夜になるまえに | 2000 アメリカ アスミック・エース BEFORE NIGHT FALLS |
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ストーリー | キューバ出身の亡命小説家レイナルド・アレネスの伝記。 | |||
監督 | ジュリアン・シュナーベル | |||
出演 | ハビエル・バルデム | オリヴィエ・マルティネス | アンドレア・ディ・ステファノ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 20歳で作家デビューしたが、同性愛者ということでキューバ革命政権では迫害される。モーロのスター、ボンボンがジョニー・デップ怪しげなニューハーフという雰囲気で、ヒップが魅力的だ。彼女(?)は運び屋をやってるもんだから、お尻に色んなモノを隠す。と、思っていたら、直後に出てくる中尉がジョニデ? マイアミまで気球で亡命計画。ある男が裏切って、一人逃げようとして墜落・・・この映像が綺麗だったけど、死んじゃうんですよね。彼にとっては唯一自由を感じたフライトだったのかもしれないです。 それにしても、ハビエル・バルデムって、若いのに老け役も上手くこなし、『海を飛ぶ夢』でも凄い演技をこなすほどになるんですね。 2000年アカデミー賞主演男優賞ノミネート 2000年ヴェネチア国際映画祭男優賞、審査員グランプリ 2000年ゴールデングローブ賞男優賞ノミネート 2000年インディペンデント・スピリット賞男優賞 その他 (2005.1)
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夜の上海 | 2007 日本/中国 ムービー・アイ=松竹 THE LONGEST NIGHT IN SHANGHAI |
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ストーリー | 日本から上海にやってきたカリスマ的ヘアメイク・アーティストの水島は公私ともにパートナーの美帆と行き詰まっていた。ふらりと夜の上海に出た水島はタクシーにぶつかり、その運転手リンシーの車に乗せられ言葉が通じないまま彷徨ってしまう・・・ | |||
監督 | チャン・イーバイ | |||
出演 | 本木雅弘 | ヴィッキー・チャオ | 西田尚美 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | かつてはこの地でゾルゲと出会った本木雅弘。近代化があまりにも進んで言葉を失ってしまったかのよう・・・ 一晩の物語、群像恋愛劇。日中合作ではあるけども、ここまで洒落た雰囲気の映画を作れるようになったのかと驚いてしまう。と、感じたのは、観終わってから頭の中で余計な部分を取り去ってしまったためかもしれません。日本からやってきたカリスマ的ヘアメイクアーティストの水島(本木雅弘)と、タクシー運転手であるリンシー(ヴィッキー・チャオ)との一晩のラブロマンスでいいじゃないですか・・・他の3組のカップルのエピソードが完全に蛇足気味。 「周りは変人ばかり」と嘆くのは水島と公私ともパートナーである美帆(西田尚美)。その言葉通り、ブルース・リー気取りで暴れまくる竹中直人や妙にはじけてる中国人通訳が登場すると、イライラさせられるのです。あくまでも化粧師と的士司机の淡い恋物語だけでよかったのではないでしょうか。まぁ、迷子になった水島を探しているシーンは必要ですけど・・・ メインの物語においても、「早く筆談しろよ」とイライラさせられましたが、リンシーの家では笑わせてもらいました。弟と二人暮しのリンシー。その弟というのが、日本に留学したいくせに日本語をほとんど喋れない。水島だって“ミソシル”扱いされてしまうのです。そして、その後にタクシー運転手が集まる露店で夜食を食べるシーンが良かった。都会的な夜景も素敵ですけど、ちょっと路地裏に入ったところにある庶民的な場所が好きです。 言葉の通じない外国。各言語の“愛してる”さえ覚えておけば、なんとかなるはずです(と、海外旅行はほとんど経験のない者が言ってもしょうがない)。あとは困った顔を相手にいかに伝えるか・・・。一度は行ってみたいと思うけど、反日デモに遭ったら大変だし、中国語を勉強しておいたほうが良さそうです。ブルース・リーが好きだと言えば平気・・・だったらいいのですが。 (2007.9)
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夜の大捜査線 | 1967 アメリカ UA IN THE HEAT OF THE NIGHT |
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ストーリー | 殺人事件のあった夜、一人の黒人バージルが逮捕されるが、彼は都会の刑事だった。 | |||
監督 | ノーマン・ジュイソン | |||
