ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明 |
1991 香港 東和 ONCE UPON A TIME IN CHINA |
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ストーリー | 19世紀末、医師でもある武闘家黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)の物語。清が列強による攻撃で分裂状態にあるとき、武術道場の師範でもある黄飛鴻が自警団を組織して国を守るように頼まれる・・・ | |||
監督 | ツイ・ハーク | |||
出演 | ジェット・リー | ロザマンド・クワン | ユン・ピョウ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | イギリスの女性を紹介されたときに「サンキュー」と言えと言われたのに、「キル・ユー」と言ってしまうジェット・リー。イギリスの留学から帰ってきたイーとのロマンスも面白いけど、この西洋文化を受け入れることへの疑問、支配されることの中国人感情が面白い。 アメリカの詐欺的搾取もあり、外国人排斥があるのかと思えば、なぜかつまらぬ抗争に巻き込まれるフェイフォン。外では米英の対決シーンもあるというのに。 ワイヤーアクションも少なく、生身のカンフーアクションは見ものだ。イェンとの闘い、最後には外国の銃にイェンが倒れるが、「カンフーだけでは銃と戦えない」と言って絶命する。そして米軍艦に乗り込むフェイフォンがかっこいい。国内の対立構図がわからないままクライマックスを迎えてもかなり盛り上がる。最後にはユン・ピョウも活躍するけど、鉄砲の弾を指ではじいて敵を倒すジェット・リーに軍配が・・・ (2007.2)
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱 |
1992 香港 東宝東和 ONCE UPON A TIME IN CHINA II |
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ストーリー | 国内では清朝打倒の革命勢力も台頭。諸外国の排除をうたう白蓮教なる秘密結社が広州を訪れたフェイフォンを襲う。 | |||
監督 | ツイ・ハーク | |||
出演 | ジェット・リー | ロザマンド・クワン | ション・シンシン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 貧しい人々を救うとか謳っているが、現代でいうと単なるカルト宗教のような白蓮教。銃弾なんて怖くない!とばかりに、防弾チョッキを仕組んだのか、銃に撃たれるというデモンストレーションも凄い。 日清戦争の後、日本に台湾を取られたとか、李鴻章の軟弱外交に反対するなどといった運動の最中。町にはあちこちに列強の国旗が掲げられてるところも時代を感じる。フェイフォンと弟子フー(ユン・ピョウからマク・シウチンに交替)と叔母イーとの3人旅もいい雰囲気。イギリス式の洋服を着ているだけでイーさんが襲われるほど外国人を憎んでいた地域だった。前作同様、イーさんがウォンとの影で遊ぶところが微笑ましい。犬肉も食べたし・・・ 医学会では孫文も登場。清朝は革命も心配していたため警戒をするし、英国軍と組んで孫文たちを葬ろうとする対立。そして白蓮教は外国勢を排斥しようとしているし、フェイフォンたちはその密教と対立。4者の構図だけでも複雑だ。 終盤、怒涛の3連戦。白蓮教の親玉とはちょっとコメディがかってたけど、その後は孫文に布を渡すという宿命的な戦いとなり熱い! (2007.2)
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地争覇 |
1992 香港 東宝東和 ONCE UPON A TIME IN CHINA III |
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ストーリー | 北京では西太后が“獅子王争覇”と呼ばれる大武術大会を開催しようとしていた。平和的に試合を行わせようとする黄飛鴻だが、外国政府による西太后の側近・李鴻章の暗殺計画が進行していることを知るに及んで、自身も大会に参加することを決意する。 | |||
監督 | ツイ・ハーク | |||
出演 | ジェット・リー | ロザマンド・クワン | マク・シウチン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 舶来製品の撮影機も登場していた。壮大な獅子舞のマスゲームみたいなのが圧巻。 中国は列強による進出。各国を戦わせて勢力を弱めてしまえ!というのが狙い。あちこちのグループから狙われているフェイフォンも大変だ。 一方、イーとフェイフォンの関係も急接近。「あいらふゆう」ネタも面白い。豆乳と勘違いしてたようだけど・・・ (2007.9)
