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大怪獣ガメラ 1965 日本 モノクロ
大映
GAMMERA THE INVINCIBLE
ストーリー  北極海上で原爆を積んだ国籍不明機が米軍機によって撃墜され、氷山に墜落した。すると、氷山に閉じ込められていたガメラが復活だ。その後、世界各地で空飛ぶ円盤の目撃される・・・
監督 湯浅憲明
出演 船越英二 姿美千子 霧立はるみ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★ ★★★
コメント  エスキモー部落にまで“冷たい戦争”の波が押し寄せている。当時の世界状況をよく描写してある冒頭部分。もちろんソ連を想定してあるんだろうけど・・・あくまでも某国だ。アトランティス大陸の悪魔の使者ガメラ。エキスモーに伝わる伝説の怪獣だ。日本船ちどり丸は座礁、乗組員も消えてしまったのだ。
 新潟県でも目撃。見たのはおじいさん役の左卜全。そして北海道。灯台守も息子である小学生の俊夫くんは飼ってた亀を捨ててこいと叱られるが、そこで巨大なガメラと遭遇。灯台から落ちそうになった俊夫くんをガメラが助けてくれるのだ・・・あれ、もしや子供好きなのか?その後俊夫くんは捨てた亀のチビがガメラになったのだと信ずるのだ。
 地熱発電所を利用してガメラを倒すことはできないのか?東大の動物学者日高(船越)は35万キロワットの電流で退治できないものかと試すもダメ。自衛隊の攻撃によって裏返し作戦が成功。しかし引っ込めた手足から火を吹き、円盤となって飛び去ってしまう。
 東京タワーをも壊したガメラが次に現れた場所は石油コンビナート。火が大好きなガメラは腹を空かして世界各国で餌を漁っていたのだという。そして、伊豆大島で開発中のZ計画。アメリカ、ソ連をはじめ、国境を越えた世界の科学技術を結集したプランを利用することとなる。火を使ってなんとかおびき寄せる科学者たち。そしてガメラは火星へとロケットに積まれ打ち上げられる・・・
 アメリカ軍に要請して核ミサイルを撃ち込んでもらうとか、自衛隊が熱帯地方での戦争を想定して冷凍爆弾を開発してるとか、初代ゴジラとは時代も違うが、自衛隊が戦争することを容認しているかのような内容。最終的にはZプランという平和的な解決法を取るので印象は薄くなってるけど、やはり時代がそうさせたのだろうなぁ・・・
(2007.12)

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン 1966 日本 
大映
GAMMERA VS BARUGON
ストーリー  Zプランのロケットが隕石と衝突、カプセルに封じ込められていたガメラが電力目当てに黒部ダム発電所に現れる。平田(本郷)は飛行士を辞め、ニューギニアのジャングルで兄が戦時中に隠したというオパールを取りに行く計画に参加する。
監督 田中重雄
出演 本郷功次郎 江波杏子 夏木章
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  黒部ダムが壊滅的被害・・・この2年後に『黒部の太陽』が作られたのは皮肉なのか。
 物語は急展開して、ニューギニアのジャングル。“土人”という言葉が平気で使われていることに時代を感じる。洞窟のある虹の谷へは行くなと土人たちに引き留められるが、強引に道を進む探検隊もどきの3人。川尻は毒サソリにやられ死に、小野寺(藤山浩二)が宝石を奪って逃げ、まんまと置き去りにされた平田だったが、見つけたオパールと思ってたモノは宝石ではないのだと聞かされる。あわじ丸で一人日本に帰る小野寺は水虫のため赤外線治療するが、それが宝石だと思っていた物体からバルゴンが産まれる・・・
 神戸に現れた怪獣バルゴン。そのトカゲの怪獣の口から吐き出す液体は一瞬にして万物を凍らせてしまうのだ。しかも背びれからは虹色の光で攻撃。その光に反応して大阪上空にガメラが登場。炎対氷といった構図も面白いが、白と黒の背景に光る虹はとても奇麗。そして、あっけなくガメラは凍ってしまう・・・
 水に弱いため、5000カラットのダイヤを湖に沈め、バルゴンを誘導する作戦。カレン(江波)がニューギニアの部落から持ってきたことにも驚きだ。しかし最初は失敗。殺人光線によってダイヤの光を増長させるしか方法がなかった。しかし・・・
 平田の兄夫婦も殺した殺人鬼となってしまった小野寺。ガメラ対バルゴンよりも、平田対小野寺の方が迫力あった。宝石に目がくらむ愚かさといい、暴力的になってしまうところといい、怪獣よりも恐ろしいのは人間。琵琶湖に沈めるための時価200億円のダイヤにも小野寺が反応してしまうのだ。ダイヤを奪った哀れ小野寺はバルゴンに食べられちゃった(笑)
 失敗を続けた作戦・・・最後にとったのはバックミラー作戦。虹を出させて自滅させる。しかし、それもダメ。そうこうするうちにガメラが復活して湖に誘ってくれた。結末まで、なんだかな〜という展開だったけど、B級探検ものもあり、人間の欲深さを思い知らされる映画でもあった。平田とカレンの暗いがほのぼのとした恋愛を予感させるエンディングも・・・
(2007.12)

