オアシス | 2002 韓国 シネカノン OASIS |
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ストーリー | 2年半の刑期を終え出所したジョンドゥは、ひき逃げの被害者宅にあやまりたくて訪問するが足蹴にされる。そこで、脳性まひで重度の障害者となっている被害者の娘に出会い、次第に彼女に惹かれていった。。。 | |||
監督 | イ・チャンドン | |||
出演 | ソル・ギョング | ムン・ソリ | アン・ネサン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 最初は過剰な障害者の描写に引いてしまったのだが、徐々にのめりこんで行ってしまう不思議な映画だ。光を手鏡に反射させて鳩や蝶を映し出すという、微妙ではあるが効果的なCGにも釘付けになってしまう。 社会から疎外された純粋な心を持つ二人。ジョンドゥはまともな職にも就かず、大人になりきれないと兄に叱咤される。そして、前科3犯ではあるが決して根っからのワルではなく、子どもが親からコッソリ小額のお金を盗む程度なのだ。障害者であるコンジュは兄や周囲の人たちに世話されているが、利用されているような面もある。とにかく孤独でラジオだけが唯一の友達なのだ。 時折、コンジュの妄想シーンが随所に散りばめられ、思わず微笑んでしまったり、周囲の人間の世間ずれした台詞に失笑を呼んでしまう。二人の純愛と周囲から疎外された二人だけの世界が笑いのバランスと調和されとても心地よかった。 そして、あの事件が起きてからはコンジュが緊張のため喋れなくなることと、彼女の名誉のためにあくまでも真実を語ろうとしないジョンドゥの男らしさに涙してしまうのだ。むしろ、男性の目で見たほうが泣ける映画かもしれない。 2002年ヴェネチア国際映画祭監督賞、マルチェロ・マストロヤンニ賞(ムン・ソリ) (2004.9)
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お熱いのがお好き | 1959 アメリカ UA SOME LIKE IT HOT |
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ストーリー | 1929年、禁酒法時代のシカゴ。失職したバンドマンのジョーとジェリーはイタリアン・ギャングの殺人現場を目撃し、身を隠すために女性バンドに参加し、マイアミを目指す。二人の女装がイケテル。 | |||
監督 | ビリー・ワイルダー | |||
出演 | ジャック・レモン | トニー・カーティス | マリリン・モンロー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 女性ビッグバンドをもっと見たかった。列車の中での演奏が最高でした。もちろん吹替えですけど。。。この時代に流行っていたのでしょうかね??『スウィングガールズ』を観たばかりなので信じられない気もする。 女装モノの喜劇の基礎となるくらいの作品なのかもしれませんね。有名な曲も聴けるし、気持ちいいコメディ。お笑い系のようなギャングも、この映画が基本なのかもしれない。 1959年アカデミー賞衣装デザイン賞 同主演男優賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、美術監督・装置賞ノミネート 1959年ゴールデングローブ賞(コメディ部門)作品賞、男優賞、女優賞 その他 (2004.10)
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おいしい生活 | 2000 アメリカ ギャガ SMALL TIME CROOKS |
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ストーリー | 前科者のレイは銀行の2軒隣が空家になったことで、トンネルを掘って金庫破りを企てる。借りた店舗では元ストリッパーであるレイの妻がクッキー屋を始めたが、こちらは大繁盛。1年後にはサンセット・ファームとして巨大会社になる。 | |||
監督 | ウディ・アレン | |||
出演 | ウディ・アレン | トレイシー・ウルマン | ヒュー・グラント | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | いきなり水道管をドリルでぶち壊したり、親戚のメイはしゃべりすぎだったり、警官も仲間になったりと、前半は何も考えずに笑える。金持ちになってからは、学が無かったりして完全な成金趣味の内装のままパーティーを開いたりして、笑えないギャグも多い。 珍しくインテリぶってないウディ・アレンには好感も持てるが、他の映画を知っていると逆にいやみっぽく感じたりもする。詐欺師っぽいヒュー・グラントが彼らをハイソサエティで教養ある人間に育てようとする役どころはぴったりきてるし、エレイン・メイのギャグはかなり笑える。天気の話というのも最高!トレイシー・ウルマンのギャグは辞書のAから順番に難しい言葉を覚えるネタが最高だ。 「サヴォイでストンプ」とエンドロールの「テキーラ」が心地よい。 2000年全米批評家協会賞助演女優賞(エレイン・メイ) 2000年ゴールデン・グローブ賞女優賞(トレイシー・ウルマン)ノミネート (2004.12)
