姿三四郎 | 1943 日本 東宝 |
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ストーリー | 黒澤明のデビュー作。明治15年、柔術を志す三四郎が矢野正五郎と出会い、彼を師と仰ぐことになる。 | |||
監督 | 黒澤明 原作:富田常雄 | |||
出演 | 藤田進 | 大河内伝次郎 | 轟夕起子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 約20分、検閲によりカットされ紛失したままの映画。国策映画ばかりだった戦時中、ここまで娯楽に徹した邦画はないのだろう。 ストーリーを云々言うのはなしとして、試合における“間”はなかなかのもの。いってみれば柔道対柔術という30分の他流試合。「まいった」というまで行うデスマッチに近いのか。 (2008.5)
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続姿三四郎 | 1943 日本 東宝 |
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ストーリー | 前作のラストで檜垣源之助を倒した三四郎のその後の格闘遍歴を描く。 | |||
監督 | 黒澤明 原作:富田常雄 | |||
出演 | 藤田進 | 月形龍之介 | 河野秋武 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 終戦直前にも娯楽に徹した映画。ただ、冒頭ではアメリカ兵を海に投げ飛ばすシーンがあったりして、若干国策映画の雰囲気を盛り込まないと認められなかったのかもしれない。そして、そこからは柔道対ボクシング(スパーラーとか拳闘とか言ってた)。やがて檜垣の弟(月形二役)が登場し、柔道対空手の他流試合へとなだれ込む。その決戦は雪山の中。自ら破門するとか精神論も多かったが、そんなことよりこの対決における心理描写が魅力。 強すぎるため敵に不幸をもたらすなんてところも当時の世相と絡めてあったのだろうか。 (2008.5)
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スカーフェイス | 1983 アメリカ Uni=CIC SCARFACE |
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ストーリー | キューバからアメリカに渡り、暗黒街でのし上がっていく姿を描く。 | |||
監督 | ブライアン・デ・パルマ | |||
出演 | アル・パチーノ | スティーヴン・バウアー | ミシェル・ファイファー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
コメント | 1980年、キューバからアメリカに家族のいる者に出国を認めたカストロだったが、12万の避難民の中には2万5千の前科者が含まれていた・・・革命を理解しない者は去れ!というカストロが若々しい。 アントニオ・モンタナの半生。罠にハメられ修羅場をくぐり抜け、やがてボスの座を手に入れる。しがないチンピラ風の男が徐々に頭角を現す雰囲気、やはりアル・パチーノは凄い!その点、ミシェル・ファイファーなんてたいしたことないジャンキーといった感じ。むしろ妹のジーナ(メアリー・エリザベス・マストラントニ)が良かったなぁ。 「俺は女やガキは殺さないんだ!」と言いながら部下を車の中で殺す。殺すことにも抵抗がなくなるってところが怖い。 最後はマニーがジーナを寝とったんだと思って惨殺。驚かそうと思って結婚していたことを告げ、悔いるトニー。そして、2人とも狂気の世界。壮絶な死にざま。やっぱりヤクザってのはこんな末路なんだと虚しくなってくる映画だ。でも途中がどうもしょぼいような気がする・・・ 1983年ゴールデングローブ賞男優賞、助演男優賞、音楽賞ノミネート 1983年ラジー賞監督賞ノミネート (2008.6)
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図鑑に載ってない虫 | 2007 日本 日活 |
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ストーリー | フリーライターの“俺”は「月刊黒い本」の美人編集長から“死にモドキ”を使って臨死体験の世界をルポするよう依頼される。途中、リストカットマニアのサヨコと出会い、相棒のエンドーとともに探す旅に出る。 | |||
監督 | 三木聡 | |||
出演 | 伊勢谷友介 | 松尾スズキ | 菊地凛子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 水野美紀にも「実が出た」と言わせる・・・ とにかく小ネタのオンパレード!“ホイ三兄弟”から始まる松尾スズキの締まらないギャグの数々。これがツボにはまれば腹が痛くなるほど笑えるハズです。そのオトボケキャラの魅力を十二分に引き出しているのが伊勢谷友介だったり菊地凛子だったりするのですが、伊勢谷は今年一番のハマリ役だったりして・・・ 小ネタが中心の三木聡作品といえども、目的意識がちゃんとあったりして、プロットそのものも楽しめる。“死にモドキ”という得体の知れない臨死体験できる薬を求めて旅をするのですが、カメラマンの真島(松重豊)が失踪していたりしてミステリアスな雰囲気もある。それにホイ三兄弟を始めとして、映画ネタもあったような気がする。『ラストサマー』の蟹とか、笹野高史の『パッチギ』セルフパロディとか・・・DVD完全攻略版が出るまで待たなければならない。 それにしても、8月の一ヶ月で臨死体験ルポが1人15万円。ひょっとして死んでしまうかもしれないのに・・・高いか安いかの判断も難しい。それをカルト教団が手に入れたら大変だってこともありますからね。なにしろ「月刊 黒い本」というのが怪しすぎます。まぁ、登場人物がみな怪しいんですけど・・・ (2007.10)
