虎の尾を踏む男たち | 1945 日本 (公開は7年後) 東宝 |
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ストーリー | 能の『安宅』を歌舞伎にアレンジした『勧進帳』を基に小うるさい強力(エノケン)を起用した作品。黒澤映画では最短の59分。 | |||
監督 | 黒澤明 | |||
出演 | 大河内伝次郎 | 藤田進 | 榎本健一 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 戦争末期に作られ、完成したのは終戦後となった映画。エノケンの存在だけがオリジナルとは違っている。これがGHQの検閲に引っ掛かって7年も公開が遅れたというのは遺憾。エノケンのヘンテコな踊りまである。 冨樫(藤田)の部下が嘘を見破って斬りかかろうとする瞬間の7人の顔を映し出す効果。弁慶が酒を飲むときの酔っぱらう雰囲気の編集など、かなり新しいものだったと想像できる。 とにかくエノケンの七変化する表情が笑えた。 (2008.5)
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ドリフト | 2000 香港 SPE 順流逆流 TIME AND TIDE |
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ストーリー | 香港のバーで働くタイラーは警察官だとは知らずにナンパした女性ウォンを妊娠させたことに責任を感じ、大金を稼ぐために闇組織のボディーガードとなる。 | |||
監督 | ツイ・ハーク | |||
出演 | ニコラス・ツェー | ウー・バイ | キャンディ・ロー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★★ | ★★ | ★ |
コメント | 最初から細切れ状態のシーンの寄せ集め。ずっと見ていると疲れるほど。 妊娠させてしまっても彼女には嫌われっぱなし。それでも産む決意をして、警察も辞めていたウォン。ところどころに彼女の姿は映し出されるがニコラス・ツェーのボディガード奮闘記みたいな展開となる。その裏警備会社のボスがアンソニー・ウォン。どことなくとぼけたキャラだけど、この映画の趣旨がわからなくなってしまうほど・・・ アクションはツイ・ハークらしさが出ているけど、エピソードが細かすぎるので、これも寄せ集め的。スタントの派手さよりもカメラワークの派手さに酔ってしまいそうになるくらい。クライマックスの古びた高層アパートでの銃撃アクションは凝った作りになってるけど、どちらが味方でどちらが敵なのかさっぱりわからなくなるほど・・・ 赤ん坊をメインにしたものかと思えばそうでもないし、単なるニコラス・ツェーを売り出すための映画だったのか・・・ (2007.12)
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ドリーム・チーム | 1989 アメリカ Uni=UIP THE DREAM TEAM |
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ストーリー | 完全突発性凶暴症のビリー、完全潔癖症のヘンリー、完全誇大妄想症のジャック、完全単純自閉症のアルバートの4人は、センターで療養中の現代病患者。ある日ワイツマン医師が外出療法と称して彼らをヤンキーズの試合に連れていくが、殺人事件に巻き込まれ・・・ | |||
監督 | ハワード・ジーフ | |||
出演 | マイケル・キートン | クリストファー・ロイド | ピーター・ボイル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 医者のふりをして登場するヘンリー(ロイド)。うっかり騙されるところだった。なんだかかなり笑えるシーンあり。 ワイツマン医師がアルバートの小便に付き合わされ路地裏で警官殺しを目撃する。見られたと思った犯人に殴られ意識不明の重体。その一部始終を見てたのが自閉症のアルバートだったから、言葉で伝えられない。置いてけぼりを喰らった4人はワイツマンを探し、一晩中NYをうろつき、朝になって病院にいるワイツマンを見つけるが2人組の犯人が殺そうとしていたため、逆に4人が疑われ指名手配・・・う〜む。 暴力的なマイケル・キートンといい、設定だけ読むと、『カッコーの巣の上で』のパロディなのかと思っていたけど、かなりドタバタ。それなりに緊張感もあるし、ハラハラさせられるけど、フィルムがぶつ切り状態なのが気になるところ。別れた家族から170ドルもらって「よしっ」と思わせていきなりブタ箱だからなぁ(笑) 笑いなしで見るのもよし。なんだかカッコーと同じく病院の実態を告発してるんじゃないかとも思わせるし、世間の目が精神病患者というだけで偏見に満ちているという風刺も伝わってくるのです。結局信じてくれるのは家族だけ。おかげで4人のチームの結束は固くなったけど。 (2008.6)
