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裏切りのKISS 1998 アメリカ
劇場未公開
JUDAS KISS
ストーリー  ニューオーリンズ。ココ・チャベスのいるグループは美人局で荒稼ぎしていたが、ソフト会社の社長を誘拐する。
監督 セバスチャン・グティエレス
出演 エマ・トンプソン アラン・リックマン カーラ・グギーノ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  冒頭に出てきたのはコスプレポルノのダビングなのだろうか。途中、エマ・トンプソンのセックスのエピソードもわけわからない変態じみたもの。それよりも、犯人の一人の母親が古い映画ファンだが、好きになった俳優が全てホモだったという小ネタが笑えた。クラーク・ゲーブルもそうだったのか・・・
 社長を誘拐するときに女性を一人殺してしまったのだが、それが政治家ホーキンスの妻。社長との不倫のため巻き添えを食ってしまった。身代金400万ドルの受け渡しも上手くいったが、ホーキンスが不倫相手を恨んでゴタゴタ状態になるという意外性。刑事役のアラン・リックマンもコミカルでよろしい。周りは結構シリアスなのに・・・
(2005.8)

裏切り者 2000 アメリカ
アスミック・エース
THE YARDS
ストーリー  出所してきたばかりのレオは叔父フランクが経営する列車修理会社に就職するが、いとこエリカの婚約者ウィルと一緒の裏工作専門の職に就くことを希望する。ある日、ライバル会社の仕事を陥れようとしたときに誤って警官を殴り倒してしまうが、殺人の容疑をも着せられてしまう。。。
監督 ジェームズ・グレイ
出演 マーク・ウォールバーグ ホアキン・フェニックス シャーリーズ・セロン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★
コメント  『裏切り者』という日本タイトル・・・誰がどう裏切るのかと、そればかり気になってしまった。配給会社か翻訳者か勝手に考えたのだろうが、劇中の「裏切り者!」という字幕は明らかに「ファック・ユー」と叫んでいた。ニュアンスが違いすぎますよね。そりゃ「ザ・ヤーズ」なんてタイトルよりは客が入るかもしれませんが、何となく許せないです(笑)
 公共事業の入札・裏取引問題としての社会派映画としては、ちょっと弱いし、政治家・警察の汚職に関してもイマイチ。訴えたいことも理解できるし、闇に消え去る問題を取り上げる姿勢も立派だと思うが、人間関係の心理面を上手く扱えなかったことが残念だ。結局は、どの俳優をも良い人間に描こうとしたことが失敗の原因なのであろう(やってることは悪い事だらけなのに、悪人に見えないよ!)。

2000年カンヌ映画祭コンペティション
(2004.2)

裏窓 1954 アメリカ
PAR
REAR WINDOW
ストーリー  骨折して7週間の療養中のカメラマン、ジェフ。窓から見える向いの部屋の住人と部屋、ミス・ロンリーやミス・グラマーを観察することしか暇つぶしにならなかったのだが、2階のセールスマンの妻が現われなくなったことに疑問を抱き・・・
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ジェームズ・スチュアート グレイス・ケリー セルマ・リッター
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★
コメント  密室劇の基本。教科書のような映画だ。カメラはジェフの部屋の中からしか撮影せず、全てが彼と恋人のリザ、看護師のステラ、友人の刑事ドイルの目線で進む。
 一旦、サラリーマンが殺人を犯したと想像したら、その考えが頭から離れなくなる心理描写。また、彼と恋人リザの心理変化が楽しい。セルマ・リッターの役も一本調子ではあるが、ユニークさを存分に発揮して質の高さを窺わせる。今観ると、ストーリー的には大したことがないので物足りなく感じるが、今ある映画がこの裏窓の影響を受けてるな〜と逆に感じさせるところがすごい。
 単調に終らせないために、グレース・ケリーには終盤にやんちゃぶりを発揮させているところに技を感じた。

1954年アカデミー賞監督賞、脚色賞、撮影賞、録音賞ノミネート
その他
(2004.11)

