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そうかもしれない 2005 日本
シナジー
ストーリー  長年連れ添ってきた妻が突然認知症となってしまう。
監督 保坂延彦  原作:耕治人
出演 雪村いづみ 阿藤快 下條アトム
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  詩人・小説家として暮らしてきた中山治人(桂春團治)。冒頭の縁側の夫婦仲を見ていると、夫のほうが認知症に罹ってしまうんじゃないかと思ってた。編集者や甥っ子たちが見守る中で徐々に加速するボケ症状。妻であるヨシ子(雪村いづみ)のとぼけ加減もなかなかのものだ。パッと見は夫婦円満そうだけど、夫婦に子供がいなかったせいなのだろうか・・・
 やがてヨシ子をホームに入れることになり、治人は癌に罹っていることが発覚。なんだろ、俺んちとそっくりだ。夫であることもわからなくなるのか・・・さすがにそこまで描くと悲しくなってしまうけど、雪村いづみの涙に救われた思い。「そうかもしれない」という台詞は久しぶりに対面した妻が「ご主人ですよ」という介護士の言葉に反応して発されたもの。
(2008.1)

象の背中 2007 日本
松竹
ストーリー  仕事も順調で妻と息子と娘に囲まれた48歳の藤山は末期の肺がん、残り半年の命だと宣告される・・・
監督 井坂聡
出演 役所広司 今井美樹 塩谷瞬
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★★
コメント  笹野高史の物語だったら感動できたのに・・・
 人が死ぬという物語で涙が一滴も出なかったのは初めてかもしれません。たしかに役所広司のメイクや演技は凄まじいものを感じたし、周りの人たちの温かさも感じたものの、おそらくは主人公藤山に全く共感を得られなかったことが原因です。
 エゴのかたまり。まずは部長職にあった彼の立場でBプロジェクトなる都市開発が計画中だったのですが、死ぬまでには着工してほしかったらしく、無理を通してしまう。そしてプライベートの面では、妻(今井美樹)と息子(塩谷瞬)と娘に囲まれ恵まれた家庭環境であり、そのうえ愛人(井川遥)もいる。愛人と縁を切ることもせず、周囲から愛されるまま死にたいと希望する。さらに、家を飛び出し自分で親の遺産を放棄したにもかかわらず、音沙汰無かった兄(岸部一徳)に無心する・・・
 一番大きなネックは愛人の存在。本人は妻と愛人、両方から愛されるまま幸せに死にたいと思っていても、残された者はシコリが残ったままになることでしょう。追い打ちをかけるように、兄に対して「自分の骨をある人に分けてあげたい」と頼むのです。愛人ならばそんな男の骨を欲しがるもの?愛人が「いい男をみつけてやるわよ」と言ってたことと矛盾しないのか?骨よりも金のほうがよくないか?このあたりでどうでもよくなってきました・・・
 友人とのエピソードにGFRが出てきます。個人的にはグランドファンクのCDをずっとカーコンポに入れているほど好きなのですが、1971年の雷雨の中の後楽園コンサートにテープ疑惑があったとは知りませんでした。それはともかく、友人(高橋克実)が送ってきたのが1973年のLPレコードだったことには意味があったのでしょうか。ロック魂を感じろ!という意味を込めるのなら、ライブ盤を送るべきだ。そして、当然「アメリカン・バンド」を聴けるものだと思っていたのに・・・秋元康ならポケットマネーで権利を買えよ!
 男の死に方については参考になることが多かっただけに、残念でならない作品。初恋の女性、喧嘩別れしたままの友人など、自分の死期を告げる旅なんてのもいいものだと感じます。しかし、「死ぬまで生き続けたい」という言葉は、彼の行動を見てると意味不明となります。映画を数多く観ているせいなのか、“生きる”という言葉には“前向きに生きる”という意味が含まれてるものだと先入観があったためかもしれません。最後には、なんとなくホスピスの宣伝のような内容となってましたが、それならばインフォームド・コンセントや生命保険やタバコの害についても語るべきじゃないでしょうか・・・愛人なんていらないから・・・ 
(2007.10)

ソウルウェディング 花嫁はギャングスター3 2005 韓国
エスピーオー
MY WIFE IS A GANGSTER 3
ストーリー  香港マフィアの抗争から避難させるため、イム会長は一人娘アリョンを韓国東方派のヤンに娘を預ける。彼女の正体を知らされないまま手下のギチョルに保護を任せたのだが・・・
監督 チョ・ジンギュ
出演 イ・ボムス スー・チー オ・ジホ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  サンマ、タイ、ヒラメ・・・ヤクザの名前は美味しそう。
 通訳ネタが炸裂するアクション・コメディだった。相手がヤクザだとは知らずに通訳として呼ばれたヨニ(ヒョン・ヨン)のデタラメさが面白いのです。しかも、このネタが最後まで活かされているところもグッジョブ。もちろん、主役ではありません。主役はあくまでもスー・チー。今までもスー・チーの出ている映画を見てきたはずなのに、ここまでホレボレさせられたのは初めてのこと。カッコイイです。
 そういや韓国映画だった・・・と、あらためて気づくほど香港B級アクションの香りがするのですが、コメディパートは韓国に、アクションパートは香港に分けられていた感があります。香港のマフィアの抗争から娘アリョン(スー・チー)を守るために、韓国のヤクザに預かってもらうことになり、彼女の正体を知らぬまま世話をすることになったオバカなヤクザ3人組。強い彼女のおかげで自分の地位も上がったギチョル(イ・ボムス)だったが、やがて香港からの暗殺者もやってきて、自分が狙われてると勘違いするギチョルだったのです・・・
 「カンフー、剣術などの武術を昔習ったことがある」と謙遜するアリョン。しかし、ピーナッツ投げも凄いし、スナイパーを発見するのも得意、なにしろヤクザが何人いようとも平気でなぎ倒してしまう恐ろしさ。まさしくスーパーお嬢様。夢中になって、ヤクザ映画であることも忘れてしまいました。
 あまりにも強すぎるため、男は誰も近づかなかったのでしょう。激しいカーチェイスでは感じてしまうし、言葉が通じない勘違い男ギチョルのプロポーズ(といっても、親も勘違いして嫁さんにしたかっただけのような)にちょっとだけ心を動かされるのです。どうするんだ、ギチョル?言葉は通じないし、強すぎるし・・・でも満足させてくれるのか・・・
 ストーリーは上手くまとめてあるし、かなり笑わせてもらったし、ヤクザ映画であることも忘れて高評価になってしまいました。だけど、復讐の連鎖を考えてみると、これは一時の平安か。香港ヤクザと韓国ヤクザのタイプは随分違うようだし、浮気をしたら殺されそうだし、今後苦労することは間違いなし。
(2007.10)



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