などとゲテモノ食い的な好奇心いっぱいで映画千円デーにて鑑賞。 もともとコミカルな動きで笑いを誘うキョンシーなのですが、80年代には思いっきり楽しんだシリーズのおかげで今更登場してもなぁ〜と、笑いを取るネタも苦心がうかがわれました。というより、笑えなかったというのが正直なところです。ゴードン・リュウとルイス・ファンが真面目に白と黒の道士を演じているものだから、笑っていいのかどうかもわからなくなったからです。そして少年の体から生まれた「ママ、ママ」としか言葉を発しないタマ坊もイマイチ。さらに、紅一点の黒道士のお姉ちゃんも『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のようなエロっぽいフェロモンを放出しないし、どうもキャラにのめり込めなかったのです。 ストーリーは道士たちが修行の旅を続けるだけの水戸黄門風な展開。目的や動機なんてありません。そんなつまらなさの中にも素晴らしいシーンがありました。少年キョンシーのダンスと、彼等と少林寺少年たちが巨大将棋盤の上で戦うところです。ここだけは声が漏れそうになるくらい面白かった。 (2006.3)
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ショコラーデ | 1998 ドイツ パンドラ MESCHUGGE |
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ストーリー | ドイツでネオナチによるユダヤ人のチョコレート工場が放火され全焼した。新聞記事を読んだNY在住のデイビッドと母はそれが収容所を生き残った父であると確信する。同じく事情を知らない孫娘レナは瀕死の婦人を病院に送り、そこで出会った息子デイビッドと恋に落ちる・・・ | |||
監督 | ダニー・レヴィ | |||
出演 | マリア・シュラーダー | ダニー・レヴィ | デヴィッド・ストラザーン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | なんだかややこしそうな血縁関係だなぁ〜と思いながらのめり込んでしまう。しかし、この二人は従兄妹なんだから、結婚できるじゃないかと軽い気持ちになっていった。すると、デイビッドの母ルースはレナの母リタが殺したと言われる・・・「メガネが発見されたらまずい」と言い残してリタはドイツへ帰るが、被害者とリタの誕生日が同じだという事実を聞かされた。 【ネタバレ注意】 甘かった・・・そんな禁断の愛を描くようなロマンチックなプロットじゃなかった。ルースが子供の頃、収容所からアメリカへ逃れたのはワイスという娘のパスポートを借りたからであったが、そのワイスがそのまま富豪の父の娘に成りすまして暮していたのだ。そして、その娘がレナだった。弁護士カミンスキーは事務所を焼かれるという災難に遭い、レナは自分が彼を殺したと思いこむ。しかもカミンスキーはユダヤ人防護団(ナチを極度に嫌う過激派?)だった。 ストーリー展開が急すぎるということもあって、じっと聞いていないとわからなくなるが、結局、富豪ユダヤ人のチョコレート工場を運営していたのは大量虐殺したナチス将校であり、ユダヤ人家族をガス室に送りこんだものだと思っていた。つまり、ドイツ人家族がそっくりそのままユダヤ人に成りすまし、乗っ取っていたのだ。実話を元にしているからすごい。 ストーリーだけはすごい!読めなかった・・・まったく。 (2006.1)
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ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜 | 2005 イギリス ワイズポリシー GEORGE MICHAEL: A DIFFERENT STORY |
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ストーリー | ワムで一躍スターとなったジョージ・マイケルの告白ドキュメンタリ。 | |||
監督 | サザン・モリス | |||
出演 | ジョージ・マイケル | アンドリュー・リッジリー | エルトン・ジョン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★ | |
コメント | 好きなイギリスのミュージシャンを挙げよと言われ、ジョージ・マイケル、エルトン・ジョン、フレディ・マーキュリーと答えたあなたはもうゲイの道に入ってます・・・ 昨年あたりからゲイの映画が多くなってきていますけど、これはリアルなドキュメンタリー。エルトン・ジョンやジョージ・ボーイ、そしてマライヤ・キャリーもコメントしていました。考えてみると、ゲイであるミュージシャンは圧倒的にイギリスが多いのかもしれません。 1991年にクイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーがエイズであることをカミングアウトして翌日に亡くなったニュースは衝撃的でした。その頃、ジョージ・マイケルの恋人もエイズに感染し、彼もかなり悩んだのでしょう。そこから苦悩の日々が続き、所属レーベルのソニーを訴えたり、トイレで逮捕されたり、本業以外で目立つようになってしまいました。 映画ではアメリカだけ1位を獲得できなかったことや、ブッシュ大統領の出現で方向性も変わってしまったことが描かれてましたが、放送禁止となったブッシュ批判のミュージック・クリップでは溜飲が下がりました(さすがに映画でもちょっとだけ)。 本人も気に入ってるライブ映像がいくつか流れるのですが、最も良かったのはフレディ追悼コンサートのシーン。そして、しみじみと歌う反戦歌では思わずウルっときてしまいました。デビュー当時のワムはそれほど好きではなかったのですが、彼の軌跡を辿り、懐かしのヒット曲が次から次へと流れるとやはり偉大なミュージシャンであることがわかります。彼と同年代であるだけに嫉妬心さえ・・・ (2006.3)
