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タッチ・オブ・スパイス 2003 ギリシャ
ギャガ・コミュニケーションズ
A TOUCH OF SPICE
ストーリー  2003年、アテネ。天文学を教えるファニスはヴァシリス祖父ちゃんがイスタンブールからやってくるとの知らせに驚かせる準備を始めたが、当日になって重い病で倒れたとの連絡が入った。そして1959年の少年時代の記憶が蘇る・・・
監督 タソス・ブルメティス
出演 ジョージ・コラフェイス タソス・バンディス マルコス・オッセ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  いきなり授乳中のオッパイ映像でビックリ。エロい映画なの?と心配になる。
 1959年のコンスタンチノーブル(現イスタンブール)。スパイス店を営む祖父の家で幸せな毎日を過ごしていたファニス。祖父の教えから学んだことはスパイス学が天文学をも内包するということ。どうやって、こういう考えになるのかわからない。地名とスパイスを関連付けて教えたり、「シナモンは豊満な女性」とか言ってたのに・・・と、故郷を離れるときに教えてくれたお祖父ちゃん。「目に見えないものを語れ」という説得力のある言葉。星もそうだし、料理のスパイスだってそうだ。幼い少年ファニスに対し、言葉にはしなかったがトルコ人とギリシャ人との対立という政治的なこともそうなのだろう・・・
 ファニスの一族はギリシャ系。首都はアンカラに移されていたが、トルコ共和国の最重要都市コンスタンチノープル。トルコ・ギリシア間でキプロス問題が起こり、ギリシャ系住民が迫害されつつあったのだ。
 1964年、アテネ。7歳になったファニスは悪魔憑きと言われるほど料理の天才だったが、男の子と遊ばない問題児だと教師から言われ、台所に入ることも禁止されてしまった。よくわからないけどボーイスカウトに入れられ、売春宿でシェフと呼ばれるようにもなった・・・
 人生で最初に味わうのが砂糖とミルク。初恋の少女サイメとは強制退去となって以来一度も会わなかったが、祖父の死をきっかけに再会。結婚して娘もいるが、夫とは別居中だという。そのままイスタンブールの大学で教授職に就くのだが・・・このデザートの終章では英語に変わってる。結局はファニスの一途な恋物語のようになってしまうが、やっぱり『ニュー・シネマ・パラダイス』を意識したものだったのかな・・・
 それでも基本ストーリーの中の“見えない”テーマ。これがギリシャ人だったら伝わってくるんだろうな。トルコ人とギリシャ人の見えない壁。「イスラム教に改宗すれば留まってもいい」と言われた父親が涙で語るシーンもよかったし。よくわからなかったけど、サイメもトルコ系だったんだろうな。なぜ会わなかったのかと聞かれたときに「会うと、いずれまた別れるのが辛い」と言ったファニスの心の奥底も民族問題が原因のような気がする・・・この映画がギリシャでは『タイタニック』に次いで観られているのもそのためかもしれません。

歴史:東ローマ帝国の首都、1453年にオスマン帝国に占領され遷都。コンスタンチノープルとなる。
(2009.1)



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