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シャイニング 1980 アメリカ
WB
THE SHINING
ストーリー  コロラド州の山奥にあるホテル。冬季は閉鎖されるそのホテルの管理人として元教師の小説家ジャックが雇われた。1970年には管理人の気が狂って一家を惨殺、自殺をしたという話を聞かされる・・・
監督 スタンリー・キューブリック 原作:スティーヴン・キング
出演 ジャック・ニコルソン シェリー・デュバル ダニー・ロイド
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  ホテルに行く前から息子のダニーは口の中のトニーと一人遊びをしているのだけど、未来を予知して双子の姉妹や血の海を見ちゃうのです。ちょっとした切り返しの編集だけで充分怖い。バギー三輪車や中庭の散策における、カメラマンに固定するステディカム・ジャイロスコピック・カメラ・システムのおかげで、奇妙な感覚にもつつまれる。
 シャイニング・・・予知夢だったり過去の記憶が呼び戻されるようなことか?黒人シェフのハロランも、ダニーもジャックも皆そんな忌々しい能力があるのに、ジャックの妻ウェンディーだけ何の能力も持たない。その上ジャックとダニーは女の幽霊とさえ接触するのだ。封印されたはずの237号室。若い女だと思って抱きついたら、鏡に映ったのは腐敗した老婆。
 最初に観たときにはジャックがタイプしていた文章に笑ってしまいそうになったけど、ほんと不気味ですよね。それとダニーのつぶやくレッドラムがやたらと不気味だったのを思い出します。そういやデジャブというキーワードもありましたが、『ジュラシック・パーク』で感じたデジャブはこの映画のダニーが厨房の棚に隠れるシーンだったのかもしれません。
 なんだか最後にはウェンディが気持ち悪い幽霊をいっぱい見ちゃってる。なんでなんだ?ハロランが死んだことによって能力が移っちゃったのかなぁ・・・・

1980年ラジー賞主演女優賞、監督賞ノミネート
(2006.12)

Jazz seen /カメラが聴いたジャズ 2001 ドイツ
ギャガ・コミュニケーションズ
JAZZ SEEN:THE LIFE AND TIMES OF WILLIAM CLAXTON
ストーリー  ウエストコースト・ジャズのジャケットを手がけてきたウィリアム・クラクストンのドキュメンタリー
監督 ジュリアン・ベネディクト
出演 ウィリアム・クラクストン ペギー・モフィット チコ・ハミルトン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ 評価できず ★★★★ ★★ ★★★
コメント  映画監督のジョン・フランケンハイマーまでもが素晴らしいとコメントを残す。アンリ・カルティエッソンとも比較してたけど、見逃したからなぁ・・・
 ミュージシャンを撮る瞬間。音楽が一瞬消えるようだけど、永遠に残る。そんな気持ちが伝わってきたけど、インプロヴィゼーションと言ってたように、すべてはリアルタイムから生まれる即興的邂逅だ。
(2006.8)

シャーロットのおくりもの 2006 アメリカ
UIP
CHARLOTTE'S WEB
ストーリー  
監督 ゲイリー・ウィニック
出演 ダコタ・ファニング ジュリア・ロバーツ スティーヴ・ブシェミ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  クリスマス。とんかつを食べてから観に行きました。
 アメリカでクリスマスといえば七面鳥だろ!などと考えながら観ていたのですが、今日がクリスマスだということまですっかり忘れていました。前日にはラム肉も食べてたし、一昨日には牛肉が入ったカレーライス。馬肉やねずみ肉や烏肉まで食べていたら、映画の動物たちをかなり食べていたことになったかも。明日から菜食に徹しなければならない!と思わせるほど感動的でした。
 原作もあらすじも知らずにいたため、『ベイブ』のような話だと思ってたのです。しかも単純に感動させるような作品でもなく、英語を学ぶ人のための映画だったとは驚きです。まずシャーロットから教わった言葉は“Spring Pig”。“はねる豚”かと思ったよ〜などと、英語のジョークのような台詞。そして“chat”と“converse”の違いなど、子供が難しい言葉を覚えるのに最適です。さすがに“web”の意味は知っていましたけど、“terrific”だとか“radiant”など、わからない英語が出てくると、自分の英語能力の低さに情けなくなってきました・・・それよりも“Some Pig”を訳すときに“ある豚”としてしまいそうな自分が怖いです。
 さすがに動物がメインだけあって、どこからCGなのかがわからないほど見事な映像でした。友達になりたいと言われただけで献身的な協力をしてくれるクモのシャーロット(ジュリア・ロバーツ)にも感動しましたけど、ねずみのテンプルトン(スティーヴ・ブシェミ)が良かった。残飯まみれになってる彼の姿を想像しただけで思い出し笑いしてしまいそうです。
 英語の勉強をまたしたくなる。そんな映画でしたが、英語の公式サイトhttp://www.charlotteswebmovie.com/  にはちょっとしたゲームがあります。幼児レベルでチャレンジしましたけど、一つ間違えてしまいました(汗)SPELL YOUR WEBというゲームをやってみてください!
(2006.12)