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昭和歌謡大全集 | 2002 日本 シネカノン |
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ストーリー | 第二土曜日に昭和歌謡のカラオケパーティを行う調布市に住む若者6人。スギオカ(安藤)が町でぶつかったおばさんの尻に欲情し、衝動的に殺してしまう・・・ | |||
監督 | 篠原哲雄 原作:村上龍 | |||
出演 | 松田龍平 | 池内博之 | 斉藤陽一郎 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | ヤナギモトが殺されたが、残されたメンバーは皆離婚しているミドリという名前のおばさん集団。その衝動殺人が復讐心を煽り、スギオカが立小便している現場でバイクにのった鈴木砂羽がダスキンモップの先に包丁をつけた凶器で首を刺した。復讐は復讐を呼び、少年たちは拳銃を買い求め、カラオケ帰りの彼女を撃つ。 復讐の連鎖を少年たちとミドリおばさんたちの間で面白く描いたブラックコメディ。歌謡曲をふんだんに取り入れた脱力感とともに、平気で人を殺すという現代人の虚構を描いたとも言えるのかもしれない。まともに他人とコミュニケーションを取れない若者像、友人となるきっかけも表面的な繋がりだけというおばさまたちも同じ。 復讐とは恐ろしいものだということをここまで淡々と見せられると、やりきれなくもなりますが、実際の世の中はこんなものなんでしょうね〜 (2007.3)
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ショーン・オブ・ザ・デッド | 2004 イギリス 劇場未公開 SHAUN OF THE DEAD |
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ストーリー | だらしない幼なじみのエドと同居しているショーンは毎日の電気店勤務にもハリが出ない。恋人リズとも上手くいってないが、そんな折、イギリス全土にゾンビが出現した。 | |||
監督 | エドガー・ライト | |||
出演 | サイモン・ペッグ | ケイト・アシュフィールド | ニック・フロスト | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | ウィンチェスターのパブ。労働者の溜まり場。ショーンの恋人リズはそんな日常に飽き飽きしていたが、ゾンビが溢れてくるとその場所が一番安全だと思ったのか。 母親思いのショーン。義父だって長年育てられた恩があるので、ゾンビに噛まれても車で運ぶ。パブが安全だとして、仲間は避難所として選ぶが、前半はその目的地選定や行動が笑える。パブを目前にしてうようよしているゾンビを発見。彼等が取った方法はゾンビの真似をすることだった(笑) 6人のメンバーが同じような6人とすれ違うところは『ポセイドン・アドベンチャー』のパロディなのであろうか。クイーンの曲も面白く使っている。ラストは軍が解決しようとするが、半年後の映像がゾンビとの共存を考えさせるテーマになってるような気もしてなかなか興味深い。 (2006.3)
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ションヤンの酒家(みせ) | 2003 中国 日本ヘラルド映画 LIFE SHOW 生活秀 |
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ストーリー | 重慶の夜の酒家で働くバツイチのションヤンの弟ジュウジュウは麻薬更正施設。母は亡くなり、父は家を出ていった。姉夫婦も仲が悪く、甥を預かることになった。 | |||
監督 | フォ・ジェンチイ | |||
出演 | タオ・ホン | タオ・ザール | ||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 屋台が集まってできた集合体。その中の一角で鴨の首が評判のションヤンの店。店員アメイとともに忙しそうに切り盛りする彼女に、常連のハゲ親父が熱い視線を送る。雑多ではあるが繁盛している食文化の町。ドキュメンタリータッチのカラフルな映像で食欲をそそる。そして、この『ブレードランナー』に出てきそうな映像に酔いしれる・・・ 「おばちゃん鼻水が出たから紙ちょうだい」とかけよるトアルの目の前に便器に腰掛けるションヤンがいる。トイレもむきだしの家。ごく一般的な家なのだろうか・・・しかし、この家にも登記簿上の問題があった。自由化政策によって貧富の差が拡大する中国の風刺もとらえているのか、古い考えでは追いつくのがやっとだ。 父と義母の前では良い娘。義姉とはケンカが絶えない。甥のトメイの前では乳母として、母親らしい一面を見せ、弟ジュウジュウ、彼に恋するアメイの前では良い姉として・・・様々な女の表情を見せるションヤン。離婚したこともあって、男には警戒心が強い。吉慶街という通りを愛し、取り壊されるまで自分の城を守りたいが、結婚という道も選択肢として持っている。 タバコを持つと魅力的・・・ションヤンに惚れるのはやはり中年男なのか、自分もまさに惚れてしまいそうだった。あのオヤジには少々腹を立ててしまいそうだ。 (2005.12)
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