ウルトラヴァイオレット 2006 アメリカ
SPE
ULTRAVIOLET
ストーリー  21世紀末、新種のウィルスが蔓延し、感染した人間は超人的な知能と運動能力を身に付けるが、“ファージ”と呼ばれる彼らは12年という短命だった。政府はファージ一掃のための最終兵器を開発。地下組織の最強の殺し屋ヴァイオレットは強奪のため忍び込むが・・・
監督 カート・ウィマー
出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ キャメロン・ブライト ニック・チンランド
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★ ★★
コメント  セクシャルなヴァイオレットはナンバー1の殺し屋だ!
 30年前に、まるで桑名正博がこのミラ・ジョヴォヴィッチの到来を予言して歌ったかのような「セクシャル・ヴァイオレットNO.1」。美しい姿と華麗なる殺陣と身のこなし。髪の色やレザースーツまでどんどん色が変化してしまう。さらに武器にしても体の中に隠しておけるのか、絶体絶命のピンチになっても安心して見ていられるミラ。とにかく凄い!
 新種のウィルスによって感染が広まり、その感染者「ファージ」が強力なパワーを持ったミュータントみたいに生まれ変わる。しかし、その能力を持ったがゆえに短命であるという欠点もある。感染していない人間を脅かすまでの存在となったファージ。そのファージ一掃のために秘密兵器を開発した政府から、ファージの地下組織は最強戦士のヴァイオレットを潜入させるといった物語なのです。
 しかし、ビジュアル重視のこの映画でも、わざとゲームの世界のような背景や安っぽいセットなどを使ったところもあったりして、実験的ビジュアル面だけでも賛否両論になりそうです。また、原色が多いのは苦手という人にはオススメできません。設定は面白いのですが、ストーリーを複雑な展開にしようとしたのか、ウィルスや抗体やクローンに関しては難解になってしまい、「理解を超えている世界」というミラの台詞がズバリ言い当てていました。
 最終的にはストーリーはどうでもよくなってきて睡魔にも襲われますが、ミラ映像が9割を超える占有率からして、やっぱりミラ映画、ミラPVだったんだと納得。多分、ミラ・ジョヴォヴィッチが好きな人以外は観ても酷評にしかならないと思います。
(2006.6)

ULTRAMAN 2004 日本
松竹
ストーリー  F15パイロットの真木はスクランブル発進中に赤い光に遭遇し呑み込まれてしまう。一方、同じく海上自衛隊員の有働は青い光に遭遇し怪獣となって逃亡中だった。。。
監督 小中和哉
出演 別所哲也 遠山景織子 大澄賢也
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★
コメント  『平成ガメラ』『機龍ゴジラ』と自衛隊PR映画の後継者となった感のある本作品。映像では、映画『デビルマン』を彷彿させるCG技術と人間ドラマが中心となる。内容は初代ウルトラマン第1話をそのままリメイクしたものらしい。それにしても館内のオコチャマがうるちゃい!
 「ねーねー、ウルトラマンは?」と会場に響き渡る幼児の甘えた声。ウルトラマンが出てくるまで1時間くらいかかるので、幼児にとっては人間ドラマ堪えられないのでしょう。主人公である元F15戦闘機パイロットの息子は難病という設定も、オコチャマは全く興味を示さないようだった。それでも息子役の子が「パパ〜」なんて叫ぶと、一緒になって「パパ〜」と叫ぶオコチャマ達。勝手にしてくれ・・・という気分に浸れます。
 特撮は相変わらず・・・というか、60年代から進化が見られません。『ゴジラ』シリーズのようにミニチュアへのこだわりもなく、実写(新宿中心)にCGをプラスした、きれいにまとめただけという印象がある。怪獣ザ・ワンの造詣は中々いいのだけれど、最終段階になる前までのウルトラマンが気持ち悪い。シーボーズのような骨を剥き出しにしたアンデッド・ヒーローの雰囲気があったのだ。
 「初代ウルトラマンに夢中になった大人の人向け」というレビュー(しかも満点!)が多かったけど、何だかおかしいです。科学特捜隊も出てこないし、ビートル号だって出てこない。登場人物をとっても、個人的にはハヤタ隊員よりもアラシ隊員(毒蝮三太夫)やイデ隊員のオトボケコンビが好きだったのだ。こんな別所哲也オンリーの映画じゃ満足できませんよ。やはり自衛隊関係者の投稿が多かったのかもしれない・・・
 エンドロール後の画像には、アッと驚かされますよ!
(2004.12)

ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT 2001 日本
松竹
ストーリー  宇宙飛行士になってウルトラマンに会うという夢がある小5のムサシが友達と森林公園へ行って嵐に遭う。その頃、地球侵略を狙うバルタン星人と阻止するウルトラマンが戦っていた。
監督 飯島敏宏
出演 赤井英和 東海孝之助 川野太郎
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★
コメント  ETの存在を確かめるSRC(科学調査室)のライデン隊員は舞の海。防衛軍=シャークスの参謀が渡辺いっけいだ。両親は赤井英和と高橋ひとみ・・・
 死闘の末、青いクリスタルのウルトラマンの巨大な顔が地面に埋まっていた。光を集めて彼を助けたムサシはお礼に軽く飛行遊泳を楽しむが、誰も気づいてくれなかった。「本当に会ったのならとことん押し通せ」と父に言われ、信ずることを覚えたが、SRCに紹介され、学校の先生(中山エミリ)が隊員であることにビックリする。
 兵器とは言わない。怪獣捕獲道具で平和的に冬眠状態にさせようとするSRCに対して防衛軍はミサイル中心の攻撃。対するは遺跡怪獣呑龍だ。「なんか可哀想」とつぶやく少女が印象的。実は呑龍を目覚めさせたのはバルタン星人だったのだ。防衛軍戦闘機はあっけなくやられる。そして、通信を解読。バルタン星人は地球に移住したかったのだが、防衛軍があっけなく拒否したため、地球を侵略しようと変貌をと遂げた。
 トロイというSRCの乗り物はヤッターマンのようにマンガチックなパンチを繰り出し、子守唄での睡眠攻撃。そしてバルタンの子供は地球の子供たちとも仲良くしたかったのだ。平和的な解決。暴力の連鎖を断ち切ること。今までの怪獣映画の常識を覆してしまうほどの夢のある内容に満足。バルタンが自爆して、宇宙船に帰そうとしたウルトラマンさえをも攻撃しようとする防衛軍。とんでもない大人にはなりたくない!
 毒蝮三太夫がカメオ出演しているのが嬉しかった。
(2006.7)

ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET  2002 日本
松竹
ストーリー  ムサシ少年はアストロノウツになる夢をかなえた。SRCは辛いことが多かったが、友人の結婚式に出席するためサイパンに行きリフレッシュ。そこで夕焼けの海で人魚を目撃する。
監督 北浦嗣巳
出演 杉浦太陽 斎藤麻衣 西村美保
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★
コメント  人魚を目撃したあと、マリからダイビングに誘われエイに似た怪物を目撃。その後、SRCのセクションであるチームseaに合流する。
 ブルーエリアのシャウはエイの怪獣レイジャを操り、怪獣スコーピスを追い払う。そして、ムサシとSRCメンバーは誘われるまま海の底のブルーエリアへ向かったのだ。人工的であれ地上そっくりに作られた楽園。マリはメル友に推薦されてブルーエリアの研究を手伝っていたのだが、そのメル友というのがかつてのバルタン星人の子どもだったのだ。
 海の底に平和な土地を作ろうとする異星人、そして新しい生命の誕生だとか、もっともらしいことを言っていたけど、前作の怪獣を殺さないというテーマは全くなくなり、普通のウルトラマンシリーズのような展開だった。ムサシが変身したのは赤、青、黄色の縞模様の入ったウルトラマンコスモス。ウルトラセブンにも似た守り神のようなウルトラマンジャスティスも登場するが、結局ツープラトンの攻撃で侵略してきた怪獣を倒す・・・なんだこりゃ。最後も、破壊した建物を青いコスモスが修復していくというのもわけがわからない・・・
 サブタイトル「ムサシ(13才)少年編」とあるが、少年が登場するのは回想でほんの一瞬だ!
(2006.7)

ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE  2003 日本
松竹
ストーリー  ムサシはコスモスと同化した。夢という曖昧な変身だったが、ウルトラマンジャスティスに変身するジュリが文句を言って、そのまま戦ってしまう・・・
監督 北浦嗣巳
出演 杉浦太陽 吹石一恵 市瀬秀昭
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
コメント  なぜ二人のウルトラマンが!?
 宇宙開発センターでの戦い。コスモスは死んでしまう・・・デラシオンという名の星において地球の未来を予測すると「宇宙にとって害にしかならない」ため、地球を35時間以内にリセットするという計画の一環だったのだ。
 総攻撃の前に各国が弾道ミサイルをぶち込むとか、かなり世界に目を向けた風刺のよう。ジャスティスも最後には未来への希望を信じて、二人でデラシオンの攻撃を食い止める。人類は愚かではない。なんてほんとに理想ですね。
 お気に入りはピグモン。名前はミニーとか呼ばれてましたが・・・
(2006.7)

ウルフ 1994 アメリカ
COL=COLTRI
WOLF
ストーリー  出版社に勤めるウィルは、ある満月の晩、狼に噛まれてしまう。勤務先の新オーナーとは折り合いが悪く、妻と通じていた部下のスチュアートが後任の編集長となりそうだ。感覚が研ぎ澄まされて雑音や匂いが次々と・・・
監督 マイク・ニコルズ
出演 ジャック・ニコルソン ミシェル・ファイファー ジェームズ・スペイダー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
コメント  冒頭の狼に噛まれるシーンが一番怖かったかもしれない。後はダラダラと不倫・三角関係が続く人間ドラマ。自分が人を殺したかもしれないという恐怖と、感覚が鋭すぎることによる不幸は訴えてくるものがある。しかし、人間ドラマにするのなら特殊メイクも要らないだろうし、素で怖い顔ができるジャック・ニコルソンにとっても失礼かも・・・
 やはりドラマ映画を作る天才的な監督だけあって、どんなホラーをもドラマにしてしまう力があるのかもしれない。最後の狼男同士の戦いもあっけない・・・というかアクションがイマイチ。森の中へ逃げ込んだウィルと狼男の体液を体内に入れたローラがその後どうなったか知りたい。二人仲良く暮らしたのかなぁ。。。
(2004.11)

麗しのサブリナ 1954 アメリカ
PAR
SABRINA
ストーリー  大金持ちのララビー家の運転手の娘サブリナは次男のデイビッド(ホールデン)に恋焦がれていたが、想いを断ち切るため留学して料理の修業をする。
監督 ビリー・ワイルダー
出演 オードリー・ヘプバーン ハンフリー・ボガード ウィリアム・ホールデン
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★
コメント  これほど笑えるシーンが多いとは思わなかった。「ばら色の人生」をBGMに手紙を書くオードリーが、愛嬌のあるシーンとは対照的で素敵だったなぁ。リメイクの『サブリナ』では綺麗になって帰国する雰囲気は上手く仕上げているが、このオリジナルでは料理学校であることにちょっと納得がいかない(笑)しかし、コメディ色が強いのでオリジナルの方が好きです。サブリナパンツの原点でもあるし、押さえておきたい映画だ。
 ハンフリー・ボガードはこの撮影時に55歳。配役決定にどういう経緯があるのかは計り知れぬが、ホールデンの36歳とも比較しても、やはり不釣合いだと思う。

1954年アカデミー賞衣装デザイン賞
同主演女優賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、美術監督・装置賞ノミネート
1954年ゴールデングローブ賞脚本賞
その他
(2004.6)



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