Dear Friends ディアフレンズ | 2006 日本 東映 |
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ストーリー | カリスマ素人モデルとして好き放題やっていた女子高生リナは突如襲いかかる病魔によってどん底に突き落とされる。しかし、彼女を友達だと慕ってくれる女の子や同級生マキによって・・・ | |||
監督 | 両沢和幸 | |||
出演 | 北川景子 | 本仮屋ユイカ | 黄川田将也 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | ホタル、なんで死んでしもたん・・・ 21世紀最低の邦画だと考えている『DeepLove』のYOSHIの作品である。もしかすると感動できる映画なのかもしれないと、地雷を踏んでもいいという投げやりな気持ちでの鑑賞でした。しかし、序盤でまず思ったのは「あ、映画になってる」でした。彼も若干大人になったのであろうか、映画は映画の専門が作るべきだとして、クレジットされてるのは原作だけ。とは言っても、台詞などは不自然さが残るし、北川景子と佐々木麻緒以外の演技には疑問符が残ります。 これはもう北川景子のための映画。カリスマ素人モデル、クラブクイーンとしてもてはやされわがまま邦題の主人公リナ役だ。ダンスシーン、病魔と闘うシーン、そしてラブホテルでのシーンでは身震いしてしまうほどの迫真の演技でした。さらに、ひょっとして抗がん剤の副作用である髪の毛が抜けた頭も・・・と思うほどリアルなヅラ!来年の日本アカデミー賞では新人賞とメイクアップ賞は確実だ・・・と、調べてみるとメイクアップ賞はありませんでした。 「友達は利用するためにある」、「友達なんていらない」、とにかく“友達”という単語が100回くらい登場したんじゃないかと思えるほど強調していました。その“友達”という言葉が出てくる度にビクついていた観客の女子高生たち。大杉漣が登場したときには笑っていた彼女たちも友達攻撃によってズルズルと鼻をすすり始めます。男の観客はというと、「本心を見透かされたかもしれない」と感じるシーンがあるので、カップルで鑑賞される場合は注意が必要です。 基本的には難病モノ。本筋は慣れている人にとって新鮮ではないのかもしれませんが、主人公の設定がかなり凄いので見てみる価値はあるかと思います。ただ、大人の映画ファンならば、「友達だろ?」などと強調するようなシーンがあれば、「こいつ裏切るだろうな」とか「騙そうとしてるんだろうな」とか展開を想像してしまいます。あくまでも、この映画は女子中高生向けだということを念頭に置かねばならなりません。 (2007.2)
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D-TOX | 2002 アメリカ UIP D-TOX EYE SEE YOU |
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ストーリー | 警官からFBI捜査官に転向したジェイク・マロイは警官専門のシリアルキラーに最愛の恋人を惨殺されてしまう・・・ | |||
監督 | ジム・ギレスピー | |||
出演 | シルヴェスタ・スタローン | チャールズ・ダットン | ポリー・ウォーカー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 殺害方法も場所も毎回違う犯行。担当捜査官だけに「邪魔をするな」と脅迫されるが、手を引いても次々と殺人を犯すサイコキラー。「俺からはお前は見える(EYE
SEE YOU)が、お前から俺は見えない」などという無気味な言葉を残す・・・顔のどこかに“I
C U”の文字を・・・ 元警官が作ったという陸軍払い下げの療養所に入ったジェイクだったが、そこは雪深い山の中の孤立した建物。集団セラピーなどで10人が治療を受けていて、やがて一人二人と不審死を遂げる。陸の孤島と化した療養所に誰か殺人犯がいる!みな疑心暗鬼にかられ、マロイが疑われ独房に入れられる。 イギリスの警官は銃を携帯してないとかいうネタもあったけど、療養所にも持参してるとは。それにしてもつまらない。ホラー映画のように次々と襲われる恐怖感も生まれないし、サイコの雰囲気も伝わってこない・・・ (2006.9)
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デイジー | 2006 韓国 東宝東和 DAISY |
