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誰が為に鐘は鳴る 1943 アメリカ
PAR
FOR WHOM THE BELL TOLLS
ストーリー  1937年のスペイン。政府の軍事輸送を止めるため鉄橋を爆破する計画にアメリカ人ロベルトが参加。
監督 サム・ウッド  原作:アーネスト・ヘミングウェイ
出演 ゲイリー・クーパー イングリッド・バーグマン エイキム・タミロフ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  冒頭から列車の爆破だ。明らかに模型とわかるので迫力はないけど、次の目標である鉄橋は壮大で美しい。
 橋の近く、山間に住む8人のゲリラ。リーダー格のパブロはやがて女リーダーのピラーにその座を奪われてしまう。アメリカ人ロベルト(クーパー)は娘マリア(バーグマン)とお決まりのように恋に落ちる。「キスの仕方がわからないの。鼻が邪魔だわ」
 橋を爆破するのに反対するパブロ。スペイン内戦当初は尊敬に値するほど勇敢な男だったのに、今は飲んだくれ。皆から「殺せ」と言われるほどだったのだ。そして5月だというのに雪が降ってきた・・・爆破計画はどうなるのか・・・
 仲間割れとなるかと思ったら、なんとか計画を実行できた。しかし援軍に届けた手紙はやや遅かった。彼らだけでの実行。戦車がやってくる。ファシスト兵は大勢。しかも起爆装置はパブロが壊してしまった・・・あとは撤退するだけとなったのに、ロベルトだけが爆撃を喰らってしまう。マリアに先に行かせるロベルトの心情。あぁ苦しい・・・
 バーグマンの美しさはファシストに髪を剃られ、暴行を受けたことによってますます磨きがかかったのか。3日間の恋なのに人生すべてをかけるよう。甘ったるいけど、尽くすタイプ。

1943年アカデミー賞助演女優賞(カティーナ・パクシヌー)
同作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、撮影賞、作曲賞、劇・喜劇映画音楽賞、室内装置賞、編集賞ノミネート
1943年ゴールデングローブ賞助演男優賞、助演女優賞
(2007.10)

だからワタシを座らせて 2006 日本
sazanami
ストーリー  メルマガやブログで話題を呼んだ『通勤電車で座る技術』を基に、通勤電車で繰り広げられる座席争奪戦を描き、出会う二組の男女の恋物語。
監督 市川徹
出演 田村英里子 六平直政 松田優
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  久々に会った恋人に脚がむくんでると言われたため、電車で座ることに努力する田村英里子。いかつい体格のため席を譲ってもらえない松田優(結婚10年目子供なし)・・・彼は顔に似合わず過敏性大腸症候群のため各駅のトイレをしっかり把握している。一方、家庭内別居中の六平直政はメガネの若い社員(朝倉えりか)が毎朝座れないのを気にしていた。
 テクニックを伝授する姿とか面白いし、ウンコくさい松田優がなんともいい。元学生運動の闘士だったというおばさんの設定が活かしきれてないし、恋人に振られてからの展開が面白くないなぁ・・・前半が良かっただけに残念。
(2008.9)

ダークナイト 2008 アメリカ
ワーナー
THE DARK KNIGHT
ストーリー  『バットマン・ビギンズ』の続編
監督 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベイル マイケル・ケイン ヒース・レジャー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★
コメント  ランボルギーニが地味ですかぁ・・・
 今年もDCコミックがマーベルコミックに押され気味なのかな〜と、若くして急逝したヒース・レジャー最後の演技だけを楽しみに、それほど期待もせずに先行上映を鑑賞です。ジョーカーが最大の敵であることはわかっていながらも、北京オリンピック直前に中国人のボス・ラウ(チン・ハン)の悪党ぶりにハラハラさせられた序盤。お、あれはエディソン・チャン?などと、呑気にスクリーンを眺めていました。
 出演者全員が迫真の演技。ヒース・レジャーは今年のアカデミー賞助演男優賞が当確だと思えるほど(メイクアップ賞も獲るかな)。ゲイリー・オールドマンはいい感じの警官役だと感じつつ、ゴッサムシティへ新しく赴任した地方検事のハーベイ・デント(アーロン・エッカート)に部下の汚職について文句を言われたことによって、ある映画を思い出しました・・・その後に登場するジョーカーがコートに手りゅう弾を隠し持ってたことで、どこかにジャン・レノが出演してるんじゃないかと凝視してしまったくらいです。まぁ、そのくらい出演俳優が豪華だったということで・・・
 かつてのティム・バートン版『バットマン』に比べると、かなり現実味のある世界観。それに、超ハイテク化していて、大金持ちならではの発想でそれらを駆使するところが面白い。特に指紋採取するからと、鑑識係が到着する前に弾痕のある壁を切り取るエピソードには驚き!。全体的には152分もあるのに、詰め込み過ぎ感と尻切れとんぼ感が随所にあるけど、そのおかげでサプライズ感もたっぷりでした。
 中盤において、検事アーロン・エッカートが「俺がバットマンだ」と発言するシーンで涙がこぼれるほどだったのですが、そこで“二面性のある人間”という伏線によって思わぬ展開へと持っていく。復讐することは何も生み出さないというメッセージも聞こえてきそうだったし、闇のヒーローと光のヒーローとの対比、それにジョーカーの仕掛ける人間総悪人化に対して人間性善説というテーマに心揺さぶられました。二隻のフェリーに仕掛けられた爆弾・・・とにかくこのエピソードが最も印象に残ります。
 ラストシーンも考えさせられました。「悪いのはすべて俺だ」と言わんばかりに去ってゆくバットマン。歴史上にもこうやってヒーローとして祀り上げた人物が多いことでしょうけど、それが平和利用されるのならいいことなのか・・・答えが見つからないまま続編へと繋がるんだろうな。

(2008.8)

打撃王 1942 アメリカ
セントラル
THE PRIDE OF THE YANKEES
ストーリー  ニューヨーク・ヤンキースの連続試合出場の記録を作ったルー・ゲーリックの伝記映画。
監督 サム・ウッド
出演 ゲイリー・クーパー テレサ・ライト ベイブ・ルース
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  14年間で2130試合連続出場記録達成!凄い男です。ベイブ・ルースの背番号3とそれに続くゲイリー・クーパーの背番号4。アベックホームランを打つと盛り上がっただろうな〜と思いながらも、入院中の少年ビリーにホームラン2本を約束する男意気。最後には泣けてくる・・・
 貧しい家庭に育ち、母親はヘンリー・ルーに大学を卒業して技師になってもらいたかった。本人もその気だったのにいつのまにか大リーガーへ・・・
 細かなエピソードひとつひとつに興味深いものがあるけど、やはり妻となったエレノアとの夫婦愛がよかった。初試合で横たわるバットに足を取られすっころんでしまったルーのコミカルな部分もいい。それにしても若死にしてしまうと、ここまでいい人に扱われているんだと不思議にもなるけど、こんなものなんですね。

1942年アカデミー賞編集賞
同作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞、原案賞、撮影賞、作曲賞、音楽賞、室内装置賞、特殊効果賞、録音賞ノミネート
(2007.2)



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