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劇場版 闘え!ドラゴン1 電光石火 1975 日本
宣弘社
ストーリー  風吹流空手道場の恩師・風吹海山の死を聞きつけたドラゴンこと不知火竜馬は、10年ぶりに第二の故郷・香港の土を踏んだ。だがそこには、殺人結社シャドウの刺客たちが待ちうけていた
監督 田村正蔵、外山徹
出演 倉田保昭 府川房代 赤塚真人
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  香港の空港に降り立つ竜馬(倉田)。「帰ってきたか・・・」と双眼鏡を見てつぶやく悪人“赤い虎”(ヤン・スー)。そして、子供連れの夫人から「助けて」とメモをもらう。いきなり男(ブルース・リャン)と闘う竜馬なのであった。
 それまでも香港カンフー映画で活躍していた日本人アクションスター。カンフーブームに乗っかっていきなりのTVドラマ化に夢中になってしまった。『Gメン75』のメンバーとしてのほうが有名だったけど、隠れた名作だったように思う。戦争孤児が武道の名人に育てられたという設定だ。海山の娘・リカ(府川)に出会い、師の弟子・武蔵小次郎(赤塚)とも知り合う。
 ブルース・リーにヌンチャクを教えた男としても有名な倉田保昭。ヤン・スーは『燃えよドラゴン』にも登場していたが、いきなりヌンチャクで対決だ。
 あっさり倒したドラゴンだったが、慈善家リン一家を狙うシャドウの存在を知った。次なる敵は吹き矢の名手“紫の蛇”(チャン・ロウ)。マカオでの対決で勝つが痺れ薬を打たれ、ブルース・リャンに助けられる。彼はインターポールの捜査官でマジン・リャンと名乗る。その間、香港では“紅さそり”がリン・カイメイを狙っていた・・・催眠術で自殺させようとしていた寸でのところで助ける。と、またもや逃げられ罠にかかるが、いいところでリャンが助けに来てくれる!またもや紅さそりとの対決。なんと右拳に鉄の爪を装着するじゃありませんか(笑)『燃えよドラゴン』風です。
 そして日本に帰るドラゴン。戦いの舞台は日本になったのだ。シャドウの手下“青い目”が待ち構えていた。組織を抜けた“吹き矢の留吉”を助けるが、今度はスタジアムでの決闘。ヒッピー風でにゃーにゃー言ってるのに意外と強い。なんだか『ドラゴンへの道』風だなぁ・・・
 ストーリーはちょっと飛んで慈善家のチャーリーが狙われるという情報によりマニラへ向かったドラゴン。留守中にリカと小次郎がシャドウの手下に襲われる。赤塚真人のヌンチャクも見られる。マニラの敵は“茶色のやもり”(笠達也)。
 シャドウの組織ってのは『仮面ライダー』の書ッカーそのものだし、孤児を育てるのは『タイガーマスク』に似てるなぁ・・・

#1「ドラゴン香港に飛ぶ」 #2「ドラゴンの敵は紫の蛇」
#3「悪魔の使者は紅さそり」#4「ドラゴン対黒い豹」 #10「ドラゴン、マニラの死闘」を再編集した。('74年)
(2009.1)

