舞台よりすてきな生活 | 2000 アメリカ キネティック HOW TO KILL YOUR NEIGHBOR'S DOG |
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ストーリー | ロス在住のイギリス人気劇作家のピーター・マクガウェンはスランプ中だった。しかも、ダンス教師の妻は子供を欲しがるし、隣の犬がうるさかった。そんな折、隣にエイミー(スージー・ホフリヒター)という足に障害を持つ少女が母親と引っ越してきた・・・ | |||
監督 | マイケル・カレスニコ 製作総指揮:ロバート・レッドフォード | |||
出演 | ケネス・ブラナー | ロビン・ライト・ペン | リン・レッドグルーヴ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 劇作家ピーター(ケネス・ブラナー)はスランプなのだ。普段の生活では大爆笑してしまうくらいにパンチの効いたギャグが飛び出すというのに、シナリオにするとサマにならない作家。 原題を知らずに映画を見るとびっくりします。「隣の犬をいかに殺すか?」・・・犬が大好きな者にとってショッキングなタイトルだ。しかし、優雅な生活をしている表向きとは裏腹に、ピーターの神経質だが憎めない性格を垣間見ると、安堵感さえ覚えてしまう。かみさんに禁止されているから“ファッ○ン”という修飾語も使えないけど、機転がきく会話の応酬が健在なので皆が安心しきっている。 そんな彼にも子供嫌いという弱点があったのだ。足が不自由な少女エミリー(スージー・ホフリヒター)からおままごとに誘われても大人の会話しかできない。しかし、観察するうちに、「子供の発想って面白い」と、戯曲のヒントをもらってスランプ脱出のチャンスを得た。大人相手だと口喧嘩には絶対負けそうにないのに、エミリーの前だとタジタジなのです。 とにかく練りに練った会話。笑えます。だけど、小ネタの集まりでしかないんですよ。本線は少女エミリーとの心温まるストーリーなのですが、余計なネタが多すぎて全体的にはインパクトが弱くなってしまいました。それでもスージー・ホフリヒターの演技には感動できるし、偽ピーター(ジャレッド・ハリス)が面白いし、痴呆症の義母も大爆笑させてくれるので満足できました。 犬はどうなったか・・・それは見てのお楽しみってことで・・・ (2005.4)
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ふたり | 1991 日本 松竹 |
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ストーリー | 事故で死んだ姉千津子の幽霊が見守ってくれて、実加は暴漢を退治した。同級生の父親が死んだり、自殺を止めたり、様々な苦境を乗り越え、快活な少女に育っていく・・・ | |||
監督 | 大林宣彦 | |||
出演 | 石田ひかり | 中嶋朋子 | 尾美としのり | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 人の死をかなり真摯な態度で見つめ、優等生の姉が生きてた頃に感じたコンプレックスを克服し、明るく自発的な性格に変わっていく。新・尾道三部作といわれるのもわかる。しかし、ファンタジー色を強くしたためか、シリアスな演技よりは等身大の少女を演ずることに重きを置いたような雰囲気だ。 母親のうつ病、父親の浮気の問題などで後半を盛り上げ、ラストは叙情的になりすぎとなっている。 1991年ブルーリボン賞新人賞(石田ひかり) (2005.7)
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二人が喋ってる。 | 1997 日本 オンリーハーツ=スープレックス |
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ストーリー | 漫才コンビを組んでいる鳴美と志津香。 | |||
監督 | 犬童一心 | |||
出演 | 新屋鳴美 | 宇野志津香 | 小松政夫 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 冒頭から吉本新喜劇の井上竜夫がラーメン屋のオヤジとして登場。他にも新喜劇オールスターキャストみたいに登場してくる。Mr.オクレの医者が意外とよく似合う。 最初は漫才の笑わされ、新喜劇のメンバーに驚かされ、石田の入院シーンからダレはじめ、一気に眠くなる・・・もうちょっと工夫を・・・ (2005.9)
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二人で歩いた幾春秋 | 1962 日本 松竹 |
