怪異談 生きてゐる小平次 | 1982 日本 ATG |
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ストーリー | 旅役者の小平次が愛憎劇の末、幼馴染でもあるお囃子の那古太九郎に殺されてしまう。 | |||
監督 | 中川信夫 | |||
出演 | 藤間文彦 | 石橋正次 | 宮下順子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 近松門左衛門を目指す太九郎と団十郎を目指す小平次。そして太九郎の妻との三人しか登場人物がいない。しかも幼馴染で仲の良い三人組の旅芸人一座。「おちかさんを俺にくれ」となかなか切り出せない小平次は芝居遊びをしながらだとハッキリ言えそうなのに、太久と釣りに行った時にボソボソとしゃべるだけだった。ついに、そのボヤキに耐えられず、頭にきた太久が釣り舟の上から突き落とした。てっきり死んだと思っていたが、家に帰ると小平次が生きてやってきたのだ。 舞台劇でもやれそうなくらいセットの中が中心だったけど、旅の途中、古い廃屋の前で遊んでいた「仮名手本忠臣蔵」のシーンがよかった。幽霊になってからは、怖さを強調せずに淡々と、ぶつぶつと語るだけなのが面白くなかった。 (2005.8)
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戒厳令 | 1973 日本 現代映画社 |
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ストーリー | 朝日平吾が安田財閥の当主を刺して自殺し、その姉が北一輝(三國)に遺品である血染めの衣を届けた。北は二・二六事件の陰の指導者と言われた男。 | |||
監督 | 吉田喜重 | |||
出演 | 三國連太郎 | 松村康世 | 三宅康夫 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 「やる前に十数えるんだ」。 一面識もない朝日から遺品を受け取った北は、自分の書いた「日本改造論」に感銘を受けて届けたものと考えた。 かなり妄想に取りつかれている。世の中を変えようとする男はこういうものなのか。白黒映像のうえに、舞台風の台詞まわしのおかげで、さっぱり面白くない。もっと時代のバックグラウンドを描かないと、何が起ころうとしていたのかもわからない。この手は苦手だ。 (2005.6)
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怪獣総進撃 | 1968 日本 東宝 DESTROY ALL MONSTERS! |
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ストーリー | 怪獣を集めて平和に居住させていた“怪獣ランド”で突然黄色い煙が噴出し、世界各国の首都がその怪獣たちに襲われた。原因は地球を狙うキラアク星人だった。ゴジラ、ミニラ、アンギラス、ラドン、モスラ、ゴロザウルス、クモンガ、マンダ、バラン、バラゴン、キングギドラ。 | |||
監督 | 本多猪四郎 | |||
出演 | 久保明 | 田崎潤 | 小林夕岐子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 月から怪獣ランドへあっという間に到着するムーンライトSY-3号。キラアク星人は地球人の耳に器械を取り付け遠隔操作する。コントロールを地球人が奪って怪獣を操作できるようになったものの、キラアク星人は宇宙怪獣キングギドラをコントロールした。 キングギドラが地球を襲いにやってきたのに、実況アナウンサーの口調はなんだか楽しそうだった。彼もまた怪獣ファンだったのだろう。そして、最後に燃える怪獣ファイアードラゴンの登場だ! 同窓会的な楽しみしかできない。 (2004.11)
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怪人ドクター・ファイブスの復活 | 1972 アメリカ 劇場未公開 DOCTOR PHIBES RISES AGAIN |
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ストーリー | 3年の眠りから復活したファイブス博士は亡き妻ビクトリアを蘇らせるためにエジプトへと向かう。2000年に一度しかないファラオの力によって・・・そして、その目的のために殺人を・・・ 『怪人ドクター・ファイブス』の続編 |
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監督 | ロバート・フュースト | |||
出演 | ヴィンセント・プライス | ロバート・クォーリー | ピーター・カッシング | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 首の後ろから食事を摂るファイブス。奇抜なアイデアが面白い。その他にも、地下室での自動演奏楽団とか、機械仕掛けの蛇と電話受話器の針、サソリ、圧縮棺など・・・残忍な殺人手口は江戸川乱歩の小説を思い起こしてしまうほどだった。 バイダーベック、可哀想・・・ 1974年アボリアッツ・ファンタスティック映画祭参加 (2005.3)
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害虫 | 2002 日本 日活 |