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王立宇宙軍 オネアミスの翼 | 1987 日本 東宝東和 |
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ストーリー | 宇宙軍は人類初の有人宇宙飛行を目指しているが、失敗ばかり。その軍のシロツグは怠惰な毎日を過ごしていた。ある日、少女リイクニと出会い刺激を受けた彼は宇宙飛行士に志願する。 | |||
監督 | 山賀博之 | |||
出演 | 森本レオ | 弥生みつき | 村田彩 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★ | ★★★★ | ★ | ★★★ |
コメント | 水軍に入りたかったのに成績が悪く宇宙軍へ・・・どういう世界なんだろうか。平和のためだけに宇宙へ飛ぶという夢。そんな夢が実現されればいいな、と精神年齢が若くなれば楽しめるアニメなのだろう。しかし、結局は戦争が起こるという現実のため、素直に見れない。宇宙に飛び立つシーンは心地よい音楽も絡み、体が宙に浮くような気持ちよさがあった。 (2004.8)
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大いなる休暇 | 2003 カナダ ハピネット・ピクチャーズ LA GRANDE SEDUCTION |
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ストーリー | 住民125人の無医島。かつては漁業で栄えていた島だったが、今ではほとんどが生活保護を受けている。そこへ工場誘致の話がわきおこったが、定住する医者が必要だという。そんな折、なんとか一人の医者が1ヶ月住むことになり・・・ | |||
監督 | ジャン=フランソワ・プリオ | |||
出演 | レイモン・ブジャール | デヴィッド・ブータン | ブノワ・ブリエール | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 島民100人の大移動!人数が多いと笑えますね。 島民は合計125人なのですよ。しかもほとんどの人が生活保護を受けているという貧しいサントマリ島。工場誘致という話があれば、そりゃ必死になりますよね。だけど、条件があって、島に定住する医者が必要だというのです。一人の医者が1ヶ月島にやってくることになって、何とかこの島を好きになってもらおうとウソを積み重ねる島民たち。憎めないウソばかりなのですが、やがてウソをつくことにも無理が出てくる・・・ 釣りが下手なルイス医師になんとか魚を釣ってもらおうと努力するジェルマン。ルールを誰も知らないクリケットを楽しむ島民たち。医師の電話内容をすべて盗聴するおばさんたち。どれもこれもおかしい。思わず大爆笑してしまいました。 高齢化問題や失業問題を抱えながらも日々を楽しく過ごし、誇りを忘れない島民。結束も固いし、ウソの目的だって一人一人の生活をお互い思いやってるからこそだ。最後のルイス医師とジェルマンのやりとりも見物です。 それにしても代理医師って・・・ホラー映画かと思ったぞ。 2004年サンダンス映画祭観客賞 (2005.10)
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大いなる眠り | 1978 イギリス 日本劇場未公開 THE BIG SLEEP |
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ストーリー | 英国に移住した大富豪スターンウッドから脅迫を受けていると依頼を受けたフィリップ・マーロウ。 | |||
監督 | マイケル・ウィナー 原作:レイモンド・チャンドラー | |||
出演 | ロバート・ミッチャム | サラ・マイルズ | オリヴァー・リード | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 『さらば愛しき女』に比べると、ハードボイルドさが抜けて映像タッチも英国ドラマ仕立てになっている。舞台がアメリカからイギリスに変わると、これほどまでに違うものなんだなぁ。さてさて、ストーリーはエロ本とヌード写真にまつわる脅迫話で、現代にも通ずるような内容だ。 アクション中心ではない、ハードボイルドな探偵物語なので、途中からストーリーを追うだけになってしまいます。ミッチャムの動きものろいので、次第に「みのもんたに似てるなぁ・・・」と思い始めたら、魅力がなくなっていきました。ヤンキースネタのような独白もないし・・・ (2004.8)
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大いなる勇者 | 1972 アメリカ WB JEREMIAH JOHNSON |
