戻る》 《index

SPY N 2000 香港/アメリカ
ギャガ・ヒューマックス
雷霆戦警   CHINA STRIKE FORCE
ストーリー  上海警察のアレックスとダレンはファッションショー会場で人を殺した男を追うが、逃げられてしまう。裏社会の首領Mr.マーと同伴していたNORIKAにも逃げられ、彼の身辺を洗うことにした。
監督 スタンリー・トン
出演 アーロン・クォック 藤原紀香 ワン・リーホン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★★ ★★ ★★★
コメント  イケメン警官二人と女スパイ。アクションはすごいが、NORIKAの“I'll be back”という台詞にずっこけてしまった。喋らせるなよ・・・この女に。しかし カーアクションがすげー!ランボルギーニやらF1カーやら平気で使いこなします。
 麻薬がみつかるが、マー自身が麻薬を禁じていたこともあって、謎が深まるばかり。あの女は誰なんだ?と、お決まりの展開となる。ジャパン・インターポール。刑事の相棒が殺されるといった衝撃的な終盤。紀香の体当たりアクション演技はいいんだけど、もっと英語を流暢に話してほしい。
 エンドロールでのNG集もすごい・・・痛そう。
(2005.12)

スーパーマン リターンズ 2006 アメリカ
WB
SUPERMAN RETURNS
ストーリー  
監督 ブライアン・シンガー
出演 ブランドン・ラウス ケヴィン・スペイシー ケイト・ボスワース
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  ブルータス、お前もハゲ!
 ケヴィン・スペイシーがとうとうスキンヘッドになってしまった驚きは、かつて同じレックス・ルーサー役を演じたジーン・ハックマンを見たときの驚きほどではなかったけど、ついに堂々とハゲ頭にしたスペイシーに拍手喝采ものです(当然といえば当然かもしれませんが・・・)。それにしてもスーパーマン・シリーズはハゲネタが盛り沢山だという伝統を上手く引き継いでくれた。カツラの陳列棚を発見したロイスが驚いたり、ネタを子供にまで言わせるのですから相当こだわりがあるのかもしれません。
 ハゲというテーマ以外にも、この映画には隠されたテーマがあるのかもしれない。一つは禁煙できないでいるロイスを伏線にした禁煙のテーマ。ここで登場するたばこの銘柄が「KENT」だと笑えるところだったのですが、そこまで笑いをネタにしたくなかったのでしょう。知らないタバコでした。また、スーパーマンが行方知れずだった期間が5年というのも微妙な設定で、ちょうど9.11同時多発テロの直前というのも墜落しそうになる旅客機を止めることにも意味があるのかもしれません。そして、「全てを助けると地球人は何もしなくなる」といった命題を、野球場に旅客機を放置していくといった演出で見事に表現していたのだと感じました。
 映像面ではかなり凝ったカメラワークもあったり、特殊撮影とは思えないほどの空中遊泳シーンに浮遊感を味わえたり、幼少時代を過ごしたシーンにノスタルジックな気分に浸れたりで、かなり満足できました。ストーリーも宿敵レックス・ルーサーを再び登場させたり、新しくロイスの息子を登場させたり、スーパーマンが地球人に救われるという設定はなかなか良かったと思いますが、「世界はスーパーマンを必要としていない」といった重要なテーマが掘り下げられていなかったのがちょっと残念。彼女自身の恋愛感情も絡めたと想像できるその私的な論文でピューリッツァ賞を取るというのも・・・
 オープニングタイトル、幼少期の映像、そしてリーヴ夫妻に捧ぐというテロップにほんのり涙を流してしまいました。
(2006.8)

スパイ・バウンド 2004 フランス/イタリア/スペイン
コムストック
AGENTS SECRETS
ストーリー  コードネーム“ヤヌス”という武器密輸船爆破の指令を受けたジョルジュたち。妻のリザもスパイなのだが、普通の生活をしたいと願うようになり葛藤する。
監督 フレデリック・シェンデルフェール
出演 モニカ・ベルッチ ヴァンサン・カッセル アンドレ・デュソリエ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  武器商人。東欧から武器を仕入れて内戦が起こったアンゴラのゲリラ組織に売りさばくという情報のため、その密輸船を爆破するという作戦だ。NATOが絡んでいるので、作戦を中止せよと忠告する男も出てくるし、誘いをかけてくる女の姿もちらついてくる。
 任務終了後、リザは本部の裏工作によりヘロイン所持のため逮捕され、同じ囚人の女を殺害せよとの指示が下る。ジョルジュの仲間の一人はアメリカに雇われた女スパイに殺され、彼は単独行動にて復讐を果たす。人間の尊厳をも無視した無情のスパイ組織。情操部からの命令が絶対なのだ。この映画を観たら、スパイなんかにゃなりたくないと思うようになるのかもしれない。
(2005.12)