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ストーリー | 昭和21年、山梨県。戦争から野中とら江のもとへ復員して戻ってきた義男。道路工夫となり、給料も安くみじめな生活を強いられた家族。 | |||
監督 | 木下恵介 | |||
出演 | 佐田啓二 | 高峰秀子 | 倍賞千恵子 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 酒好きの義男だったが、唯一の希望は勉強好きの息子利幸だった。同僚の父望月さんが焼酎の飲みすぎで倒れ、不自由な体になってしまう。リアカーに彼を乗せ花見に行く姿が印象的だ。そんな折、同級生で戦争未亡人の千代(久我美子)に出会う。 利幸は頭がよく、甲府の学校に入学するのだが、立派な服がないので入学式をも敬遠する夫婦の姿に涙が出てくる。利幸が京都大学に受かったため、酒もやめ、節約する夫婦。自分の大学進学のことまで思い出してしまった。昭和32年、月々五千円の仕送りだ。 しかし、一年後、実は大学不合格になって浪人して勉強した末、合格の知らせを受け取ったのだ。利幸の嘘を叱ることをしなかった夫婦。その後も仕送りが元々不足して働きながらの学生生活だったので、卒業もあぶないと思い中退をも考えた。一生飼い殺しの道路工夫と未来の選択肢が無限である息子。 全編に散りばめられた義男の短歌がしみじみ。 (2006.1)
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ふたりの5つの分かれ路 | 2004 フランス ギャガ・コミュニケーションズ 5X2 |
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ストーリー | 久しぶりに再会したジルとマリオンの離婚が確定した。二人は最後にホテルで肌を重ねた・・・そして、時間は遡り、過去の4つのエピソードへとうつる | |||
監督 | フランソワ・オゾン | |||
出演 | ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ | ステファン・フレイス | ジェラルディン・ペラス | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 面白い時系列の構成・・・別れることになった原因は・・・出産のときか?結婚式のあの言葉か?それとも・・・ ジルとマリオンの離婚が確定した。恋愛のひとつの形、別れ。あのときのことがいけなかったのか?と回想シーンとも言えないほどの写実的な過去の映像。フランソワ・オゾンも面白いことを考えるわいと思ってはみたものの、『メメント』の巻き戻しムービーや『エターナル・サンシャイン』での深層心理トラベルを経験していると、どうもインパクトが弱い。そんな種類の映画じゃないよと言われればそれまでなのだが、オゾン監督だから最後にある何かを期待しすぎていたのかもしれない・・・ この映画を観て思い起したもう1本の映画は『愛についてのキンゼイ・レポート』だ。自分の性癖や過去の汚点をパートナーの前でカミングアウトする。兄はゲイだし、腹を割って話しても笑って許してくれそうな雰囲気だったのだ。しかし、そうした過去の贖罪よりも、ふっと出てくる「愛を感じない言葉」がパートナーを傷つけたりする。 出会わなければよかったのか、違う道がどこかにあったのか、一時の心の迷いや間違った決断は誰にでもあるもの。自分の過去の失敗をも思い出して、切なくなる映画なのかもしれない。希望を感じさせる美しい夕日も、人によっては受け取り方がかなり違う映画となりそうだ。 2004年ヨーロッパ映画賞女優賞ノミネート (2005.12)
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普通じゃない | 1997 アメリカ FOX A LIFE LESS ORDINARY |
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ストーリー | 天国からロバートとセリーンを結び付けようと天使が二人降り立った。ロバートはセリーンの父親の会社で働く清掃人の仕事をクビになり、成り行き上セリーンを誘拐する形になってしまった。 | |||
監督 | ダニー・ボイル | |||
出演 | ユアン・マクレガー | キャメロン・ディアス | イアン・ホルム | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