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス 1967 日本 
大映
GAMMERA VS GYAOS
ストーリー  三宅島など富士火山帯の動きが活発となり、富士山が噴火した。ガメラはその溶岩を求めて飛び込んでゆき、調査団が富士山へ向かうが緑色の光によってヘリが墜落。一方、道路公団が日本縦断高速道路を計画中、二子山近辺の村の地主の妨害に遭う・・・
監督 湯浅憲明
出演 本郷功次郎 上田吉次郎 笠原玲子
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  自然破壊にも繋がる高速道路建設と、地主が金儲けのために地価を釣り上げようとしている構図が面白かったりする。前作バルゴンのときと同じく人間の強欲さがにじみ出ている。
 道路建設とは別に、光線の謎を調査する目的で新聞カメラマンが村長の孫英一とともに二子山に入るが、子ギャオスに食べられてしまった。そこへガメラが登場、英一くんは負傷したガメラに乗せられ助けられた。山梨県の村長が金丸という苗字というところが面白いし、その村長が上田吉次郎だということも・・・ハイランドパークというのは富士急ハイランドなのか?
 ギャオスは声帯が二つあり、頭が音叉棒のように共鳴し、超音波光線を発するのだ。首が回らなく、後方が死角となっている。しかし、戦闘機はあっけなく真っ二つ。そのうち牧場の牛が全ていなくなり、ギャオスは夜にしか出てこないことがわかる。
 ギャオスの羽ばたきでとてつもない風圧が起こり、戦車までもがひっくり返るのに、人間は一人がゆっくり飛んでいただけ。名古屋城を破壊し、住民はナゴヤ球場に避難。そして光線の威力は車を真っ二つにするほどだ・・・コメディ映画みたい。
 オバカな作戦、その名も“回転作戦”・・・ギャオスは紫外線に弱いので夜現れたところを引きとめて夜明けを待つ。ホテル屋上の回転台でめまいを人工的に起こさせるため、人工体液でおびき寄せるというもの。わけわからん・・・
 この映画がガメラシリーズで一番人気だということもわからない。バルゴンのパターンをそのまま用いて作戦のひらめきを子供に委ねているだけだ。しかも作戦の論理性は穴だらけ。上手くいくわけない・・・
(2007.12)

タイ・カップ 1995 アメリカ
WB
COBB
ストーリー  黒人、ユダヤ人、そして女性に対する差別主義者であった野球人タイ・カップ。しかし、彼の素顔は違っていた・・・・
監督 ロン・シェルトン
出演 トミー・リー・ジョーンズ ロバート・ウール ロリータ・ダヴィドヴィッチ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★
コメント  吹雪の中、スポーツ記者アル・スタンプは70歳になるタイ・カップ(ジョーンズ)に呼ばれ、伝記を書けと命令される。しかも、銃で脅されるもんだから、逃げようが無い・・・とにかく、常に銃を携えている男。
 いきなり気に入られたのか、女を買いに行こうとリノの街へ繰り出す2人。酒を飲みながら無茶苦茶な運転。タバコ売りの女を誘うが、2年間立たないカップ。単なる見栄張り?生涯打率が3割6分の打者。野球殿堂入り第1号。英雄作りのため何もかも犠牲にし、憎まれ役であっても陰で友人に援助したり、労働条件改善のために働いたりしていた。
 父親が殺されたという辛い過去。犯人はこの際隠しておいたほうがいい。ヒーローで有り続けるという偉大さの影。真実を知るのはスタンプだけとなったが、それでいいんだろうな。心の傷なんてファンは見たくないし、これもファンのことを想うがため。
 とにかく壮絶な最期を演じきったトミー・リーは凄い!
(2007.10)

