デジャヴ | 2006 アメリカ ブエナビスタ DEJA VU |
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ストーリー | 初めて会ったのに見覚えがある・・・初めての場所なのに・・・といったデジャヴ感いっぱい。ニューオーリンズでフェリーが大爆破して死者の数も500人余。対岸に打ち上げられた女性の死体が鍵を握ってると判断したATFの捜査官ダグ・カーリンが追いかける・・・ | |||
監督 | トニー・スコット 製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー | |||
出演 | デンゼル・ワシントン | ポーラ・パットン | ヴァル・キルマー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | なぜ4日半前?俺が6歳の子供だと思ってちゃんと説明してくれ!(『フィラデルフィア』) 初めて観た映画なのに見覚えがある。そんな体験をしたことはないだろうか?フェリー爆破事件が起きた直後にATFのドネリーという男に電話をかけていたシーンで、まず『ジュラシックパーク』のネドリーを思い出してしまう。そんなハズはない!と思いながらもすでにデジャヴ状態の鑑賞になってしまいましたが、ATFや警察、政府組織には肥満気味の男が多かったので「そうか・・・これはデジャヴではなくて“デブじゃ”だったのか」と笑いたかったのに笑うポイントははずしてしまいました。 対岸にクレアという女性の死体が見つかったという報告を受け、この女性が鍵を握っているに違いないと判断したATFのダグ・カーリン(デンゼル・ワシントン)。FBIの要請によって政府が極秘に開発した“タイム・ウィンドウ”という装置を見せられるのです。まるで『エネミー・オブ・アメリカ』に出てきたような衛星を使ったプライバシー無視の優れモノ追跡装置。なんだかよくわからないワープとリンクしたどうとかこうとか・・・すでに頭がデンゼル状態になり、とにかく過去にメッセージを送ることができれば『マイノリティー・リポート』のように犯行前に逮捕できるらしいシロモノだ。 500人以上もの死者を出したフェリー爆破の犯人はジム・カヴィーゼル。簡単に逮捕されたが、起訴さえされないと豪語していました。「これは運命なのだ」と自信たっぷりだった彼はもはや神?悪魔?それともイエス・キリストか(『パッション』)?!しかも、残忍極まる性格は『マイ・ボディガード』のようにクレアの指を切り落とそうとするのです。 過去を変えればフェリー爆破も阻止できるし、クレアも救える。メモも過去へ送れたんだから人間だって大丈夫という『ザ・フライ』のような短絡思考で、自ら実験台になるダグ。「本当に過去へ送っても大丈夫なのか」と『バタフライ・エフェクト』での苦い経験があるため心配するエルデン・ヘンソン。うまく移動できても蝿の毛が生えてきたり、両腕がなくなってたら大変だったはずなのですが、それよりも『M:I:III』のように「蘇生してくれ」との願いのほうが大切だったようです。 トニー・スコットの映画は苦手な作品が多かったのですが、これはなかなか面白かった。序盤からサブリミナル効果を多用したり、それぞれの細かいシーンの記憶が重要なのかと思っていたら、『ドラえもん』なみにわかりやすい映画となっていました。それよりも、過去に鑑賞した映画をどれだけデジャヴることができるかという、タイトル通りのデジャヴ作品だったような・・・ 「本当に2度目なんだな?」という言葉が耳に残りますが、デンゼル・ワシントンがその前にも経験していたと解釈したほうがいいのかもしれません。つまり一度過去に戻ってテロ阻止に失敗して死んでいる。そうでないとデジャヴなんて起きないでしょう。そして、彼らの理論によると元々あった本流は消え去ってしまうので、2人のデンゼルが死んでいた事実も無くなってしまうのかもしれません。 (2007.3)
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テス | 1979 フランス/イギリス ヘラルド TESS |
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ストーリー | 19世紀末、遠縁のダーバビル家に奉公に出たテス。 | |||
監督 | ロマン・ポランスキー 原作:トーマス・ハーディ | |||
