居酒屋 | 1956 フランス 東和 GERVAISE |
|||
ストーリー | エミール・ゾラの名作をルネ・クレマンが忠実に再現。 | |||
監督 | ルネ・クレマン | |||
出演 | マリア・シェル | フランソワ・ペリエ | アルマン・メストラル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 内縁の夫に裏切られ、屋根職人と所帯を持つ。事故によって足を悪くし、洗濯屋で働きながら生活を支える。しかし、主人公ジェルヴェーズを演じているマリア・シェルに悲壮感は感じられず、むしろ笑顔の似合うしゃきしゃきの女優といった雰囲気。 終盤は駆け足で進むため悲壮感も伝わりにくい。末娘ナナがママと言って覗き込んだり、そのまま放浪していく様がかなり哀れ・・・鼻くそはほじらないでほしかったけど・・・このまま不良になっちゃうんですね、きっと。 1956年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート 1956年ヴェネチア国際映画祭女優賞、国際映画批評家連名賞 1956年英国アカデミー賞作品賞、男優賞 その他いっぱい (2006.6)
|
居酒屋ゆうれい | 1994 日本 東宝 |
|||
ストーリー | 居酒屋を営む荘太郎(萩原)の妻しず子(室井)が病死。決して再婚しないという約束を破り、若い後妻・里子(山口)を迎えた。すると初夜の晩、前妻の幽霊が現れ、 | |||
監督 | 渡邊孝好 | |||
出演 | 萩原健一 | 山口智子 | 室井滋 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | テレビには三遊亭円楽の落語が流れている。ノイズが入って途切れたかと思うと室井滋の幽霊がドヒャーっと登場。トルコ音楽風のBGMがコミカルでまたいい。 なぜか料金は2350円の魚河岸の八木信夫。酒屋で常連客の西島秀俊。里子の元亭主の豊川悦司。なんだか庶民派人情ものなんだけど、元亭主を簡単に殺してしまうところや、借金を幽霊の力で解決するってのは疑問が残ってしまう。野球賭博なんだし・・・三宅裕二も最初はいい演技だったのに、後半がダメ。 室井滋よりも山口智子の体当たり演技が良かった。 1994年日本アカデミー賞助演女優賞(室井) 同作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞ノミネート 1994年ブルーリボン賞助演女優賞 (2008.6)
|
新 居酒屋ゆうれい | 1996 日本 東宝 |
|||
ストーリー | 全く違うキャストでセルフリメイク。 | |||
監督 | 渡邊孝好 | |||
出演 | 舘ひろし | 鈴木京香 | 松坂慶子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 2350円が同じなのに、色町が映画館に変わっていた。しず子(松阪、二役)が死ぬシーンさえもないのだ。それに加えて、しず子に瓜二つの女が登場。なんだかフグ毒で殺す役なんだけど、ストーリーに上手く絡んでないなぁ・・・ (2008.6)
|
イザベル・アジャーニの 惑い | 2002 フランス ザナドゥー=エレファント・ピクチャー ADOLPHE |
|||
ストーリー | 19世紀のフランス。青年アドルフは伯爵に囲われていたエレノールという年上の女性と知り合う。 | |||
監督 | ブノワ・ジャコー | |||
出演 | イザベル・アジャーニ | スタニスラル・メラール | ジャン・ヤンヌ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 2人の子持ち妾。真剣に恋をしたことがなかっただけに、燃えすぎたアドルフ。それでも最初は手紙にて熱き想いを綴っていた。 延々と続く上流階級の恋物語。途中、侮辱した貴族と決闘するシーンがあったけど、面白かったのはココだけだったかも。 (2006.5)
|
イージー・ライダー | 1969 アメリカ COL EASY RIDER |
|||
ストーリー | マリファナ売買で儲けた金でアメリカをバイクで旅行する二人組。 | |||
監督 | デニス・ホッパー | |||
出演 | ピーター・フォンダ | デニス・ホッパー | ジャック・ニコルソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | アメリカの自由を追い求めた若者像というイメージであったが、麻薬・セックス・音楽といった当時の風俗史のような意味合いもあると思われる。ドキュメンタリー風でもあり、サイケデリックなビジュアル重視の映画とも思える。 俳優では若き日のジャック・ニコルソンが見れるので儲けものですよ。音楽で気持ちよかったのは冒頭の「born to be widl」だけかも・・・ 1969年アカデミー賞助演男優賞(ジャック・ニコルソン)、脚本賞ノミネート 1969年全米批評家協会賞助演男優賞、特別賞 その他多数 (2004.2)
|
イズ・エー [is A] | 2003 日本 GPミュージアム・ソフト |
|||