スーパーの女 1996 日本
東宝
ストーリー  “安売り大魔王”が向いに出店して、様子を見に行った“正直屋”の専務五郎は小学校の同級生花子と出くわす。鋭い主婦の感覚を見出した彼は彼女を雇うことにした。
監督 伊丹十三
出演 宮本信子 津川雅彦 金田龍之介
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  お客さまの言葉を大切にすることで、めきめきと売上を伸ばす。リパックの問題・・・パックした日付なんだと主張する店長。この映画のおかげでニュースでも頻繁に扱われるようになった。輸入牛肉を国産と偽ってる安売り大魔王なんかは、もっとひどい。りんご台風のおかげで落ちたりんご。時代も象徴してるなぁ。
 前半部分はスーパーで買い物する際に参考になる。後半でライバル店と熾烈な争いをすると思ったら、たいしたことはなかった。それに、カーチェイスなんて要らないだろう・・・

1996年日本アカデミー賞作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、音楽賞、編集賞ノミネート
(2005.12)

素晴らしき哉、人生! 1949 アメリカ
RKO
IT'S A WONDERFUL LIFE
ストーリー  ジョージは不運な境遇にも関わらず精一杯生きてきた男。幼き頃左耳の聴覚を失い、堅物とバカにされるものの普通の結婚をし、商売も成功したかに思われた。クリスマスに8000ドルという大金を紛失して、自殺をはかろうと橋の欄干に立つジョージ・・・
監督 フランク・キャプラ
出演 ジェームズ・スチュアート ドナ・リード ライオネル・バリモア
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★★
コメント  こういう全てのヒューマン・ファンタジーの原点となるような映画は早くに観ておくべきだった。
 終盤の怒涛の展開に至るまでは、逆境にもめげずに為し得た単なるアメリカン・ドリームの具現化した映画のようで、中だるみもある。むしろその淡々とした映像によって、地道な努力をしてきたジョージを描いていたのだろうけど、130分に及ぶ内容は長いと感じさせられるのだ。
 アメリカ国民なら誰でも知っている映画のようで、様々な映画のなかでリスペクトされていて、「何度でも見てしまう」といった普遍的なドラマ、クリスマスにもってこいのファンタジーとなっているのだろう。
 守護天使という存在。自分がいなかったら世の中はどう変わっているのか?という世界を見せつけられ、自分の存在価値について悩むジョージ。奇蹟が起こり、寄付金がどんどん集められるシーンでは、「友達のいることの大切さ」を痛感するとともに、ほんのり涙があふれてくる。ひょっとするとアメリカ万歳映画じゃないかという疑念もふっとんでしまうラストだった。

1946年アカデミー賞作品賞、主演男優賞、監督賞、編集賞、録音賞ノミネート
1946年ゴールデングローブ賞監督賞
その他
(2005.12)

素晴らしきヒコーキ野郎 1965 アメリカ
FOX
THOSE MAGNIFICENT MEN IN THEIR FLYING MACHINES OR I FLEW FROM LONDON TO PARIS IN 25 HOURS AND 11 MINUTES
ストーリー  1910年、ロンドン-パリ間で飛行レースが開催され、世界各国からヒコーキ乗りが結集した。
監督 ケン・アナキン
出演 ジェームズ・フォックス スチュアート・ホイットマン サラ・マイルズ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★
コメント  石原裕次郎が日本の代表になるのですが、日本の描写がすごい!五重塔を背景にした神社の中で、モスラのような凧で飛んでいる人たち。ファンタジー映画でもこんなのなかなか見られないぞ!
 ドイツ軍人のおっさんがマニュアル読みながら飛行機操縦するのも面白かったし、フランス人あんちゃんがいつも女性をナンパする方法も笑えた。

