イカとクジラ | 2005 アメリカ ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント THE SQUID AND THE WHALE |
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ストーリー | 1986年ブルックリン。両親がともに作家である一家は、ある日夫婦が離婚することを宣言。16歳のウォルトと12歳のフランクは二人の家を行ったり来たりの生活をすることに・・・ | |||
監督 | ノア・バームバック | |||
出演 | ジェフ・ダニエルズ | ローラ・リニー | ジェシー・アイゼンバーグ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | タイトルからしてイカ臭かったのに、内容もイカ臭かった・・・ 両親が共に作家である一家。突然夫婦が離婚することを宣言して、二人の息子は両親の家を行ったり来たりの生活をすることになった。16歳の兄ウォルト(ジェシー・アイゼンバーグ)は父親(ジェフ・ダニエルズ)が好きで、父の小説論の受け売りで読んでもいない小説の評論までしてしまう。この性格はやがてピンク・フロイドの曲をオリジナル曲として発表してしまう小さな事件にまで発展するのですが、アイデンティティの欠落と自然史博物館でのトラウマを克服が映画の重要なテーマとなっていました。 離婚の原因は母親(ローラ・リニー)の浮気と彼女が夫よりも作家としての仕事が増えたことが大きかった。弟フランク(オーウェン・クライン)はそんな母親の素行をものともせず、ナッツを鼻に入れる癖を叱られてもしっかりと彼女になついている。彼の問題は思春期特有の自慰行為であったけど、公共物にソレをにじりつけたりすることだった。 妻の浮気癖と夫の不甲斐なさ。そしてウォルトのガールフレンドや二股をかけようとしていた相手が父親と関係を持つという男女の関係。家族の崩壊を食い止めようとするアットホームな温かさよりも、ぎくしゃくとした中での子供たちの苦悩のほうがよりクローズアップされていました。そんななか、現代的な家族の姿をリアルに描き、映画や小説のネタをふりまいて楽しませてくれました。 2005年アカデミー賞脚本賞ノミネート 2005年ゴールデングローブ賞作品賞、男優賞、女優賞ノミネート その他いっぱい (2007.4)
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怒りの荒野 | 1967 イタリア/ドイツ 東和 I GIORNI DELL'IRA |
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ストーリー | 売春婦の私生児で町の嫌われ者が流れ者のガンマンに従事して強くなろうとする物語。 | |||
監督 | トニーノ・ヴァレリ | |||
出演 | ジュリアーノ・ジェンマ | リー・ヴァン・クリーフ | アンドレア・ボシック | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | ガンマンの10か条の心得が効果的に語られている。主役スター二人の大写しが素敵です。アメリカの西部劇には考えられないくらいのカリスマ性を追求した映像、感情移入しやすくしてありますね。最初は便所掃除をやらされ汚れのイメージを前面に出したジェンマの設定や、ドク・ホリデイの伝説の銃をストーリーに絡める展開も感動的です。これぞマカロニウェスタンと言える一作です。 (2004.4)
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いかレスラー | 2004 日本 ファントム・フィルム |
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ストーリー | 超日本プロレスのエース田口がIMGPチャンプになった瞬間、突如現われた謎のいかレスラーによってベルトを奪われた。彼はかつて不治の病を患って失踪した岩田貫一だったのだ! | |||
監督 | 河崎実 監修:実相寺昭雄 | |||
出演 | 西村修 | AKIRA | 石田香奈 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★★★ |
コメント | タイトルバック、そしてエンディングの“終”の文字。TV版ウルトラマンとそっくりなのだ。それもそのはず、総監修を実相寺昭雄氏が担当している。 この映画を観て「つまらない」と一笑にふすことは簡単だ。しかし、タイトルやあらすじからしてB級映画なんてことはわかりきった映画を「駄作だ」と決めつけることほどつまらないことはない。単純にB級の楽しみ方・・・すなわち、馬鹿馬鹿しい映画に体当たりで素の演技をする俳優たちを微笑ましく見守ってあげること・・・これが大事なことなのだ。 『えびボクサー』からヒントを得て作ったこともわかりきったことなので、『ウルトラマン』に対して限りなくオマージュを捧げていることに驚きます。イカやタコの造詣はひょっとするとスタッフの行きつけの寿司屋さんへのオマージュが隠されているのかもしれないし、よっちゃん食品工業にも限りない愛情を注いでいるのかもしれない。プロレス界の人気レスラーをも簡単に倒してしまう“しゃこボクサー”なんて、ウルトラマンに出てくるゼットンにそっくりだし、強いんだよなぁ・・・こどもの頃、この恐ろしさのためトラウマになってしまう友達もいたし・・・ゼットンって蝦蛄がモデルだったのか?(トラウマと書いて気付いたけど、ウルトラマンのネーミングって、ココから?違うよね・・・) 聞きづらい音響効果とルー大柴の下手くそな演技さえなければ、いい映画になったかもしれない。 (2004.10)
