ドア・イン・ザ・フロア | 2004 アメリカ 角川ヘラルド・ピクチャーズ THE DOOR IN THE FLOOR |
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ストーリー | 息子を事故で失った家族の再生物語のはずが・・・ | |||
監督 | トッド・ウィリアムズ | |||
出演 | ジェフ・ブリッジス | キム・ベイシンガー | ジョン・フォスター | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | そんなところにドアが! と言っても、“どこでもドア”ほど魅力を感じるものではない。児童文学作家テッドの作品の一つ、閉じ込めておきたい闇への扉なのです。この意味を真剣に考えないと、この映画の良さがわからないほど重要なのに、なぜか終盤まで過去の事故を閉じ込めたままストーリーが進むのでイマイチのめり込めなかった。 元々は現代文学の巨匠ジョン・アーヴィングの「未亡人の一年」の前半部分だけを映画化した作品。家族の再生というテーマよりも、高校生エディの“ひと夏の経験”といった内容のほうが強いような気もしました。 妻役のキム・ベイシンガーがエディを誘うシーンもエロチックですが、浮気相手のミミ・ロジャースが大胆に脱いでます。ケイティ・ホームズのヌードシーンを検閲したトム・クルーズもさすがに元妻の検閲まではしなかったようだ。可愛かったのは4歳の娘ルースを演じたエル・ファニング。姉ダコタ・ファニングよりも期待できるかも・・・ 2004年インディペンデント・スピリット賞主演男優賞、脚本賞ノミネート (2006.2)
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東海道四谷怪談 | 1959 日本 |
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ストーリー | 浪人・民谷伊右衛門は結婚を許さない恋人・岩の父を殺し、岡山から江戸へと逃げた。ある日、伊藤家の娘を助けたことで縁談が持ち上がり岩を疎んじるようになる。そして毒を・・・ | |||
監督 | 中川信夫 | |||
出演 | 天知茂 | 若杉嘉津子 | 江見俊太郎 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | ご存知“お岩さん”の物語。天知茂の演技が最高だ。かなり昔の映画であるのに、お岩さんのメイクアップも怖い。子供の頃見たことがあるけど、怖さの点では、四谷怪談はこれを超えるものがないのかもしれない。 (2005.8)
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東京ゴッドファーザーズ | 2003 日本 SPE |
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ストーリー | クリスマスの夜。新宿のホームレス、元競輪選手のギン、元ドラッグ・クイーンのハナ、家出少女のミユキの3人はごみ捨て場で赤ん坊を拾ってしまう。 | |||
監督 | 今敏 | |||
出演 | 江守徹 | 梅垣義明 | 岡本綾 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | コインロッカーにあった名刺や写真を手がかりに独自で母親に赤ん坊を届けようと努力するが、色々あってヤクザの事件に巻きこまれたり、ギンちゃんが浮浪者狩に少年たちに襲われたりと目まぐるしく展開する。ハナちゃんの設定は梅ちゃんそのまま! 赤ん坊に“清子”と勝手に命名したが、ギンちゃんの娘の名前だったり、ヤクザの娘の名前だったりするのも面白い。ラストのビルからの落下はジャッキー映画のパクリっぽいなぁ・・・ いい話だと感じるけど、主役の3人がホームレスっぽくない性格なのが残念。単に家族等から逃げて、一時的にホームレスしてるだけのようだった。 (2005.5)
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東京ゾンビ | 2005 日本 東芝エンタテインメント TOKYO ZOMBIE |
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ストーリー | 柔術をこよなく愛する消火器工場のフジオとミツオ。昼休みに現れた本社の藤本を誤って殺してしまい、死体を産業廃棄物のゴミ山“黒富士”に埋めにゆくが、ゾンビが出現し、ロシアへ向かう・・・ | |||
監督 | 佐藤佐吉 | |||
出演 | 浅野忠信 | 哀川翔 | 奥田恵梨華 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 「子供は早く帰りなさい」と注意された女子中学生ユカリン(谷村美月)。「おじさん、海賊盤買ってるんじゃないよね?」と黒い涙を流して訴える・・・なんてシーンがあれば更に素敵。 江戸川区にゴミの山“黒富士”が出来てしまった。ゴミ環境問題・高齢化社会問題への警鐘?いや、そんな真面目な話ではない。ゾンビによって社会問題を訴えるなどといった高尚な映画ではないはずだ。しかし、世の中の不条理さや無機的になった人間感情を如実に表しているかのようなバカバカしいほどの脱力感。ゾンビによって東京は一度死んでしまってもいいのかもしれないとも思わせる。 今春からPSEマークの付いていない中古家電製品や中古電子楽器の売買が出来なくなる。「もったいない」精神とは真っ向から対立している矛盾もあるし、安易な買い替えにより今より家電ゴミが増加すると想像されます。もちろんリサイクル法も絡んでくるため、不法投棄も増大することでしょう。映画のような“黒富士”だって充分考えられる世の中になるはずです。