戻る》 《index

甘い人生 2005 韓国
日本ヘラルド映画
A BITTERSWEET LIFE
ストーリー  表向きはホテルの総マネージャーを任されるキム・ソヌ。裏社会にも絶大な権力を誇るカン社長の命令で、若い愛人ヒスに男がいないか監視することに・・・
監督 キム・ジウン
出演 イ・ビョンホン キム・ヨンチョル シン・ミナ
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★★★ ★★★ ★★★
コメント  初めて「おじさん」と呼ばれたのはいつですか?
 ちょっと気になる若い女性に「おじさん」と呼ばれたら諦めもつくだろうに、カタをつけられると思い涙で懇願されると、男は弱いものである。ビョンホンもはっきりと愛していると感情表現を前面に出さないところもいいですね。ただ、裏社会で起こるストーリーがスタイリッシュに淡々と進むので、リンチの理由・動機が弱く、「他に理由があるんだろ?」という台詞で納得するまでは悶々としてしまいました。しかも警察が出てこないので、緊張感も足りなかった。
 吸殻を投げ捨てられ、突如キレたりするビョンホン。回し蹴りなど足技が得意なビョンホン。なんといっても女に不自由しているビョンホンが今までのイメージと違っていて新鮮だった。キラースマイルがいつ出てくるのかと期待してもラストまで出てこないし、この映画によって男性ファンも獲得しそうな勢いです。
 残酷な描写などの映像・演出はタランティーノの影響を受けているとも思ったが、台詞の少なさからすると明かにアラン・ドロンに代表されるフィルム・ノワールの世界を意識しているのです。アラン・ドロンを思い出してからは、ビョンホンの顔に彼の顔を重ねて観てしまいましたが、やはり甘い・・・甘い顔は隠し通せるものではない。ストーリーの強引な展開や色々な要素を盛り込みと思えたので若干評価は下がるものの、この路線を続けてくれれば次回作も期待できるでしょう。
 冒頭の師弟問答の意味は、ビョンホンが女を好きになったという解釈でよろしい?
(2005.4)

アミスタッド 1997 アメリカ
UIP
AMISTAD
ストーリー  1839年、キューバ海岸沖のアミスタッド号。輸送中の黒人奴隷たちが暴動を起こし、船を乗っ取りアフリカに帰ろうとするが、6週間後投獄され裁判が始まる。。。
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 マシュー・マコノヒー アンソニー・ホプキンス シャイモン・フンスー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  最初の裁判ではマコノヒーの弁護士が有利に進めるが、突如裁判長交替劇が起こり、陪審員なしの裁判へと変更させられる。この最初の裁判でも、異なる言語での翻訳コメディのような雰囲気があり面白かった。英語、スペイン語、メンデ語の間の意志の疎通の難しさ、通訳探しに奔走する弁護士マコノヒーとモーガン・フリーマン。何しろアメリカが独立して間もない頃の民主主義国家なのだ。フリーマン演ずる奴隷制度廃止論者も数少ない時代だ。
 途中、フンスーの回想シーンにアフリカから奴隷船へと映像が変わるのだが、これが痛々しい。黒人女性へのレイプ、黒人奴隷をロープで繋いで海へ投げ捨てるシーンは直視できないほどの映像だ。「我に自由を!」と裁判中に覚えたての英語で叫ぶフンスーが印象的だ。
 後半は奴隷解放に関して内戦勃発を恐れ悩む大統領、彼らを殉教者とすれば運動にはずみがつくと企む奴隷解放運動家、そして権力側のエゴのために翻弄される被告黒人たちが何も知らずに自由を追い求める。
 ラストは虚しい終り方だが、歴史を忠実に表しているからしょうがないのか?全体的に南北戦争前夜という描写だけの歴史ドラマに過ぎないように思えた。もっとフンスーをメインに黒人の怒りを描いた方が感動的になるとは思うのだが・・・スピルバーグは法廷映画に弱いのかもしれない。

1997年アカデミー賞助演男優賞(ホプキンス)、撮影賞、音楽賞、衣装デザイン賞ノミネート
1997年ゴールデングローブ賞作品賞、男優賞(フンスー)、助演男優賞、監督賞ノミネート
1998年ヨーロッパ映画賞世界的功績賞
(2004.9)