出演 | ナスターシャ・キンスキー | ピーター・ファース | リー・ローソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | サー・ジョン・・・挨拶はサー・ジョンと声をかけてくる牧師から教えてもらった男は貴族のダーバビルの末裔だと知る。その娘テス(キンスキー)は親戚であることを明かすが、ニワトリ小屋の世話をするよう頼まれる。そこの息子アレック(ローソン)に犯され、実家に帰って私生児を生んだテス。可愛がった赤ん坊だったが数週間で死んでしまう。 やがて牧師の息子エンジェル・クレア(ファース)と恋仲になり、秘密を告白しようにも母に口止めされてたこともありなかなか言い出せないテス。そのまま結婚して、お互いの秘密を告白しあったのに、エンジェルはテスに失望してしまったようだ。結局彼女を実家へ帰らせ、許せる日が来たら連れ戻すと約束する。 辛い日々が続くテス。やがて重労働をせせら笑うかのようにアレック登場。またもや愛人として囲われるが、そんなときエンジェルが!!「遅いのよ・・・」という悲しみの表情をするテス。しかし、アレックを殺し、エンジェルと逃げることを選択する・・・ 徐々にやつれていくナスターシャ・キンスキーがいじらしくてしょうがない。エンジェルもエンジェルだ!そのくらいすぐに許してやれよ!と思う間もなく、低賃金重労働の苦役に甘んずるのです。エンジェルだって結婚前は人妻とキマグレの恋をしたというのに、やっぱり家長制度、男尊女卑の世の中。苦労するのは女性ばかりなのです。霧の濃いイングランド。ミレーの絵に出てくるような雰囲気に包まれ、ボーっと見ていてもいい映画。ただし、3時間もあるので大変だ。 1980年アカデミー賞撮影賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞 同作品賞、監督賞、作曲賞ノミネート 1980年ゴールデングローブ賞外国映画賞、新人女優賞 1979年セザール賞作品賞、監督賞、撮影賞 その他いっぱい (2007.2)
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DEATH GAME デスゲーム | 2006 アメリカ 劇場未公開UIP STAY ALIVE |
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ストーリー | 謎の死を遂げた友人の葬式に参列したハッチは、死の直前までプレイしていた“STAY ALIVE”というゲームを譲り受けた。ゲーム仲間アビゲイルたちとプレイし始めたが、キャラクターが死ぬとそのプレイヤーも死ぬという恐ろしい事実を知るのだった・・・ | |||
監督 | ウィリアム・ブレント・ベル | |||
出演 | ジョン・フォスター | サミーラ・アームストロング | フランキー・ムニッズ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
コメント | 友人ルーミスの訃報を聞いたのは「サイレントヒル4」のラスボスの倒し方を上司のミラーに質問されていたときだった・・・ 5人のゲーマーたちの弔い合戦の部屋には壁いっぱいに「スチームボーイ」のポスターがあった。アメリカでも流行ってたのかな。ゲームはテスト版で、多人数プレイが出来、オンラインでも可能のようだ。赤いバラを使えばボスキャラにたどりつけるし、釘を打ち込めばクリアできるはず。油断してると少女や馬車に殺されるのだ。 あり得ない話だけど、よく練られた脚本だな〜と感じる。ゲームも進化して現実との区別が困難になりつつある現代社会。映画の中でもCG効果なのかゲームの世界なのかわからなくなってくる。ゲーム制作会社がラストダンジョンである古い屋敷であったり、最終的にクリアできても、他のプレーヤーが参加してしまえば最初からスタートなのだろうか。ポーズしても勝手に始まってしまうののは反則のような気もするが・・・ (2008.1)
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デス・サイト | 2004 イタリア 劇場未公開 IL CARTAIO THE CARD DEALER |
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ストーリー | ローマの警察。女性刑事アンナのPCに人質の観光客の映像が送られてきて、ポーカーで対決しろという脅迫メールがきた。上司は脅迫に屈するなと言って電源を切ったが、すぐに死体が発見された。 | |||
監督 | ダリオ・アルジェント | |||
出演 | ステファニア・ロッカ | リーアム・カニンガム | フィオーレ・アルジェント | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | ローマに飛ばされたイギリスの刑事ジョン。酔っ払って「ダニーボーイ」を歌う男だ。検死が専門だが、結構マニアックな捜査官のようだ。主人公である女刑事の父親はギャンブル狂であり、破産して自殺。その割には豪邸に一人住まいしているのだ。 やがて警察にターゲットを絞ってきた犯人。ポーカーゲームが得意な青年レモに対戦を依頼することもばかばかしくて面白い。ようやくポーカーで勝つことができて大喜びの警察。やがて犯人は内部にいるんじゃないかと疑って・・・ ストーリーというか、伏線やなにやらとにかくムチャクチャ。ホラーじゃなくてサスペンスといった雰囲気だが、ラストの線路上でのシーンだけは迫力があった。 (2005.10)