1965年アカデミー賞脚本賞ノミネート
1965年英国アカデミー賞衣装デザイン賞
(2006.4)

スパルタンX 1984 香港
東宝東和
快餐車 WHEELS ON MEALS
ストーリー  スペイン、バルセロナ。スパルタン号でファストフードをやって稼ぐトーマスといとこのデビッド。探偵所長代理として活躍するモビー(サモハン)。2人の元へシルビアという美女が助けを求めてきて・・・
監督 サモ・ハン・キンポー
出演 ジャッキー・チェン ユウ・ピョウ サモ・ハン・キンポー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★★ ★★★ ★★
コメント  コミカル仕立て。注文を取ってサービスする際、スケボーを使うジャッキー・チェンがなかなかよかった。誘拐されそうになる美女シルビアとサモハン演ずる探偵との絡みで友情も感じられるのですが、ストーリーは全然面白くない。しかし、クライマックスでのジャッキー対ベニー・ユキーデ。これが本当に殴り合ってるのではないかと思えるほど迫力ある戦い。最近のコミカルなカンフーとは違い、ブルース・リーの格闘に近い。
(2006.4)

スピーシーズ3 禁断の種 2004 アメリカ
MGM=日本ヘラルド
SPECIES III
ストーリー  ジル、イブと続いたエイリアンのDNAから生まれた純血種。大学教授アボットがこっそり研究を続ける。抵抗力の弱い混合種たちはサラを追い求めたり、インターネットで標本を募集するアメリアという女も現れ・・
監督 ブラッド・ターナー
出演 サニー・メイブリー ロバート・ネッパー ロビン・ダン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  急激に成長するサラ。簡単に人間とは交配しようとしない。学部長がアボット宅を探ろうとしたときにサラは素っ裸であったが、老齢学部長のエロ親父が興奮してしまい殺される。また、冒頭で異星人イブの死体を運ぼうとしていたとき、一緒にいた混血種の少年が大人になりアボットの元を訪れるが、抵抗力がないため死んでしまう。なんだか弱々しいエイリアンばかりで、かわいそうに思えてくる。その弱くて病気の混血種の男が振られたうらみでサラをレイプしにかかるが、アボットが巻き込まれて殺される。
 アボットの後を引き継いだ学生ディーンは混合種を退治しようとする男に協力する裏腹でサラを助けようとする心が働く。男の微妙な恋心って雰囲気だけど、ラストのラストで、DNAから人間のものを排除してサラのためにボーイフレンドを作ったなんてわけがわからん(笑)。とにかく種は残したのでいつでも続編が作れる終わり方。かなり静かな雰囲気だった。
(2006.8)

スピードマスター 2007 日本
ショウゲート
ストーリー  かつて走り屋だった男が、流れ着いた町で出会った少女に乞われ整備士として働くことになった。
監督 須賀大観
出演 中村俊介 内田朝陽 北乃きい
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  『ワイルド・スピード』『頭文字D』などの外国勢に負けてたまるかっ!と、勢いで作った作品。
 ナイトラス・オキサイド・システム(NOS)を駆使して、直線に勝負をかける点では『ワイルド・スピード×2』。日本産CGもかなりのものだったけど、スピード感、臨場感はアメリカにはかなわない。コーナリングのテクニックでは『頭文字D』に負けてるし、シフトチェンジや足元の映像の切り返し映像も緊迫感が足りなかった。それでも、ハリウッド映画も香港映画も日本車を使ってるのです!と、考えると、車じゃなくて映画技術が負けているのか・・・
 ストーリーの基本は、放浪を続ける整備士・颯人(中村俊介)が主人公を演ずる『シェーン』型。父親(大友康平)が病気のため開店休業中である桜井モータースの娘まひろ(北乃きい)と出会い、雇われることになった颯人。実はカーバトルで友人を失ったり、人を死に追いやったりいたことで走り屋をやめてしまっていたのだ。そこへ、桜井モータースの土地を狙っているチューンナップショップの勇弥(内田朝陽)が戦いを挑むといった内容。
 舞台は東アジアの小国。退廃したエキゾチックな雰囲気は『スワロウテイル』風。ハリウッドも香港も日本を描いていたのに、この映画はなぜか日本ではないのです。公道でバトルをするのはよくないという道徳心が働いたのでしょうか、暗いこともあったし、どこを走ってるのかさっぱりわかりません。埠頭のイメージも折り返し地点のみ。あとはCGでごまかしてやれ!てな背景となってしまい、ゲームをやってるような感覚に陥ってしまいます。
 それでも良かったところもありました。特に整備士としての作業シーンがいいのです。メインとなるのはRX7同士の対決(FCとFD)。整備の最初はロータリーエンジンをばらして、研磨するところから・・・そこまでするとは思わなかった。あとは全然わかりませんでした。
(2007.9)