劇場版 闘え!ドラゴン2 危機一髪 1975 日本
宣弘社
ストーリー  大河原英造(玉川伊佐男)に「ドラゴンに援助するな」と黒い豹から脅迫電話が入る。空手道場には早瀬竜子(温碧蓮)という女の道場破りが現れる。父親がシャドウに殺され、一緒に戦いたいと申し出る・・・
監督 田村正蔵、外山徹
出演 倉田保昭 府川房代 赤塚真人
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  いきなり変なおっさんとの闘い。ドラゴンを殺れとは命令されてなく、勝手な行動だったためにボス“黒い豹”に抹殺される。話が飛び飛び。敵は空手四天王と名乗る4人。いつの間にか女ドラゴンと呼ばれていたが、その正体は最初に倒した“だんだら狼”の娘“まだら狼”だったのだ。俺は殺しちゃいない!と叫ぶドラゴンだったが、組織の非情さがわかるシーンですね。その優しさにふれ、組織を去っていくまだら狼。このあたりをじっくり見たかったな。
 香港からやってきて“海嵐”に片腕を奪われた武術家“烈風”。二人ともシャドウの一員でドラゴンと戦いたかったのだが、武術家の誇りを感じさせるエピソード。『片腕ドラゴン』へのオマージュなのだろうか。
 次なるは娘・由里(丘野かおり)のために組織を抜けた“黄色の海蛇”(穂高稔)。中華街に住み、アイスクリームを売って平穏に暮らしていたのだ。とにかく誘拐が得意なシャドウ。彼の娘をさらって竜馬と戦わせようとするのだ。丘野かおりが可愛い・・・
 次は“褐色のうつぼ”。トンファ使いで“トンファーのうつぼ”とも呼ばれている。強そうなのにスクラップ工場でドラゴンを殺そうとしたずるい奴(笑)。このときのドラゴンのセリフが「俺は自分の意思で眠ることも起きることもできる」だ。あっという間に暗殺の矛先を大河原に変えてしまう。一行は榛名富士へ。ここで登場するのが大河原の秘書・吉行理沙(みやびヒコ)。うつぼを倒すと、「生きてこの榛名から出さん」と黒い豹が姿を現す・・・顔はストッキングで覆われていてわかんない。
 いよいよ黒い豹との対決もあと少しのところで逃げられる。一方、理沙に連れられていった小次郎は彼女の正体が黒い豹のスパイだと告げられる。またしても人質。コメディアンぶりを発揮した赤塚真人でしたが、蹴ったナイフが運よく理沙に刺さり、倒してしまう。それにしても助清マスク、黒い豹、『20世紀少年』のともだちと、白いマスクが変遷するんだなぁ・・・
 黒い豹の正体は大河原だった!敵の正体が実は味方だったというのは王道なんでしょうけど、ダイジェスト版でそれをやられても、唐突感は否めない。こんなの劇場で観ても、観客は呆気にとられるだけでしょう。と、大河原と理佐は普段何をしてたのでしょう?というか、彼の目的がさっぱりわからない。表は慈善家、裏では悪行。その秘密結社シャドウが慈善家を殺すことが目的だったんだし・・・意味わからんぞ。

#7「ゆけドラゴン!悪魔の島へ!!」 #22「香港から来た凄い奴」
#12「シャドウ 死の案内状」 #14「ドラゴン危機一髪」 #15「黒い豹は誰だ?!」を再編集した。('74年)
(2009.1)

劇場版 闘え!ドラゴン3 必殺拳 1975 日本
宣弘社
ストーリー  黒い豹は倒され、新たな敵が現れる・・・
監督 外山徹
出演 倉田保昭 府川房代 赤塚真人
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★
コメント  まずは“銀のかまきり”が登場。前作では黒い豹が死んでいるけど、いきなり第5話からなので後姿と声だけ登場する。裏切り者がいるらしく、東浩二(潮哲也)が登場。狙われていた日下部姉弟を殺したと告げるが、彼こそが裏切り者で、警視庁の刑事さんだったのだ。
 次なる敵は“疾風”(安岡力也)。武藤小太郎(赤塚真人の二役)と間違えて小次郎が襲われる。そして小次郎を身代わりにして豪邸お坊ちゃん暮らしを体験。赤塚のコメディアンぶりが存分に発揮される。
 次はシャドウの運び屋を狙う殺人ライダー。銃を使って殺し屋を殺していく。シャドウから電話で呼び出しがかかり、“木枯らし”(沢村忠)が「休戦しよう」と申し出る。共闘で“マグナム”と相対するが、実はマグナムは木枯らしの弟だったのだ・・・
 次なる敵は気配を消してしまう、太極拳の使い手“旋風”(岡崎二郎)。「幻の拳法と聞いていたが・・・」などと言うけど、この頃は太極拳ってメジャーじゃなかったのね。決闘の舞台は富士急ハイランド。
 山口百恵の曲がBGM。東京タワーの望遠鏡で殺人現場を目撃した小次郎。現場にかけつけると自殺で片づけられた。犯人は“つむじ風”(平泉征)。若い・・・そして怖い。「黒い豹は日本支部の部長にすぎないんだよ」・・・新しいボスは“闇の眼”(堀田真三)。誘われるまま闇道場へ・・・
 「兄弟子〜!」と叫ぶ小次郎が印象的だ。この3作目は日本で公開されず、香港のみの公開だったらしい。売れたのでしょうか・・・前作以上に編集がバタバタだ。しかし、美味しいゲスト陣。沢村忠なんて滅多に見れるもんじゃない。

