タイタンA.E. | 2000 アメリカ FOX TITAN A.E. |
|||
ストーリー | 西暦3028年。エイリアンに侵略され、奴隷として働く人間。そんなある日、ケールは人類救済のヒントとなるタイタン号を求めて旅立つ。 | |||
監督 | ドン・ブルース | |||
出演 | マット・デイモン | ドリュー・バリモア | ビル・プルマン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | 2Dセルアニメと3DCGの合体。ストーリーはさっぱり面白くない。絵や動きが幼稚。 それにしても3044年には地球が無くなってるんかいな・・・ボブって名前つけてアダムとイブになろうとして終わる。 (2006.5)
|
大停電の夜に | 2005 日本 アスミック・エース UNTIL THE LIGHTS COME BACK |
|||
ストーリー | クリスマス・イブの夜、東京が大停電となった。 | |||
監督 | 源孝志 | |||
出演 | 豊川悦司 | 田口トモロヲ | 吉川晃司 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 「前の大停電のとき、9ヶ月後にベビーブームが起こったわ」という台詞が忘れられない映画『キングコング』(1976)。すでに頭の中はPJ版『キングコング』でいっぱいだ。 クリスマス・イブの夜に東京が大停電となり、12人の男女がそれぞれ特別な夜を過ごす。この群像劇の人物設定は大変優れているので、もうちょっと丁寧に練り上げれば本年度邦画のトップクラスになったであろう作品です。残念なのは、やはり脚本・・・ 群像劇とはオムニバスと違い、様々な人間が意外な接点で絡み合う面白さがあります。ラストに大どんでん返しのような人間関係が浮かび上がるとか、実は全員家族だったんだよ!とか、独立したストーリーを装って最後に観客を驚かせ、幸せな気分にさせる映画かと思います。その点では上手く出来た話で、停電の中、それぞれの内に秘めた想いをカミングアウトし、新たな恋愛、生きる勇気などを温かく見守ってあげたくなるような気分にさせてくれる。 美術面ではロウソクを使った演出は良かったし、トヨエツのJAZZバーの雰囲気が最高でした。しかし、停電になるとき順序よく消えていく照明はがっかりさせられた。そして、登場人物は移動時間がほとんどないくらいにテレポートする。ひょっとすると、田口トモロヲはルーラの呪文を覚えているか、携帯用ロケットを持っているに違いない!とまで考えてしまった。でも、この映画の舞台となるのは、多分、赤坂近辺だけなのでしょう。実は、みなさんかなりご近所さんだったのです。 脚本には源孝志ともう一人女性の名前がクレジットされているけど、女性側の会話のシークエンスが不自然すぎます。特にトヨエツに対する田畑智子の会話は、失笑してしまうくらい感情の流れがない(頭が悪い子という設定ならば問題ないけど・・・)。老人二人の会話にしても、あれだけ正確に年代や年齢をスラスラ言えるのはおかしいし(スラスラ言える割に“女学校”という言葉も使う)、エレベーターの中の二人も緊張感がなさすぎる。その他、香椎たちが星空を見てるのに一方では雪が降っていたり、米軍のサンタ追跡システムに関しても、日付変更線を無視した設定(もしかすると、この東京はアメリカの中だったかもしれない)だったり、おかしなところもいっぱいあった。 途中、うとうとしそうになるくらい気持ち良かったこともあり、合格点にしたかったけど、ラストの台詞でずっこけてしまった・・・ (2005.11)
|
第七のヴェール | 1945 イギリス BCFC=NCC THE SEVENTH VEIL |
|||
ストーリー | 橋の上から飛び降り自殺をはかった女性が精神分析医のもとへ運び込まれた。 | |||
監督 | コンプトン・ベネット | |||