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ストーリー | アムステルダム。画家の卵であるヘヨンは待ち焦がれていた男性が現れたと思った。しかし、彼ジョンウはインターポールの刑事で、似顔絵を描いてもらいながら張り込みしていただけだった。ある日、殺し屋パクウィが彼女たちを守るために・・・ | |||
監督 | アンドリュー・ラウ | |||
出演 | チョン・ジヒョン | チョン・ウソン | イ・ソンジェ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 「パクウィを探せ」ゲームのようなオープニングだったけど、ラストには「ジョンウを探せ」ゲームもあったのだと気づきました。 三角関係の映画である。しかも主人公の画家の卵ヘヨン(チョン・ジヒョン)を愛する二人の男性はインターポールの刑事と殺し屋という両極端な設定だ。この設定だけで想像すると、因縁の対決、殺し合いなどと短絡的に考えてしまいがちですが、展開は偶然という“点”から過去の淡い想いへと繋がり、ヘヨンの怪我を軸とした殺し屋組織の陰謀の渦に巻き込まれていくラブ・サスペンス。などと書くと、壮大な大河ドラマをイメージするかもしれませんが、やっぱり単純な純愛ドラマです。 監督はアンドリュー・ラウ。『インタナル・アフェア』で独特の香港ノワールを確立したかのようでしたけど、これに韓流をプラスして、爽やか映像からドロドロ映像まで見せてくれる。まずは回想シーンの田園風景。それをアムステルダムで似顔絵を描いているときに、インターポールの刑事ジョンウを“あの人”だと勘違いしたために三角関係が発生したわけです。 爽やか路線から一転してドロドロ路線。偶然の事件が3人に降りかかり、難病路線にも転換するかと思わせるのですが、ここでも意外な展開になってしまいます。しかも誰が犯人だかわからないような編集にしてあるため、フィルムが切れたんじゃないか、もしくは鑑賞中うたた寝したんじゃなか、と呆気にとられるところもありました。 とにかく、2人の男性は自分の素性を隠したり、本音を言わなかったりするのですが、両者とも正直者。いわゆる「根はいい奴」と言われそうなタイプなのにも拘らず、親友がいないといった雰囲気の奴です。前半は、とにかく隠し事が多いので、3人の心の中は『ニューワールド』と同じく、それぞれ一人称で語られます。また、別角度からの再現といった手法も取り入れたり、細かな編集が加えられておしゃれな感じに仕上がってました。 お気に入りの伏線は読唇術!テレビドラマ(「Eyes in the Dawn」?)のワンシーンを何度も見て練習しているところなんて、単純に手話を取り入れることはしないといった潔さを感じました。黒いチューリップなんて滅多に見れるものじゃないだろうと思ったのですが、舞台がオランダだったと、今気づきました・・・ (2006.5)
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ディセント | 2005 イギリス エイベックス THE DESCENT |
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ストーリー | 冒険好きの女性6人組物語。最愛の夫と娘を交通事故で失ったサラは仲間のジュノに誘われ再起をかけた冒険にチャレンジする。場所はカナダの森林の奥、誰も知らない洞穴・・・ | |||
監督 | ニール・マーシャル | |||
出演 | シャウナ・マクドナルド | ナタリー・メンドーサ | アレックス・リード | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 鑑賞中、川口浩探検隊を思い出すことができれば、怖くなくなります。だってカメラさんもいるんだもん。 いきなりの交通事故で飛び上がるほど驚いてしまいました。ちょっと・・・危ない!前をしっかり見てよ!対向車が来てるわよ!などと運転手に注意する隙も与えてくれません・・・一瞬にして最愛の夫と幼い娘を失ってしまったサラ。冒険仲間の女性たちも彼女の心の傷を癒してショックから立ち直らせようと1年後にアパラチア山脈の洞穴探検に誘うのです。 とにかく観客を驚かせるテクニックは凄いし、ホラー映画としては異色の設定。学園モノでもないし、宇宙船モノでもないし、アドベンチャー・ウーマンという新しいスタイル。しかも、かよわい女性を助けたくなるようなキャラではなく、フリークライミングで鍛えたかのような筋肉質な彼女たちなのです。