上海家族 2002 中国
東宝東和
SHANGHAI WOMEN
ストーリー  離婚し、15歳の娘アーシャを連れて祖母の家に住むことになった家族。まもなく結婚する弟のため長くはいられなかった。やがて李さんと再婚することになったが、次第に子供たちとの仲も・・・
監督 ポン・シャオレン
出演 チョウ・ウェンチン リュイ・リーピン スン・ハイイン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  義父なんてそんなもんだろうな。アーシャの義弟となった実の息子チャンチャンとはケンカばかり。 風呂に入ると言ったら、「やめろ」と叱られるのもなぁ・・・15歳ですよ。いくら金がかかるといったって、言い方も考えなければ・・・
 家族3世代というよりも母と娘の絆がもっとも目立っていた。日記を盗み読みした母親に対して怒り、許しあうことができる仲。そして何よりも貧困が・・・
(2006.4)

シャンプー 1975 アメリカ
COL
SHAMPOO
ストーリー  1968年。美容師ジョージは色んな女と経験し、仕事に結びつける。
監督 ハル・アシュビー
出演 ウォーレン・ビーティ ジュリー・クリスティ リー・グラント
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★ ★★★ ★★
コメント  乱れた妻たちの風刺なんてことはあまり感じられない。ただやりたいだけに浮気を続けているように思える。ビートルズの歌がところどころで聞けるのがよかった。

1975年アカデミー賞助演女優賞(グラント)
同助演男優賞(ジャック・ウォーデン)、脚本賞、美術監督・装置賞ノミネート
1975年全米批評家協会賞脚本賞
1975年英国アカデミー賞助演男優賞ノミネート
(2006.4)

シャンプー台のむこうに 2000 イギリス
ギャガ・コミュニケーションズ
BLOW DRY
ストーリー  ヨークシャーの田舎町。ヘアドレッサー大会が行なわれることになり、理容店を営むフィルは息子ブライアンが出場することに不満をもらす。かつて2連覇を果たした父も、家出した妻シェリーが原因で落ちこんでいたのだ。その妻が浮気相手のサンドラ(レイチェル・グリフィス)という女性を連れて戻ってきて家族で参加することに・・・
監督 バディ・ブレスナック
出演 ジョシュ・ハートネット アラン・リックマン ナターシャ・リチャードソン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  死体をモデルに練習・・・するなよ!
 1回戦のブロウ部門は3位がハードゲイっぽいチーム。2位がファンキーな黒人チーム。1位はロバートソンチームだった。かつてはいかさまがあったとか、ヘアドレッサーの大会もすごいんだな。
 クリスティーナが羊のカラーリング特訓!これがすごい鮮やかというか、派手。わけのわからない和服姿も笑える。シェリーは病気だった。女性モデルのナイトヘア部門での出場が危ぶまれたが、病院でおばあちゃんを連れてくる。ここが一番良かったかも・・・
 サンドラとシェリーのビアンな関係に理解がありすぎる父と息子。家族として一緒にっていっても、今後が心配だ。
 BGMがすごくいい♪バックマン・ターナー・オーバードライブを映画で聞いたのは初めて。
(2006.4)

終身犯 1961 アメリカ
UA
BIRDMAN OF ALCATRAZ
ストーリー  人生のほとんどを牢獄で過ごしたロバート・ストラウドは独房で一羽のヒナを育てたことから鳥類学の権威になるという話・・・実話。
監督 ジョン・フランケンハイマー
出演 バート・ランカスター カール・マルデン セルマ・リッター
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★
コメント  サンフランシスコ、アルカトラズ刑務所の映像から始まる。
 殺人罪で9年の刑期だったのに、カッとなる性格のため独房行き。母親に会いたいがために言い争った看守を刺し殺してしまう・・・判決は絞首刑。しかし母親が大統領に訴えたおかげで死刑は取り消し。終身刑に切り替わった・・・
 レヴンワース刑務所。運動場で拾ったスズメのヒナ。独房にいた虫を捕まえ育て、新所長の前で芸をさせる。おかげで許可をもらい、新所長のはからいによって囚人たちにカナリアが配られる。そして、またたくまに鳥だらけとなったストラウドの部屋。育てることと、篭作りに精を出す様子が愛らしい。
 鳥の敗血症に決定的な治療薬がなかったので、自分でなんとかしようとマッチの硫黄を削ったり、色々試してみると、なんと効果が現れた!これにより世間でも隠れた学者として知られるようになった。
 共同事業を起こそうという女性ステラ(ベティ・フィールド)も現れたが、政府は刑務局を新設してペットは一切禁止となった。獄中結婚もして、市民運動によってなんとか許可をもらう。独房内もまるで研究所のように様変わりして、世論の動きもあって仮出所が可能かと思われたが、いきなりのアルカトラズ行き。持っていけるのは衣服だけなのだ。ここでの看守(ネビル・ブランド)との別れも感動的だった。
 アルカトラズでは懐かしの所長やレヴンワースでヒナのやりとりをした囚人フェト(サバラス)とも再会する。鳥の本の次は刑務所内部の告発本を書こうとしたストラウド。そして何人もが死んだアルカトラズ史上最大の暴動事件。刑務所の待遇の悪さや釈放申請が却下され続ける状況など、かなりの社会派ともなっている。