もっともゴミが捨てられるのは郊外になんでしょうけど・・・ 人間が捨てられることだって、今の殺伐とした世の中だと考えられる。老人医療の問題や介護問題。介護に疲れた人が増えてきているのですし、「みんなが捨てればこわくない」の考えになってしまったら、あの山へ登る人も続出するかもしれません。捨てられた電化製品は妖怪へ、捨てられた人間はゾンビへと変貌する・・・ そんな世の中の不条理は一切気にしないで、柔術という格闘技の素晴らしさにのめり込んだハゲとアフロの二人が主人公。懸命にゾンビと戦いながらも、格闘技の腕を上げるためにロシアへ向かう二人。のちに金持ちと奴隷とゾンビという腐りきったヒエラルキー社会になるものの、己の信じた道を進むのみ。純粋であるがゆえに彼らが清々しく映ります。でもフジオ(浅野忠信)は最初に人を殺しているので、ちょっとイメージダウンしてますが・・・ チャーリー・ブラウン佐藤佐吉監督の映画。目標としてるのは三池監督なのでしょうか?結構通ずるものを感じました。ハードチップルやカルピスといった小技も笑えたし、未だにしゃべらない娘もよかったです。持たざる者はゾンビとの格闘技か発電のための“ニギニギ”で体力をつけているので、カルピス野郎が現れなかったら、大きな反乱が起こること間違いなしですね。正しいB級映画鑑賞法で観ると、楽しめるかもしれません。 (2006.2)
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東京マリーゴールド | 2001 日本 オメガ・エンタテインメント |
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ストーリー | 恋人と別れたばかりのエリコ(麗奈)が転職して、合コンに知り合ったタナカ(小澤)に興味を持つ・・・ほんだし30周年記念映画。彼の恋人は留学中なので、1年だけ付き合ってほしいと申し出る。 | |||
監督 | 市川準 | |||
出演 | 田中麗奈 | 小澤征悦 | 樹木希林 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | ザワワ、ザワワの口笛を吹く麗奈。映像がしゃれている。 恋人がアメリカに留学しているというタナカと1年契約で付き合うことにしたエリコであったが、心はうつろなまま。部屋を借りたりして、かなり本気になってるのかと思わせたりする。でも相手の彼女と別れてくれって切り出すところなんて女らしい。 SSKの野球のCMは好きだけど、こう堂々とやられたんじゃ、映画を観てる気にならない。やはりPV的要素が強かった。 (2005.5)
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灯台守の恋 | 2004 フランス エレファント・ピクチャー L' EQUIPIER |
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ストーリー | 1963年、フランス・ブルターニュの閉鎖的な村にアルジェリア戦争帰還兵のアントワーヌが灯台守助手としてやってきた。 | |||
監督 | フィリップ・リオレ | |||
出演 | サンドリーヌ・ボレーヌ | フィリップ・トレトン | グレゴリ・デランジェーヌ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 「お〜いら岬の〜♪灯台守は〜♪」という歌でもお馴染みの灯台守の物語。 ついつい木下恵介作品の『喜びも悲しみも幾歳月』と比較して観てしまいました。結局、共通点は灯台守という職業だけでしたが、日本とフランスの生活様式の相違点などを少しだけ考えさせられました。 日本は仏教の国。だけど、家族の繋がり、家父長制度の名残などを考えてみると、儒教思想が根底に含まれているかと思います(もちろん、日本史や宗教史はド素人ですので、見当ハズレかもしれません)。日仏同じように灯台守の職に就く者は家族全体で引越しして赴任地で活躍する。しかし、フランスでは、父は家族を守り、家族は父を敬うといった家族愛よりは、個人を尊重する傾向が感じられました。そして当時は、終身雇用制度が当然のことのようにとられていた日本とは違い、非番の時にはバイトして稼ぐことが自由なフランス。そうした土壌の違いによって、禁断の愛なるテーマがこの映画の中心になっているのかもしれません。 回想形式をとって、よそ者であるアントワーヌとマベの恋。マベの夫であるイヴォンがその不倫を知っているようでもあり、知らないようでもあり、仕事中はそんなことも忘れて灯台守の職務を全うする姿。よそ者であるが故に仲間であるはずの灯台守からアントワーヌが追放されそうになったり嫌がらせされたりと、封建的・排他的な村の人々をシニカルに描いています。陸続きの灯台ではないため迫力ある映像や絵に描いたかのような夕陽の映像、そしてみんなペットである猫バンコーによって癒される。花火によって禁断の愛を盛り上げるところなんて、日本人にもウケそうなところでした。 最も印象に残る男はイヴォン(フィリップ・トレトン)です。最初はデニス・クエイド似かな〜などと思ったのですが、性格はビリー・ボブ・ソーントン似。次第にサム・ニールに似ているような気がしてきました。小物であるアコーディオンが印象に残るのですけど、実は彼がアコーディオンの名手だったなんていう伏線があればもっと良かったかな・・・ 2004年セザール賞主演男優賞、助演女優賞、音楽賞ノミネート (2006.2)
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DOOM ドゥーム | 2005 アメリカ/チェコ UIP DOOM |
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ストーリー | 火星のオルドヴァイ研究所から極秘研究の被験者が逃げ出したと海兵隊に連絡が来る。RRTSの精鋭8人が選ばれ火星に送られるが、何人も部下を失いサージとリーパーが対立する・・・ | |||
