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旅路 1958 アメリカ
UA=松竹
SEPARATE TABLES
ストーリー  イギリスのホテルに滞在している人たちの物語。ポラック少佐の破廉恥事件など・・・
監督 デルバート・マン
出演 バート・ランカスター デヴィッド・ニーヴン リタ・ヘイワース
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  ポラック少佐が映画館で女性の腕を触るなどしたことと、経歴詐称したことが問題でホテルから追い出すかどうかを議論していた。上流階級の貴婦人たちがうざったい。その娘シビルは少佐を尊敬していたためショックを隠せない。そしてマルコムと元モデルのシャンランドの二人には過去があり、マルコムは刑務所にいたこともある。
 愛憎劇にはうんざりでしたけど、勇気を持つことが大事なんだと、この当時の映画にしてはテーマが良かったかも・・・

1958年アカデミー賞主演男優賞(ニーヴン)、助演女優賞(ウェンディ・ヒラー)
同作品賞、主演女優賞、脚色賞、撮影賞、映画音楽賞ノミネート
その他
(2005.2)

旅するジーンズと16歳の夏 2005 アメリカ
ワーナー
THE SISTERHOOD OF THE TRAVELING PANTS
ストーリー  仲良し4人組の少女が初めてバラバラに生活をする夏休み。ジーンズを買って、入れ替わりでそれを穿くことになった。
監督 ケン・クワピス
出演 アンバー・タンブリン アレクシス・ブレーデル アメリカ・フェレーラ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  ボクはジーパン。
 ジーパンといっても、誰かのように「何じゃこりゃー!」とは言わないよ。正真正銘のブルージーンなんだ。アメリカではただ“pants”とも呼んでるね。日本だと“ベスト・ジーニスト”とかよばれる変な賞もあったりするけど、ちょっと気に食わないなぁ〜。だって、あゆだったらいいけど、ホリエモンまで賞をとっちゃうんだもん。やっぱり日本人って変だよ。
 ボクが店頭で客を待ってると、明日から初めてバラバラに夏休みを過ごすという女の子たちがやってきて、彼女たちはボクを順番に穿いてみたんだ。ボクは伸縮自在なので彼女たちそれぞれにピッタリフィット。ちょっとポッチャリのカルメンにだって無理して合わせたんだよ。すると彼女たち「奇蹟を起こす幸運のジーンズに違いない」と言い出して、夏休み中かわりばんこでボクを着用することにしたんだ。オマケに10か条みたいなものを作ってさ・・・頼むから「洗わない」ってのはナシにしてよ〜
 まずは内気なリーナと一緒に祖父母の住むギリシアへ。やっぱり買われてよかったなぁ。エーゲ海の美しさが目にしみるよ〜。彼女ギリシア語が話せないことで悩んでたみたい。内気な性格も直さないといけないし・・・ハンサムな青年がいる。彼と話すきっかけはないものか・・・え〜い、海に落としちゃえ〜と、彼女とボクは海に落ちちゃった。おかげで上手いキッカケをつかんだものの、なんだか祖父同士が仲が悪いみたい。失敗しちゃったかなぁ・・・
 次は地元に残ったティビーの元へ・・・だけど郵便屋さんが間違えて、ボクは12歳の女の子ベイリーの家に配達されたみたい。番地が似てたみたいだけど、これって友愛数だったのかな?なんだかすごく素敵な間違いだったみたいだ。奇蹟の出会いってこんなものかもしれないね。
 さらに3人目のカルメンへと郵送。彼女の両親は離婚していて、中々会えないお父さんと過ごす予定だったけど、なんだか再婚相手がいるみたい。相手の女性の連れ子のポールって青年とくっつけちゃおうかなぁ・・・あ、彼女は恋愛なんかする気ないみたい。成績もオールAだし、勉強ばかりしてたのかな・・・
 4人目はリーダー格のブリジット。彼女はメキシコでサッカーしてる。早速コーチに目をつけたみたいだけど、コーチとの交際は厳禁だよ!油断もすきもありゃしない・・・
 一巡したみたいだから、旅のお礼も兼ねてそろそろ奇蹟をおこさなくちゃ。リーナとブリジットには恋の相手。カルメンには新たに生まれた父との確執を修復。ティビーにはどうしよう・・・“ドラゴン・レア”の達人とくっつけちゃってもいいけど、ベイリーちゃんと一緒に撮っているドキュメンタリー映画を完成させてあげたいな。あー、でもでも・・・ベイリーちゃん、入院しちゃった。