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泥だらけの純情 | 1963 日本 日活 |
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ストーリー | 外交官の令嬢真美をチンピラから助けた次郎。乱闘の末、相手のナイフで負傷し、相手は死んでしまった。 | |||
監督 | 中平康 原作:藤原審爾 | |||
出演 | 浜田光夫 | 吉永小百合 | 平田未喜三 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 配達中のヤク・・・内ポケットに入れていたおかげで命は助かった次郎。しかし、兄貴(小池朝雄)は次郎に自首をすすめ、単なる傷害致死で事を収めようとする。あやうく殺人犯にさせられそうになるが、真美の証言によって無罪放免。 ホステスの美津(国真澄)のわき毛が凄くいい!浜田光夫にミョウバンを塗って脇毛を抜かせようとするシーンはわき毛ファン必見だろう。電車の中で和泉雅子もおっぱい見せようとするし、かなりエロだ・・・そう考えると吉永小百合は対照的だ。なにしろ喫茶店にも入ったことのないお嬢様。デートはボクシングだったり、真美のほうから室内楽だったり・・・土曜日だけのデート。そんなとき、恐喝でしばらく拘置所。会えない日が続いたため、真美のほうも熱が上がったようだ。 ヤクザの幹部になるため3年ほど刑務所に行けと言われた次郎。一方、真美はアルジェリアの父に呼ばれ、発つことになったのだが、最後の夜、二人は逃げ回る。街の電光掲示板にまで流れるくらい失踪は大事件になった。 自殺用の睡眠薬を持参していた真美。村田英雄の「王将」を歌って泣いてしまう真美。彼女が出すなぞなぞ「雀が電線に」とか「ピーナッツは何語?」とか、その後よく使われたなぁ・・・このころからあったのか。 二人が選んだのは心中。雪の中で戯れた後の悲劇だった。その後の刑事の聞き込みなどのシーンを用いて、真美が処女のまま死んだとさりげなく盛り込んで、二人が純愛だったことを伝えていた・・・ (2008.10)
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦 | 2008 アメリカ パラマウント TROPIC THUNDER |
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ストーリー | ベトナム戦争で活躍したという兵士の回顧録が落ち目の役者たちを中心に映画化されることになったが、5日で予算オーバーしてしまい、ジャングルにてドキュメンタリー的に撮ることになった。しかし、そこは強大な麻薬組織が支配している本物の戦場だった・・・ | |||
監督 | ベン・スティラー | |||
出演 | ベン・スティラー | ジャック・ブラック | ロバート・ダウニー・Jr | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | アイスクリーム、オレンジ1/2個、キウイフルーツ1/4個、りんご、ブドウ、クッキー等々・・・ どうもベン・スティラーの映画は相性がよくない。冒頭のリアルな映画会社ロゴや予告編が妙に面白かったり、映画俳優が中心となってるだけに映画ネタがとても面白いのですが、基本のストーリーがつまらなすぎ。もともとハリウッド産の戦争コメディは日本人に合うはずもなく、名作とされる『M・A・S・H』でさえ面白くはないと思ってます。 映画ネタにしても、笑えるというよりも頷いてしまうウンチク・・・次世代メディアはポルノやゲームにかかってるとか、DホフマンやTハンクスはアカデミー賞を取れるのにSペンだと取れない!といったようなネタ。劇中劇の「シンプル・ジャック」なんてのはアカデミー賞への皮肉なのか自虐なのか・・・かといって、ベン・スティラーよりもジョン・ヴォイトが面白かったりするわけだが・・・ 『プラトーン』のパロディ?に固執したところもあったけど、『エア・アメリカ』という映画ではロバート・ダウニーJrがラオスを舞台に似たような活躍してるんだし、セルフパロディも見せてもらいたかったところ。黒人がどうのこうの言ったところで風刺にもなんにもなってないんだし・・・おかげでジャック・ブラックが浮きすぎでしょ。 評価が上がるのは意外な人物が出ずっぱりだったことだけのような気もするのですが、GG賞ノミネートというニュースを知ってから楽しみに観にいった者としてはサプライズというよりメイクアップの凄さを堪能しただけだったかも・・・もちろん怪演もですが、『マグノリア』の雰囲気と似てたかも。 (2008.12)
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