大統領暗殺 2006 イギリス
プレシディオ
DEATH OF A PRESIDENT
ストーリー  全て架空の物語。シカゴに遊説にやってきたジョージ・ブッシュ大統領は強固な警備に拘らず暗殺されてしまう・・・
監督 ガブリエル・レンジ
出演 ヘンド・アヨウブ ブライアン・ボーランド ベッキー・アン・ベイカー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  10月19日、ブッシュが本当にシカゴへ行けば勇気を称えてやる!
 架空のドキュメンタリー映画なのに、リアルすぎる。9・11以降、いやもっと遡って、湾岸戦争の頃からアメリカが抱える問題が生み出した結果をシミュレーションしただけなのです。予告編などから想像したときには、暗殺によってアメリカ国内外への影響がどの程度までのものかを楽しみにしていたのですが、そこまでには至りませんでした。リアリティを追求しすぎたために、その後の国際情勢や経済波及効果まで考えると時間が足りなかったのかもしれません。
 映画の内容は、FBI捜査官や鑑識係、それに第一容疑者やシリア人容疑者の妻などの証言で構成されていて、真犯人探しや公判に重点を置いたもの。「まずはイスラム系を洗うのが定石」と言うFBI捜査官の証言には現実的な重さを感じ、「まずは犯人を決めてから証拠を集める」という警察・検察はまるで冤罪事件を扱った社会派映画のような恐ろしさを感じさせます。
 一国の大統領が殺されたというのに、世間の反応も白々としていた・・・というか、いくら憎まれ者であっても、かなり騒ぐんじゃないのでしょうか。最初のデモ隊のシーンが良かっただけに、その後が淡々と進むと眠くなる観客も出て当然かもしれません。ここが単なるシミュレーション映画といったところか。それに、アラブ人の迫害などは描き方はまだまだ弱い。
 それでも辛辣なところは、大統領が代わってもアメリカはそれほど変わらないということを静かに訴えているところでしょうか。諸悪の根源たるネオコンをはじめ、アメリカ政府そのものがファシストだと暗に言ってるような気もするのです。それは、真犯人がほぼ決まった時点でも、シリア人を解放しないという、テロリスト=アラブ人の図式を残しておきたいがための黒い策略に如実に表れている・・・
 本物の映像と偽の映像を上手くかみ合わせているところは面白かった。チェイニーの演説もどこまでが本物なのかさっぱりわからなかったし、ブッシュが撃たれたシーンなんかは『ボビー』よりもリアルに感じたくらい(ボビーが本当の話だってのに・・・)。
(2007.10)

大冒険 1965 日本
東宝
ストーリー  週刊誌記者植松は、友人の発明狂谷井の発明した万能複写機で1万円をコピーしたところ、ニセ札を発見。国際ニセ札偽造団が日本に魔の手を延ばしていることを知った。
監督 古澤憲吾  特技監督: 円谷英二
出演 クレージーキャッツ 団令子 越路吹雪
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  タイトルに“クレージー”が付いてないけど、クレージーシリーズ第4作でクレージー・キャッツ結成10周年記念映画。総天然色複写機、GPS、今では当たり前になってるものが当時から考えられていた。新鮮〜
 オープニングでは偽札団の各国のニュース。総理大臣の命により警察の捜査も秘密裡に行われていた。植松の想像により週刊誌の記事となってからは公開捜査。谷井の妹悦子(団)が誘拐されてからは、警察からも目をつけられ、国際偽札団からも追われることになった植松。ビルから落ちるわ、鉄橋からは落ちるわ、谷底へも・・・落ちない・・・。車の上に乗る、汽車の上に乗る、馬に乗る、オートバイにも乗る・・・とにかくチェイスシーンの連続だ。まるでインディー・ジョーンズのようなタフぶりを発揮する。
 国際偽造団の正体はナチス。神戸の倉庫から潜水艦まで登場する。もしやインディー・ジョーンズの作者もこの映画を観たんじゃないのかと思ってしまうほど。終盤にはヒットラー(生きていたという設定)も登場し、植松らは捕らえられ、処刑されることになったのだ。
 それにしても、いきなりの艦砲射撃。海上保安庁らしかったし、こんなことまでできるのか?と、やり過ぎ感にがっかり。映像は第一次大戦のものだったようだけど・・・
(2007.10)

