大酔侠 | 1966 香港 劇場未公開 COME DRINK WITH ME |
|||
ストーリー | 賊に連れ去られ人質となった長官の兄を救うため、敵地へと乗り込んだ女剣士。間一髪の所を伝説の武術の達人に助けられ、再び兄の救出に向かう。 | |||
監督 | キン・フー | |||
出演 | チェン・ペイペイ | ユエ・ホア | チェン・ホンリエ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | なんでも『グリーン・デスティニー』に影響を与えた映画だとかで、これが60年代に作られていたとは!と驚くばかり。映像も綺麗だし、アクションだってなかなかのもの。ワイヤーなんかを使ってない時代だもんね。 普段は飲んだくれの先輩。賊の強力助っ人の僧侶と何やら同門であった。もしかして『酔拳』の基になった映画でもあるんかと思ってたけど、女剣士だもんな〜綺麗だしカッコいいし・・・序盤の宿屋のシーンなんて『ドラゴンイン』なども影響されてんじゃないかと・・・ ただ後半のストーリーがグダグダ。僧侶の攻撃は笑えるし、しつこいし・・・ (2008.1)
|
第二次世界大戦 | 1954 日本 新東宝 |
|||
ストーリー | 当時の戦場を数千人のカメラマンが命を賭けて撮影し、イギリス陸軍の秘蔵フィルムを再構成した緊迫の戦争ドキュメンタリー。ヒストリーチャンネル | |||
監督 | 大方弘男 | |||
出演 | チャーチル | ロンメル | アイゼンハワー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ||
コメント | “最後の世界大戦”という改編サブタイトル。英国陸軍提供のフィルムだけあって、日本を啓蒙するようなそんな雰囲気さえあった。 激しい戦闘。特に決定的瞬間なども数多く収められ、迫力は申し分ない。 (2008.8)
|
ダイブ!! | 2008 日本 角川映画 |
|||
ストーリー | ミズキダイビングクラブに通う平凡な中学生の坂井知季、エリート選手の富士谷要一、美人コーチが津軽からスカウトしてきた沖津飛沫がライバル意識を持って、MDC再建のためにオリンピックを目指す・・・ | |||
監督 | 熊澤尚人 | |||
出演 | 林遣都 | 池松壮亮 | 溝端淳平 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 瞳はダイアモンドといっても松田聖子ではない・・・ ジュノンって何?というくらい興味のない作品だったので観るつもりもなかったのですが、地元映像がたっぷりという噂を耳にして重い腰をあげた。APRIL、MAYとテロップで時系列を表してストーリーが進む。なぜだかJUNEだけ抜かしていたような気もする・・・そうか、ジュノンとはゼウスの妻のことだったのですね・・・と、すでに後頭部をぶつけているような感覚。 スピード社の水着問題もあまり関係がないマイナーな飛び込み競技。いつのオリンピックだったか、ずっと飛び込み競技にかじりついていたことがあった。頭が禿げている選手がいたりして、痛々しい瞬間を想像することがスリリングだし、何しろノースプラッシュが決まると観ているだけで気持ちいい。そんな競技なのです。 とにかくオリンピックイヤーだということを感じさせる映画。3人の美少年が悩みを抱えながらも、オリンピック出場を目指す爽やかさ。単に“勝つ”だけではなく、それぞれの目標とするモノ、乗り越える壁などが違っていて、クライマックスの代表選考会は盛り上がる。特に溝端淳平のスワンダイブは浮遊感も味わえるほど心地よかった。ただ、林遣都の脚の痙攣や池松壮亮の発熱は蛇足だったような気もします。 ストーリーはそれほど面白くないけど、主人公が女性コーチ(瀬戸朝香)に萌えたりすると面白いのにな〜などと、余計なことまで考えてしまう。それでも飛び込みシーンは3か月におよぶ猛特訓のおかげで迫力満点。どこかで本物の選手と入れ替わってるのだろうけど、そのつなぎ目がわからないほど特殊効果が冴えているのです。ただ、クレーンの撮影がくどすぎるのですが、金沢に住む人にとってはうれしい光景がいっぱい・・・飛び込み台に登ってみたくなった。 (2008.6)
|
太平洋ひとりぼっち | 1963 日本 日活 |
|||
ストーリー | 日本人で初めて小型ヨットで太平洋横断を成し遂げた堀江謙一の体験記を基にした青春冒険映画。 | |||
監督 | 市川昆 | |||
出演 | 石原裕二郎 | 森雅之 | 田中絹代 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 日本の領海を脱出するのが最も心配してた様子。たしかに連れ戻されたら何にもならないからなぁ〜。普通なら考えない孤独な旅。用意周到さにも驚かされた。裕二郎のナレーションだけを聴いていても雰囲気がよくわかるけど、当時としては嵐の特撮なんかも魅力だ。円谷プロの仕事だと知って納得だ。 家族の心配というのがあまり伝わってこない脚本は残念だったけど、反対してもしょうがない息子だったのかもしれない。妹役の浅丘ルリ子の最後のセリフがあっけらかんとして楽しい。 (2008.3)