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ストーリー | 母の自殺未遂や小6のときの担任と恋愛関係に揺れ動く中で、中一の北サチ子は不登校になってしまう。 | |||
監督 | 塩田明彦 | |||
出演 | 宮崎あおい | 田辺誠一 | 沢木哲 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 当り屋のシーンって現実味がない。死んだらマズイっしょ。それよりも少女北サチ子の存在そのものにありえない性格を感じる。一般的な不登校少女の心理や言動を研究していないのでしょう。前半は大人から見た少女への願望と偏執さを剥き出しにしただけのロリータ映画かと感じたくらいです。害虫というタイトルがスタッフそのものを表してるかのように・・・ 後半、事件が起こってからは、母(りょう)と夏子(蒼井優)の演技に助けられてリアルさが出てきました(むしろ、ここから不登校になるという設定だとわかりやすい)。最後には、「世の中、悪い大人ばかりじゃないよ〜!」と叫びたくなるような仕上がりになっていて、やや満足。 2002年日本映画プロフェッショナル大賞作品賞、監督賞 (2004.5)
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海底二万哩 | 1954 アメリカ 大映 20,000 LEAGUES UNDER THE SEA |
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ストーリー | 1868年、謎の沈没事件が多発していた。 | |||
監督 | リチャード・O・フライシャー | |||
出演 | カーク・ダグラス | ジェームズ・メイソン | ポール・ルーカス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 子供の頃、ぼーっと観ていただけだったので、改めて観ると、すごい!!この潜水艦のデザイン・・・魚だ。ネモ船長が貨物船を攻撃する理由もわかった。積荷は火薬ばっかりなんだし、すぐ爆発して沈没してしまうのね。。。この映画が作られたのは朝鮮戦争の時代なのに反戦という言葉も出ていたんですね。知りませんでしたよ、まったく。単なる冒険もの映画ではなく、結構骨太の映画だったのですね。 ただ、核兵器など化学兵器を悪しき物として捉えるところや潜水艦そのものに関して言えば、1868年という設定にする必要性はあったのか・・・これだけが疑問だ。 1954年アカデミー賞美術監督・装置賞、特殊効果賞 (2004.2)
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回路 | 2000 日本 東宝 |
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ストーリー | インターネットの世界を舞台にしたホラー? | |||
監督 | 黒沢清 | |||
出演 | 加藤晴彦 | 麻生久美子 | 小雪 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | インターネットを云々という内容らしいが、どこにインターネットがからんでたのだか。。。パソコンじゃなくてテレビでもよかったのでは? どうしてカンヌ映画祭で賞を取れたのだ?と疑問が常にわきおこり、いいところを探し続けたが、結局、ラスト15分の荒廃した不気味な映像と加藤晴彦の演技しか見つからなかった。飛び降り自殺のシーンもリアルだったかな。。。 ドキッとする場面は随所に見られたが、編集がおかしいのか、ドキッとする場面が先に出来てそれをむりやり繋ぎ合わせたような印象でした。 2001年カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞(黒沢清) (2003.9)
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カイロの紫のバラ | 1985 アメリカ Ori=WB THE PURPLE ROSE OF CAIRO |
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ストーリー | 不況が続く30年代、ウェートレスのセシリアは「カイロと紫のバラ」という映画の主人公トム・バクスターに惚れこみ何度も足を運ぶ。5回目を観ている時、トムがスクリーンの中から飛び出してきた。 | |||
監督 | ウディ・アレン | |||
出演 | ミア・ファロー | ジェフ・ダニエルズ | ダニー・アイエロ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | これも映画好きのための映画なんだろうなぁ。最近でもスクリーンの中に入ってしまうというプロットの映画はどんどん作られているわけだし、俳優たちと語り、一緒に演技をし、恋に落ちるなんてのは映画ファンの心そのままだと思います。 しかし、この映画はそうしたファンタジーも表現されてはいるが、ラストにも象徴されるように、妄想ファンに対して「現実に戻る」ことをも促しているような気がしてならない。映画は映画、観ているときだけ現実逃避すれば最高なのであって、現実は厳しいものだと・・・ 1985年アカデミー賞脚本賞(ウディ・アレン)ノミネート 1985年カンヌ国際映画祭FIPRESCI賞 その他色々 (2004.7)