監督 | アンジェイ・バートコウィアク | |||
出演 | カール・アーバン | ロザムンド・パイク | ザ・ロック | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | カツヒコ・クマノスケ・タカハシ! 火星へ転送するゲートとか“ナノウォール”、“C24”などといった設定は面白いのですが、『バイオハザード』や『エイリアン』をそのままリメイクしたんじゃないかと思える中盤までが退屈でしょうがなかった。転送の失敗で下半身の無い男もちょっと引いてしまうし、なんといってもコードネームと愛称が混在していることで混乱してしまう。その上、クマノスケである。ちょっとした歴史大河ドラマより名前が多かったかもしれません。 元はゲームから生まれた映画ですが、ストーリーを重視した『トゥームレイダー』や『バイオハザード』とは違い、ゲーム感覚で楽しめるような工夫をしてあったことは他と一線を画しています。したがって、怪物たちを退治して生き残ることがストーリーそのものというシンプル仕立てで、爽快感はあるかもしれませんが、後には何も残らない映画とも言えるのでしょう。そのクライマックスとなる主人公目線での大量殺戮を、どうせやるなら『ブレインデッド』くらいに殺しまくってしまえば、映画史に名を刻むまでの作品になっていたかもしれません。 この主人公目線となるまでは、もしかするとザ・ロックが主役か?などとも思ったのですが、この酷い性格のサージがだんだん嫌いになっていきます。「感染してない人がいても殺してしまえ!」みたいな反面教師的な扱い。このおかげで感情移入先を失ったことがのめり込めない原因となったし、カール・アーバンとロザムンド・パイクの確執もよくわからなかったことが残念でした。それよりも、「2026年にいきなりゲートが現れて火星に行けるようになった」って、最初に行った人たちは皆死んじゃったんじゃないか?!とずっと考えてしまったことがのめり込めない原因だったのかも・・・ 2005年ラジー賞主演男優賞(ザ・ロック)ノミネート (2006.4)
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トゥルーへの手紙 | 2004 アメリカ キネティック A LETTER TO TRUE |
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ストーリー | ファッションフォトグラファーのブルース・ウェバーが9.11に触発されて、愛犬への想いを手紙に綴る。 | |||
監督 | ブルース・ウェバー | |||
出演 | 犬 | ダーク・ボガード | エリザベス・テイラー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 今年はイヌ年である。 新年最初の映画は干支に因んでこの映画。ゴールデン・レトリバーの4兄弟の末っ子トゥルーへ宛てた手紙を綴るブルース・ウェバー。散文的な語り口(でも、犬にはわからないだろう)でもあり、映像のコラージュでもあり、飼犬や友人への慈愛に満ちている映画なのです。 突如始まる『名犬ラッシー』の映像。何となく見たことある女の子だなぁ〜と想っていたら、子役はエリザベス・テイラーであることにびっくり。さすがに『名犬リンチンチン』の映像を見ても、懐かしさは感じなかったけど、このような唐突な映像が本編とはかけ離れているようでもあり、解けこんでもいるようでもあり、不思議な感覚に陥ってしまう。 9.11同時多発テロによって、飼犬の安否が気にかかるようになって映画化した作品であり、随所に反戦メッセージも感じられます。しかし、個人主義的な内容、アメリカ中心の平和主義であることは否定できず、犬好きの人でないと楽しめない映画かもしれない。そんな中でも戦争フォトグラファーへのリスペクト映像は戦争ドキュメンタリーの一面も見せるし、ブルース・ウェバーの様々な主張がジャズを中心としたBGMのおかげで心地よく響く。 「あなたが望むならば、戦争はなくなる」という言葉。忘れてはいけませんね・・・うちの犬にも教えてあげたい。 (2006.1)
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10日間で男を上手にフル方法 | 2003 アメリカ UIP HOW TO LOSE A GUY IN 10 DAYS |
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ストーリー | コンポージャー誌のアンディは政治ネタを希望していたが、“10日間で男が逃げ出す方法”という記事を提案する。一方、広告マンのベンは10日以内に恋人を作れば宝石店の広告をまかせるという約束をとりつけ、2人はパーティで出会う・・・ | |||
監督 | ドナルド・ペトリ | |||
出演 | ケイト・ハドソン | マシュー・マコノヒー | キャスリン・ハーン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | カーリー・サイモンはいいなぁ。ブルシットのネタは続きすぎ・・・ とにかく、男が逃げ出したくなるような態度をとる女と、彼女の心を掴んでおきたい男。『あの頃ペニー・レインと』では魅力的だったんだけど、この映画では奥が深くないケイト・ハドソン。ゲーム感覚のストーリーなので、どの人物も深みが全く無いところが印象的と言えるかもしれない。 クライマックスのパーティでマーヴィン・ハムリッシュを登場させたのは驚きだけど、いいのか?こんな扱いで・・・ 2003年MTVムービーアワード女優賞ノミネート (2005.3)
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