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怒れるドラゴン 不死身の四天王 | 1973 台湾 富士 四大天王 DRAGON SQUAD |
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ストーリー | ある日銀行が襲われた。黒幕はスー・チン。しかし、護衛隊長にとどめをささなかったこと、ギャンブラーのシャオ(ウォング)に金を巻き上げられたことが失敗だった。。。 | |||
監督 | ジミー・ウォング | |||
出演 | ジミー・ウォング | チャン・イー | チャン・シン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | これは映画館で観た記憶がある・・・4人がファイティング・ポーズをとっているポスターがカッコよかった。時代背景も場所もわからず、内容は面白くない。 日本人俳優である鹿村泰祥が悪役で出ている。闘う前に必ず武と書かれた黒い扇子を取り出して破り捨てるシーンが印象的。映画の中でいくつ破り捨てたんだ?笑える。 (2004.10)
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いきすだま〜生霊〜 | 2001 日本 東映ビデオ株式会社 |
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ストーリー | ラブラブカップルの高校生、吉野良二と真理子。クラスの浅茅優子(三輪ひとみ)が生霊として彼らの前に現れるようになり真理子は事故死する。そして第二の犠牲者が・・・ | |||
監督 | 池田敏春 原作:ささやななえこ | |||
出演 | 松尾雄一 | 松尾光次 | 三輪ひとみ、明日美 | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
コメント | 第一話「生霊」はぼちぼち良かった。浅茅(三輪ひとみ)が良かったのでしょう。かなり幽霊顔だったためか?歩くときに水がピタピタする音は面白くなかったけど。 第二話はちょっとやりすぎ。 ベイシティ・ローラーズのカバー曲が・・・なぜホラーに・・・ (2005.9)
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イギリスから来た男 | 1999 アメリカ ザナドゥ THE LIMEY |
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ストーリー | 娘ジェニー・ウィルソンが謎の死を遂げ、9年の刑期を終えた父親が渡米して真相を探る。そしてテリー・ヴァレンタインが彼に狙われる事となった。 | |||
監督 | スティーヴン・ソダーバーグ | |||
出演 | テレンス・スタンプ | ピーター・フォンダ | ルイス・ガスマン | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
コメント | ピーター・フォンダを追って暗殺しようとする場面は緊張感があって良かったのだが、後半になってからは緊張が途切れてしまう。プールサイドから見る夕焼けのシーンが印象的なのですが、後は普通のハードボイルドになってしまった。 しかし、真相を探るはずなのに、まず殺してから・・・なんてのは矛盾を感じる。ま、思いとどまったのですけどね。 何気にプールバーでかかっていたドゥービーブラザーズの「チャイナタウン」に感動してしまった。時代背景は70年代だったのかな? エド役のルイス・ガスマンはいい味出してるなぁ・・・ちょっと注目しなくちゃ・・・ (2004.6)
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生きる歓び | 1960 イタリア/フランス 東和 QUELLE JOIE DE VIVRE |
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ストーリー | 1920年代ローマ。兵役を終えたばかりのウリッセは入党手当て欲しさのためファシスト団体に入党する。反ファシスト印刷所を調べるうち、フォサーティ印刷所に住み込むことになり、娘に一目惚れする・・・ | |||
監督 | ルネ・クレマン | |||
出演 | アラン・ドロン | バルバラ・ラス | ジーノ・チェルビー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | 『太陽がいっぱい』と同年に作られたルネ・クレマンとアラン・ドロンのモノクロ映画。 地下組織の印刷所というのは、どうも本当の地階にあるらしい。上を見上げて娘を気に入るシーンがなかなか。とにかくバルバラ・ラスが可愛い。 印刷所の従業員を中心とするアナーキストの組織はかなり平和的。最初はファシストのスパイなどともめていたが、即刻解決。フランカが囚われ、テロリストも暗躍。凱旋門が爆破されたシーンはドキリとしてしまったほどだった。 「自由とは監獄の穴」という台詞が心地よい。 1961年カンヌ国際映画祭ベスト・セレクション (2006.8)
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イグアナの夜 | 1964 アメリカ MGM THE NIGHT OF THE IGUANA |