出演 | アン・トッド | ハーバート・ロム | ジェームズ・メイソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 後見人でピアノ教師のニコラスのもとでピアノを学ぶ少女フランチェスカ。ピアノの腕はオーケストラで弾くほどになっていた頃、ピーターにダンスと映画を教えてもらった少女は自らプロポーズ。後見人であるニコラスは結婚を許さない。 やがてマックスと駆け落ち同然でニコラスのもとから逃げたフランチェスカ。交通事故に遭い、手が動かなくなってしまった。ベートーベンの「英雄」を弾かせようとしても、「ピアノ弾けない病」は治らない。要は精神的な病気なのだ。 3人の男の中で、彼女が今でも愛しているのはピーターであると気づいた医者パーカー。ダンスミュージックの大御所になったピーターを探し出し、ダンスを踊った曲を彼女に聞かせてやろうと試みるのだった。 第七のヴェールとは、人間の心理構造を衣装を重ねた役者に喩えて1枚ずつはがしていくようなもの。深層心理の最後の砦のようなものなのでしょう・・・ 1946年アカデミー賞脚本賞 (2005.12)
|
大病人 | 1993 日本 東宝 |
|||
ストーリー | 映画監督兼俳優の向井は愛人(高瀬春奈)との密会中に吐血し、妻の元恋人の医者がいる病院で検査する。胃潰瘍と告知されるが、実際は胃がんだった。 | |||
監督 | 伊丹十三 | |||
出演 | 三國連太郎 | 津川雅彦 | 木内みどり | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
コメント | カンタータ「般若心経」がクライマックスのコンサート。しかし、本編に流れる音楽のほうが素敵だ。それにしても、死ぬシーンでの三國さんは最高。どれだけ人の死に目にあったのか知らないけど、かなりリアルでした。 桜井淳子が自転車で走ってるだけなのに、かなり印象に残るし、喉に管を通された瀕死の患者のシーンは泣ける。 インフォームド・コンセントの問題はこの時期まだまだだったと思わせる内容。モルヒネについて医者が知らないところは意図的なエピソードだとも思わせる。 1993年日本アカデミー賞主演男優賞、録音賞ノミネート (2005.12)
|
タイフーン TYPHOON | 2005 韓国 東映 TYPHOON |
|||
ストーリー | 米軍の秘密兵器を秘密裏に運搬中の船舶がシン率いる海賊団に強奪された。アメリカ政府は直接の介入を避け、韓国政府に男を追跡するように要請した・・・ | |||
監督 | クァク・キョンテク | |||
出演 | チャン・ドンゴン | イ・ジョンジェ | イ・ミヨン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 「映画検定公式テキスト」によると海賊映画なるジャンルがあるらしい。この映画もこのジャンルに入れていいのでしょうか・・・ 冒頭シーンが凄かった。アメリカ国旗を掲げた怪しげな輸送船が難民船に救助を求められるが、乗員は迷わずにその小さな船にマシンガンで乱射する。「ひでぇ〜ことするなぁ〜」と思ったのも束の間、シン(チャン・ドンゴン)率いる海賊団が輸送船に潜入し乗員たちを皆殺しにしてしまうのです。なんと狡猾、残忍・・・異様ななほどの残酷描写に酔ってしまいそうになりましたが、それもそのはず、画面がゆらゆら揺れていたからでした・・・そして、英語、韓国語、タイ語、ロシア語が飛び交い、言語中枢までもがしびれてしまった。 北朝鮮からの脱北者の悲劇。せっかく中国へ逃れても、そこから韓国に入国することができなかった1984年以前。当初のシンの復讐相手は、その入国を許さなかった外交官パクだ。この復讐劇には手に汗握るほどの緊迫感を味わえたし、生き別れとなって互いに死んでしまったと思っていた姉弟の再会には感涙してしまいましたが、それ以降がちょっとだらだらしてしまいました。それでもクライマックスとなるタイフーン号での戦いのシーンでは、『パーフェクト・ストーム』さながらの迫力ある大波映像が重厚な効果音とともに臨場感を堪能できました。