阿弥陀堂だより 2002 日本
東宝=アスミック・エース
ストーリー  東京に住む上田孝夫と美智子夫妻。孝夫は売れない小説家、美智子は医師だった。美智子は流産が原因でパニック障害になり、孝夫の故郷である信州へと引っ越すことになった。そこでは、しゃべることのできない少女・小百合が村の広報誌の編集をしていた・・・
監督 小泉堯史 原作:南木桂士
出演 寺尾聡 樋口加奈子 田村高廣
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★
コメント  日本の四季の美しさを堪能できる作品だ!効果音も素晴らしい。春は小鳥のさえずり、夏は蝉の鳴き声(しかも、ミンミンゼミ、蜩、ツクツクホウシを順番に登場させている)等、絵と音で観客を魅了する。長野の自然は美しい。段々畑と遠景の山々。日本の良さを見せつけてくれたのだ。 また、生きること死ぬことの意義を爽やかに教えてくれる。「良い死に方というのは良く生きるということ」なんて人生訓のようだ。
 俳優陣の演技も素晴らしかった。特におうめ婆さんの北林谷栄、絶品でした。口がきけない役の小西真奈美もよかった。
 気になる点もあった。浄土宗の宗教色が出過ぎていることと、結局は長寿こそが生きる価値であるかのような主張。これはストーリーの中で相反するようであった。

2002年日本アカデミー賞助演女優賞(北林谷栄)
2002年ブルーリボン賞新人賞(小西真奈美)
(2004.1)

アムステルダム無情 1988 オランダ
UIP
AMSTERDAMNED
ストーリー  アムステルダムで殺人事件が起きた。続いて起こった殺人事件も運河がらみで、ダイバーが怪しいと睨んだエリック刑事たちは、ローラという女性と知り合う。
監督 ディック・マース
出演 フーブ・スターベル モニク・ヴァン・デ・ヴェン  
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★ ★★★ ★★
コメント  運河の街、アムステルダムである。冒頭で、遊覧船の透明な屋根に血まみれの死体が引きずられていくシーンはすごい。かなりの猟奇的殺人のホラー・サスペンスを予感させるのだ。
 殺人シーンの犯人は顔を見せず、被害者が殺される直前の恐怖シーンが何箇所も出てくる。これは、『ジョーズ』の人間版というイメージもあるなぁ(特に、ゴムボートの女性)。エリックの娘とボーイフレンドが超能力ごっこで犯人の場所を当てるといったシーンもあるが、これをもっとオカルトっぽく扱えばおどろおどろしさが増しただろう。
 『悪魔の密室』でアボリアッツのグランプリを獲った監督!ということで観たのだが、あぁ、あのつまらない映画の監督だったのか・・・と気付いたときにはもう遅かった。結局はバイク&ボートアクションが売り物のB級だったってことですね。。。
 しかし、音楽までマース監督が作ってます!拍手!
(2004.8)

雨あがる 1999 日本
東宝=アスミック・エース
ストーリー  享保の時代、長雨のため浪人三沢伊兵衛は妻とともに宿に足止めとなる。彼が侍の果し合いを止めた功をねぎって、藩主永井和泉守が城へと招く。。。
監督 小泉堯史 原作:山本周五郎 脚本:黒澤明
出演 寺尾聡 宮崎美子 三船史郎
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★
コメント  下級武士や浪人の話は庶民的であり心暖まる。城の藩主に招かれるとなると殺伐としたものが漂うかと思いきや、雨上がりの雰囲気がとても清々しく、心地よく城内の雰囲気にも馴染めるのだ。結果はどうあれ、大企業の歯車のひとつになるよりは中小企業や自営業が庶民的であるってことだな・・・意味違うと思うけど(笑)しかし失業者は大変だよ。
 三船史郎は殿様としては威厳が無く(わざと?それとも下手な演技?)友人との団欒のように楽しい雰囲気になる。吉岡君、やはり演技はまだまだ・・・

1999年ヴェネチア国際映画祭緑の獅子賞
2000年日本アカデミー賞作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、音楽賞、撮影賞、照明賞、美術賞受賞
同主演女優賞、助演男優賞、監督賞他ノミネート
(2004.6)