ストーリー | 渋谷で無差別爆破殺人事件を犯した“ホーリーナイト”と名乗る14歳の少年が4年の刑期を終え出所してきた。そして理由なき殺人を犯した少年の父とその事件で息子を失った父が対峙する。 | |||
監督 | 藤原健一 | |||
出演 | 津田寛治 | 小栗旬 | 内藤剛志 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 少年法に守られた少年Aと失っただけの被害者の対比。凶悪な少年犯罪事件が起こるたびに論議を巻き起こす少年法について真摯に取り組んだ映画。 無差別爆破テロという特殊な犯罪者の設定はうなずけないが、犯人が教師の息子だったという設定は妙に生々しくて感心してしまった。頭が良くて世間に無関心、インターネット世代で痛みというものを知らない子どもたち。教育問題には触れていないが、家族の愛が薄く、「うちの子に限って」と思い込んでいる親を代表しているかのようだ。 「果たして4年で更正できるか?」といったテーマの答えは観客に丸投げしてくれても良さそうなものなのに、短絡的に少年法を改正させるような展開になっている点だけは納得いかない。それというのも、野蛮で人間の心を持たない、ある意味特殊な性格の犯罪者を扱っているからだ。この内容だと、TV番組でよくあるニュースの特番で“少年法について考える”といった内容の番組の方が優れていると言ったほうがいいだろう。 爆破事件の生き残りでもあり、売春している少女の台詞「生きる実感と、その裏側で死んでいく自分」、そして息子を殺された三村(津田寛治)の「復讐することが生き甲斐」という言葉がもう一つのテーマである。こうなってくると、人間関係が複雑に絡むプロットはいささかマイナスとなり、ストレートに復讐と贖罪の父親、少年法の提議といった内容の方が面白かったであろう。 「あれだけ(爆破による無差別殺人)やって4年で出られるなら、俺も何かでかい事やっておけばよかった」という言葉が気味悪く響き、観終わった後でも頭の中にこだまするかのようだった。 (2005.2)
|
イースタン・プロミス | 2007 イギリス/カナダ/アメリカ 日活 EASTERN PROMISES |
|||
ストーリー | クリスマス前のロンドン。アンナが働くトラファルガー病院に身元不明の幼い妊婦が運び込まれるが母体は助からなかった。日記から身元を調べるが、ロシア料理店で謎の運転手ニコライと出会う・・・ | |||
監督 | デヴィッド・クローネンバーグ | |||
出演 | ヴィゴ・モーテンセン | ナオミ・ワッツ | ヴァンサン・カッセル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
コメント | サウナといえばフィンランド。ヴィゴ・モーテンセンといえばデンマーク。 主人公たちはロシア語と英語のチャンポンだし、一体ここはどこ?と、飛び込み鑑賞だったため異国の地に放り出されたような心境となりました。おまけにチェチェン人やらグルジア人やらが登場して、ヨーロッパの国名が飛び交っている。ようやく、ロシアン・マフィアが暗躍するイギリス版『ゴッドファーザー』の雰囲気になると、この映画の趣旨がわかってきた・・・ クローネンバーグ作品の印象といえば、変態チックで難解ではあるけど、人間の鬱屈した本性を見せられている気分になって、結局のめり込んでしまう。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』ではさらに社会派要素まで加わって一級のサスペンスにもなっていた。首を切るというおぞましい描写、どこまで主人公のモーテンセンを落としてくれるのかと別の意味でドキドキしていたら、なんとクライマックスではサウナでの全裸格闘シーンというサプライズを持ってきた・・・ 興味深い点は、ロシアのヤクザはナイフしか使わないこと。そして、刺青で悪の経歴がわかり、身元も推し量ることができること。ヤクザが履歴書を書くわけにもいかず、「黙って俺の体を見ろってんだ!」と言わんばかりにパスポート感覚で彫りまくっている。これも見事な伏線とはなっていました。 アカデミー賞等にモーテンセンがノミネートされるほど俳優陣の演技は良かった。せっかく“法の泥棒”のファミリーとして認められたのに、結局は裏切られるという裏社会の非人道的なところも重々しく、映像よりもそのストーリーにノックアウトされる。だけど、「実は潜入捜査官だった」というどんでん返しは想定内だったし、その後の展開もハッピーエンドに向かわせたいのか破滅へと導きたいのかさっぱりわからない。あの赤ん坊にしても、クリスチーヌなのかどうかはわからないのだ。とにかく、潜入捜査官である必要性が全くない映画なのに・・・さては策に溺れてしまったか。 2007年アカデミー賞主演男優賞ノミネート 2007年ゴールデングローブ賞作品賞、男優賞、音楽賞ノミネート その他 (2008.8)
|
イーストウィックの魔女たち | 1987 アメリカ WB THE WITCHES OF EASTWICK |
|||
ストーリー | イーストウィックの町で、バツイチの三人の女性が館に越してきたダンディな悪魔(ジャック・ニコルソン)と関係を持ち、魔女狩りに似た仕打ちを受ける彼女たち。そのうち妊娠が発覚して・・・ | |||
監督 | ジョージ・ミラー | |||