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DEATH NOTE デスノート前編 | 2006 日本 ワーナー |
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ストーリー | ||||
監督 | 金子修介 | |||
出演 | 藤原竜也 | 松山ケンイチ | 瀬戸朝香 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | ノートに書いた名前を消しゴムで消したらどうなるんだろ?などとずっと考えてしまいましたが、後編はソン・イェジンか永作博美を捜査官にして・・・ 司法試験合格と警察官僚が直結させてしまう学生の短絡ぶりは気持ち悪いな〜などと思いつつも、FBIがアメリカ本土以外に捜査権あるわけないだろ!と突っ込む前に「日本に死神なんかいないよ!」と気づかなかった自分が愚かでした。 まぁ、原作も何も知らないで観たため、何を訴えたい映画なのだろうといった気持ちだったわけですが、冒頭からキラの殺人行為に「大量殺人だ」と躍起になっている警察の姿が目立ってしまい、キラを神のように讃える人たちの姿が見えないのが不思議でしょうがなかったです。正義を気取る夜神の心理状態だって見えてこないし、被害者家族の悲しみもない。その被害者家族を代理して犯罪者を殺したくなる気持ちもわかるけど、冤罪だった場合にどうするか、犯人がわからなかったらどうなるのか、現代的テーマを多く孕んだまま「ライトvs.L」の騙しあいという構図に収束させる展開にして、問題を丸投げする手法でした。 元々は正義感の強い主人公が、死神のノートを拾ったために悪人どもを成敗していくうちに自分が殺したいと思った罪のない人間を次々に殺していってしまうという狂気をテーマにしたいのだろうと思ったのですが、その狂気へと変貌を遂げる過程が薄かったのではないでしょうか。それが、狂気を感じるほど不気味な演技はむしろ“L”のほうであるため、対決のバランスだけは取れていますが、とまどってしまいます。また、彼の甘いものへの嗜好とかドーナツの串刺しとか、場内では失笑が起こってましたが、後半になると笑い声があちこちから・・・まさか、ポテトチップス対ドーナッツという構図もあったのか?!しかし、後編も観ちゃいそうですねぇ。予想としては、ミサミサが別のノートを拾ったことからキラと対決するんでしょうけど、偽名合戦にならないことを願っております。 名前がわからなければ殺されないので、この映画を観て怖くなった犯罪者たちが名前を変えるために役所に殺到する光景が目に浮かびます。んなわけないか・・・ (2006.6)
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DEATH NOTE デスノート the Last name | 2006 日本 ワーナー |
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ストーリー | ||||
監督 | 金子修介 | |||
出演 | 藤原竜也 | 松山ケンイチ | 戸田恵梨香 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 最後に書かれた名前は?!寿限無・・・だったら大変だ。 寿限無、寿限無 ごこうのすりきれ海砂利水魚の・・・あ、自分の名前が入ってる!とおおはしゃぎのミサ。こんなの覚えられないよ〜などと、死神の目を得た彼女は額に映る寿命と名前を記憶するだけで大変な作業なのです。途中、「記憶をなくすのは女の特技」とかいう台詞がありましたけど、ノートを部屋に忘れてきたら殺人も上手くいきません。やっぱり死神のノートの切れ端を常に携帯する夜神ライトが賢いのです。とはいっても、彼がとった方法は天才というよりも『ザ・カンニング』のようなずるい方法でした。 前編鑑賞時には原作を読まなかったのですが、今回は全てチェック済み。キラとLの頭脳戦を堪能しながらも、よくここまで考えついたものだと感心するにとどまりました。どうしても引っかかることが、Lをはじめとする捜査陣が人を自由に操って殺す事実は簡単に認めているのに死神の存在を知って驚愕するところ。そのオーバーリアクションだけはこの映画を観ても納得できませんでした。 メインとなっている(と勝手に思っている)監禁シーンはなかなかのものです。