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ストーリー | 1850年代、ロッキー山中で猟師になることを決意したジェレマイア・ジョンソンの物語。 | |||
監督 | シドニー・ポラック | |||
出演 | ロバート・レッドフォード | ウィル・ギア | ステファン・ギラシュ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 大いなる自然、先住民、略奪と虐殺。映画からだけでは想像しか出来ないが、白人と先住民たちとの確執が上手く表現されていなかった。丁度、発表された時期が西部劇における先住民を考える転換期であったことから、扱いが微妙なのだろうなぁ。 1972年カンヌ映画祭コンペティション (2004.12)
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狼たちの午後 | 1975 アメリカ WB DOG DAY AFTERNOON |
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ストーリー | 計画性ゼロの銀行強盗、ソニーとサルは銀行にほとんど現金が置いてないことに愕然とする。そしてたちまち警官隊に囲まれるものの人質をとり、国外へ逃亡するための飛行機を要求する。 | |||
監督 | シドニー・ルメット | |||
出演 | アル・パチーノ | ジョン・カザール | チャールズ・ダーニング | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 初っ端に仲間の一人が抜けたことに大笑い。コメディじゃないのに笑わせる手法は最高ですね。ワイオミングが外国だと思っているサルも本当はいい奴なんじゃないかと思ってしまいます。実話を元にしてあると最後にわかったんだけど、ゲイ問題、人種問題、ベトナム帰還兵問題等をサラリと織り交ぜて舞台劇風な仕上がりに手腕に恐れ入りました。決して社会派ドラマではないと思うのですが、アメリカン・ニューシネマと評されるとこからして時代背景を上手く表現してますね。 ソニーがテレビを凝視するシーンは何故か「SONY」の文字がくっきりと。。。 1975年アカデミー賞脚本賞 同作品賞、主演男優賞、助演男優賞(クリス・サランドン)、監督賞、編集賞ノミネート その他多数 (2004.5)
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狼の挽歌 | 1970 イタリア ヘラルド CITTA VIOLENTA |
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ストーリー | 一匹狼の殺し屋が愛した女が裏切ったために狙撃する。 | |||
監督 | セルジオ・ソリーマ | |||
出演 | チャールズ・ブロンソン | ジル・アイルランド | テリー・サヴァラス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | イタリア映画であるため、全て吹替えなんでしょう。C・ブロンソンの声じゃないような気がする。確かにかっこいい、しぶい、男っぽい。売れた映画らしいけど、変なところが多すぎる。回想シーンと現実のシーンの切り替えや、変な構図(顔のアップと後ろに立つ男とか・・・)などは笑っていいものかどうなのかと。。。ま、真面目に作ってあるから許せるんですけどね。 (2004.11)
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オオカミの誘惑 | 2004 韓国 シネカノン ROMANCE OF THEIR OWN |
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ストーリー | 父を亡くし、母の再婚のためソウルに転校してきたハンギョンは年下のリーダー格の男ヘウォンと出会う。一方、ライバルの高校のボス、テソンとも知り合い、彼が「お姉さん」と言い寄ってきた。ヘウォンもまた次第にハンギョンに惹かれていった・・・ | |||
監督 | キム・テギュン | |||
出演 | チョ・ハンソン | カン・ドンウォン | イ・チョンア | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 「はい、キムチ〜」と、韓国映画ではお馴染みの家族写真撮影。家族を大切にする韓国らしい風景だが、この映画では兄弟の絆が親子の絆を上回っていた。 インターネット青春恋愛小説を『火山高』のキム・テギュン監督が今回はCGを使わずに爽やかに映画化した。設定といい、ストーリー展開といい、まさしく動く少女漫画。日本のアイドル映画とは違い、妥協を許さない監督の力量を感じ取れるのだが、脚本の細かい点や大人からの目線が全く感じられない点でかなり甘い作りになってしまったようだ。