#5「恐怖の銀かまきり」#17「怪異魔人拳!!」
#21「黒い殺しのライダー」#19「敵は最強太極拳!」#16「恐怖の闇道場」を再編集した。('74年)
(2009.1)

劇場版 闘え!ドラゴン4 絶体絶命 1975 日本
宣弘社
ストーリー  空手チャンピオンの五条がさらわれ、病気の弟をえさにシャドウに誘われる。その弟は医者の久利彦左衛門(三谷昇)の患者だった。
監督 田村正蔵、外山徹
出演 倉田保昭 府川房代 赤塚真人
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  汚い金も綺麗な金も同じ金だ!あっさりと殺し屋を承諾し、その場で“山津波”と名付けられる。弟の手術代のために・・・今回は小次郎が大活躍。弟を助けだしたのだ。山津波との決着はつけないところがスポーツ精神に乗っ取った美談。日本人好みのエピソード。
 いきなり8話に戻る。『燃えよドラゴン』のような孤島“悪魔島”。そこのリーダー格はハリマオ風の“緑の蜘蛛”。逃げ出した一人の情報。隼人(南條竜也)という同門の2番弟子とともに闘うことを決意するドラゴン。まずは一人で対決するが、やられそう。機転を利かせた小次郎のメガホンによって敵は退却。やがて隼人の情報によって悪魔島に乗り込むことになった。前後編として作られているため、ちょいと長いエピソード。実は緑の蜘蛛は隼人だったのだ!そして、マジン・リャンが到着・・・するはずが劇場版ではカット・・・おいおい。全体的に『仮面ライダー』そっくりだ。
 一人の老人が久利医院に訪ねてきてシャドウに狙われてるので守ってくれと言ってきたが、じつはそれがボス“暗闇の虎”だった。シャドウが日本から撤退するので、最後にドラゴンと決着をつけようと言うのだ。決闘は引き分け。相当手強い敵だった。拾った地図により伊豆大島へ向かう一行。ドラゴンも最後の戦いになると予感。ここでh“風神”、“雷神”、“水神”、“火神”の四人が相手。4つの地図にはシャドウの隠し財産があるらしいのだが、一体誰が埋めたんだろう。
 4本を二日かけて一気に見た。どうせなら劇場版じゃなくてテレビシリーズを一気見するほうが良かったな。金太郎マークか派手な服の小次郎。白い拳法着?のドラゴン。印象に残りはするけど、結局シャドウの目的ってのは全て金目当てだったのか。飛び道具は使わず、自殺や病死に見せるように殺すという手口。われらがドラゴンは悪人であっても殺さない主義。最終回には世界各地のシャドウと闘うために飛行機で旅立つドラゴン・・・むむむ

#24「空手チャンピオンを狙え!!」#8「危うしドラゴン!絶体絶命!!」
#9「怪奇!闇空手!」#25「逆襲!暗闇の虎」#26「ドラゴンよ さらば」を編集した。('74年)
(2009.1)