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ストーリー | メキシコ観光ガイドをする元牧師のシャノンは未成年のシャーロットに誘惑される。付き添いのミス・フェローズに訴えられ慌てふためき、進退きわまった挙句、友人の宿へ逃げ込むが、友人は亡くなっていて未亡人マキシーンだけが観光客を迎えることに・・・ | |||
監督 | ジョン・ヒューストン | |||
出演 | リチャード・バートン | デボラ・カー | エヴァ・ガードナー | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★ | ★★ | ★★★★ | ★★ |
コメント | マキシーンの宿の二人の男は常にマラカスを鳴らしている。元々コメディのような設定なので、ついつい笑ってしまう。宿代を踏み倒そうとする98歳の詩人と連れの女性も登場し、わけがわからない展開になる。 誘惑を断ち切るために割れたガラスの上を裸足で歩くシャノン。クビを宣告されたためぶちきれて、「中国まで泳ぐ」と。なんだか後半の展開が全く不思議。ジェラルクと神について語り、じいさんは詩を完成させる。女主人は男二人と海でたわむれる。イグアナだけが繋がれて不自由な生活。俳優の演技だけが光っていて、ストーリーにはついて行けなかった。 1964年アカデミー賞衣装デザイン賞 同助演女優賞(グレイソン・ホール)、撮影賞、美術装置・監督賞ノミネート (2005.7)
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イグジステンズ | 1999 カナダ/イギリス ギャガ=ヒューマックス EXISTENZ |
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ストーリー | アンテナ社のゲームデザイナーのアレグラ・ゲラーが反ゲーム組織の男に撃たれた。宣伝部のテッド・パイクル(ロウ)が彼女の護衛役となり逃亡する。 | |||
監督 | デヴィッド・クローネンバーグ | |||
出演 | ジェニファー・ジェイソン・リー | ジュード・ロウ | イアン・ホルム | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
コメント | 新ゲーム“ExixtenZ”の発表の場。ダークでオカルトっぽい雰囲気の中、子宮のようなコントローラー“ポッド”を使い、脊髄に“バイオポート”穴を開けて中枢を刺激する。失敗すると脊髄マヒとなるが、一旦穴を穿つとどんなゲームも楽しめる。逃亡途中で出会ったウィレム・デフォーはゲームデザイナーを神様のように崇拝していて、ロウの背中に穴を開けてもらうことになる。 しかしまぁ、ゲームの世界に入ったらグロのオンパレード。イアン・ホルムの手術するポッドもグロいけど、カエルみたいな両生類の解剖。とにかく、『マトリックス』の影響を受けたみたいな設定だったけど、メカとかコンピュータとは無縁の世界。バーチャルリアリティの究極の世界のような気もするが、夢と現実を行き来する設定とそう変わりはない。それにしても目的がないゲームというのもつまらないものですね。リアリストとリアリストを殲滅しようとするスパイとの戦いのようだけど、その設定さえわけがわからない。 ゲームに狂った奴が現実との見境がなくなって殺人を起こすような事件。これを警告するような内容なのはわかるけど、機械が全く出てこないのもリアリティーがないかも・・・どんでん返しは面白かった。 1999年ベルリン国際映画祭芸術貢献賞 (2005.7)
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イゴールの約束 | 1996 ベルギー/フランス/ルクセンブルグ ビターズ・エンド LA PROMESSE |
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ストーリー | 15歳の少年イゴールは自動車修理工で働くかたわら、父の移民不法滞在労働者を売買する仕事を手伝っていた。ある日、労働者の一人アミドゥが仕事場で事故を起こすが、警察に知られるとまずいので彼を隠していたら、死んでしまった。 | |||
監督 | リュック=ピエール・ダルデンヌ | |||
出演 | ジェレミー・レニエ | オリヴィエ・グルメ | アシタ・ウエドラオゴ | |
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
コメント | いきなり老婦人が落とした財布をネコババするイゴール。父の手伝いをしていても、女の着替えを覗いたり、車の運転をしたりと、なかなか面白いキャラだ。父の不法な道徳観をそのまま受け継ぎ、ある意味天真爛漫に育ったイゴール。 死んだアミドゥは最期に「女房と息子を頼む」と言い残す。イゴールはしっかりと約束をかわしたことが、父親に追従してきた今までの自分との葛藤へとつながっていく。アミドゥの妻には彼が死んだとは告げられず、あちこちへと奔走するイゴール。徐々に彼の価値観が変化していく姿がなかなかいい。「正直に話そうよ」と父親に言い、争いになる。それでもアミドゥの妻にはなかなか告げられないもどかしさ。 シュールなエンディングが切なく、不条理な世の中を象徴しているようなシーン。妻の顔が見えないところがいい。全体的にドグマ映画のような雰囲気。 1997年全米批評家協会賞外国語映画賞 1997年LA批評家協会賞外国映画賞 (2005.12)
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