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ワン、ツー、スリー/ラブハント作戦 | 1961 アメリカ UA ONE, TWO, THREE |
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ストーリー | コカコーラ社の西ドイツ支店長は本社の重役から観光旅行目的の娘を預かることになったが、彼女は東側の青年と結婚してしまった。 | |||
監督 | ビリー・ワイルダー | |||
出演 | ジェームズ・キャグニー | ホルスト・ブッフホルツ | パメラ・ティフィン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 共産主義の東ドイツをバカにしているようで、実は資本主義のバカバカしさ・東西冷戦の皮肉も感じ取れる。純粋なスカーレットや相手の青年オットーの気持ちになってみればよくわかるなぁ。 ドタバタなんだけど、最初はアメリカのスパイとして東側に売ったり、結局は結婚させるということで伯爵の称号を用意したりと大わらわ。 1961年アカデミー賞撮影賞ノミネート (2008.6)
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ONCE ダブリンの街角で | 2006 アイルランド ショウゲート ONCE |
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ストーリー | ストリート・ミュージシャンの男はチェコ出身の花売り娘と出会う。ピアノを買えないので楽器店で1時間弾かせてもらってる。彼女のピアノを聴くうちに一緒にセッションしてみないかともちかけ、やがて2人は・・・ | |||
監督 | ジョン・カーニー | |||
出演 | グレン・ハンサード | マルケタ・イルグロヴァ | ヒュー・ウォルシュ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 意外と歌が上手い銀行頭取! ドレミレ♪ドレファミ♪と始まる「フォーリング・ストーリー」はアカデミー賞歌曲賞にもノミネートされている。サントラ盤が全米チャート2位にまでなっているほど、音楽に満ちている映画なのです。ミュージカルではないものの、それぞれの歌には出会った男女の想いが込められているので、歌詞がストーリーに溶け込んでるかのようでした。いきなり“君を知らないけど君がほしい”なんて・・・と思ったけど、昔の恋人のことを歌ったものだったんですね・・・ 役名のない男女。ストリート・ミュージシャンとしてギターで歌うguy(グレン・ハンサード)とチェコ出身の花売り娘girl(マルケタ・イルグロヴァ)が出会い、音楽を通して心を通わせていくという小さな物語。恋愛としての感情の起伏なんてものより、音楽の素晴らしさに目覚めていくことが中心なのであり、ありふれた恋愛ものとは一味違うのです。ラストもいろいろと想像させてくれるし。 演奏されるのは70年代風のフォークロックといったところでしょうか。彼らの曲がスタジオディレクターを唸らせるほど斬新なものではないにしろ、心がこもった優しい恋愛の歌にうっとりしてしまう。もともとはグレンのギター弾き語り用の曲。楽器店でマルケタとセッションして生まれるハーモニーは彼にとっても新鮮だったし、音楽の可能性、コンビを組めば素晴らしいものができると感じた一瞬でした。なぜだか、こんな序盤で涙が・・・ さあ、プロデビューを目指してデモテープ作りするぞ!てな展開は唐突感もあるのですが、彼女とのセッションがあってこその展開なんですよね。それに簡単にバンドメンバーを見つけるシーンなんかは偶然すぎるけど、音楽映画はほとんどがこのパターン。理屈なんて要らない。純粋に音楽を楽しむためには超絶技巧派ミュージシャンなんて必要ないものです。 全体的なストーリーのバランスはしっくりこないけど、随所にバンド経験者なら理解できる懐かしさが織り込まれてたり、どことなく笑えるシーンもあったりしました。マルケタのアパートの住人なんてずかずかと入り込んでテレビを見始めたり、覚えたての英語が「妊娠していますか?」だったりして、笑わせてくれます。 グレン・ハンサードが俳優ではなくミュージシャンであるだけに、この映画のような経過でプロになったんだろうと想像できる。初めてのスタジオでも怖気づくことなく楽しんで録音してたのが良かったのでしょう。今はデジタル全盛の時代。パソコンでもプロ仕様のソフトがあるんですから、自宅ではカセット録音してる光景を見ると、貧しさということも伝わってきます・・・ 2007年アカデミー賞歌曲賞ノミネート 2007年サンダンス映画祭国際部門観客賞 その他 (2008.2)