コメント | 普通じゃないというから、かなり風変わりなラブコメを予想していたが、全く普通。天使が活躍するということとキャメロン・ディアスの異常な性格が目立ったくらいでした。途中まではクライムムービー感覚で楽しめたのに徐々にテンションが下がっていった。確かに笑える場面は多かったのだが、大金持ちの性格が嫌な気分を与え、マクレガーの良いキャラもそれに馴染んでいく光景がつまらなく感じられました。カラオケを唄うシーンもダメでミュージカルとしては中途半端。元彼の歯科医が登場してからは最悪の展開でした(これは絶対にカットすべきシーンだと思う)。とにかく全編通して人を殺す事が平気な感覚がいっぱいでうんざり・・・ ラストの人形劇はよかったな。これで救われました。 (2004.1)
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普通の人々 | 1980 アメリカ Par=CIC ORDINARY PEOPLE |
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ストーリー | 平凡で普通に過ごしていた一家が長男の死により崩壊していく過程を描いた映画。 | |||
監督 | ロバート・レッドフォード | |||
出演 | ドナルド・サザーランド | メアリー・タイラー・ムーア | ジャド・ハーシュ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コメント | セラピーに通うコンラッド。トラウマは続き、夢をよく見る。母親とは折り合いが悪く、よそよそしい会話ばかりだ。水泳を辞め、コーラスに専念し、ジニーと仲良くなる。色々あって、また母親とケンカ。何がそうさせたんだと・・・最初は、郊外の大きな家に住むリッチな家族の風景、これが「全然普通じゃない!」と思わせたが、そういう“普通”じゃなかったのです。 この映画は、あらすじを読むと何となくわかってくるのだが、途中までは過去の回想シーンもほとんどなく、どんな家族なのか、何があったのかもさっぱりわからないのです。観客に想像させ、徐々にわかってくるホームドラマのパズルのような感じ。兄が死んだということ、弟は自殺未遂をしたということやどんな自殺法だったのかということ、父親カルヴィンが弁護士だということ、すべて後半になってわかってくる。つまり問題提起されるまで、事件を感じさせないくらいに“普通の人々を演じていた”ということだった。この映画を観るまでは“普通の人々の一家が徐々に崩れていく”ものだと思っていたから、このタイトルの意味の深さには驚かされた。 カレンが途中から出てこなくなったので、どうしたのだと思っていたら、意外な展開を迎えました。ラストは悲劇のようですが、父と息子の絆が確固たるものになったから、きっと未来は明るくなると思います。 1980年アカデミー賞作品賞、助演男優賞(ティモシー・ハットン、ハーシュ)、監督賞、脚色賞 同主演女優賞ノミネート 1980年ゴールデングローブ賞作品賞、女優賞、助演男優賞、監督賞、新人男優賞 その他いろいろ (2005.3)
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フック | 1991 アメリカ Tri=COLTRI HOOK |
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ストーリー | 弁護士ピーター・パニングは祖母ウェンディ(マギー・スミス)の元へ里帰りしたとき、子供たちが何者かに誘拐される。困惑する彼の前にティンカーベルが現れた・・・ | |||
監督 | スティーヴン・スピルバーグ | |||
出演 | ロビン・ウィリアムズ | ダスティン・ホフマン | ジュリア・ロバーツ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★ | ★★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | 40歳になっても童心を忘れずに冒険心を思い出す。スピルバーグの心意気とは裏腹に、彼自身が失敗作であると回顧する今作品となった。超有名俳優とお笑い要素はスピルバーグに似合わないと実証したようなものだ。フックはもちろん、スミー(ボブ・ホスキンス)もいい演技をしているのに、脚本がダメだのだろうか、すごくもったいない。コミカルな内容でもあるから、142分という長尺も問題だ。 野球をするところもあるのだが、PIRATESというユニフォームも受ける。スミーの真剣な顔を見ていると、ヒゲなんかはスピルバーグへのオマージュかとも感じた・・・けど違うのだろうなぁ。 1991年アカデミー賞主題歌賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞、視覚効果賞ノミネート 1991年ゴールデングローブ賞男優賞(ホフマン)ノミネート 1991年ラジー賞助演女優賞(ロバーツ)ノミネート (2005.9)