ただ、君を愛してる 2006 日本
東映
ストーリー  
監督 新城毅彦
出演 宮崎あおい 玉木宏 黒木メイサ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★ ★★★★ ★★★
コメント  宮崎あおいが演ずるアラレちゃん。難病らしいけど、則巻博士の手抜きでしょ・・・
 『恋愛寫眞』という映画があった。劇場では観なかったのですが、松田龍平の下手さにはずっこけてしまいそうになりました。たしか、彼が英語をペラペラと喋るシーンがいっぱいあったと記憶しているのですが、それが日本語なのか英語なのかもわからないほど日本語チックだったはずです。今作はリメイクなのかアナザーストーリーなのかよくわからないのですが、登場人物の名前も一緒だし、結末も同じなので、ストーリー構成変更と難病というエッセンスを加味しただけのようでした。
 それで、つまらなくなっているかというとそうではなく、宮崎あおいの演技が上手すぎるので、いい映画だと騙されてしまったという気分にさせてくれるのです。まず、主人公瀬川誠人(玉木宏)との出会いは良かったです。横断歩道を渡ろうと里中静流(宮崎)が手を上げる。「バイチャッ」と言わんばかりに車道に飛び出してしまうと、そこで映画が終わってしまうか、SFアクション映画となるところでしたが、その戸惑う彼女を誠人が写真に撮るのです。写真にはじまり、写真に終わる。プロットが似ていると言われる『虹の女神』は8mmでしたから、そう考えるとますます似てきます。
 なぜ難病モノがもてはやされているのかわかりませんが、今回は相手の玉木宏もアトピーなのでしょうか、皮膚病を患っていました。彼が子供の頃から塗り続けているという塗り薬は臭いがしないのに、異常に気にしているということで、これが大学の友達との関係でいい味付けになっていました。そして出てこないけど、宮崎あおいの弟(名前はガッちゃん?)も遺伝性である難病に冒され死んでしまったという設定でした。成長すると死んでしまうとか・・・よくわかりませんでした。
 『恋愛寫眞』と比べて一番良かったのは、英語学科に在籍するにも拘らず、無理に英語を使わなかったことが挙げられるでしょう。大学の授業もイラクの話ばかり。英語が出てくるのは誠人がニューヨークに渡った時だけです。静流はフランス語学科だったのに、修行先をアメリカにしたというのも潔い。だけど、脚本の中に「全然〜」という言葉が計3回出てきたのですが、「全然」には否定語を伴うという原則を守っているのは1箇所だけ。日本語が苦手だったのかもしれませんが、観客は若い人が多いのだから、ここは要チェックです。
 などと否定的な見方をしていたわけではなく、純粋に彼らの悲しい恋愛を堪能したのです。特に「生涯1度だけのキス」なんて言葉には泣けてきましたですよ。ほんとです・・・
(2006.10)

忠直卿行状記 1960 日本
大映
ストーリー  越前松平家、槍試合で白軍大将となった忠直。家来が自殺したことによって、思い悩む。
監督 森一生  原作:菊地寛
出演 市川雷蔵 小林勝彦 山内敬子
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  小野田の切腹によって、家来が今まで尽くしてきたのは武将たちに追従してきたためだったのか・・・と苦悩する忠直。また、金で雇われた女とは寝たくないと悩む忠直。 かつての側室であった志津に迫る殿様忠直。
 妻を奪われた者は4人目だというほど御乱行ぶり。真田雪村の首を取ったという過去の実績面影も見る影もない。かっこよい雷蔵がどんどん恐ろしい形相になってくる。
 音楽が伊福部さん。なんとなくゴジラに似ています。
(2006.5)

立喰師列伝 2006 日本
東北新社=Production I.G
ストーリー  歴史の闇で、炎に名を刻んだ者たちがいた。あらゆる飲食店を震撼させた伝説の仕事師。奴らこそ「立喰師」。
監督 押井守
出演 吉祥寺怪人 兵藤まこ 石川光久
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★★ ★★ ★★
コメント  『イノセンス』の衝撃から早2年。押井映像を期待して観ていたのに、面白かったのはナレーションだった。
 スーパーライブメーションなどとカッコいいネーミングの技法による撮影らしいけど、静止画像を3Dの板に貼りつけていったようなもの。フラッシュなどでも似たようなモノが作れそうな気がする(そんなに簡単じゃないけど・・・)。
 途中まではその独特の世界観を楽しむことができるのですが、上映時間も104分だし、列伝ということで8人もの立喰のプロがいるし・・・小難しいが聞き惚れてしまいそうになる山寺宏一のナレーションに集中すると、目を閉じてしまうのです。これも静止画像を多様しているため、目を開けてなくてもいいやと思わせるからなのでしょう。しかし立喰いのプロが登場する度に爆音とともに戦闘機の映像が現れるものだから、見逃してしまうことでどうでもよくなってくるのです。
 吉野家は予知野屋と名を変えているのに、ロッテリアはロッテリアなんかい!などと考えているうちにあまりのばかばかしさに吹き出してしまいそうになる。などといった面白さもそう長くは続きません。なにしろナレーションの内容が難しいもので、単語を一つ一つ吟味するうちに眠くなってくるのです。
 あぁ、それにしてもケツネコロッケのお銀が美しい・・・蕎麦屋に入ったらこれにしましょ♪
(2006.6)