CGが少なかった分、セットであるのがモロにわかってしまったのはご愛嬌ですが・・・ 決して爽快感をも味わうことのできる海賊映画ではない。潮の香りよりも血ヘドの生臭さが漂う映像によって、南北統一を願う熱い心とテロリストの仮面の下に流れる人間らしい男気を感じてしまうのです。そして、姉弟の絆も熱かった。チャン・ドンゴンも『PROMISE』並みの疾走ができれば、もっと違った結果になったのかもしれないけど・・・ 残念なのは、もっと社会派要素を強く描けばいい作品になったと思えること。日米の関係があっさりしていて、アメリカ軍が沖縄に核を運ぼうとしていたことなんてもっと詳細に描いてもいいし、中国とロシアの陰謀とか、北朝鮮の麻薬ロードなんてのも訴えていいことでしょう。結局は自国向けの映画だということかもしれないけど・・・ ラストのシークエンスの中で、パクの過去映像が出てきましたけど、これは悪人ではなかったかもしれないということなのか・・・わからない。 (2006.4)
|
タイムマシン | 2002 アメリカ ワーナー THE TIME MACHINE |
|||
ストーリー | 1890年代のNY。事件で恋人エマを失ってしまった大学助教授アレクサンダーがタイムマシンによって救おうとするが、結局は救えず、80万年後の世界を目撃することとなる。 | |||
監督 | サイモン・ウェルズ 原作:H・G・ウェルズ | |||
出演 | ガイ・ピアース | ジェレミー・アイアンズ | オーランド・ジョーンズ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | HGウェルズのひ孫であるサイモン・ウェルズ監督。この事実こそが時空を超えたファンタジーなのかもしれない。 エマは『バイオハザード2』で活躍したシエンナ・ギロリー。彼女に婚約指輪を渡そうとしたアレクサンダー(ピアース)が暴漢に襲われ、指輪をも盗られそうになったのでエマが抵抗して射殺された。4年後。タイムマシンを発明し、指輪を渡す日にタイムトラベルするが、散歩に連れ出しても同じ結果。同じことを繰り返す。 2030年に飛んだ。市立図書館で「なぜ過去を変えられないのか」訊ねる。答えが得られないと悟り、もっと未来へと旅するが、なんと80万2701年に到着してしまい、未来の恐ろしい現実を見てしまう。 過去は変えられないけど、未来なら変えられると信じたアレックス。たしかにパラドクスが起こるために過去は帰られないけど、後半の意味不明で短絡的な発想により強引に結末を持ってくるしか方法がなくなってしまった・・・ 2002年アカデミー賞メイクアップ賞ノミネート (2006.4)
|
ダイヤモンド・イン・パラダイス | 2004 アメリカ ギャガ・コミュニケーションズ AFTER THE SUNSET |
|||
ストーリー | ナポレオンの持っていた3つのダイヤのうち2つを手に入れた大泥棒コンビのマックスとローラ。引退して南の島で余生を過ごすつもりだったが、執拗に彼らを追いかけるFBI捜査官スタンが3つ目のダイヤ展示の情報を持ってくる・・・ | |||
監督 | ブレット・ラトナー | |||
出演 | ピアース・ブロスナン | サルマ・ハエック | ウディ・ハレルソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 銭形警部よりもインディ・ジョーンズに憧れていたウディ・ハレルソン。ここも、あそこも、○○○も痛いんだよ〜 真面目に作っていたのは冒頭のダイヤ強奪シーンだけだったのかどうかは知りませんが、南の島へ移動してからは、スタッフたちはもう打ち上げムードだったのでしょう。俳優たちはとても楽しそうでした。アメリカの富裕層もテロが怖くてリゾート地へバカンスだなんてとんでもないといったご時世だから、せめて映画で南国気分を味わってもらおうという意図が見え隠れします(定かではありません)。 