雨鱒の川 2004 日本
ミコット・エンド・バサラ
RIVER OF FIRST LOVE
ストーリー  8歳の少年新平は絵に関しては天賦の才能を持っていて、耳の不自由な少女小百合と心を通わせていた。ある日、いつものように川で魚捕りをしていたら、一匹の雨鱒に出会った。
監督 磯村一路
出演 玉木宏 綾瀬はるか 阿部寛
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  北海道の自然に酔いしれ、大地に根付いた不思議な木と魚捕り。三組の純粋な初恋と雨鱒の恋が、川・空・大地の自然と絡み合う・・・
 耳が聞こえないが、不思議と新平とだけは心が通じる小百合。幼い小百合は言葉に出さないが「大きくなったらお嫁さんになる」と言う。これに音声があったら、恥ずかしくて見てられない映画になったのではないでしょうか。原作との違いはわかりませんが、映画という手段においてはこの“歯の浮くような台詞が無い”見事な設定となりました。その幼い恋を応援するかのように北海道の夏から冬にかけての大自然が補ってくれるのです。小百合のことが好きな年上の少年、英蔵だけはライバル意識を燃やしっぱなしですが、周りの大人たちも皆応援してしまうかのような少年たちの恋。しかし、新平が絵の才能を発揮してからは、様子が変わってくる。。。
 この少年時代のパステル調の風景が、まるでジブリのアニメに出てくるような世界に感じたのです。また少年目線の多いアングルが、自然を大事するイタリア映画の雰囲気さえも醸し出していました。ストーリーは何故か『フランダースの犬』を思い出してしまいましたが、悪い大人がほとんど登場しないことで安心感を与えてくれるのです。
 表だってはほとんど描かれてませんが、新平の母と小百合の父の初恋。釣りばかりしているじいさんと小百合の祖母の初恋。ほとんど観客に想像させる手法をとり、その間にファンタジーのようなアメマスのエピソードを取り入れるという憎い演出でしたね。そして前半のクライマックスでは中谷美紀に泣かされてしまい、後半では綾瀬はるかの意味不明の言葉に・・・圧倒的なパワーを持っていました。感動させるぞー!という、意外性やわざとらしさを感じない地味なストーリーなので、心が洗われるイメージの方が強かった。その点は、同じANAの全面協力ということで『深呼吸の必要』と通ずるものがあります。
(2004.11)

アメリ 2001 フランス
アルバトロス
LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN
AMELIE FROM MONTMARTRE
ストーリー  人との付き合いを隔絶された幼少時代から、成人して尚社会に飛び出せないアメリがふとしたきっかけから人を幸せに導こうとする。。。
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
出演 オドレイ・トトゥ マシュー・カソヴィッツ ヨランド・モロー
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★
コメント  さすがフランス映画!という場面が満載。ストーリーはちょっとおしゃれな恋愛映画という設定なのだが、肉付けが素晴らしい。カメラワークや効果音はサスペンス映画そのままなのに、それを利用してアメリの特異な感情を表現している。
 アメリは人を幸せにできる能力はピカイチなのに、自分の人との付き合いが上手く出来ないことにハラハラさせられた。また、アダルトな小ネタ満載なのに、いやらしさが感じられませんでしたね。全てフランス小噺風にアレンジされてます。恋の相手も偏執的なので感情移入は難しいのですが、軽快なタッチで描かれているので違和感がなかった。たまにはこういう映画もいいですね。
 見所は、八百屋のバカ息子!ジミー大西の雰囲気を出してます。

2001年アカデミー賞脚本賞、外国語映画賞、撮影賞、美術賞、音響賞ノミネート
その他多数
(2004.1)

アメリカ物語 1986 アメリカ
Uni=UIP
AN AMERICAN TAIL
ストーリー  1885年、猫のいない世界を求めてロシアから自由な国へやってきた。
監督 ドン・ブルース 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演      
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★ ★★ ★★
コメント  初っ端からアメリカ万歳、自由万歳ですか。。。途中では金持ちも貧乏人もってところで仰ることもよくわかるのですが、子供向けにしては説教臭い。2よりは画面がわかりやすくてディズニーっぽいのだが、こういう映画を作る目的さえ疑問視されます。アメリカにだって猫がいるじゃん!ってことでいいのか・・・

1986年アカデミー賞主題歌賞ノミネート
(2004.4)