そして途中までは、冒険中に落盤事故が起きて脱出を試みるといった具合のサバイバルムービーだとばかり思わせるという手法が憎らしく思えるほどの内容でした。 「あ、あそこに誰かいた!」というところから内容が変わってしまいましたが、せっかく息苦しさから解放されたのに、今度は音を立ててはいけなくなり、スクリーンでジッと息を潜めている彼女たちを見ていると、体が硬直状態になってしまいます。闇の恐怖、謎の地下棲息動物の恐怖、そして人間関係のドロドロ感。劇場で観ると臨場感いっぱいです。 もっとも怖いのは人間?ホラーの本質をもわかっているような設定にもビックリです。もっとも惹かれてしまう黒髪のジュノ(ナタリー・メンドーサ)が同じ黒髪のベス(アレックス・リード)を○○○してしまうという展開がそれ。このシーンだけは記憶に残りそうです・・・ 閉所恐怖症、先端恐怖症の方にはおすすめできません・・・ (2006.9)
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ディパーテッド | 2006 アメリカ ワーナー THE DEPARTED |
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ストーリー | 香港映画『インファナル・アフェア』のハリウッドリメイク。 | |||
監督 | マーティン・スコセッシ | |||
出演 | レオナルド・ディカプリオ | マット・デイモン | ジャック・ニコルソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | この国はネズミ国家だぜ・・・ということはロシアからやってきた『アメリカ物語』のネズミが先祖なんでしょうか。 香港映画『インファナル・アフェア』をマーティン・スコセッシがリメイクした作品。本国アメリカでは高い評価を得ているようですけど、オリジナル作品に夢中になった者にとってはかなり辛いのかもしれません。アイリッシュ・マフィアの首領コステロに可愛がられていたマット・デイモンはオリジナルではアンディ・ラウ。彼は問題なかったように思いますけど、悲痛な表情が印象的だったトニー・レオンをレオナルド・ディカプリオは越えられなかった。彼の演技は『ギャング・オブ・ニューヨーク』のほうがよかったかもしれません。 こうした映画はどうしてもオリジナルと比較してしまうのですが、俳優の演技だけではなく脚本も見比べてしまいます。そこで一番引っ掛かるのが精神科女医=マット・デイモンの恋人という構図。ギャラの点でも安上がりになると考えたのか、単に余計な登場人物を増やしたくなかったわかりませんが、ディカプリオとも寝てしまうという安易なハリウッド映画の手法そのままなのが面白くなかったです。どうせなら、妊娠したのはディカプリオの子だったとしてもよかったのではないでしょうか。 全体的にはさすがR-15だけあってグロい映像やリアルな銃撃シーンが満載で、スコセッシにギャング映画を撮らせたら間違いないだろうという安心感もありました。特に序盤において、ディカプリオがいかにしてジャック・ニコルソンに取り入るかという展開は面白かったし、潜入捜査官であることがばれそうで冷や冷やしてしまうディカプリオの表情が良かった。何より香港ノワール作品をスコセッシ流犯罪社会派映画とも思える作風にしてしまったことが評価できるのではないでしょうか。すなわち、このまま生きていても「無間地獄」の苦しみを味わうといったテーマではなく、人殺しをしても誰も得をする者はいないとでも言いたいようなテーマになっていたことです。 オープニングからローリング・ストーンズの「ギミーシェルター」を聞くことができる本作品。ジョン・レノン元大統領の曲やオールマン・ブラザーズなんかもBGMで流れ、音楽にもこどわりのある監督だけに全体の雰囲気はとてもよかった。マーティン・シーンやマーク・ウォールバーグもよかったです。 ところで、あの映画館のシーンはビックリしましたね〜まさかあんなにサプライズがあるとは思いませんでした。さすがジャック・ニコルソンです。ミスター・ブロウジョブとでも呼びたくなるほど下ネタだらけの彼でしたが、最近は小説家の役があったりしてかなり落ち着いた感じの初老紳士のイメージが定着していました。人を殺した後だったのか、血まみれになった彼を見ると思わず『シャイニング』を思い出します。『シャイニング』といえば、“All work and no play makes Jack a dull boy”という言葉が印象的。暇つぶしにちょっとgoogleで翻訳してみると、「全ては働き、演劇はジャックに鈍い男の子をしない」となりました・・・なにこれ? (2007.1)
