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四日間の奇蹟 2005 日本
東映
ストーリー  将来を嘱望されていたピアニストの敬輔は留学中に暴漢に襲われ左手薬指が吹き飛ばされてしまった。そこで両親を亡くした千織のピアノの才能を見出し、一緒に全国の施設を慰問して演奏会を続けていた。山口県のある療養センターには、初恋の人敬輔が来るのを心待ちにしていた真理子がいた。
監督 佐々部清
出演 吉岡秀隆 石田ゆり子 尾高杏奈
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  卒業式、学生服の第二ボタンが取られている男子生徒はモテてる証拠。え?え、ええ、もちろん見栄をはって第二ボタンははずしておきましたよ・・・ぁぁ、懐かしい。
 韓流純愛路線やイマアイに代表されるファンタジーな邦画路線が佐々部監督にまで影響を与えた。わかりやすく、タイトルからもストーリーが想像できるベタな展開ではあるが、銃社会への批判、介護問題をも垣間見せる佐々部マジックなのです。景色も良かったなぁ・・・行ってみたい。
 全編、有名なピアノ曲、ベートーベンの月光、ドヴォルザークの新世界(家路)、意外と泣ける「子犬のワルツ」等々と静かに感情を揺さぶらせます。オリジナル曲も家路のメロディーをモチーフにして作ってあるような気もしますし、「オール・バイ・マイセルフ」のメロディもあったと思う(もしかするとラフマニノフか?)。
 最も良かった俳優は子役の尾高杏奈。きっと今年の新人賞をかなり獲得するでしょう。もちろん西田敏行もよかったのですが、寝ているのに存在感のある松坂慶子や、老人たちの中にいても違和感のない石橋蓮司がよかったですね。忘れてならないのが、「瀬戸の花嫁」を皆で歌っている中で一人で音をはずしている小倉一郎でしょう(多分)。
 真理子と千織がころころと変わるシーンは好きです。ちょっとだけ『ハウルの動く城』を思い出してしまいました。しかし、やはり佐々部監督はファンタジーよりも直球勝負の映画で攻めてもらいたかった。そして、クライマックスではもっと別の選曲をしてもらいたかった。吉岡秀隆の練習量にもよるだろうけど・・・

○サヴァン症候群は自閉症患者の10人に1人、知的障害者の2000人に1人に見られるそうで、物事を概念で見ないため天才的な記憶能力を発揮するらしい。
○「よっかかん」(←なぜか変換できない)。「よかかん」(←なぜか変換できる)。
(2004.9)

酔っぱらった馬の時間 2000 イラン/フランス
オフィスサンマルサン
A TIME FOR DRUNKEN HORSES
ストーリー  イラン・イラクの国境地帯のクルド人の村に住む5人の兄妹。馬(ラバ)に密輸品を積み生計をたてている村だ。身障者のマディに手術を受けさせたい兄弟たちは必死に生きているのだ。
監督 バフマン・ゴバディ
出演 アヨブ・アハマディ アーメネ・エクティアルディニ マディ・エクティアルディニ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  病気の兄マディを想い、密輸の手伝いをする幼い妹アーメネ。父も母もいなくなり、一家の大黒柱となった長兄アヨブ。姉のロジンは弟に手術を受けさせてくれることを条件に嫁入りを決意するのだ。生活費と弟の手術費を稼がなければならないと責任感の強い兄弟たち。国境警備隊の出現で荷物を捨てなければならなかったり、荷主が金を払わなかったりと前途多難な初仕事のアヨブ。この苦難にもめげず必死に生きる様はクルド人そのものを表現して、貧困などは全く気にならなくなる。
 そして、身障者のマディに対するイジメなどは存在しない。みんなに愛されている光景は豊かな国の人々も見習わなくてはならないな。特に、児童虐待の犯罪を犯してしまう心の貧困な人たちに見てもらいたい映画だ。
 『わが故郷の歌』ではメッセージ色が濃くて、ちょっと引いてしまったが、こうした子どもの目線での映画だとクルド人の逞しさと気高さがよくわかる。

2000年カンヌ国際映画祭カメラ・ドール、国際批評家連盟賞
(2004.9)



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