アメリカ物語2/ファイベル西へ行く 1991 アメリカ
Uni=UIP
AN AMERICAN TAIL: FIEVEL GOES WEST
ストーリー  ネズミ一家が西部へと向かう。
監督 フィル・ニベリング
出演      
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★
コメント  1の前にこちらを観てしまった。しかし、さっぱり面白くない。やはり幼児向けなんだろうな。
(2004.4)

アメリカン・アウトロー 2001 アメリカ
WB
AMERICAN OUTLAWS
ストーリー  南北戦争直後、南部の農村は鉄道会社の買収が進んでいった。ジェシー・ジェイムスは家を焼き母を殺した鉄道会社に対して復讐を誓い、銀行強盗で鉄道の金を強奪する。
監督 レス・メイフィールド
出演 コリン・ファレル スコット・カーン アリ・ラーター
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  銀行強盗を応援したくなって、ラストは痛快に終わる西部劇。これほどまでに肩入れできる犯罪集団はないなぁ。義賊という理由もあるが、復讐に燃えてるはずなのに明るく振舞う主人公ファレルが良かったからかもしれない。それに嫁さんとなったアリ・ラーター。『デッドコースター』でも注目されたが、この映画は最高じゃないですか。そしてボブ役のウィル・マコーマックのとぼけた3枚目もまぁまぁ良かった。
 海水浴中に逮捕されるシーンやラストの列車シーンは気持ちいい!
(2005.1)

アメリカン・グラフィティ 1973 アメリカ
CIC
AMERICAN GRAFITTI
ストーリー  1962年、カリフォルニア州にある田舎町で大学進学が決まったティーンたちが繰り広げる一夜の出来事。
監督 ジョージ・ルーカス 製作:フランシス・F・コッポラ、ゲイリー・カーツ
出演 リチャード・ドレイファス ロン・ハワード ポール・ル・マット
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★
コメント  60年代の音楽とウルフマン・ジャックのDJが流れ、彼等の進路や恋愛の苦悩を上手くからませ表現されてます。この映画は60年代の音楽が嫌いな人だと楽しめないだろうな。子供の頃に見たときは、そんなに面白い映画だとは思わなかったのに、シックスティーズを好きになり、映画好きとなった今では、全く違った印象があった。だって、これルーカス監督ですよ。製作はコッポラだし、若き日のハリソン・フォードも見られるし、、、監督業で大成功したロン・ハワードですもんね。でもストーリーはつまらないんだなぁ。。。映像も。

1973年アカデミー賞5部門ノミネート
1973年全米批評家協会賞、NY批評家協会賞脚本賞受賞
(2004.1)

アメリカン・ゴシック 1986 アメリカ
ヘラルド
AMERICAN GOTHIC
ストーリー  6人の若者が飛行機の故障のため、ある島に不時着する。そこで老夫婦が住む一軒家を発見するが、地下室には子供の心のまま大人になった中年女性がいた。。。
監督 ジョン・ハフ
出演 ロッド・スタイガー イヴォンヌ・デ・カーロ マイケル・J・ポラード
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★
コメント  時代から取り残されたような老夫婦。特殊効果を使用しないので不気味さを増している。ホームドラマの主人公でもやっていけそうなこの家族。死んだ赤ん坊がいたり、兄や弟がいたりで徐々に怖くなっていくのだが、自分の子供を亡くしたシンシアに与えるショックは並大抵のサイコではない。
 礼儀作法を守らなかったり、婚前交渉を許さない厳格な父がいるため殺人を犯す事は何となくわかるが、全員を殺そうとする意図も不明だ。多分、精神年齢の低い大人が遊び感覚の対象として玩んでいるのだろうけど。。。
 後半の展開も中々面白いです。変わったホラーなので好感度大!
(2004.3)