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ティラミス | 2002 香港 フルメディア 戀愛行星 TIRAMISU |
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ストーリー | 聴覚障害をもった郵便局の青年コウ・フォンは地下鉄の中でダンサーを目指す少女ジェーンと運命的な出会いを果たす。密かに恋する彼であったが、幽霊となった彼女が彼の前に現れる・・・ | |||
監督 | ダンテ・ラム | |||
出演 | ニコラス・ツェー | カリーナ・ラム | イーソン・チャン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 電車の中で勘違いのおっさんに迫られて、突如逃げ出す二人。新手の詐欺師かとも思ったほどだけど、利用できるかも。 『ゴースト』と同じく単純な幽霊恋人ものではなく、幽体がそのまま彼の体の中に入り、音が聴こえる世界を体感できたりする。恋人といっても、話をしたこともない恋人以前の関係だから、プライバシーの侵害になるかもしれない。お互い孤独だったために、すんなり受け入れ、彼女が体に入ってダンスを踊ったり、とかなり無茶な設定だ。そんなジェーンも「黄泉の番人」が来るのを恐れ、彼のところに身を隠す。 イタリア語で「私を想って」という意味。軍隊に入るのは貧しい者ばかりで、その妻が夫のために作ったのがティラミスだったという。ビルの屋上でのこの会話がとてもロマンチック。 黄泉の万人が馬に乗った怪物で、『ロード・オブ・ザ・リング』の黒の乗り手ナズグルのようでした。黄泉の国(?)では彼らに追いかけられる二人。ナズグルだって二人です。監督はLOTRの見すぎですね。そして、同室の男にも、ジェーンの親友にもみんなにバレている設定。みんなファンタジーが好きなのですね・・・でも、ダンスコンテストに参加するとかの反則技は逆に冷めてしまった。7日間の思い出、これだけでいいのに。 (2006.10)
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手討 | 1963 日本 大映 |
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ストーリー | 徳川明暦2年、上覧能の最中に欠伸をしたかどで旗本新藤源次郎が切腹を申し付けられる。差し金は能を舞っていた加賀百万石の前田加賀守。 | |||
監督 | 田中徳三 | |||
出演 | 市川雷蔵 | 藤由紀子 | 城健三朗 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 公儀の方針だからといって、元々は外様大名の前田の差し金。徳川幕府の安泰によって、次第に大名と旗本の対立が悪化した中での事件。惜しまれつつも腹を切る決心をした源次郎であったが、ただでは死なない。前田加賀守の加賀屋敷の門前で行ったのだ。ドスの利いた声で喋る城健三朗なんてゴリラ顔をしたヤクザっぽい男はだれかと思えば、若山富三郎であったか・・・ 源次郎の死を無駄死にさせたくない旗本たちは「白柄組」を結成し、腰元お菊と結ばれたばかりの青年旗本・青山播磨(市川)も誘われる。そんな折、大久保彦左衛門が息をひきとる。加賀前田の行列に馬でつっこんだ無礼などもあり、その責任の所在を決定させるにも幕府は悩む。白柄組と大名を和解させるためにはどうすればよいか・・・ 身分違いの恋物語も描きながら、旗本と花魁の心中場面を取り入れるなどして、泰平の世の中であっても問題が山積みだったことをうかがわせる。そして、お菊と結婚を約束したというのに、見合いをさせられ、それを知ったお菊が家宝の高麗皿を一枚割ってしまう・・・ちょっとしたことで播磨を信じ抜くことができなかったための悲劇。お菊の命、恋は救われたのかもしれないが、真実の愛を貫くためにはしょうがなかったのだろう。 怪談「番町皿屋敷」の前半にあたる内容だが、一味違った悲恋だ。白柄組の責任とお菊への後追いを兼ねて切腹するという播磨。この後半の恋物語だけなら、いい映画なのだろうけど、白柄組の紹介でしかない前半とのバランスが取れないところが残念だ。 (2006.6)
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