生まれてはみたけれど(大人の絵本) | 1932 日本 松竹 |
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ストーリー | 東京近郊に引っ越してきた家族。父親の上司の家も近所だ。威厳のある父親だが上司に対してはとても卑屈な態度である。 | |||
監督 | 小津安二郎 | |||
出演 | 斎藤達雄 | 吉川満子 | 菅原秀雄 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | すごい!これが70年前に作られた映画とは・・・子役中心なのだが、皆上手すぎます。無声映画なのにかなり笑えるし、やっぱりすごいです。 今の時代でも子供の目から見た典型的な父親像はこのようなものだと思う。現代の凶悪な少年犯罪の多発は父の尊厳がなくなって来ているのも原因の一つに挙げられるが、上司に媚びへつらう理由を如何に教えることができるかというテーマも考えられます。このテーマを題材にした映画は現在は作られないものか・・・ 1932年度キネマ旬報ベストテン1位 (2003.12)
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ウーマン・オン・トップ | 2000 アメリカ FOX WOMAN ON TOP |
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ストーリー | 乗り物酔いがひどく、内気なイザベラ・オリヴェイラはトニーニョと結婚し、レストラン経営も繁盛していたが、夫の浮気のため単身サンフランシスコへ逃げる。そこでは、料理教室の講師として成功をおさめるが | |||
監督 | フィナ・トレス | |||
出演 | ペネロペ・クルス | ムリオ・ベニチオ | ハロルド・ペニノー・JR | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | グルメブームはまだ続いていたのだろうか、台詞が美味しんぼっぽい。やがてTVのプロデューサー、クリフが目をつけ、テレビの料理番組をまかせるのだが、夫トニーニョが彼女を探しにやってきて、気を引くために番組にバンドとともに乱入して歌いだす。それが大受けしてバンドの演奏つきの料理番組まで企画される。 スペイン語なまりのペネロペ・クルスがキュート。アップになるとソバカスが目立つけど、愛情のこもった料理は食べたくなってしまう。ベッドシーンはあるものの全然見えないので爽やかにも思える。浮気相手のおっぱいは見えてた・・・ やはり音楽がいい♪ (2005.6)
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海猿 ウミザル | 2004 日本 東宝 |
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ストーリー | 海上保安官14名が過酷な訓練を必要とする「潜水士」を目指すため、50日間の研修を受ける。 | |||
監督 | 羽住英一郎 | |||
出演 | 伊藤英明 | 加藤あい | 伊藤淳史 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | これはもう伊藤淳史のための映画だろう。頑張れ!若造なのである。彼の前には伊藤英明がかすんで見える。そしてバディの組み合わせを意味ありげに演出した藤竜也、「わかるか?若造。この組み合わせの妙が・・・」と言わんばかりで、なぞかけの天才なのだ。このようにキャスティングは良かった。「海猿」という言葉を知らされ、猿顔になるダブル伊藤は絶妙だ。ジャーニーの選曲は、今さら何で?と首をかしげたくなった。 しかし、全体的には大味で展開も読める。中盤まではすごく良かったのに残念だ。そして恋愛部分も伊藤英明の演技が弱い・・・これも若造の方に軍配が上がった。 見所は、伊藤英明の左脇にある大きな黒子!・・・・何故か目に入っちゃうんだよな・・・ (2004.7)
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海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ | 2006 日本 ビデオプランニング |
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ストーリー | 和歌山県田辺市。女子高生夏美は交通事故で3人の同級生を失ってしまう。亡くなったはずのマキ、理沙、美香の3人が夏美の前に姿を現すが残された48時間の間に生前の夢を叶えようとする・・・ | |||
監督 | 太田隆文 | |||
出演 | 佐津川愛美 | 谷村美月 | 芳賀優里亜 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | マキ(谷村)が柔道の県大会に出場することになった。だけどクラスの誰も応援に行こうとは言わない。そんな中、夏美(佐津川)、理沙(芳賀)、美香が名乗りをあげた。夏美は8mmカメラ大好き少女。しかしあっという間に4人は交通事故に遭う・・・夏美だけが軽傷。お通夜で現実世界に戻った3人だけど、夏美にしか見えない。死んだ時間がそれぞれ違い、残り時間を示す砂時計を渡される・・・ 美香(東亜優)はいじめられっ子。3人の中でも残り時間が少ない。片思いだった野球部の男に会いに行こうとするが無情にも死神が彼女を連れ去ってゆく・・・そして、理沙は同級生の女の子たちがお参りに来るも冷たい言葉しか語らない。最後に夕陽を見たいと海岸へ行くも曇っていて見えない。そして死神が・・・さすがに連れ去られる3人目のマキは残された時間で母親に会いに行こうと決意し、それが叶ったような。それよりも知り合い全てに手紙を夏美に代筆させるのが良かった。 全体的に説明不足の脚本。4人とも友達がいなかったということは理解できるけど、人間関係がわからず、ちょっと酷い。特に夏美の姉(三船美佳)が事故で片足になっているとか、マキの家庭環境とか。そして、4人ともイチゴが好きだといったことも意味がありそうで何もない。それでも映画が成り立つのは4人の美少女のイメージビデオの雰囲気を醸し出しているから?なんだかんだいっても、佐津川と谷村の涙の演技にもウルウルさせられる・・・ (2008.6)