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スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ | 2007 日本 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント |
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ストーリー | 壇ノ浦の戦いから数百年後。平家の落人の村に伝えられる埋蔵金を掘り当てようと平清盛率いる平家ギャング(赤軍)と、源義経率いる源氏ギャング(白軍)が抗争していた・・・ | |||
監督 | 三池崇 | |||
出演 | 伊藤英明 | 伊勢谷友介 | 佐藤浩市 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 行くぞ!イチロー、マツイ! いきなりアニメオタクのクエンティン・タランティーノ登場!壇ノ浦の戦いから数百年後の世界という説明のおかげで、持ち合わせてない日本史の知識をフル稼働させようと構えていたのですが、どうせ彼の妄想の世界の話なんだろうと、気軽な気持ちで鑑賞しました。内容は、埋蔵金をめぐって、赤組(源氏)と白組(平家)とのグループ対決。 色分けされているところに優しささえ感じてしまいますが、全編英語の台詞というのは優しくない。どうしても芸能人かくし芸大会の英語劇を思い出してしまうほどで、台詞の流暢さは感じられず、英語にしてしまったところが失敗だったのかもしれません(特に平家物語の英訳なんてつまらん)。まぁ、三池崇監督やタラちゃんの遊び心満載なので、知らない人は相当覚悟が必要です。 気に入ったのは、源平の戦いを薔薇戦争に喩えたり、佐藤浩市演ずる清盛が自らを「ヘンリーと呼べ」などと笑わせてくれるところ。マカロニ・ウエスタン(特に『続・荒野の用心棒』にオマージュを捧げたなどと評されていますが、最もオマージュを感じられるのがタラちゃんの『キル・ビル』に対してなのでしょう。最期の対決シーンで、いきなり雪景色になるところなんてソックリですもんね。そして、口の利けない少年アキラの名前は黒澤明のアキラなのか、『AKIRA』のアキラなのか・・・ 一応の主役はガンマン(伊藤英明)と義経(伊勢谷友介)と清盛(佐藤浩市)なのですが、美味しいところをさらっていったのがルリ子(桃井かおり)。そして、日和見的な保安官(香川照之)や、タランティーノの存在でしょう。伊勢谷との熱愛報道でも話題になった木村佳乃の体当たり演技も圧巻。妖艶なダンスも凄かったけど、口から鈴を出すところでは飴玉が出てくるのかと期待してしまいました・・・ 終盤の活劇はさすが世界の三池監督!これほどまで熱くなれるアクションシーンはなかなか撮れるものではありません。誰が誰を殺して、誰が生き残るか?スキヤキの味付けは甘ければいいってもんじゃないことを証明してくれるのです。それだけに日本語字幕の物足りなさや序盤・中盤のダラダラした長台詞、そしてつまらない弁慶(石橋貴明)の存在が惜しい・・・ (2007.9)
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スキャナーズ | 1981 カナダ 東映洋画 SCANNERS |
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ストーリー | 超能力者(スキャナー)を使って警護を行う警備会社に組み込まれたベイル(ラック)。任務は裏のスキャナーであるレボック(アイアンサイド)の追跡だ。やがて中立のキム(オニール)を味方にするが・・・ | |||
監督 | デヴィッド・クローネンバーグ | |||
出演 | スティーヴン・ラック | ジェニファー・オニール | マイケル・アイアンサイド | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | コンセック社の公開実験。スキャナーのテクニックを披露しようと思ったら、被験者アイアンサイドが実験者の男の頭を爆破・・・会議においてレボックを中心とするスキャナー組織を壊滅させようと決まった。それには相手に知られてないスキャナーを使う必要がある。と、選ばれたのがベイルだ。 エフェメロルというスキャン抑制の薬がキー。妊婦に投与することによって新たなスキャナーを生み出す恐ろしい薬なのだ。それを生化学工場にて大量生産。レボックは単に仲間を増やしていただけじゃなかった。 コンセックのルース博士が父親で、レボックが兄だと聞かされたショック。しかしどちらも全世界を支配しようという独裁者のような奴。強力な超能力者同士の戦い。グロい、えげつない、壮絶な精神バトル。勝ったのはどっちだ?! 僕はキャメロンだよ・・・なんて言われても、顔がアイアンサイドだからよくわからない。続編を意識したエンディングだ。おまけにエンドロールまでコンピュータのドット文字。面白れぇ〜 (2008.2)
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スキャナーズ2 | 1990 アメリカ 東北新社 東京テアトル=バビット SCANNERS II: THE NEW ORDER |
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ストーリー | 獣医師の卵である優しい青年デビッドは恋人のアリスとスーパーで買い物の最中、強盗に襲われる。彼女が殴られたのを見た彼は怒りのあまり犯人をスキャンし殺害してしまう。 | |||
監督 | クリスチャン・デュゲイ | |||