タッチ 背番号のないエース 1986 日本
東宝
ストーリー  明星学園に入学した上杉兄弟。弟和也は野球部に入部するが、兄達也はぶらぶらしてボクシング部に入部させられる・・・
監督 杉井ギサブロー  原作:あだち充
出演 三ツ矢雄二 難波圭一 日高のり子
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★
コメント  普通のスポ根もの野球アニメとは違い、恋愛劇を中心としたこの作品は珍しかった。しかも甲子園行き直前の準決勝なんて、熱の入った投手戦のはずなのに・・・ゆるく勝った。
 コミックもそうだったが、ゆるい展開をそのままアニメにした雰囲気。宮崎アニメや動きの激しいものを見慣れていると、あだち作品がぬるくてしょうがなくなる。とりあえずTVアニメは最初だけ見てやめたけど、映画版も一緒だった・・・ほとんど紙芝居。しかもテレビ版とも違う展開。和也が交通事故で死んでから達也が決勝戦のマウンドに立つ。途中で選手たちも気づきながら、没収試合になってもいいから勝とうとする・・・んで、簡単に勝っちゃう。この有り得なさすぎる展開は野球好きをバカにしてるんでしょ・・・
 霊安室で達也が南に言う台詞もないし・・・「死」というものを表現したくなかったのか・・・
(2007.3)

タッチ2 さよならの贈り物 1986 日本
東宝
ストーリー  和也の墓に新田が御参りに来ていた。「和也に代わってお前が戦え」とハッパかけられる達也。一方、麻倉南は新体操部とのかけもちを始める。
監督 杉井ギサブロー  原作:あだち充
出演 三ツ矢雄二 日高のり子 井上和彦
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  「和也の球じゃなくて、お前の球を投げろ、達也!」という新田。わざわざ達也が二塁打を打って危険な三盗しての会話だ。和也の球とかどうとか言ってるけど、どちらも達也が投げているんだ。ちょっとしたフォームの違いのことか?それにしても一年前の没収試合では簡単に打ち取ったんだから、新田も成長したってことだな。須見工はこれで2年連続甲子園。
 流れとかストーリーとかだけをとってみても1作目よりはいい出来だ。しかも新田との勝負には映画っぽいアングルやカットを配置して、緊張感もあった。
(2007.3)

タッチ3 君が通り過ぎたあとに 1987 日本
東宝
ストーリー  3年生になった達也たち。西尾監督が入院してしまい代理監督柏葉英二郎が赴任してきた。西尾監督の間違いだったのか、彼は英一郎の弟で、明星学園に除名させられた復讐に来たという悪い噂も・・・
監督 杉井ギサブロー  原作:あだち充
出演 三ツ矢雄二 日高のり子 田中秀幸
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★ ★★ ★★
コメント  ヤクザっぽい監督がクローズアップ。南も新体操部を辞めマネージャーに復帰する。かなりスポコンものの雰囲気になってきた。復讐に来たという噂が頭をよぎる。
 一回戦。復讐鬼の監督は達也を外野に回して、控えの選手をピッチャーにしてしまったのだ。辛勝した一回戦後、英二郎の話を英一郎の奥さんから「暴力事件を起こすような人ではない」と聞かされた南。
 決勝戦は再三の対決となる須見工。瀬戸際の連続というハラハラドキドキの展開。復讐というのは一体なんだったのか、それすらよくわからない監督。7回になるまで何も指示を与えなかったが、突如確率論で打球を絞らせる。映像的には2作目から戻って平凡な作りとなっていたけど、野球らしい試合運びに上手く緊張感を保たせる。
 しかし、良かったのはこの決勝戦の展開だけ。バーベルを持たせうさぎ跳びさせるとか、新田が花形のようにも思えるし、かなり『巨人の星』を参考にしてあるような気がする。
(2007.3)






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