出演 | ロッド・スタイガー | シドニー・ポワチエ | ウォーレン・オーツ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | この時代、アメリカ南部ではまだこれほど黒人差別があったのかと驚くばかり・・・しかも刑事ドラマとしての描写なんて珍しかった。アカデミー賞主演男優賞をポワチエが獲得できない事実もドラマの延長線上にあるような気がしてならないくらいだ。ま、以前に取っていることも理由の一つなんでしょうけどね(受賞作『野のユリ』は知らない・・・)。 cf.『続・夜の大捜査線』 1967年アカデミー賞作品賞、主演男優賞(スタイガー)、脚色賞、音響賞、編集賞 同監督賞、音響効果賞ノミネート その他色々 (2005.1)
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夜のピクニック | 2006 日本 ムービーアイ=松竹 |
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ストーリー | 夜を徹して80キロの道のりを歩くという北高イベント“歩行祭”。3年となり今年が最後となった甲田貴子は一つの賭けをした。クラスメートであり異母兄弟の西脇と一言でも口をきくことだった・・・ | |||
監督 | 長澤雅彦 原作:恩田陸 | |||
出演 | 多部未華子 | 石田卓也 | 貫地谷しほり | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
コメント | アルバム名「マシン・ヘッド」と曲名「ハイウェイ・スター」を一緒にしてもらっては困る。その後に流れる曲が「スモーク・オン・ザ・ウォーター」というのも・・・ 登場人物で面白かったのはロック少年高見(柄本佑)だけだった。なにしろ、全編高校生の戯言である。味わい深い台詞があるわけでもなく、人を笑わせてくれるわけでもなく、映画に引き込まれるような要素は全く無い。唯一、時の流れが目に見えるという台詞だけは納得いくものだったけど、主軸であるはずの異母兄妹の確執部分なんて面白いものではない。 異母兄弟をテーマにしたものは昔のドラマや少女漫画によく出てきました。が、普通は両親が離婚してから生まれることが多いだろうから、同級生という設定自体、単に父親が女好きでロクでもない男だったことを示唆しています。しかも早死にしているわけだから、生前はかなり精力的に子種をバラ蒔いていたのだろうし、子供にもそのDNAは受け継がれているに違いありません。したがって、ストーリーの中では純情そうな二人であり、回りが進んでいるような雰囲気となっていましたが、本来ならば全く逆の性格になるだろうと想像できます。こんなことを考えながらの鑑賞だったため、ますますつまらなくなってしまいました。 夜を徹して80キロを歩くという歩行祭も問題です。短絡的にスポコンものと捉えることができるのならばいいのですが、普通のスポコンものというと主人公が頂点を目指したり、人のやらないことにチャレンジしたりして自主性を重んじることが大切です。しかし、「時代錯誤のくだらない行事」だと文句を言うシーンもありましたが、学校側が押し付ける全体行動には反発する余地さえありませんでした。ましてや、その内容が陸上自衛隊の行軍並の歩行なのです。これはもう戸塚ヨットスクールクラスの体罰としか言いようがありません。80キロだなんて池中玄太だけで充分です・・・ こうした軍隊式教育の映画は安倍晋三が喜びそうな内容ですね。歩きながら英単語カードで勉強するような骨のある奴がいるのなら微笑ましいのですが、都市伝説チックな愛の告白を盛り込むようになったら、エサを与えた愛国心教育も簡単に行えます。安倍氏も祝電を送ったという、合同結婚式をエサにする統一教会と変わりありません。まさしく全体主義的な教育基本法改正案にうってつけの企画なわけです。などと考えていると、ゴール地点で出迎える校長が安倍晋三に見えてくるから不思議です・・・ 決してそういう意図で作ったわけではない作品なのでしょうけど、チェ・ゲバラのTシャツを着ている主人公がこのつまらない行事に対して反乱を起こす一幕があるかと思えば、全くなかった。それにより、体制には逆らうなという印象さえ与えられてしまいました。また、彼女が目標にした「喋ること」も他人の力によるものだし、同情心は買うものの相談しなかったという点では友情もひびが入ると思われることが残念でなりません。 (2006.10)
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夜の流れ | 1960 日本 東宝 |
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ストーリー | 料亭「藤むら」の女主人の綾は女手一つで娘美也子を大学まで出した。綾のパトロン園田の娘(白川由美)と同級生だった美也子は芸妓たちと遊んでいた。 | |||
監督 | 成瀬巳喜男 | |||