(2006.2)

旅するパオジャンフー 1995 日本
フランス映画社
ストーリー  台湾。「動く社会」という意味のパオジャンフーと呼ばれる薬売り。歌や踊りの見世物で全国を行脚する香具師のような存在。
監督 柳町光男
出演 葉天爽 邱兎搬 葉春鴻
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
評価を控える ★★★ 評価を控える ★★
コメント  そういえば中学生の頃、地元の祭りでワセリンのような薬を買ってしまったことがある。今から考えると、薬事法はちゃんと守られているのか疑問だ。
 小学校を3年で辞めたアホンとその恋人アレン。その日暮らしのような小銭を稼いで、それでも満足の家族。日本の香具師も同じような雰囲気なんだろうけど、芸がメインじゃなくて薬を売ることが目的。蛇に噛ませるとか、命がけだなぁ・・・それにしても日本の演歌とベンチャーズとマイケル・ジャクソンが中心なのはかなり音楽のセンスが・・・
(2005.4)

旅の贈りもの 0:00発 2006 日本
パンドラ
ストーリー  偶数月の第三金曜日にだけ出発するというミステリー・トレインに乗り合わせた男女が目的地に着いて人生の再生をはかる。
監督 原田昌樹
出演 櫻井淳子 多岐川華子 徳永英明
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★
コメント  旅は靴ずれ、酔わない酒。
 偶数月の第三金曜日にだけ出発するという行き先不明のミステリートレインEF58-150(ゴハチ)が深夜0時00分に大阪駅から旅立ってゆく。8月の第三金曜日。鉄道マニアの男やグループ旅行を楽しむ客に混じってワケアリの孤独な男女5人も乗り込んでいた。恋人とハワイへ旅立つ予定だったが彼の浮気現場に遭遇して、電車に飛び乗った由香(櫻井淳子)。ネットで知り合い集団自殺する予定だったが目的の電車に間に合わなかった華子(多岐川華子)。リストラされ居場所がなくなってしまったサラリーマン若林(大平シロー)などなど・・・
 翌朝、列車は日本海に面する田舎町「風町」に到着する。旅館は1軒だけだが映画館もある。しかし、若者の姿が見当たらないほど過疎化が進んだ町だったのです。いきなり葬式の現場に出くわす乗客たち。日本海の暗さを象徴しているかと思えばそうでもない。のんびりと人生を楽しんでいる老人たちは一様に明るく彼らを歓迎してくれたのです。
 風町は架空の町なのですが、岡山、広島、島根をロケ地に選び、歴史情緒溢れる町並と壮観な海が見渡せる丘など、都会に住んでる人にとっては心洗われるような空気を感じる町に仕上がってました。まさしく旅の贈りもの。そしてそこは温かい人たちが出迎えてくれる。自殺のことしか考えていない者も徐々に心を開き、人生を諦めてしまった者も自分の存在価値を見出してしまうほど不思議な力が宿っている。
 それぞれ悩みを抱えている人間が旅先で出会った人とともに再生する群像劇。真っ先に思い出したのが『深呼吸の必要』でしたが、同じように温かな涙と爽やかな空気をプレゼントしてもらった気分です。そして北前舟の模型を海に放ったときに見られる、幻想的な海ホタルの映像が綺麗だった(CGかもしれないけど・・・)。
 多岐川裕美の娘である華子がメールばかり打ってる現代っ子なんですが、母親と同じく目がいいんです。演技としてはまだまだこれからなんでしょうけど、かなり期待できます(狙うは沢尻エリカか?!)。映画初出演の徳永英明はイマイチでしたが、ベテラン俳優大滝修治や細川俊之なんかがしっかりと脇を固めていたので安心して観ることができました。最後に中森明菜が歌う「いい日、旅立ち」も流れてくるのですが、ここは徳永英明の「夢を信じて」をかけてもらいたかった。
(2006.10)