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カウガール・ブルース | 1993 アメリカ ギャガ EVEN COWGIRLS GET THE BLUES |
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ストーリー | 親指が異様に大きいシシー・ハンクショー。ヒッチハイクのテクニシャンとなって、アメリカを横断し続けていた。しかもヒッチハイクを一日でも欠かすと親指が疼くのだ。 | |||
監督 | ガス・ヴァン・サント | |||
出演 | ユマ・サーマン | ジョン・ハート | レイン・フェニックス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | ユマ・サーマンの若い頃は台詞もへたくそ。だけど存在そのものが可笑しい。キアヌ・リーヴスもわけがわからない。憧れのモデル、シシーに声をかけられ喘息発作を起こす始末だ。 カウガールたちが一斉にズボンを下げて、「匂いを嗅いでみな!」などというシーンは圧巻。ボカシ無しで観てみたい。彼女たちレズビアン行為をするカップルがいたけど、『ブロークバック・マウンテン』と同時代という設定であることが興味深いところです。 1994年ラジー賞主演女優賞、助演女優賞(ショーン・ヤング)ノミネート (2006.4)
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カウチ・イン・ニューヨーク | 1996 フランス/ベルギー/ドイツ シネセゾン=東北新社 A COUCH IN NEW YORK |
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ストーリー | 期限付きアパート交換によって、パリジェンヌのベアトリス(ビノシュ)とNYの精神科医ハリストンがそれぞれの部屋に住むことに・・・ | |||
監督 | シャンタル・アケルマン | |||
出演 | ジュリエット・ビノシュ | ウィリアム・ハート | ステファニー・バトル | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | NYのアパートではベアトリスの元へ次々と患者が訪れるが、適当なセラピーによって皆満足していく。友人の忠告で「フーム」と「イエス」だけで対応するところが笑える。秘書までつけて彼女のセラピーは大繁盛。 パリではベアトリスの恋人が訪れるが、ハリストンが心理療法によって解決するが、水道漏れなど災難続きのため急遽NYに戻る。咄嗟のことにジョン・ワイアーと名乗り、彼女の患者になってしまうが、やがて恋に落ちるが、ベアトリスの部屋に住み秘密を知っているので、自分の正体を明かせなくなってしまう。相手にも“愛してる”と言わせないと正体を・・・ すれ違いのスリリングなクライマックスと、パリのアパートでの再会、「ナイト・アンド・デイ」が心優しく響く。 (2006.2)
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ガウディアフタヌーン | 2001 アメリカ/スペイン 東芝デジタルフロンティア GAUDI AFTERNOON |
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ストーリー | 18歳で家を出てバルセロナで一人暮しのカサンドラ。翻訳業で食いつないでいるが、怪しい女から夫ベンを探してくれと頼まれて探偵のまねごとを・・・ | |||
監督 | スーザン・シーデルマン | |||
出演 | ジュディ・デイヴィス | マーシャ・ゲイ・ハーデン | リリ・テイラー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | フランキーは実はゲイだったとか、偽小切手をつかまされたとかのドタバタ劇風の展開になる前半。バイセクシャル、倒錯の世界。これが後半になると、娘を奪い合う普通の夫婦となり、設定の異様さ以外は普通のドラマ。マーシャ・ゲイ・ハーデンは名前のごとくゲイの役で、トイレで立ちしょんする格好がぶっ飛んでた!ジュリエット・ルイスはまだまだ可愛い・・・ (2005.1)
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帰らざる夜明け | 1971 フランス MGM LA VEUVE COUDERC |
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ストーリー | 犯罪者のジャンはフランスの片田舎に住む未亡人宅で世話になるが、若い義妹の方と肉体関係を持ってしまう。。。 | |||
監督 | ピエール・グラニエ=ドフェール | |||
出演 | アラン・ドロン | シモーヌ・シニョレ | オッタヴィア・ピッコロ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 田園風景に心洗われる。娘オッタヴィア・ピッコロの透きとおるほどの白い肌も印象的だ。しかし、アラン・ドロンが単なるスケベな犯罪者という気もする。橋が美しいのですが、『マディソン郡の橋』の橋と似ていますね。 シモーヌ・シニョレの演技は良いのですが、台詞が直情すぎるというか、もっと奥ゆかしく愛を告白するなどの脚本が欲しいところだ。 (2004.5)
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