出演 | 司葉子 | 山田五十鈴 | 宝田明 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 板前の三橋達也は綾と肉体関係があった。パトロンとは金銭の関係以上のものがなく、情熱のかけらもなくなっている雰囲気。中盤では好意を抱いていた娘美也子(司)が病院で抱き合ってる2人を目撃。その他、紅子(市原悦子)が2度の自殺未遂、一花(草笛光子)が別れた夫(北村和夫)から逃げ回り、芸妓たちのアイドル的存在の呉服屋滝口(宝田)と逢引き。そして大学生たちによるレイプ・・・どうも暗い内容のエピソードばかりで、冒頭のプールシーンが霞んでしまうほど。留めとなるのが北村による駅のホームでの無理心中だ。 暗いなら暗いでいいんだけど、ドロドロとした花柳界へと明るく進んでいく美也子ってどうなんだろう?と、無理やり終わらせてしまったアンバランスさ。女の心理描写が上手い成瀬というのは理解できるけど、男の心理がどうも理解できない場面もあるし・・・潔く引いた三橋達也のカッコよさだけが良かったかも。華やかさの裏にある花柳界の現実を描いたことは評価できるけど、カラー作品となっただけにイマイチ・・・ (2008.7)
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夜を楽しく | 1959 アメリカ Uni PILLOW TALK |
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ストーリー | 電話の共同回線のおかげでイライラ続きのインテリア・デザイナーである独身女性ジャン(デイ)。いつもモテモテ作曲家のブラッド(ハドソン)にかかってくるのだ。 | |||
監督 | マイケル・ゴードン | |||
出演 | ロック・ハドソン | ドリス・デイ | トニー・ランドール | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 電話会社に混線の件で苦情を言っても、女性調査員がメロメロになってしまうほど。即興で電話の相手に曲を作ってやるなんて手はいいなぁ・・・ ジャンとブラッドは30分おきに電話を使用するとりきめをするが、ブラッドの友人がジャンに惚れてしまったために彼女に興味を持つ。テキサス出身のカウボーイと偽って近寄るのだが、そこはプレイボーイ。焦らずじっくりと落そうという魂胆。やがて、彼の作曲への投資家でもある友人ジョナサンが探偵を雇い、彼らの関係を見抜き引き離そうとするが・・・ 秘密の扉というバーで「ロリー・ポリー」を歌っていた黒人女性歌手がブラッドに「悪党〜♪」などと唄うのが印象的。「タクシーに乗せて帰れ」という威しにも絶妙な機転の利かせ方。その他、ジョークなど参考になる台詞がいっぱい。 産婦人科ネタやアル中メイド(セルマ・リッター)が最高!ラブ・ロマンスよりもコメディ色が強いってところが好きだ〜 1959年アカデミー賞脚本賞 同主演女優賞、助演女優賞、劇・喜劇映画音楽賞、美術監督・装置賞ノミネート (2008.5)
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喜びも悲しみも幾歳月 | 1957 日本 松竹 |
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ストーリー | 上海事変が勃発した昭和7年。父が亡くなった有沢は新婚の妻を連れて神奈川県観音崎灯台へと赴任してきた。 | |||
監督 | 木下恵介 | |||
出演 | 佐田啓二 | 高峰秀子 | 田村高広 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 日本最初の洋式灯台である観音崎灯台。「死ぬまで一緒にいよう」と誓った新婚夫婦。ある日、藤井という女学校時代の同級生が訪ねてくるが、簡単に「狂ってる」という言葉を諌めるところ。辛い灯台守の夫婦の愛を教えてくれる。 北海道石狩に移った夫婦は長男・長女をもうける。最初の長女は産婆が間に合わず有沢がとりあげた。ここでは同僚鈴木の妻が病死するシーンが広大な北海道の自然に囲まれ、悲しさと幻想的な雰囲気が同居する。 昭和12年、日本の端っこ長崎の離れ小島の女島。初めての夫婦ゲンカ。戦争が始まろうとしているが、人とのふれあいがないところでは苦労も絶えない。 昭和16年、佐渡。真珠湾攻撃により第二次大戦に参戦した日本。兵役逃れで灯台守になったとバカにされた青年。兄さんが戦死して悲しみに打ちひしがれる。 昭和20年、御前崎。空襲に怯える家族。長崎で一緒だった野津が転勤で来るが、振られたとばかり思っていた正子と結婚したのだ。そして、米軍に狙われる灯台。日本中で何人もの灯台守が殉職する。このシーンが一番印象に残る。 昭和25年、志摩半島。11月1日が灯台記念日になった。光太郎も雪之も高校生。両親へのプレゼントがほのぼの。子供たちを大学へやる決心をする。 昭和29年、四国の男木島。光太郎が大怪我をして入院という連絡が入る。大学入試に失敗し、ヤケになって不良たちと付き合ってたため刺されたらしい。翌日、死亡。真面目一筋で船の安全を守ってきたのに、社会の病巣が家族を襲ったヒトコマ。 昭和30年、娘雪之に縁談が・・・ 昭和32年、娘結婚。夫の海外勤務のためエジプトカイロ。警笛で見送る夫婦・・・人生、山あり谷あり、たった1回の見合いで生涯の伴侶を決めた高峰秀子演ずる有沢の妻が回顧するところがなんともいえない。 (2005.11)