大日本人 2007 日本
松竹
ストーリー  巨大化して怪獣から日本を守る男・大佐藤。インタビュー形式で進められる・・・
監督 松本人志
出演 松本人志 竹内力 UA
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★
コメント  怪獣たちのふれあい。
 この映画がカンヌ国際映画祭で“監督週間”部門に正式出品されたという・・・日本人として恥ずかしくなる映画なので、来年から日本からの参加がなくなってしまうことも危惧される。松本人志はお笑い以外でも映画評論家として雑誌に寄稿していたりするのですが、本屋でその単行本を立ち読みしたときにはその稚拙な感想に驚いたものです。当ブログにTBをくださる多くの映画ブログの記事のほうが確実に読み応えがあるのです(ネタバレ映画館はもっと読み応えがないのかもしれませんが・・・)。
 その幼稚な評論家が監督した話題の映画。汚臭のするゴミ箱のフタを開けてみるように恐る恐る観てみると、中味は単なる怪獣映画でした。その獣の造形が滑稽であるのと、顔が竹内力だったり、板尾創路だったりするのは面白いのかもしれない。特撮技術や音響効果も優れていて、映画館で観る価値もあるのかもしれない。しかし、陳腐すぎるストーリーと、インタビュー形式で進める脚本を見せつけられては、どこを褒めていいのかわからないほど。社会派ドキュメンタリー映画を数多く観ている人ならば絶対に行わないだろう脚本。まずはインタビュワーがアダルトビデオの雰囲気なのです。もう少し内容のあるインタビューで観客の心を掴むような質問にしてもらいたかった。
 さらに酷かったのが松本人志のメッセージや思想が見え隠れすること。「アメリカは嫌い」とインタビューで答えておきながら、北朝鮮らしき国からの怪獣が現れると大日本人=大佐藤(松本)は太刀打ちできない。結局は強いアメリカに頼らなければならないという展開になってしまう。たしかに、弱腰外交の日本人を皮肉っている社会派ともとれるのですが、結末を考えるとそうは思えない。もし強いメッセージがあるのなら、「アメリカに頼らない強い日本を望む」ということ言いたかったのだろう。逆に、勧善懲悪ものとして捉えるのなら、「さっさとアメリカと手を組んで北朝鮮をやっつけろ」とも感じ取ることも可能だ(子どもの視点だと、こうなりがち)。
 童心に帰って純粋に楽しもうと思ってみても、変身場所が離れた場所にあるのに近所からの嫌がらせがあることや、月収50万もあるのなら嫌がらせを受けないところに引っ越すことも可能であることや、怪獣たちや大日本人たちが一様に20メートルなのかという大きさの疑問が頭から離れない。もちろん、何の目的のインタビューであるのかもさっぱりわからないままだ・・・
(2007.6)

太陽のとどかぬ世界 1964 フランス/イタリア
COL
WORLD WITHOUT SUN
ストーリー 海洋学者のクストー博士が潜水艦で深海へと潜る。そこで建設した海底の潜水艦基地の模様。
監督 ジャック=イヴ・クストー
出演 クストー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ なし ★★★★ なし ★★
コメント  研究員たちは海底で1か月過ごす。気圧は地上の2倍。水深26mだというから、当時としてはそれでも大変だったのだろう。深海(と言ってもそれほどではないが)の映像が黄色の潜水艦にマッチしていて癒し系といえるほど。だけど、これはすぐに飽きる。さすがに深海艇を使って100m以上潜ると、見たことないような世界にもなるが、サンゴの死骸や岩だらけ。カニの大群がいるんだな〜
 1956年に監督は『沈黙の世界』を撮っている。それ以上の感動は生まれないようだ。

1964年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞
(2008.2)