元々、高校生が作った顔文字だらけの小説なのでしかたないのだが・・・ 正直言って、前半はどこにでもあるような三角関係の話が退屈で、唯一、カン・ドンウォンがイ・チョンアを「お姉さん」と呼ぶ謎の部分のおかげで辛うじて集中力を保てたくらいでした。そして後半にも取って付けたような横恋慕事件のサブストーリーが蛇足と感じられ、もっと重きを置いていいドンウォンの心理変化が足りなかった。2人の男がごく普通の女子高生を好きになる本線よりも、それぞれが恋敵の身代わりにボコボコにうちのめされるという、寡黙な男の友情の方がが一際光っていたように感じました。「あいつが俺の身代わりにやられたんだから、借りを返してやるぜ!」と、台詞にはありませんでしたが、ここが一番好きですね。 ラストは、ほとんど予想できる展開でしたが、盲目の少女のエピソードを入れたおかげでまずまずの出来になりました。 (2005.4)
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狼よさらば | 1974 アメリカ COL DEATH WISH |
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ストーリー | NYの街のイカレた若者たちに妻を殺され、娘を廃人同様にされたポールが、辻強盗全体に対して復讐を始める。。。 | |||
監督 | マイケル・ウィナー | |||
出演 | チャールズ・ブロンソン | ホープ・ラング | ヴィンセント・ガーディニア | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | まず驚いたのが、『ジュラシック・パーク』や『ザ・フライ』のジェフ・ゴールドブラムが出演していること。若い!と言うより、顔が変わってない・・・。チャールズ・ブロンソンは顔と声が間寛平に似ている(故人に対して失礼ですが)。 昔観たときには、単なる復讐劇のように感じたのであるが、日本人留学生射殺事件やマイケル・ムーアの映画を体験した今となっては全く違った感想になった。この映画を論じるには自衛手段としての銃保持のあり方の問題、強いてはアメリカの銃犯罪の問題を避けられない。ブロンソンが銃に目覚めていく過程は、そのまま現代アメリカの根底にある自衛・正当防衛の論理をそのまま肯定しているかのように取れます。当時の公開時は社会に与える影響も大きかったと推測されます。 それはさておき、やはりブロンソンは決まっている。銃を持ったニヒルな男がハマリ役である。ご冥福をお祈りいたします。 (2004.1)
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大通りの店 | 1965 チェコスロバキア 劇場未公開 OBCHOD NA KORZE |
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ストーリー | 1942年、ドイツがユダヤ人迫害を推し進めていた頃。小さな町のはずれに住む夫トーノと妻エベリーナ。町にナチスが塔を建てて大騒ぎの中、彼女の姉夫婦が訪れる。 | |||
監督 | ヤン・カダール | |||
出演 | イダ・カミンスカ | ヨーゼフ・クロネル | ハナ・スリフコワ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
コメント | ファシスト党に入れとうるさく言う、嫌いな義兄だったけど、アーリア化政策によってユダヤ人から接収した大通りのボタン店の権利書を持ってきてくれた。しかし、いざ店を見てみると、商品は全て接収済み、残っていたのはユダヤ人の老婆ラウトマン(カミンスカ)だけだった。友人クハールにも相談に乗ってもらい、なんとか店を開けることにしたが・・・ ユダヤ人の結束が強いため、店は順調に経営。トーノは管理人として、ラウトマンに店をまかせ、ユダヤ人からも融資を受ける。しかし、そのうち親衛隊が町に大勢やってきて、ユダヤ人を一掃しはじめる。かくまったアーリア人はユダヤ人以下の扱い。逮捕を逃れるためにはユダヤ人との関係も断ち切らねばならない。 やがて塔が完成し、ユダヤ人を皆列車に乗せ収容所に送る時がやってきた。トーノはじっとラウトマンをかくまうが、友人が射殺された事実に心の葛藤が生まれる。酒を飲んで紛らわせるが、老女をかくまったり、親衛隊に差し出そうとしたり、精神状態もおかしくなる・・・ オスカーノミネートを受けるほどイダ・カミンスカの演技が素晴らしい。耳が遠く、戦争が起こってることさえも理解していない。未亡人ではあるが、ボタン店を運営することが生きがいとなっているのだ。トーノが彼女に同情する姿もいい。最後は悲劇となるが、夢の世界で二人は幸せそうだった・・・ 犬にも税金をかけるファシストのやることって・・・ 1965年アカデミー賞外国語映画賞 1966年アカデミー賞主演女優賞ノミネート 1965年カンヌ国際映画祭特別表彰 1965年NY批評家協会賞外国映画賞 (2005.11)
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