アメリカン・スウィートハート 2001 アメリカ
東宝東和
AMERICA'S SWEETHEARTS
ストーリー  夫婦でもあるグウェン・ハリソン(ゼタ)とエディ・トーマス(キューザック)は共に人気ハリウッド・スター。アメリカ中が恋したスターであったが、グウェンの浮気によって別居状態。グウェンの妹キキ(ロバーツ)は密かに義兄に恋をする。
監督 ジョー・ロス
出演 ジュリア・ロバーツ キャサリン・ゼタ・ジョーンズ ジョン・キューザック
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  宣伝マンのビリー・クリスタル、その見習のセス・グリーン、伝道師のアラン・アーキン、映画監督のクリストファー・ウォーケン、プロデューサーのスタンリー・トゥッチ、ラリー・キング本人という脇役陣が面白い!もちろんジョン・キューザックも面白い。中心になるジュリア・ロバーツとキャサリン・ゼタ・ジョーンズの役どころが面白味がないので、周りで盛り上げる映画なのでしょう。本線であるはずの3人の恋愛模様よりも、新作「タイム・オーバー・タイム」のフィルムが出来ていないのに、マスカキ現場や密会現場などのゴシップネタでどんどんでっち上げる様子が面白いのです。
 豪華俳優陣を使い、出演料だけでもかなりの制作費を想像できる。内輪ウケの内容かと思っていたら、その内輪ネタを暴露するような試写映画。キレ気味のウォーケンが最高だ。ハリウッド映画界での「映画ができるまで」という観点で見るといいかも。これは、もちろんビリー・クリスタルの映画だ!
(2005.4)

アメリカン・スプレンダー 2003 アメリカ
東芝エンタテイメント
AMERICAN SPLENDOR
ストーリー  国立病院の書類整理係として働くハービー・ピーカーは、同人誌作家の友人に頼んで、自らを主人公としたコミック“アメリカン・スプレンダー”を創刊する。
監督 シャリ・スプリンガー・バーマン ロバート・プルチーニ
出演 ポール・ジアマッティ ホープ・デイヴィス ジェームズ・アーバニアク
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
コメント  設定は確かに面白い。自分と周囲の人間をおもしろ可笑しく描いた4コマ漫画のようなコミック。面白さの本質はアットホームな連続テレビドラマさながらなのだ。お宝レコードやコミックを集めているオタクぶりも、憎めない人柄を打ち出して、個人的にはすごく好感が持てるのである。映像の中にコミックを巧みに挿入して、下手なアニメよりも効果が高かった。
 日本においては「実際にあった話」などの4コマ漫画が流行った時代もあり、それほど目新しいことではないのだが、アメリカン・スプレンダーが社会現象となりTV番組の準レギュラーとして活躍するアメリカの土壌も日米文化の差が感じられて勉強になるかもしれない。
 しかし、途中まではドラマ性が高かった作品なのに、終盤にきて、一気にドキュメンタリータッチとなってしまったのは、映画としては失速感を生んでしまい、残念でしょうがない。

2003年アカデミー賞脚色賞ノミネート
2003年全米批評家協会賞作品賞、脚本賞
2003年ゴールデングローブ賞助演女優賞ノミネート
その他
(2004.9)

アメリカン・ラプソディー 2001 アメリカ/ハンガリー
劇場未公開
AN AMERICAN RHAPSODY
ストーリー  ソ連統治下のハンガリー。生まれたばかりのジュジを祖母に預け、アメリカへ亡命した家族。5年後、国への働きかけで何とかジュジをアメリカへ呼ぶことが出来たのだが、いつもハンガリーの育ての親の元へ帰りたがっていた。
監督 エヴァ・ガルドス
出演 ナスターシャ・キンスキー スカーレット・ヨハンソン エミー・ロッサム
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
コメント  生みの親よりも育ての親への愛情が大きいという話はよくあるが、この実話に基づいた映画のスザンナ=ジュジ(ヨハンソン)は明らかに生みの親の元での生活が長かった(つまり、よくある話の逆)。三つ子の魂という言葉もぴったりくるほど、望郷の念が強いのだ。自分だけ残して亡命した両親を許せないという潜在意識もずっとあったと思われ、母(キンスキー)もその理由を10年間全く語らなかった。被支配国家という悲惨な現状は、冷戦が終った後のアメリカ映画では描写し切れないのだろうか。歴史を知らないと、わかりづらい映画でもある。
 アメリカでの生活は、プレスリーやビートルズのポスターによって、年代の説明がなくてもわかる演出もさえていた。行き場のない喪失感をヨハンソンの演技は見事に演技しているし、多くを語らないキンスキーも中々好演。映画全体のバランスから見ると、議員や大統領に嘆願書を書いて訴える場面がもっと欲しいところだと感じました。
(2004.8)










広告 [PR] にきび  わけあり商品 資格 再就職支援 無料レンタルサーバー