ダ・ヴィンチ・コード 2006 アメリカ
SPE
THE DA VINCI CODE
ストーリー  ルーブル美術館館長ソニエールが殺害され、講演のためにパリに来ていたロバート・ラングランが暗号解読のために呼ばれた。
監督 ロン・ハワード  原作:ダン・ブラウン
出演 トム・ハンクス オドレイ・トトゥ イアン・マッケラン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  本当に失笑を起こすためにはオドレイ・トトゥではなくモニカ・ベルッチを登場させるべきだ。そして、ポール・ベタニーではなく、ジム・カヴィーゼルを・・・
 何かと話題を振り撒くカンヌの失笑問題(爆笑問題ではない)。しかし、フタをあけてみると、そこまで批判される映画ではないことがわかった。要するに無神論者にとっては、普通のサスペンス映画。シオン修道会に関する記述や登場人物がよくわからない程度なのでしょう。とにかく、クリスチャンにとってはイエス・キリストが結婚していたという説に不買運動を展開していることがこの作品(=原作)の正当な評価を曇らせているだけだと思われます。そうは言っても、情報量が多すぎるため詰込過ぎ感がありました・・・
 5月20日、全世界同時公開!関連番組も各放送局が放映しましたが、映画よりもこの特集番組のほうが面白い!なんて、どうしたことでしょう。wowowの「ダ・ヴィンチ・コードの謎」、フジ系列の「ダ・ヴィンチ・コード ミステリーSP」、と映画化に際しての補足的な役割を意図したものが、モナ・リザや岩窟の聖母、最後の晩餐の謎、そして聖杯伝説などは特集番組のほうが詳しいので、映画よりも面白くなってしまったような気がします。しかもwowowでのドキュメンタリーにも出演していた作家が映画でもバスに乗ってたような・・・
 ストーリーそのものはミステリー&サスペンスであり、アナグラムや暗号といった謎解きも面白いのかもしれませんが、世界で6000万部も売り上げた原作をわざわざ映画化すること自体がもしかすると暗号になっていたのかもしれません。それはずばり、“もっと映画を観よう!”といったメッセージ。『ポセイドン』にも言及してるし、『ピンクパンサー』のジャン・レノも出てくるし、天使を描いた『アンジェラ』、隠し子を描いた『ブロークン・フラワーズ』、悪魔を絡めた『エミリー・ローズ』、『オーメン』と、全て関わりを持っています。そして、Mから始まる謎の核心に迫る『Vフォー・ヴェンデッタ』なんて、この作品の答えを暗示しているような・・・これは映画好きにはたまらないミステリーです。
 映画を観終って、録画しておいた「ダ・ヴィンチ・コード ミステリーSP」をチェックしましたが、迫害されたマグダラのマリアが1969年にようやくヴァチカンから娼婦ではなかったと発表され、聖母の扱いを受けることとなった事実に感動しました。そして、マグダラのマリアは迫害をまぬがれるために奴隷を装って南フランスへ渡ったらしいのですが、偶然にも、オドレイ・トトゥをアナグラムすると「奴隷とお父」になることを発見しました!これは世紀の大発見です。ダン・ブラウンさんに教えてあげなきゃ・・・
(2005.6)