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ブッシュ・ド・ノエル | 1999 フランス ロサ映画社 LA BUCHE |
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ストーリー | クリスマス直前に夫が亡くなったイベットは3人の娘とクリスマスを過ごすことが望みだった。 | |||
監督 | ダニエル・トンプソン | |||
出演 | サビーヌ・アゼマ | エマニュエル・ベアール | シャルロット・ゲンズブール | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 登場人物が突如観客に語りかける手法はフランス語だから許されるのかもしれない。 別れた妻としゃべっていて、実は何度も浮気していたと告白されたら・・・死が近づいているような状況だと、腹が立ってそのままバタンと・・・なんてことを考えないのだろうか。逆に、死が近いからこそ言えるのかなぁ・・・こう考えるとまだまだ私も若いな。 バイオリニストの義父が死んだとかって設定なのに、音楽がらみの演出がなく、淡々と思い出話を語るというのも飽きがきますね。終盤は暖かくなるんだけど、平和だなぁ。 (2004.12)
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フットルース | 1984 アメリカ Par=CIC FOOTLOOSE |
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ストーリー | 都会から引っ越してきたレン。ダンスやロックが禁止の高校に他の学生も巻き込んで反乱する。 | |||
監督 | ハーバート・ロス | |||
出演 | ケヴィン・ベーコン | ロリ・シンガー | ジョン・リスゴー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 公開当時、学生だった者にとってはまさしく青春映画の代表格。『フラッシュダンス』とともにロック音楽映画の最高峰でしょう。ケニー・ロギンスの音楽はこの曲以前から好きだったので、ちょっとがっかりした点もありました。他のアルバムのほうがいい曲いっぱいです。でもこの曲を演奏するとイントロだけで盛りあがるんですよね〜 フットルースの意味は「足が不自由な青年の話」だとずっと思ってたけど、「好きなことができる、気ままで落ちつかない」という意味らしい。 ストーリーは平坦で面白味に欠ける。むしろ映像がいい。冒頭の車2台にまたがるエリエルやレンのダンス。鉄棒はスタントらしいけど、かなり激しい踊りだ。 しかし、ジョン・リスゴー扮する牧師も頼りなく、ダビデを引き合いに出すケヴィン・ベーコンに負けているなんて・・・ 1984年アカデミー賞歌曲賞ノミネート 1984年ゴールデングローブ賞歌曲賞ノミネート (2005.10)
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葡萄酒色の人生 ロートレック | 1998 フランス/スペイン ヘラルド LAUTREK |
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ストーリー | 19世紀末、貴族の息子アンリ・ロートレックは小さい男でひげが立派で絵が上手い。両親が近親結婚のため足を骨折し、15歳で成長が止まってしまったのだ。 | |||
監督 | ロジェ・プランション | |||
出演 | レジス・ロワイエ | エリザ・ジルベンシュタイン | アネモーヌ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | 雰囲気がどことなくロビン・ウィリアムズに似ている。パリの学校では、童貞だったため、モデルがそのまま筆おろし。美術館の絵画の前で自慰にふけるベルナール。内容はかなりコミカルだった。 モンマルトの酒場やムーランルージュに通いつめるが、ある日モデルのシュザンヌと運命的な出会いをするが、彼女は自らも筆をとるルトワールのモデルだったのだ。途中で、鬱屈した細面の男が出てきたと思ったら、ゴッホだった。似てる・・・ 当時は、梅毒って大変な病気だったんだとあらためて感じました。う〜む、なんと言えばいいのか・・・ (2004.12)
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