主人公のマックス(ピアース・ブロスナン)はダイヤ専門の大泥棒。相棒兼恋人のローラ(サルマ・ハエック)も大健闘で彼をアシストする。冒頭の強奪作戦では路上の車窓拭きおじさんに扮装するもんだから、いきなりのキスシーンには驚いてしまいました。でも実際には、ブロスナンがあのおじさんとキスしてるんだろうなぁ〜などと想像してしまうと、吐きそうになってきます。まさか、ホモネタを最後まで引きずるとは想像もできませんよ・・・ 終わってみると、ちょっとしたどんでん返しのおかげで忘れていましたけど、男女の恋愛劇というよりも男同士の友情物語みたいになっていました。さすがは『ラッシュアワー』の監督さんです。 しかし、ドン・チードルの扱いが雑だったことや、脚本が手抜きだったことや、クライマックスの難破船そばでダイビングしているときに人数がおかしかったことを除けば、まぁまぁ楽しめるといったレベルでしょうか・・・また、エンドロール後にクリス・ペンへの哀悼の文が出てこなかったのも残念(最近のことなので無理なんですけど)。 (2006.2)
|
ダウン・イン・ザ・バレー | 2005 アメリカ アート・ポート DOWN IN THE VALLEY |
|||
ストーリー | ロサンゼルス郊外のサンフェルナンド・バレー。古い考えの刑務官の父に育てられ、弟と3人暮らしの17歳の少女トーブ。ガソリンスタンドで知り合ったカウボーイ気取りの男と付き合うようになったのだが・・・ | |||
監督 | デヴィッド・ジェイコブソン | |||
出演 | エドワード・ノートン | エヴァン・レイチェル・ウッド | デヴィッド・モース | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | ここにも時代から取り残されたカウボーイがいた! 春なのに海水浴ができる町サンフェルドナンド・バレー。12車線もあるハイウェイ、都会的な建造物と西部劇に出てくるような牧歌的な風景も混在する独特の雰囲気を持った町。17歳の少女トーブ(エヴァン・レイチェル・ウッド)がガソリンスタンドでカウボーイ気取りの風変わりな青年ハーレン(エドワード・ノートン)と出会い、恋に落ちる。彼女には厳格で封建的な父親(デヴィッド・モース)がいて、娘とGSをクビになった男とが付き合うことに猛反対。2人はこっそり会うようになるのだった・・・ などと書いてみると、平凡な家族ドラマのように思えてきますが、さすがのエドワード・ノートンはそんな役柄を演ずるはずがありません。自宅に戻ると『タクシードライバー』のデ・ニーロのように鏡に向かって早撃ちの練習をしたり、西部劇の台詞を口走ったりする男。しかし、社会に対して不満があるようでもなく、GSをくびにされたことと彼女の父親に反対されたことに憤りを感じているだけだったのかもしれません。元々故郷では牧場の仕事しかしたことがなかったのですが、牧場を経験していれば何でもできると思い込んでいて、人んちの馬はいつでも貸してもらえるという妄想癖もあるのです。 もしかするとトーブにもらったドラッグが精神異常に拍車をかけたのかもしれませんが、世間からの疎外感と「車は嫌いだけど馬は好き」という性格が彼をますます西部劇の男に仕立てあげていったように感じました。事件は起こるべくして起きてしまい、彼の拳銃さばきの上手さがさらに悲惨な結果に・・・ 銃社会への警鐘といったメッセージもあったのかもしれませんが、描いているのは単純に時代に取り残された男。一瞬、『BTTF3』のような展開になったと思わせる映像も面白かったし、とにかく町の風景がとても気持ちよかった。ただ、わからなかったのは、いつの時代の話だったのかということでしょうか・・・携帯電話が出てこなかったし、デヴィッド・モースが戦争経験者だということを考慮すると、1980年代だったのかなぁ・・・ (2006.4)
|
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||