金子監督が撮りたかったのもコレに違いありません。昔を思い出していたのでしょうか、『OL百合族』とか『宇能鴻一郎の濡れて打つ』とか『いたずらロリータ 後からバージン』といった金子監督作品を比較研究したくなってきました(決してエロ心からではなく・・・)。 この後編で良かったところは、Lにも人命軽視だと非難の言葉が浴びせられたり、ライトの間違った正義だとかを訴えていたことでしょうか。だけど、法律を作ったのが完全な人間じゃないことを強調していたところは蛇足気味。変えようとする人間だって完璧じゃないんですから・・・ それにしても場内は笑いがかなりありました。ひょっとこしてコメディ?とも感じられたのですが、原作を読んでしまったらそれほど笑えないのかもしれません。この笑い声のおかげで、お面を取ったときに「よっ、ひょっとこ前!」と心の中で声をかけたくなるのですが、そこまでいくと吉本新喜劇ですよね・・・ (2006.11)
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デスペラード | 1995 アメリカ COLTRI DESPERADO |
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ストーリー | 恋人を殺されたマリアッチ(バンデラス)は仇であるブッチョを捜し、国境の町を彷徨い続ける。ギターケースの中に機関銃を隠して。。。 | |||
監督 | ロバート・ロドリゲス | |||
出演 | アントニオ・バンデラス | サルマ・ハエック | ダニー・トレホ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | タラちゃんのくだらない会話が炸裂!『パルプ・フィクション』にも通ずるな。スティーヴ・ブシュミも最高の演技です。 かなり笑えるバイオレンス・アクションなので気持ち良かったです。全くのバイオレンスじゃないところがいいですね。ラスト近くのギターケースでの銃撃戦は笑っていいのか、どうなのか・・・ 納得いかないのは回想シーンの仇役と後半の仇役で俳優が違うこと。これは夢の中だという説明でいいのか?結局は兄貴だったというどんでん返しがあったわけだが・・・ 2008.10リピート。前作で恋人を殺されたことになってるが、それほど恋人とは言えないような間柄だった・・・夢の中で観たのは前作のボスで名前はモコ。とにかく『エル・マリアッチ』では全編スペイン語だし、俳優も全く違う。無理に続編っぽくしなかったところもロドリゲスらしいといえばいいのだろうか。ボスのブチョにしてもマリアッチのことを覚えてないんだからなぁ・・・ Did I say thank you? NO. I will (2004.1)
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デス・プルーフ in グラインドハウス | 2007 アメリカ ブロード・メディア・スタジオ Quentin Tarantino's Death Proof |
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ストーリー | テキサス州オースティンでは女の子たちが男抜きでキャンプ場へ行くところ、バーへと繰り出しラリっていた。顔に傷のある不気味な男スタントマン・マイクが一人の女の子を送る途中・・・ 14ヵ月後、テネシー州レバノンで、スタントウーマンたちが空き時間を利用して『バニシング・ポイント』に登場した70年ダッジ・チャレンジャーに試乗するために・・・ |
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監督 | クエンティン・タランティーノ | |||
出演 | カート・ラッセル | ロザリオ・ドーソン | ローズ・マッゴーワン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
コメント | 着メロはダリル・ハンナの口笛・・・ さりげない遊び心の『キル・ビル』。前半の最後に出てくる保安官も同じ人だったのが嬉しいところです。後半のおねえちゃん達が乗ってたムスタングも黄色地に黒のストライプ。意味のないモノトーン映像もキルビル効果を増すためだったのかもしれません。ダッジ・チャレンジャーのオーナーの下卑た笑い方だって「名前はバック・・・」のマイケル・ボーウェンに似ていたし・・・ くだらない会話のオンパレードはタランティーノ映画ではいつものことなのですが、さすがに前半では眠くなってきました。女の子たちが夜遊びするためのバー。なぜだか、次から次へと登場人物が増えてきたせいかもしれません。しかし、突然目が覚めた!