ダウト 2005 アメリカ
アートポート
SLOW BURN
ストーリー  元警官の検事フォード・コール(リオッタ)は恋人で地方検事補のノラが男アイザックを射殺し逮捕されたと連絡を受ける。彼女はレイプされたと正当防衛を主張するが・・
監督 ウェイン・ビーチ
出演 レイ・リオッタ LL・クール・J メキー・ファイファー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  非白人の検事補では最高だと語るフォード。ノラ(ジョリーン・ブラロック)さえいれば市長選に出ることができると野心もあるのだ。CDショップで知り合った男にレイプされたと涙ながらに訴えるノラ。アイザック(ファイファー)の友人であるルーサー(クール)という男が現れ、2人は半同棲の状態だったと証言し始めた。
 ダニー・ルーデンという謎の人物、午前5時の秘密がキーワード。ルーサーとノラを別室で交互に尋問するうち、どちらかが嘘をついているのだが・・・
 ダニーの悪行やオーメンというギャングがよくわからないため、手探り状態でストーリーが進行する。ルーサーも知りすぎていたし、ノラが謎の女性に思えてくる展開なのだ。二転三転するトリッキーさは面白いんだけど、人物の背景がつかめないのが難点。アイザック殺人よりもダニーは誰なんだ?というテーマになること自体がトリッキーなのかもしれない。
 政治家になる野心を燃やすフォードだけが貧乏くじを引いてしまうし、ダニーが計画した公団爆破もそれほど彼に利益があるように思えないし、本当の黒幕はノラ本人だったとようにも感じる。じゃあ、FBIのルーサーはなぜ彼女を追及しない?どんでん返しはいいけど、動機の点では謎が残る・・・
(2007.6)

ダイ・ハード4.0 2007 アメリカ
FOX
LIVE FREE OR DIE HARD
ストーリー  アメリカ独立記念日前夜。FBIは何者かが全米のインフラを監視するシステムをハッキングされたという情報を得て、主要なハッカーをしょっぴくように各地に要請する。マクレーン刑事が担当したファレルは、組織に狙われ、部屋を爆破されたりするのだが・・・
監督 レン・ワイズマン
出演 ブルース・ウィリス ジャスティン・ロング マギーQ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  ホワイトハウスとFBI本部がご近所だということがわかった。
 何はともあれ、マギーQが凄い!最初はハッカーの女王のような悪玉ボスの片腕。コンピュータの扱いからしてもIT系カリスマのイメージでしたが、後半のブルース・ウィリスとの格闘シーンではカンフーの使い手というより、女性版ターミネーターTXのような不死身ぶりを発揮してくれました。『M:i:III』で注目し、『レディ・ウェポン』を見てセクシー度にまいってしまい、この映画での圧倒的な強さにホレボレです・・・
 シリーズ第1作ではパウエル巡査(レジナルド・ヴェルジョンソン)、第3作ではゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)と、巻き込まれ型のバディムービーが人気だったためか、この4作目でもマット・ファレル(ジャスティン・ロング)という相棒(?)が登場します。シチュエーションからすると、タイプとしては『16ブロック』におけるモス・デフのような役回りでしたが、何しろ巨大なサイバーテロのアルゴリズム開発をしたほどの天才的ハッカーの1人。ひ弱そうなだけに、ハラハラさせられるのですが、生傷だらけとなるのはわれらがヒーロー・マクレーン刑事だけだったりするです。
 アクションシーンは予告編だけでも満足できるほどだったので、トンネル内とかヘリに車をぶつけるところはさほどビックリもしなかったのですが、交差点の真ん中でトラックがぶつかるシーンだとか、冒頭の路地裏やクライマックスのエレベーターシーンのわけのわからないカメラワークに驚嘆しました。どうやって撮っているんだ?などと考えていると、現在置かれている状況がわからなくなって目眩をおこしそうになるくらいです。
 ストーリーなど語らなくてもいいのだと思いますが、なんとなく第1作の雰囲気も漂ってきます。国際的なテロではなく、アメリカ人が起こすテロ。しかも、目的は第1作と同じく金目当てだという。「アメリカ人が・・・」と強調しているところも、9.11の影響があるのか知りませんけど、それならば東洋女性や外国語(どこの言葉だ?)を話す敵が不自然に思えてしまう。
 妻とは離婚していたマクレーン刑事。今回の愛し守り抜くべき人物は娘ルーシーになっていましたが、なんとなくオマケのような感じでした。まぁ、これはラストのモルヒネジョークにクスっと笑えたのでよしとするか・・・
(2007.6)



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