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海猫 | 2004 日本 東映 |
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ストーリー | 1980年代、函館。野田薫は漁師の赤木家へ嫁ぐ。しかし、慣れない漁師の仕事で心労が重なり、徐々に夫婦の愛も冷めていって・・・ | |||
監督 | 森田芳光 | |||
出演 | 伊東美咲 | 仲村トオル | 佐藤浩市 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | コンブ漁は夫婦でするものだ!とまた一つ勉強になった。 何だか、全ての展開が読めてしまうので、演技力がないと弱いなぁ・・・と、かなり冷めた目で観てしまいました。閉塞感漂う小さな港町において、海猫に比喩した逃げ出したい心を映像的には見事に表現できていたと思うのですが、それぞれの登場人物の心情変化が弱い。その中でも一番良かったのが、孝志役の深水元基でしょうか。伊東美咲もいいのですが、逃げ出したい心が最初から表れていたのでメリハリがなかったのです。そして、なぜ彼女を好きになったのかわからない仲村トオル!演技には期待してませんでしたが、心が読みづらい表情の彼をキャスティングした時点で間違いだったのでしょうね。佐藤浩市はまずまずの演技で良かったのですが、ベテラン大女優の三田佳子が最悪。森田監督の気の使い様も大変なことが想像できますが、明らかに撮り直しだと素人目にもわかるシーンをそのまま使わざるをえないという芸能界も問題ありでしょう。 クライマックスとなる雨の中の峠のシーンは素晴らしかったのですが、もっと脚色してサスペンスファンをも楽しませる工夫があればなぁ〜と感じます。ワイパーが故障するって経験があるのでわかるのですが、あの坂道でその恐怖感をあおるとかすれば・・・惜しいなぁ。 意外な見所は、三田佳子と深水元基の柔道技!大外刈り対背負い投げでしょうか? (2004.7)
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海の上のピアニスト | 1999 イタリア/アメリカ アスミックエース THE LEGEND OF 1900 |
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ストーリー | 1900年、アメリカとヨーロッパの航路を行く客船で、一人の置き去りにされた赤ん坊が見つかる。その赤ん坊は船内で育ち、やがてホールのピアノを弾くようになり、優れたピアノの才能を発揮するようになる。。。 | |||
監督 | ジョゼッペ・トルナトーレ | |||
出演 | ティム・ロス | プルイット・テイラー・ヴィンス | メラニー・ティエリー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 冒頭のトランペットの音色にしびれてしまい、ストーリーの中に没頭してしまいました。 曲名は? 「知らない」 このやりとりがたまらない!正しくjazz improvisation ですね。ドキドキさせるほどのインプロビゼーションには唸らされます。全く音楽教育を受けてない(想像)にも関わらず天才的な旋律を奏でるのは、音楽家の湧き出るまでの心を感じさせます。JAZZ対決もスリル満点でした。でも、どうやって判定してるのかはわかりませんけどね(笑)。最後に速いクロマチックのスケールライクな演奏は、聴衆の心に訴えるというよりテクニックと勢いだけという感じでしたけど。。。 結局、船を降りることが出来ない1900なのですが、気持ちは伝わりますし、実際に地上に立ってしまったら普通の人に成り下がるような気もします。それでも一緒にバンドを組もうと言うトランペッターの友情に乾杯!! 1999年ゴールデングローブ賞音楽賞 (2003.12)
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海は見ていた | 2002 日本 SPE=日活 THE SEA WATCHES |
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ストーリー | 深川。勘当された若侍と遊女の恋。 | |||
監督 | 熊井啓 原作:山本周五郎、脚本:黒澤明 | |||
出演 | 清水美砂 | 遠野凪子 | 永瀬正敏 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 酒を飲んでケンカして、どうも相手を斬ったらしいと逃げ込んできた吉岡秀隆。追っ手からかくまい、互いに惚れてしまったお新(遠野凪子)。身分違いの恋ということで、身を引くお新であったが、店の仲間からは応援される。 なんだか吉岡との恋愛話はすぐに終わり、永瀬との恋愛へ。それも奥田瑛二と清水の確執が面白いわけでもなく、結局嵐になって大洪水となるクライマックスがメイン。2人屋根の上に上がり、救助を待つ光景とか、そんな感じ。オッパイは遠野しか出さないし・・・ (2007.6)
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海辺の家 | 2001 アメリカ 日本ヘラルド LIFE AS A HOUSE |