1962年アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞(テリー・サバラス)、助演女優賞(リッター)、撮影賞(白黒)ノミネート
1962年ヴェネチア国際映画祭男優賞、サン・ジョルジョ賞
1962年英国アカデミー賞男優賞
(2007.1)

勝利への旅立ち 1986 アメリカ
Ori=WB
BEST SHOT
ストーリー  1951年、インディアナ州の田舎の高校に男子バスケットボールコーチとして赴任してきた元水兵のノーム(ハックマン)。チームは主力選手のジミーが抜けたという問題があった。
監督 デヴィッド・アンスポー
出演 ジーン・ハックマン バーバラ・ハーシー デニス・ホッパー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  コーチを務めるのも12年ぶり。しかも元水兵。教師やPTAからも当てにされてないノーム。基本はディフェンスだとして華やかなシュートの練習よりもチームプレイを優先させ基礎体力作りばかり。しかもジミーの抜けた後は6人しかいないチームなのだ(全校生徒も64人!)。
 毎週金曜日に行われる他校との対抗試合。4人で戦わせたり、暴力を誘発させたりと、新コーチのやることはハチャメチャさも感じる。しかも抗議によって何度も退場処分をくらうのだ。住民投票によって解任が決まったかと思えば、救いの神ジミーが「コーチが残るのならば残る」と言ってくれる。
 そこからは快進撃。あれよあれよというまに地区大会優勝。元はアル中だった副コーチ(ホッパー)が病に倒れてしまうが、みんな前向き。ノームが退場させられてもみんな頑張ってしまうのだ。州大会決勝戦の相手は2800人n生徒数をほこるマンモス校。掛け声がTEAM!なのです。爽やかに終わるベタな映画でした。

1986年アカデミー賞助演男優賞(ホッパー)、作曲賞(ジェリー・ゴールドスミス)ノミネート
1986年LA批評家協会賞助演男優賞
1986年ゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネート
その他
(2006.10)

シュガー&スパイス 風味絶佳 2006 日本
東宝
ストーリー  高卒後、進学せずにガソリンスタンドで働く山下志郎。1年前に男女の別れのシーンを目撃したが、そのときの女性渡辺乃里子がスタンドに新入りバイトとしてやってきた。
監督 中江功
出演 柳楽優弥 沢尻エリカ 夏木マリ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  優しいだけでは生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。
 山田詠美というとエロ小説家だと思っていたのですが、どうも違っていたようでした。ちょっとだけ心配したことはたしかですが、、エロビデオを借りようとしていた友人が「白い巨根」を発見したとき、“段階を踏んでの恋愛”も“男根を踏んでの・・・”にならなかったことに安堵を覚えたものです。彼にはきちんと段階を踏んで恋愛ものの映画ビデオを借りてほしかったところですが、なぜかスクリーンに映し出されたレンタルビデオ陳列棚にあった『ゴースト ニューヨークの幻』が目立っていました。すると予想通り「Unchained Melody」もかかり、ペンキ塗りたてのアパートの部屋にもこだわりがあるような気がしてきました。しかし、ドアから現れたのはウーピー・ゴールドバーグではなく、元カレだったようです・・・
 19歳になる前の恋愛経験のない少年の恋。誰でも経験ある切ない想いが胸に響きます。三角関係というより、以前の恋を捨てられるかどうかが、主人公志郎(柳楽)と乃里子(沢尻)を中心に友人やグランマのエピソードも絡めて期待と不安感が入り混じり、クリスマスに彼女を待つ彼と一緒にドキドキしてしまいました。
 TV版『タイヨウのうた』も見てないけど、やっぱり沢尻エリカは可愛い。柳楽くんの演技はそれほどでもないのに、さすがに名誉ある賞をもらっただけあって、彼女とキャラメルよりも甘いキスをできるというご褒美が待っていました(うらやましい)。他の俳優では、元カレという言葉も知らないGS所長の大泉洋が光っていましたが、どうも個人情報保護法も知らなかったのか、住所を教えてしまったことが柳楽くんの運命を変えてしまったことにも反省の色がありませんでした。
 そして、なんといっても夏木マリ!70歳を超えたおばあちゃん役です。日本映画界では北林谷栄など、若い頃からおばあちゃん役を演ずる女優さんは心に残りますが、彼女もそうした道を歩むのでしょうか、今後も楽しみです。しかし、どちらかというと若い外人の恋人を作るなどしてファンキーなおばあちゃん。声を聞けば若いとわかるのかもしれませんが、どうしても『千と千尋の神隠し』の湯婆婆/銭婆の声に聞こえてきます(一緒だってば)。ちなみに大泉洋が番台蛙の声を担当していましたが、二人が会話してたかどうか記憶にありません・・・
(2006.9)




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