ダブルタップ 2000 香港
クライドフイルムズ
DOUBLE TAP  鎗王
ストーリー  かつて香港一の射撃手であったリックは再び競技に出場し、ミウ刑事と対決する。決勝戦でミウの同僚刑事がいきなり銃を乱射するが、躊躇った警官を尻目にリックが犯人を撃った。3年後、汚職疑惑の男と警官の射殺事件が起こるが、
監督 ロー・チーリョン
出演 レスリー・チャン アレックス・フォン ルビー・ウォン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
コメント  「ダブルタップ」とは同じ標的箇所を連射すること。取調べが終わって釈放されるレスリー・チャンが銃を撃ちたくて指が痙攣する様がすごい。完全に射殺中毒。こういうサイコ・キラーの役も出きるとは、惜しい俳優をなくしたもんだ。そして、銃口を自分のこめかみに当てる彼が、妙に物悲しく映っていた。
 人が殺人を犯すのではなくて、銃が人を殺したがると言う台詞には納得いかなかったが、レスリー・チャンが表情だけで見事に狂った演技をしてくれたおかげで難なくのめりこめた。しかし、彼は3年間何してたのだろう?
(2005.5)

ダブルチーム 1997 アメリカ
COLTRI
DOUBLE TEAM
ストーリー  ジャック・クインは2年前CIA秘密工作員だったが、引退し優雅に暮らしていた。宿敵であるテロリスト、スタブロフが動き出し、武器商人ヤズとともに立ち向かう。
監督 ツイ・ハーク
出演 ジャン=クロード・ヴァン・ダム デニス・ロッドマン ミッキー・ローク
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  ラストのコロシアムが絶品なだけかも。トラ、地雷、ミッキー・ローク。強敵ばかりだ。

1997年ラジー賞助演男優賞(ロッドマン)、カップル賞、新人賞ノミネート
(2005.5)

タブロイド 2004 メキシコ/エクアドル
東北新社
CRONICAS
ストーリー  子供を狙う連続殺人事件を追っていたTVレポーターが交通事故をスクープ。折りしもシリアルキラー“モンスター”の被害者である子供の兄が轢かれて死んでしまったのだ。そして加害者である男が留置場に入れられるが、ある情報を提供するので助けてほしいと懇願する・・・
監督 セバスチャン・コルデロ
出演 ジョン・レグイザモ レオノール・ワトリング ダミアン・アルカザール
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  人気ドキュメンタリー番組“真実の1時間”。司会者はスパイダーマンと戦ったドック・オク(アルフレッド・モリナ)だ!
 この人好きです。アルフレッド・モリナ。彼が司会者を務めるならば、確実に毎週チェックしますよ。なんたって背中からアームが生えてきて、喋りまくるんですから、面白くないわけがありません。その番組の人気レポーターであるマノロを演ずるのはジョン・レグイザモ。警官になったり、ゾンビになったり、ナマケモノになったりで大忙しです。
 そんな人気番組の中心は子供ばかりを狙う連続殺人鬼“モンスター”に関する内容。マノロ達クルーが犠牲者の少年の葬儀を取材中に交通事故をスクープするのですが、その被害者となったのは“モンスター”の犠牲となった少年の双子の弟。加害者は家族を愛する善き父親像を絵に描いたような聖書販売員のビニシオだったのです。怒り狂った被害者の父親は彼を殴り蹴り、ガソリンをぶっ掛けて火を放ち、ビニシオが逃げ出すと勘違いした村人たちによって集団リンチの地獄絵と化してしまいました。そしてその映像が番組で放映され、マノロは一躍ヒーローとして称えられるようになった・・・
 とにかくこの前半の展開が凄い!『シティ・オブ・ゴッド』の衝撃や、パク・チャヌク監督作品の残酷描写にも劣らぬ迫力に圧倒されました。場内からは「うわっ」と声を上げる人も多く、悲鳴の臨場感も最大級。いきなり5点満点の評価を用意して集中していると、あれよあれよと評価が下がっていくのです。結局は、マスメディアの過剰報道や一人歩きした捜査と倫理の問題など、受け取る側で様々な提示された問題を考えさせられる映画なのでしょう。そして、「まさかあんなにいい人が殺人なんて・・・」とよく聞かれる犯罪者の二面性など、現実に起こっている事件をも想像してしまいます。個人的には、視聴率至上主義のマスコミ批判が印象に残りました。それと、情報源秘匿の問題ですよね・・・
(2006.4)


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