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ストーリー | ジョージ・モンローに既に別の家庭を持つ元妻のロビンと反抗期の息子サムがいる。ある日、ジョージは仕事をくびになり、癌で余命わずかとなったことを知る。息子との絆を取り戻すため、夏休みを一緒に過ごし家を建てる計画を立てる… | |||
監督 | アーウィン・ウィンクラー | |||
出演 | ケヴィン・クライン | クリスティン・スコット・トーマス | ヘイデン・クリステンセン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 不良の息子を更正させようとする映画なのかと思いながら見てたら、どうも違ってたようだw 全体を通してストーリーが急展開するようなところがなく、息子サムの心が徐々に父に打ち解けていく雰囲気がほのぼのと演出されていた。ジョージ扮するケビンクラインがだんだんと痩せこけていく所もリアルでした。 しかし、景色が綺麗だ〜〜これにつきますね。 あ、あとアリッサ(ジェナ・マローン)が「この夏脇毛を剃らない」と言ってたのに、脇毛が確認できなかった。。。残念 2001年ゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネート (2003.9)
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埋もれ木 | 2005 日本 ファントム・フィルム |
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ストーリー | 小さな町の夏。女子高生3人が創作物語を繋いでいく。そして、町の人々。土砂崩れによって、巨大な埋もれ木が姿を現す・・・ | |||
監督 | 小栗康平 | |||
出演 | 夏蓮 | 浅野忠信 | 坂田明 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 巨大な埋没林のファンタジックな世界。ミジンコも育てないし、サックスも吹かない・・・ ストーリーらしいストーリーは無い。小さな町に起こった小さなエピソードをドキュメンタリー風に描いていく映画。それにしても無駄に金を使っているような気がしてならないほど、町をいじってあるのです。 女子高生たちは創作物語をリレー形式で語る。ラクダを一匹飼う物語。舗装された道路では足を痛めるので、コンクリートを全て剥いでしまう。道路工事業者に頼むと、いくらかかるんだろうなどと余計なことまで考えてしまうのです。夢と現実の交差する地点。映画は観客に想像力を与えなければならないのに、これほど現実に戻される自分がもどかしい・・・ 町の人々の日常生活が映し出される。どこまで現実で、夢はどこから始まるのか。あまりにも平坦な描写が続くと眠くなって、本当に夢を見てしまいそうです。それが一気に映画の世界に引きずり込まれるのが終盤、埋没林を発見するところから・・・幻想的なカーニバルへと進んでいく。 見えるものと見えてないもののを対照的に表現したかったと小栗康平監督は言う。前半にはロングショットが多く、登場人物の顔がわからなかったけど、後半には時折アップになって、意外と豪華な俳優陣であったことにも驚かされた。 (2005.12)
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海を飛ぶ夢 | 2004 スペイン 東宝東和 MAR ADENTRO THE SEA INSIDE |
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ストーリー | 事故で四肢麻痺となったラモンが尊厳死を公的に勝ち取ろうと努力する実話に基づいた話。 | |||
監督 | アレハンドロ・アメナバール | |||
出演 | ハビエル・バルデム | ベレン・ルエダ | ロラ・ドゥエニャス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | 生きることが“義務”と感じているラモン。確かに健常人である者からは理解しがたい心の葛藤があるのだろうけど、家族や周りのフリアやロサに感情移入してしまったかも・・・ 鑑賞順が逆になったというのも原因なのか、この主人公ラモンにそれほど共感できなかった。というのも、彼を死なせたくない兄や兄嫁、そして父親。ラモンを生かせることに生きがいを感じている人間だっているのです。したがって、鑑賞中はずっと家族を応援していました(甥っ子除く)。そして、自身も障害者である神父に「家族に愛情が足りない」などと言われた時は、「頑張れ!家族!反論してくれ!」と拳を握りしめたくらい怒りを感じました。 なんと言っても、痴呆症と診断される女性弁護士のフリア。彼女が倒れたシーンが一番泣けたのです。もちろん一途な愛で彼女を支えるフリアの夫にも感動しました。また、生きる自信・目的を失いかけていたDJロサが工場閉鎖で打ちひしがれている姿も泣けたのです・・・こうやって思い起こすと、不思議とラモンに対しては泣かされなかった。結局は自己顕示欲が強かっただけじゃないかとも思ったくらいです。同じ感想を持った人はいないでしょうか? 実話を元にした社会派ドラマの一面も見せてくれたおかげで、自ら命を絶つ自由について真剣に考えさせてくれる。この点は高く評価できるのですが、認知症となった患者や、植物人間となった患者には意志を伝える手段もないことを忘れてはならないと思う。安楽死を施した医師が殺人罪に問われる社会なんてはどこか狂ってますもんね・・・ 日本尊厳死協会 http://www.songenshi-kyokai.com/ 日本安楽死協会 http://www.arsvi.com/ 2004年アカデミー賞外国語映画賞 同メイクアップ賞ノミネート 2004年ヴェネチア国際映画祭男優賞、審査員特別賞 2004年ゴールデングローブ賞外国映画賞 2005年度キネマ旬報ベストテン4位 その他いっぱい (2005.6)
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