|
大菩薩峠 | 1966 日本 東宝 白黒 |
|||
ストーリー | 妖刀“音無しの構え”を操る虚無の剣士・机竜之助(仲代)。同門の宇津木文之丞(中谷)を奉納試合で撲殺し、その妻・お浜(新珠三千代)を奪って江戸へ出奔した彼は、新撰組で邪険をふるう日々のなか文之丞の弟・兵馬(加山雄三)とめぐり合う・・・。 | |||
監督 | 岡本喜八 脚本:橋本忍 | |||
出演 | 三船敏郎 | 仲代達矢 | 中谷一郎 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
コメント | 妹・浜の文之丞に勝ちを譲ってほしいという懇願にも動じない竜之助であったが、操を奪う条件で譲ってもいいと手ごめにする・・・妹と名乗っていたが、実は文之丞の妻。米付き小屋の一件を知った文之丞の嫉妬が彼の剣を狂わせた。2年後、吉田竜太郎と名を偽り島田虎之助(三船)の道場に他流試合を申し出た。 新撰組との関わりはいまいちパッとしないけど、狂気の沙汰となる仲代達矢の鬼気迫る演技が凄い。ぼそぼそっと喋る中に恐ろしさがにじみ出てくるのだ。邪剣にとりつかれた男。大菩薩峠で斬った老人の孫との会話での心理描写もいい (2008.4)
|
大誘拐 RAINBOW KIDS | 1991 日本 東宝 |
|||
ストーリー | 刑務所を出所したばかりの3人の若者たちによって大富豪のお祖母さんが誘拐される。 | |||
監督 | 岡本喜八 | |||
出演 | 北林谷栄 | 風間トオル | 内田勝康 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 誘拐は順調・・・というより、誘拐されたおばあちゃん主導。とりあえず隠れ家をかつての女中頭だったくうちゃん(樹木希林)の家へ・・・朝起きたら家の手伝いやら、近所の女の子やら、とにかく仲良し・・・ 5千万の要求に対しておばあちゃんは「100億にせー」と言う。子どもたち(といっても神山繁とか水野久美とか岸部一徳とか)がおばあちゃんからの資産の贈与によって金を作りまくる。なんせ3万ヘクタールもある土地。贈与税に700億も取られるという・・・ 土地勘のあるおばあちゃんの計画通り、山中にヘリで現金を運ばせたり、圧巻の身代金受け渡し。その辺りは警察・報道側からの視点になりながらも、犯罪という暗さ、重さが全く感じられない。終わり方も爽やかだった。 1991年日本アカデミー賞主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞 (2008.8)
|
太陽の季節 | 1956 日本 日活 |
|||
ストーリー | 拳闘部に入った学生津川竜哉(長門)は遊び仲間と一緒に銀座で素人娘をナンパした。その中の英子(南田洋子)を独占。 | |||
監督 | 古川卓巳 原作;石原慎太郎 | |||
出演 | 長門裕之 | 三島耕 | 清水将夫 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 金持ちのボンボンの奔放な生活ぶりを描き、“太陽族”という流行語を生み、芥川賞を受賞したという「太陽の季節」。慎太郎の弟である石原裕次郎が脇役として出演し、これがデビュー作となったことも有名。さらには“太陽族映画”が量産されるようになり、青少年に有害とされ映倫が作られるきっかけともなった。 当時の風俗や若者の考えを知るドキュメントとしては貴重なのかもしれないけど、「あんたたちは何にもわかってない」と祭壇の英子の写真を割って狂う竜哉の言葉に象徴されるように、俺にはさっぱりわからない・・・ (2008.11)
|
太陽のない街 | 1957 日本 新星=独立 |
|||
ストーリー | 戦前に起きた名高い労働争議の1つ、共同印刷争議を題材に描いた徳永直原作のプロレタリア文学の名作を映画化。 | |||
監督 | 山本薩夫 | |||
出演 | 日高澄子 | 桂通子 | 北林谷栄 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 大正末期、“太陽のない街”と呼ばれる東京の下町。多くの住民は大同印刷会社に従事していたが突然の30人の印刷工の解雇。納得できない5000人の印刷工と家族たちは労働争議を起こすが日増しに弾圧は強くなり生活も苦しくなるばかり。 病弱の父を支え、妹加代と婦人部として共に闘う高枝。妹の妊娠が発覚するということも相まって命の尊さをも感じられる。組合の事務所にはマルクスの肖像画、レーニンの著書、大正時代にもこんな左翼的活動があったのだと思うと、不思議な気分にもなってくる。 警察に捕えられ死んだ者。病死した者など、痛々しいところもあったけど、最後には太陽の光が届いたかのように一縷の望みを見出せる。ただ、労働者側の視点だけ。全体像がつかみにくいので、よくわからないまま進んでいった感じが・・・ (2008.7)
|
題名のない子守唄 | 2006 イタリア ハピネット LA SCONOSCIUTA |