SPIRIT 2006 香港/アメリカ
ワーナー
FEARLESS  霍元甲
ストーリー  実在した武闘家、霍元甲をモデルにした異種格闘技戦。優れた武闘家を父に持つ霍元甲は天津一を目指すべく修行を続け、最大のライバル秦を倒すが、報復で家族を失ってしまう・・・1907年、天津に戻った彼は列強支配の中国が格闘技で弱体化を計ろうとしていた現実に直面し、精武体操会を設立する・・・
監督 ロニー・ユー
出演 ジェット・リー 中村獅童 スン・リー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  天津飯を食えるのはいつだ?あ、今日だ、今日に違いない!腹減ったぞ・・・
 傲慢で自惚れ屋、しかも自尊心が強い霍元甲=フォ・ユァンジア(ジェット・リー)。少年時代からのライバル趙が猫拳を使うのなら、『ダニー・ザ・ドッグ』で培った犬拳で対抗だ!「俺は強くてしょうがないんだ」と言わんばかりに誰の挑戦でも受けてしまう格闘家となり、父が同じ道に進ませたくなかったという気持ちもわからずに天津一を目指していた。この前半部分ではジェット・リーに感情移入できないほど、嫌味たっぷりな性格付けをしてあります。勝っては親友ノン・ジンスンの店で酒を飲み、弟子入りしたいと申し出る若者は全て受け入れ、酒を振舞う。この権力者の慢心のような態度をとるジェット・リーはまるでエリック・ツァンのように見えてしまったほどです。すでに町の人々からも天津一であると認められていたのですが、そんなある日、最大のライバル秦に出くわしてしまう。
 矢倉を組んだ高所を格闘場にした趙との格闘シーンも見せ場たっぷりで凄かったのですが、秦との闘いは『キル・ビル』に出てきた青葉屋のセットを彷彿させ、縦横無尽に動くカメラワークに目がまわりそうになってしまいました。そして、剣の歯が欠けるところまで細かい演出にも驚かされるはずです。
 そして報復。家族を失った霍元甲は失意のどん底。さまよい歩き、山奥の村で助けられるのですが、弁髪の髪も真っ白になるほど苦労してました。目の不自由なユエツーをはじめ、心温かな村人たちに和んでしまい、一緒に森林浴を楽しめるところです。余計なお世話かもしれませんが、白髪になってしまった彼が冒頭の試合までに黒髪に戻るのだろうか?と心配してしまいました。
 霍元甲が故郷天津に帰り、墓参りをするシーンでウルっときてしまい、いつのまにか列強に支配されていた天津の姿を見て浦島太郎状態になった彼にどんどん感情移入してしまいました。精神的に成長し、友情も復活し、精武体操会を設立・・・あ、ブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』だ。反日感情が強い映画ではあったけど、大好きな映画。いつも通りまったく予備知識を持たずに観たため、霍元甲が実在の人物だとわかるまで時間がかかりました。すでにジェット・リーはブルース・リーを超えていたんだ・・・しかも報復の連鎖や中国の悪しき伝統を反省し、武術本来の目的を理解した、真の意味で最強の男に・・・。もう涙が止まらなくなっていまい、中村獅童との闘いが霞んでよく見えなくなってしまった。
 本当は日本人を憎むための映画になるはずだったんでしょうけど、時代が時代ですからね。それに、三節棍対日本刀などというマンガみたいな試合ですから、国同士のいがみ合いは考えなくてもいいのでしょうし、その上悪い日本人は全て原田眞人が被ってくれました。それにしても中村獅童は美味しい役をもらったものですね〜頭に刀が刺さったという不運もあったらしいけど・・・
(2006.3)



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送