こいつはデス・プルーフといってな・・・200キロでぶつかっても絶対に死なない車なんだよ・・・ふふふ・・・衝突テストでも優良をもらったんだぜ・・・スラッシャー映画・スプラッター映画に出てくる凶器が鉈とかチェーンソーから車に変わった!走る凶器とはよく言ったもんだ。 ホラー映画というよりは、カーアクション映画となった後半。やはりここでも無駄話が延々と続きますが、カーチェイスの名作『バニシング・ポイント』へのリスペクトや、他にも『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』『バニシング IN 60"』(アンジェリーナ・ジョリーのはダメだってさ)にも言及し、70年代映画における本物のカーチェイスを復活させるよ!と宣誓しているかのようでした。これがまた凄い!ボンネットの上に乗るゾーイ(ゾーイ・ベル)なんて、どうやって撮ってるんだと目を凝らしてみたりしましたけど、ゾーイ自身が『キル・ビル』のユマ・サーマンのスタントをやってた女性なんですと。もちろん本物・・・ 二部構成になっていることで、「あぁ、この子たちも犠牲になってしまうのか」などと安易に想像してみたのに、予想外な展開にはビックリしてしまいます。最後には爽快感をも味わえるほど・・・やり過ぎという声を聞えてきそうですけど。 エンドロールの最後に“thanks to 誰々”と出てくるのですが、その名前が100人近くあったでしょうか・・・すごく気になるんです。ちょっと見ただけでも知ってる名前がいっぱい。ショーン・ペンの名前もあったのですが、パンフによれば、タラちゃんが彼から“デス・プルーフ”の意味を教えてもらったのだとか。あとはDVDでチェックするしかないのか・・・ 2007年カンヌ国際映画祭コンペ (2007.9)
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デス・レース | 2008 アメリカ 東宝東和 DEATH RACE |
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ストーリー | 近未来、刑務所内でグラディエイターの戦いに飽きた観客は“デスレース”に夢中になっていた。元レーサーのエイムズは妻を殺され犯人にでっち上げられ、終身刑を食らい、刑務所では常勝の囚人フランケンシュタインの身代わりドライバーにさせられる・・・ | |||
監督 | ポール・W・S・アンダーソン | |||
出演 | ジェイソン・ステイサム | ジョーン・アレン | タイリース・ギブソン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
コメント | 瞼に“777”の刺青が彫られているパチェンコ・・・パチ狂? 『バイオハザード』シリーズのおかげでポール・W・S・アンダーソンの映画が好きになってしまった。どうしようもないB級作品だったら・・・と心配もしていたのですが、大丈夫。大好きでした。シガレットソケットにバイオハザードマークを付けるなんてセンス良すぎです。 2012年に経済が破綻し、失業率も増大、犯罪も増加・・・まるで現在のような設定の上、刑務所も不足して民間が管理するようになったという。グラディエーターとして囚人を戦わせたり、それに飽きたら“デスレース”。儲けのためなら人の命などどうでもいい!といった人間たちに操られる哀れな囚人たち。それでも5回優勝したら自由の身になれるという餌をぶら下げられ、必死で戦うのであった。主人公のエイムズ(ジェイソン・ステイサム)は元レーサーで、妻殺しの濡れ衣を着せられた。冷酷な女所長ヘネシー(ジョーン・アレン)の巧みな強迫によって無理矢理レースに参加させられるのだ。 マスタングをベースに武器や装甲車並の改造を施したマシン。対抗する他のマシンも機関銃やナパーム弾などの武器や、『ベン・ハー』の戦車のようにホイールから武器が飛び出してきたりする。レースそのものもアンダーソンのゲーム好きを反映しているのか、剣や盾のポイントを踏めば入手することができるという面白さ。搭乗者も悪そうな奴らばかりだけど、結局殺しに関与しているのは刑務所側だったりする恐ろしさ。視聴率への偏執の究極の姿。完全に狂ってる所長を見ていると憎らしいやら怖いやらで、アドレナリンも急上昇なのです。 映画製作中には現在の大不況など予測できなかったのかもしれませんが、BIG3への公的資金注入が否決されたことも絡んで失業者が増大した先の事態は憂慮すべきこと。今後は解雇された自動車産業従事者がマッドマックスに出てくる改造車を作りだすかもしれません。アメリカは内部崩壊して、その後は日本にも飛び火。そろそろ民間経営の刑務所だって作らなければならないのかも・・・ (2008.12)
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