そして、ひと粒のひかり | 2004 アメリカ/コロンビア ムービーアイ MARIA FULL OF GRACE |
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ストーリー | コロンビアのバラ収穫が生活主体の田舎町。マリアは愛してもいないボーイフレンドの子を身ごもってしまい、工場も辞めてしまう。貧しい家計のため、高額報酬のある麻薬密売の仕事を引き受けてしまう。 | |||
監督 | ジョシュア・マーストン | |||
出演 | カタリーナ・サンディナ・モレノ | イェニー・パオラ・ベガ | ギリエド・ロペス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | ブツをそんなにいっぱい飲みこんだら、お腹こわしちゃうって・・・ 【ネタバレあり】 バラの刺を削ぎ落とす単調な仕事。ボーイフレンドとの仲もだらだらとしたもの。家計も苦しく、給料のほとんどを家に入れている。まだまだ善悪の判断もつかないような17歳の少女マリアなのだ。青い空と乾いた空気の中にあっても息がつまりそうになるほどの田舎町、彼女がそこから逃げ出したくなる気持ちもよくわかる。給料も安いと思われる彼女は、ブツの運び屋(ミュール)という高額報酬の仕事に対してついつい惹かれてしまうのです。 24時間絶食した上、麻薬を詰め込んだゴム袋を50粒以上飲み込む。普通の町の薬局の奥で優しそうな悪人たちがせっせと袋に詰め込むシーンには、悪の匂いさえ感じられない明るい映像だ。そして飛行機に乗ってニューヨークへと向かうが、運び屋の先輩ルーシー、友人のブランカ、カーリーヘアのおばさんも同乗した・・・「4人一緒だと、一人パクられても他が見つかりにくくなる」などといった人間性無視の世界なのです。 体に入れたブツを出すために男どもの監視のもとで雑魚寝する彼女たち。そこから事件が起こってしまい、逃げ出してしまう。いくら報酬のためとはいえ、人間として扱ってもらえない非道の世界。抜け出してみると、人間味のある同郷の人たちがいた。悲しい局面も迎えるが、新しい生命の誕生という事実と、自分の人生についても考え始めるマリア。「堕胎」ということを全く考えていないことは、彼女が身につけているクロスのネックレスからも想像できる。 ラストシーン、ブランカとともに帰国するかと思わせておいて・・・マリアのとった行動は唐突ではあったけど、産婦人科の診察券を見つめるマリアと、ルーシーの姉が「赤ん坊を育てるためにニューヨークの町を選んだ」という台詞がじわじわと思い起されて、最後には彼女の爽やかな笑顔に勇気づけられる。最近、こうした生きることの大切さを訴えてくる映画が多くて嬉しいかぎりです。 2004年アカデミー賞主演女優賞ノミネート 2004年ベルリン国際映画祭銀熊賞、アルフレード・バウアー賞 その他いっぱい (2005.11)
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訴訟 | 1991 アメリカ FOX CLASS ACTION |
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ストーリー | サンフランシスコ。欠陥自動車爆発事故をめぐって原告と被告が対決するワード父娘ジェドとマギー。 | |||
監督 | マイケル・アプテッド | |||
出演 | ジーン・ハックマン | メアリー・エリザベス・マストラントニオ | コリン・フルールズ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 最近では三菱自動車のリコール無視による事件が目新しい。大企業ってのはりコールそのものまで消し去りたいのか。完全儲け主義に走っている人間性無視の社会。50万台売れている車の内、132台に見られたということは取るに足らない数字なのか・・・ アメリカでは80万近くの弁護士がいるから、親子対決ということも実際にはあるのかもしれないけど、多分法律で禁じられているような気がする。親子の重い確執があるかと思って見たけど、それほどでもない。敢えて対決をすることによって亀裂を深めるばかりの予感がした。 突然の母の死。「マッカーシーくたばれ」とつぶやいていた彼女と結婚したというスピーチで明るくするが、悲しみは父と娘同等に訪れる。 俄然面白くなるのは、娘マギーが設計者の一人パベル博士を訪れたとき、「左ウィンカーを点滅させているとき、追突されると爆発する」という事実を知ったとき。以前の事件をもみ消しにあたった弁護士は肉体関係もあるマギーの上司マイケルだった。弁護士の職務よりも人間の良心が求められることになった・・・ 決定的な証拠である報告書もあったのだけれど、32年間の莫大な量の資料を父の事務所へ送り、問題点をどこにあるかわからなくする。偽造でも証拠隠滅でもないが、あくどい商売を続けるマギーの事務所。マギーが正義と主任弁護士のイスという選択を迫られるが、結局は寝た相手が自分を利用したという行為に対して憤りを感じたために決断した・・・ような感じ。 (2006.1)
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