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ワンダとダイヤと優しい奴ら | 1988 アメリカ MGM/UA=CIC A FISH CALLED WANDA |
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ストーリー | 4人組の強盗がロンドンの宝石店から1300万ポンドのダイヤを強奪する。主犯格のジョージは捕まるがダイヤを隠す。ダイヤの隠し場所を聞き出そうと紅一点のワンダが弁護士に近づくのだが・・・ | |||
監督 | チャールズ・クライトン | |||
出演 | ジョン・クリーズ | ジェイミー・リー・カーティス | ケヴィン・クライン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 動物虐待反対と最初に謳っているいるにも拘わらず、ヨークシャーテリヤを殺してしまったりケヴィン・クラインが熱帯魚を食っちゃったり・・・面白かったのにヨーキーのシーンではちょいと引いてしまった・・・ 吃音のマイケル・パリンの行動も面白いし、ワンダ(カーティス)が結局すべての男たちと関係を持ってしまったり、先の読めない展開は見事。結局ダイヤはどこにあったんだ?鍵ばかりに注目させる脚本も観客を煙に巻いている。 映像は違うがモンティ・パイソンの作風。 1988年アカデミー賞助演男優賞(クライン) 同監督賞、脚本賞ノミネート 1988年ゴールデン・グローブ賞作品賞、男優賞、女優賞ノミネート 1988年英国アカデミー賞主演男優賞(クリーズ、クライン))、助演男優賞(マイケル・パリン) (2009.1)
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ワン・ミス・コール | 2008 アメリカ 角川映画 ONE MISSED CALL |
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ストーリー | 『着信アリ』のハリウッド・リメイク | |||
監督 | エリック・ヴァレット | |||
出演 | エドワード・バーンズ | シャニン・ソサモン | アズーラ・スカイ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★ | ★ | ★ |
コメント | 嫡子アリ? ジャパニーズ・ホラーは金になると踏んだのか、またしてもハリウッド・リメイクである。それでも「もしかすると怖いかもしれない」「もしかすると三池監督作品より面白いかもしれない」などとあり得ない期待を胸に、いざシネコンへ。 オリジナルのプロットを忠実に再現しただけだった。しかも、わかりやすく。そのわかりやすさが徒となって恐怖感は著しく減少。まずは最初の設定が説明調といったところでしょうか・・・オリジナルでは自分の番号から自分の携帯へ、しかも未来の時間で自分の声(断末魔とセット)が聴こえてくるという、ドラえもん的タイムパラドクスを含んだ、オバカな発想が面白かったのに、今リメイク作では、死んだ人の携帯からかかってくるのだ。あれ・・・面白くない・・・というか、まともな頭の人の発想だ。 日本の怪談とか古典的ホラーだと、このくらいのまともな脚本でも味わいがあるんだろうけど、ホラーに慣れきってしまってる現代人には物足りないのだ。主人公がとんでもない間違いをおかすとか、死の予定時間が突如狂うとか、観客を騙すギミックがほしいところ。最後のどんでん返しはオリジナルにほぼ似てる(誰が死ぬかという点で)のですが、結果が読みやすいだけに初見の人にもつまらなく感じることでしょう。 オリジナルより優れているのは気味悪い人形とか、ムカデの大群とか、小物ばかり。着信音にしたって可愛らしいメロディになってるし、ビックリさせる効果音も映像が伴ってないし・・・。なんといっても三池作品に見られる、「これでもか、これでもか」と波状攻撃してくるシークエンスやスピード感が足りないのことが最大の弱点。まぁ、裏を返せば、ストーリー自体は大したことないってことなんでしょうけど・・・ 本国アメリカではこれでも2600万ドルの興行成績があったのだから、製作側としては喜んでいることでしょう。なんせ知ってる俳優はエドワード・バーンズだけだったくらいだし、俳優には金をかけてないハズ。ハリウッドデビューを果たしたデーブ・スペクターなんてノーギャラで出演してるような気もするし(笑)。恐怖におののく演技が全く感じられないくらいの主演女優シャニン・ソサモンといい、演出には全く力を入れてないのが本当に残念。 スパニッシュ・ホラーの“EL ORFANATO”は面白そう (2008.7)
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