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新・喜びも悲しみも幾歳月 | 1986 日本 松竹 |
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ストーリー | 昭和50年、父が灯台守の息子家族の元を訪れる。 | |||
監督 | 木下恵介 | |||
出演 | 植木等 | 加藤剛 | 大原麗子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 各地で家族写真を撮るのが大好きな元小学校教員のおじいちゃん。天橋立で息子杉本(加藤剛)と記念撮影した勢いで家へも帰らず宿で泊まる。翌日、自殺目的で一人旅をしていた女子大生由紀子(紺野美沙子)と知り合い、そのまま新任地へと車旅行をすることに・・・旧作『喜びも悲しみも幾歳月』はいい映画だったなぁ〜と歌い出すところが微笑ましい。 時は流れ、由紀子と再会した父息子。灯台守と結婚したいと願う由紀子に同僚だった長尾(田中健)を紹介すると、一人で孤島の灯台へ会いにいき、結婚することになった。 公開当時観たときには植木等の演技に泣いてしまったものだが、さすがに旧作の良さを知ってしまうと景色の美しさに和むものの泣けるまでにはならなかった。日本三景を制覇することが生きがいだったおじいちゃん。最後には秋の宮島。親を思う息子と嫁の気持ちに涙を流したいが枯れてしまうほど歳をとった植木じいちゃん。気分は爽やかだ。 旧作では自然と戦い必死に生きる夫婦の物語だったのが、なぜこのような暖かい家族ドラマになったのだろうか。戦争に関することは、戦争未亡人とは結婚できないというじいちゃんのエピソードだけだが、これも時代の流れなのかもしれない。 (2006.1)
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歓びを歌にのせて | 2004 スウェーデン エレファント・ピクチャー SA SOM I HIMMELEN |
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ストーリー | 世界的な天才指揮者ダニエル・ダレウスは故郷の小さな村へ帰ってきて小学校跡地を買い取った。やがて地元の聖歌隊を指導してほしいと要請を受け、最初は抵抗を感じるのの次第にコーラス指導に熱が入ってくる。 | |||
監督 | ケイ・ポラック | |||
出演 | ミカエル・ニュクビスト | フリーダ・ハルグレン | ヘレン・ヒョホルム | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | アクション映画、戦争映画でもないのに、主人公ダニエルは何度も血を流していた。さて、この映画での彼の流血シーンは何回あったでしょうか・・・ 妻を失うんじゃないかという牧師の被害妄想と暴力亭主コニーの狂気ぶり。想像していた音楽映画の展開とはかけ離れていた。もうひとつ予想できなかったのは、ダニエルの恋の相手。年齢差もかなりありそうだし、彼氏もひょいひょい乗り換えちゃうんだから、まさか彼女ではないだろうと思っていたのに・・・。しかし、最大のサプライズはスウェーデン語やドイツ語が中心だというのに、字幕翻訳家が戸田奈津子さんだったことです。 聞いたこともない音楽を聴かせてやるんだ!というダニエルの思いはユニークな練習法にも現れていた。周りの音、隣の人の声、集中するためにハンド・イン・ハンド♪一瞬、谷村新司が背後霊になっているんじゃないかと思いましたが、“天使”というキーワードからも堀内孝雄の姿まで目に浮かんできました。そして、頭を人のお腹に乗せ、その人も次の人のお腹に・・・とジグザグに寝そべってる光景を見ると、もしかして怪しい宗教か・・・などと、妄想が膨らむばかりです。妻インゲを心配していた牧師も、この光景を見て怖かったに違いありません。「まだ歌わないのか」という言葉の裏腹には「変な宗教じゃないだろうな」という言葉が隠されていたのだと思います(妄想です)。 音楽映画は大好きなのですが、この映画でもっとも心を鷲掴みにされたシーンは歌の場面じゃなく、レナが「好きな人ができたの」と告白しようとするところでした。あ、おっさんでも好きになってくれるんだ・・・やっぱりレナは天使やなぁ・・・などとドキドキして鼻血が出そうになってきたほどです。 教会のコンサートはガブリエルのソロが中心だったのでそれほど感動もしなかったのですが、オーストリアのコンクールは胸が熱くなりましたね。音楽映画の定番であるかのような演奏に間に合わないという緊迫感。頑張れ!と思わず声を漏らしそうになるほどのめり込んでしまいました。そして、地鳴りのように自然発生的に始まるコーラス・・・やっぱり「聴いたこともない音楽」を目指したダニエルの思いが・・・ 2004年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート 2005年ヨーロッパ映画賞音楽賞ノミネート (2006.4)
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