ターナー&フーチ/すてきな相棒 | 1989 アメリカ TS=WB TURNER & HOOCH |
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ストーリー | 小さな港町の潔癖症の警察官スコット・ターナーは、飼主が殺されたという行きがかり上、フーチという犬を預かることになった。 | |||
監督 | ロジャー・スポティスウッド | |||
出演 | トム・ハンクス | メア・ウィニンガム | クレイグ・T・ネルソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 冒頭のランニングマシーンのトム・ハンクスは『ポーラーエクスプレス』のメイキングを思い出してしまう(笑)警官の相棒は『ダイハード』のパウエル警官を演じていたレジナルド・ヴェルジョンソン。彼のようにファ、ファ、ファと笑いたいところだが、笑えない前半。フーチは汚いし、ヨダレが気持ち悪いんですよ〜 犬を使って麻薬組織を追いかけるという単純なストーリーになったけど、イマイチ笑えない。もっとドタバタにしても良さそうだし、女性獣医とのロマンスもトム・ハンクス本人の面白さを半減している原因になってる。クライマックスなんて、普通の刑事ドラマだし・・・犬可哀想だし。 (2005.11)
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ダニー・ザ・ドッグ | 2005 フランス/アメリカ アスミック・エース UNLEASHED DUNNY THE DOG |
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ストーリー | 5歳のときから高利貸しのバートに闘犬として育てられたダニー。ある日、骨董品倉庫で盲目のピアノ調律師サムと知り合い、音楽に興味を持つ。事故のおかげで抜け出して・・・ | |||
監督 | ルイ・レテリエ 製作:リュック・ベッソン、ジェット・リー | |||
出演 | ジェット・リー | モーガン・フリーマン | ボブ・ホスキンス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 『バットマン ビギンズ』では健康体、『ミリオンダラー・ベイビー』で片目を失明し、今作品では両目とも失明・・・ 荒唐無稽な漫画のような設定だ。5歳の時、バート(ボブ・ホスキンス)に拾われて、それ以来闘犬のように育てられてきたダニー。首輪を付けられている時はおとなしいが、それを一旦はずされ「殺せ」と耳打ちされると殺人マシーンのごとく相手を叩きのめす。首輪をつけられている映画といえば、『バトルランナー』や『バトル・ロワイアル』等々、監禁もの以外では闘わせるという内容が多いように思う。この映画では、闘えば安心して観ていられるほど強いが、徐々に人間らしさを取り戻していく主人公をカンフーの達人ジェット・リーが演じている。しかしアクション重視ではなく、悲しい人生を送ってきた人間の内面をクローズアップしているのです。 盲目の調律師サム(モーガン・フリーマン)、義理の娘ヴィクトリア(ケリー・コンドン)と奇妙ではあるが暖かい家族のような生活をはじめたダニー。アイスクリームのエピソードや、サムと並んだときに見せる少年のような表情のダニーがとても微笑ましいのです。また、最初は首輪をしたままのダニーだったが、心が通い合ったと思われたときにヴィクトリアがはずそうとする瞬間はゾクゾクし、「何が起こるんだ」と緊張感が高まりました。激しいアクション、悲しい人間ドラマ、暖かい家庭と楽しいギャグ、これらの様々な要素で観客に人間らしい喜怒哀楽を感じさせる映画かと思います。 好きなシーンは、『アンドリューNDR114』を思い出させるような「カルメン」を連弾するところ。アイスクリームを初めて食べたときの顔。クローゼットに二人を隠すシーン。そして、モーガン・フリーマンがキレる瞬間。鑑賞時には、人間らしく笑ってあげましょう。 (2005.6)
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他人の顔 | 1966 日本 東宝 |
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ストーリー | 顔に大火傷を負った男が妻に嫌われていたこともあって、精神科の医者に他人の顔をモデルに仮面を作ってもらった・・・ | |||
監督 | 勅使河原宏 原作・脚本:安部公房 | |||
出演 | 仲代達矢 | 京マチ子 | 平幹二郎 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 深海魚がグロテスクであるように、顔のない男が支配できるのは暗闇の世界だけ。包帯い包まれた男は妻に向かって顔の講釈をする。 途中、火傷で半分ケロイド状になった女性が精神病院内で歩く姿も印象的だったけど、そこに田中邦衛がいたような。 どうして井川比佐志の顔をモデルに仲代達矢になってしまうのか・・・とにかく包帯を取ってからの満足感は大きかったんだろうなぁ。同一人物であるかどうかを色んな人に接して実験していく。精神薄弱の市川悦子だけは見破ったようだが、会社の秘書だけは全く気づかない。そして、「他人になりすまして女房を誘惑する」という計画を医者に打ち明ける。姦通が簡単すぎると怒る男。しかし妻の京マチ子は気づいていたのだ・・・京マチ子の裸体がまぶしかったりする。虚しくなった末に「俺は他人なんだ〜」と叫びながら痴漢行為に走る男。「うちの病院から逃げ出した患者」だと言って引き取りにきた医者も、最後に彼に刺されてしまう・・・ “自由”なんだとか青臭い台詞で締めくくられたのが残念だったけど、ケロイド女性(入江美樹)のエピソードが随所に挿入されていたの評価できる。こちらは兄と一緒に旅館に泊まり、入水自殺する物語だが、兄にしか接吻してもらえない彼女の心理描写と最後に干上がった動物の抽象的なショットが面白い。 1966年キネ旬ベストテン5位 (2007.3)
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ターネーション | 2004 アメリカ 日本ヘラルド映画 TARNATION |
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ストーリー | 31歳の無名の俳優であるジョナサン・カウエットが、ジャンキーだった時代やゲイであることをカミングアウトし、入退院を繰り返す母と養祖母との絆を描いた自己ドキュメンタリー。 | |||
監督 | ジョナサン・カウエット | |||
出演 | ジョナサン・カウエット | 母レニー | ローズマリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 制作費が218ドル!こんなに安い制作費の映画は今まで観たことがない。 “ターネーション”の意味は、天罰、破滅、地獄に落ちる、永遠の断罪。監督・俳優・脚本・撮影・編集をすべてジョナサン・カウエットという31歳の無名俳優が作り上げたドキュメンタリーです。母親レニーの悲運、幼き頃にDVを受けたトラウマ、ヤク漬け、ゲイ・・・人生は転落するためにあるかのように凄まじい生きざまを演じたジョナサン。コツコツとセルフ撮影してあった映像をコツコツと自宅のPCで編集し、思いっきりハイコスト・パフォーマンスにしてあります。だからといって、安っぽい映像にもなってないし、かなり凝った編集になっています。 前代未聞の低予算といっても、音楽は一流ミュージシャンの曲を使っているし、色んな映画の映像を拝借していたりします。製作総指揮にはガス・ヴァン・サントやジョン・キャメロン・ミッチェルの名前もクレジットされている。とにかく低予算でも映画が作れるといった事実に驚かされ、大物に認められれば広く公開もされる。映画制作を志す若い人も勇気づけられることでしょう。 ジャンキーの映画は堕落の一途であることが多いため好きにはなれないジャンルだったのですが、セルフ・ドキュメンタリーということもあって、最後には清々しい気分にもさせてくれる再生がテーマの映画だったかと思います。しかし、もう一回観たいという気持ちにはさせてくれません(笑) 2004年インディペンデント・スピリット賞ドキュメンタリー賞ノミネート (2006.1)
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