出演 | デヴィッド・ヒューレット | イヴァン・ポントン | デボラ・ラフィン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | レゲエファッションの男がゲームセンターで破壊行動を起こす。やがてこの男ドラクはモース精神学研究所に捕らわれる。しかし、この研究所はスキャナーを捕えてもヤクの打ちすぎで皆ジャンキーとなっていた。 フォレスター刑事によってスカウトされたデビッド。最初は乳製品毒入り事件をあっさり解決するが、やがて警察局長自殺事件がもたらした次期局長にフォレスターの名前を市長に言わせるように利用される。悪人そのもののドラクからも忠告を受け、次第に懐疑的になってゆく。 実はデビッドの両親は前作のベイルとキムだった。そして姉ジュリーが生きていると育ての親から告げられ、モース研究所に潜り込むことを決意。クライマックスではエフ2の薬漬けとなった男も協力して、ドラクと対決! クローネンバーグのおどろおどろしさはなくなっているけど、逆に社会派要素がプラスとなったような感じ。頭爆発はないのかな〜と思ってたら、終盤に見せてくれた。それにしても恋人よりも姉との兄弟愛が感じられる作品だったのか・・・ (2008.2)
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スキャナーズ3 | 1991 アメリカ 東北新社 SCANNERS III: THE TAKEOVER |
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ストーリー | 孤児だったアレックスはクリスマスパーティにてスキャナーでふざけているときに親友を誤って殺してしまい、タイ旅行に出かける。彼の養父は貼付剤のエフ3を開発。 | |||
監督 | クリスチャン・デュゲイ | |||
出演 | スティーヴン・パリッシュ | リリアナ・コモロウスカ | ヴァレリー・バロア | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 最初のエフェメロルは1940年代に妊婦に投与されていたんだと最初のテロップ。つまり、最初のベイルやレボックが生まれたのが40年代だったということか・・・ 事件の2年後、アレックスの義理の姉ヘレナは暴漢に絡まれているときに能力を発揮。貼付剤を貼ってご機嫌だ。なぜだか破壊的、残酷になったヘレナ。父と組んだバウマン医師の頭を爆発させる・・・そこからは完全なシリアルキラー。モルモットにされた苦い経験のあるバウマン病院で同志を集め、スキャナーズ王国を作るかのように邪魔者を排除してゆく。 しかし、同監督であるにもかかわらず、このB級感はなんだろう?笑うために観るんだったらいいんだけど、やっぱり脚本のせいなのか、それともヘレナがやばすぎなのか。メジャー映画だったら、ヘレナは確実にラジー賞ものだ。それにテレビカメラを通してあちこちスキャンするなんてのはやり過ぎ。もう何でもありって感じ。 (2008.2)
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女番長(スケバン)ブルース 牝蜂の挑戦 | 1972 日本 東映 |
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ストーリー | 京都の女番長パール団は大阪のグループと対立するも、暴力団黒地組が彼女らを売春組織に組み入れようと策略する・・・ | |||
監督 | 鈴木則文 | |||
出演 | 池令子 | 渡辺やよい | 杉本美樹 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 女番長シリーズ第2弾。公開されたのが小学生の頃、週刊誌の写真でみた池令子と杉本美樹は隠れアイドルだったものだ。これが憧れの・・・ 彼女たちに騙された岡八郎。また寺の由利徹や山城新伍など。笑える要素たっぷりの前半と、暴力団との抗争、そして真紀(池)の宮内洋との純愛路線の後半。やっぱり後半は東映らしさを感じてしまう。 暴力団の首領、小池朝雄にしても戦後混乱期に戸籍を抹消された過去、母親に捨てられたという真紀。そして、なにかと学生運動の時代の影響下なのだろうか、反骨精神さえ見受けられる。 女番長の対決が、トラックの下での我慢比べというのは笑っていいものかどうか・・・ (2007.9)
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スコーピオン | 2001 アメリカ 松竹 3000 MILES TO GRACELAND |
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ストーリー | 刑務所を出所したばかりのマイケル(ラッセル)はマーフィ(コスナー)らの集まる仲間とともにラスベガスへ向かう。そこではプレスリーそっくりコンテストが行われ、そのお祭りに紛れてカジノから大金を強奪しようという計画だった・・・ | |||
監督 | デミアン・リヒテンスタイン | |||
出演 | ケヴィン・コスナー | カート・ラッセル | コートニー・コックス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★★ | ★ | ★ |
コメント | この映画以前では『ハネムーン・イン・ベガス』でプレスリー・コンテストが使われていた。『トラブルINベガス』でも使われているようだし、アメリカ人なら誰でも知ってるコンテストなんでしょうな。 いきなりその現金強奪を成功させてしまったことにこの映画のつまらなさがあるのだろうか、派手な爆発アクションを連発されても全く面白くない。山分けした札束の行方とか、つまらないやりとりと、ちょっとしたサスペンス。 さすがにそのサスペンス部分はおおっ!と感じましたけどね・・・ 2001年ラジー賞作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、カップル賞ノミネート (2007.1)
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