|||
ストーリー | 北イタリアのトリエステにやってきた一人のウクライナ出身の女性、イレーナ。彼女は金細工加工職人のアダケル家に近づき、メイドになることに成功する。やがて家族の信頼を得ていくのであるが・・・ | |||
監督 | ジュゼッペ・トルナトーレ | |||
出演 | クセニア・ラパポルト | ミケーレ・プラチド | クラウディア・ジェリーニ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 今年は「題名のない音楽会」の司会者・羽田健太郎氏が亡くなりました・・・ 音楽と言えば、トルナトーレ監督にはエンニオ・モリコーネがよく似合う。この映画でも弦楽器の美しい旋律が脳髄を刺激してくるのです。どことなく『E.T.』のメロディにも似ていましたが、ミステリアスなストーリーにも合うのだと思い知らされました。 何度となく過去の忌まわしい経験や恋人との思い出がフラッシュバックされ、主人公イレーナの謎の部分を提示していく展開。何しろ原題が“見知らぬ女”という意味らしいので、説明調の映像や台詞は全くない。観客が掴めるのは過去の記憶だけであり、他の登場人物と同様、イレーナの真意を追っていくことになるのです。 あるアパートに家政婦の仕事はないか?とそこのドアマンに交渉。20%の手数料をあげるからと、給料に拘る様子すらない。職がないわけじゃない、とにかくそのアパートの金細工商を営む裕福なアダケル家に固執しているのだ。目的は復讐?やがて、アダケル家の一人娘テアに取り入ってゆく・・・。そのテアという4歳の少女は防御本能に障害がある。メイドになることに成功して、イレーナはテアの障害を治そうと奮闘する。 テアへの異常なほどの愛情のストーリーと、地獄のような生活を強いた男“黒カビ”のストーカーぶり。徐々に明らかになる過去と、緊迫したバイオレンス。さらには絶対的な母性と、元メイド・ジーナへの贖罪がイレーナの性格をも現わしていき、観る者の感情移入も頂点に達するのです。 イレーナを演じたクセニア・ラパポルトの演技がとにかく凄い。10年ほど前の彼女はピチピチのブロンド娘で、現在がやつれた雰囲気。この2人が同一人物であることも驚きでしたが、表情の差にも女の歴史を感じてしまい、辛くなってくるほど。単なる娼婦じゃないことにも、胸が苦しくなってくるほど・・・でも、『マレーナ』ほどは苦しくならなかったけど・・・。映像でもゴミの山とか、ゴミ集積場とか、生ゴミのチェックとか・・・なぜだかゴミばかりが印象に残る。地獄のような生活に比べれば大したことなかったのかもしれませんね。 2006年ダヴィッド・デイ・トナテッロ作品賞他5部門受賞 2007年ヨーロッパ映画賞観客賞 (2007.12)
|
大理石の男 | 1977 ポーランド ヘラルド L'HOMME DE CHINESE |
|||
ストーリー | スターリン時代、政府のプロパガンダとして大理石の像のモデルになった男の真実に迫る。 | |||
監督 | アンジェイ・ワイダ | |||
出演 | イエジー・ラジヴィオヴィッチ | ミハウ・タルコフスキ | クリスティナ・ヤンダ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | ポーランド社会主義の裏側を鋭くえぐった内容のため、検閲により公開するまでに12年かかった作品。ブルスキ監督の「幸福の建設者」という映画に映像に出てくる模範労働者ビルグートに興味を持ったアグネシカ。ブルスキに直接交渉し、ビルクートという英雄を創り上げた裏話を聞き始める。 ブルスキという監督も架空だろうけど、助監督の名前がアンジェイ・ワイダ本人になっている微笑ましさ。モキュメンタリーの元祖のような映画なのかもしれない・・・最初の山場はビルクートのレンガ積み記録への挑戦。なんだかすごい。 アグネシカが彼に興味を持ったのも有名になったビルグートがやがて落ちぶれてしまったこと。原因はレンガ積みでヤケドを負ったことだったが、彼の友人に罪が着せられ党大会で勝手な発言をしてしまったこと。その友人ビテックはスパイ容疑もあり裁判にかけられるが、やがて名誉回復して出世。謎が深まり、物語は徐々にサスペンスタッチになってゆく・・・ 最終的にはビルクートが見つからないため、上からも鬱陶しがられたこともあって、機材を取り上げられたアグネシカ。本人が登場しない映画なんて・・・と、どうなることかと思ったらラストで息子を説得するところで終わる。 ポーランド社会主義体制を批判的に描いたと評される割には、今の日本よりも住みやすそうな国。過酷な労働条件なんてのも1950年代の日本と比べればとてもよさそうだ。ワイダ監督の批判精神なんてのも、結局は愛国心によって打ち消されたか、もっと悲惨な国もあることを知らないのか・・・どうなんだろ。 1978年カンヌ国際映画祭FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞 (2008.9)
|
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||