出演 | シェール | ミシェル・ファイファー | スーザン・サランドン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 家族と一緒にTVで観ると、思わず字幕を隠したくなってくるような前半。老いと更年期については一瞬だけ考えさせられるが、ほとんどコメディだ。面白かった台詞は「中世の魔女狩りに遭った女性はほとんどが産婆」という部分だ。この魔女狩りについての人種問題には全く触れずに全て茶化していて、終盤のゲロを吐きまくりのシーンは凄惨であった・・・食事時には絶対に見ないでください!といった内容。 ファイファー、サランドンと女優として一番輝いていた時代の彼女たちがとても素敵。ジャック・ニコルソンはスケベさ爆発です(笑)4人でテニスするところや、プールで空中浮遊するシーンがいいな。 1987年アカデミー賞作曲賞、録音賞ノミネート 1987年NY批評家協会賞男優賞 1987年LA批評家協会賞男優賞 (2004.12)
|
伊豆の踊子 | 1974 日本 東宝 |
|||
ストーリー | 天城に向かう一高生川島は峠茶屋で旅芸人一座と出会う。 | |||
監督 | 西河克巳 | |||
出演 | 山口百恵 | 三浦友和 | 中山仁 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | アイドル映画の元祖のような作品であるが、回りの俳優がいい演技をしているので引き締まった仕上がりである。山口百恵の歌は、最近では神聖化されるくらいに評価されているが、初期の頃はかなり下手である。演技においても、クールな不良の役などでは雰囲気を出しているものの、普通の役柄ではアイドルそのままの雰囲気で、お世辞にも上手い演技とは言えない。 他の俳優では小円遊がスケベなオヤジを怪演していて懐かしさいっぱいでした。 (2004.3)
|
イズント・シー・グレート | 2000 アメリカ/イギリス/ドイツ/日本 劇場未公開 ISN'T SHE GREAT |
|||
ストーリー | 売れない女優ジャッキー・スザン(ミドラー)が自らの半生を小節に書いたらベストセラーに。 | |||
監督 | アンドリュー・バーグマン | |||
出演 | ベット・ミドラー | ネイサン・レイン | ジョン・クリーズ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 60年代、男にも捨てられ、路頭に迷っているところをアーヴィン(レイン)というエージェントが現れ、彼女を救おうとする。テレビ番組の職業当てクイズに出たけど1度でクビ。やがて彼と結婚し、息子も出産するが重度の自閉症児だったため施設に入れることに。 小説「人形の谷」を書き始めたジャッキー。アーヴィンも全面協力だ。しかし内容が猥褻な箇所が多いので出版社もなかなか承諾しない。体調も悪く病院通い。そんなときに見たジェームズ・ブラウンのTVショーに大はしゃぎ(最近彼が亡くなった)だったが、医者の診断は乳癌。入院した途端に出版社が見つかった。 息子と会うシーンさえあっさり描くし、全体的に観客を感動させようとしていないところが気にかかる。素材がいいだけに脚本が面白くないのでしょう。『ステラ』なんかもそんな気がするし、ベット・ミドラーって自分を飾りたくないんだろうな〜 (2006.12)
|
ISOLA 多重人格少女 | 2000 日本 東宝 |
|||
ストーリー | 1995年1月17日、神戸の震災直後の日。人の感情を読み取ることのできる能力を持つ由香里は多重人格障害の少女と出会う。その彼女の中には悪意に満ちた13番目の人格“ISOLA”がいた・・・ | |||
監督 | 水谷俊之 | |||
出演 | 木村佳乃 | 黒澤優 | 石黒賢 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | 被災地の避難所でボランティアをする由香里。戦争体験のトラウマのじいさんの気持ちが伝わり、慰めて心の救済をしたと思ったら、翌日自殺。心の闇の部分は簡単には解決できるものではないと訴えてくる。人の心が読み取れたらいいなぁ〜などと思ったこともあったが、聞きたくもない雑念がいぱい飛びこんできたらうつ病にもなっちゃいますねぇ。 問題の多重人格少女は漢和辞典を読むのが好きだ。各人格には名前がついているが、その漢字にそれぞれ意味があり、その意味に沿って行動する。問題のISOLAは『雨月物語』の登場人物からきていて、呪い殺す意味が含まれていた。 大学で体外離脱の実験中だった高野弥生と真部。この二人の行為によって、ISOLAが千尋に乗り移った。恐怖感が沸き起こらないわけではないが、体外離脱を信じていないと物語が成り立たない弱さがある。幽霊と科学を一緒にしてしまうことで恐怖感が半減してしまう弱さなのだ。また、千尋の12人の人格という設定が活かされてない。誰だって良かったんじゃないかと思えるほどだ。これならばホラー映画にするよりも、阪神大震災での心のケアの裏テーマを深く追求したほうがよかった。 最後に「200の人格に分裂しちゃって・・・」という台詞には笑ってしまった。 (2005.12)
|
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||